17:04:16

人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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 ケロイド作ろうか。
 他の誰にもつけられない、ルミだって触れない傷。


[実際には胎内を灼く温度の精液が注がれた訳ではないから、
これは単なる妄想だ。
妄想に独占欲を滲ませて目を細める。
その場所を今も自分の先端だけが触っている。

そう思うと、鎮まるまでじっとしていられなかった。]

[いい?とは聞かなかった。
「待って」と言われても待てないのだから、
強引に許して貰う他ないのだ。]


 っ、すぐ、


[抜ける時の甘い声がさみしさを訴えているように感じて
挿入し直すだけだと言う。
さみしいのは自分の方だ。

早く還りたい。]



[自分だけが挿入の角度や速度をコントロールできる体位
だと思っていたのは間違いだった。
ルミの身体が撓り、思ってもみない角度から締め付けられて
低く呻く。

恐らく屹立が彼女のGスポットを経由したからだろうが、
そんな冷静な分析が出来る筈もない。

「好きな人とする気持ちいいセックス」を知った身体は
雄を歓待し全身で快楽を強請る。

妖艶に動く唇の動きを捉えて生唾を飲んだ。]


 っきもちいい。俺も。
 ルミのナカ、堪んない、


[打ち込むという表現が適切な勢いで挿入する。
肌がぶつかってぱちんと破裂音がした。
まだ膣内に残っていた精液が攪拌され、ピストンに
合わせてぶじゅぶじゅと溢れてくる。

痛みを与えないようにという配慮は飛んでしまった。
先刻よりも大きなストロークでルミの蜜壺を摩擦し
子宮口が逃げないように追いかける。**]

 

[ 傷を作ろうか、という声に瞳を瞬かせる。
  他の誰にも絶対につけられなくて
  自分にすらも触れることの叶わない傷。

  きっとそれは叶わない妄想だ。
  実現不可能な夢見話。
  けれど、出来ないことを口にはしてこなかった彼が
  それを言うことを選んだという事実に
  たまらないような気持ちになって。 ]


  ​────ほしいな、
  お兄さんだけがつけてくれる、傷


[ 火傷でもなんでも構わない。
  わたしたちにだけ分かる傷を分かちあって
  ふたりで笑い合えるなら、それだけで。 ]

  

 

  ​───────っや、ぁン、あ ふ、
  〜〜ッッひぅ、あ、ンん……!!


[ 身体を揺さぶられる度に脳が痺れて、
  彼の熱に穿たれるたびに頭がばかになる。

  甘く媚びるような声が溢れて止まらない。
  こんな声を出したいわけでは無いのに、
  今まで知らなかったセックスの快感を味わうと
  自制することさえままならなかった。  ]

  

 

[ きもちいい、​────このままとけてしまいそうだ。

  下りた子宮口は彼の熱を食むために収縮して、
  先端で抉られるたびに吸い付いた。
  やわい膣壁はすっかり彼の形を覚えこみ、
  潤滑油代わりの蜜で摩擦をスムーズに受け入れる。

  どんな時も優しかった彼の追い立てるような動きに、
  知らない顔をまたひとつ見れた気分になって、
  きゅぅ、とまた媚肉が締まって。 ]


  ​───────ッンぁ、ゃ、また……ぁ…っ!


[ がくん、と腰が震えて跳ねた。
  キツく楔を締め上げ、最奥へ迎え入れる動きが増す。
  うねって、熱を包み込んで、
  絶頂に達しながら声を零した。 ]

  

 

  ​──────おにぃさ、すき、っ
  ずっと……ずっと、すき だった、の…ッ


  

 

[ だから本当に、痛みなんて気にせず焼いてほしい。
  どんな時も忘れられないくらいに。

  腕を彼の背中へ回して、
  しがみつくように抱きしめてから
  ふにゃりと笑って彼を見上げた。

  すき、と囁いた時の蕩けた声音のままで
  「あいしてる」と言葉を落として。* ]

  

[実際に施したいのは傷というよりも傷跡なのかもしれない。
触ればそれとわかり、消えることのない痕。

ずっと痛かったのだと知った今は、
もうルミが痛がる姿を見たくないと思ってしまう。]


 もう俺以外につけさせないようにしろよ。
 ルミが自分でつけるのも駄目。


[脚を持ち上げれば自然と膝が目に入る。
酷くはないが赤い線が何本か入っている擦過傷は
偶然の演出の為にルミが自ら負った傷だ。

舌先を押し当てて唾液を練り込んだ。
古来より「ツバをつければ治る」と言われる怪我だが、
これは治療の意味よりも傷に自分の遺伝子をマーキングする行為の意味が大きい。]


 ……ああ、イイな。
 ちゃんと「気持ちいい」って、受け入れてる感じ、


[一度達して女の悦びを知った身体は、
先刻よりも素直に快感を受け取っている気がする。

声は甘く、膣は濡れそぼっていて、
ルミのすべてが男の性感を高めてくれている。

眉根に皴を寄せ、息を詰めた。
高みを一度越えたルミの身体は今回も抵抗なく越え、
熱を寄越せと強くうねる。
対して男の身体は一度達した故に装填に少し時間が
かかり、今度は同時とはいかなかった。

それでも圧迫感に急かされて袋が重くなる。
痙攣する蜜壺が捲れてしまいそうだと懸念しながら
数度抽挿を繰り返し、上から注ぎ込むような恰好で
射精した。]



 ――うん。

 ……お待たせ。

 

[繋がったまま抱き締めると、今度は波が引くように
楔が萎んでいく。
栓を失った洞からは小さな破裂音とともに
生温かい液体が零れ落ちた。]

【人】 会社員 雷恩


[――――どれくらい時間が経っただろう。
低く規則的にバイブ音が響く。]


 ……実家だろうな。
 「ちょっと寄り道する」ぐらいで
 時間が掛かり過ぎだって。


[良い歳をした息子の到着が遅れていることを
母は心配しているのだろう。
ルミの当初の計画通り、軟禁されていたら、
この後に成りすましのメッセージでも送られていたのだろうか。]
(0) 2024/05/19(Sun) 22:03:48

【人】 会社員 雷恩



 なぁ、ルミ。


[汗で貼りついた前髪を摘まんで梳きながら
小首を傾げた。]


 一緒に実家、行く?


[外堀さっさと埋めようか、なんて。*]
(1) 2024/05/19(Sun) 22:04:15
 

[ 膝の擦り傷は、数日も経てば薄く消えていくだろう。
  偽物の運命を本物にするための対価としてなら、
  あまりに安く軽い傷だ。

  手首に残る皮膚が引きつったような痕。
  自分で自分を傷めつけるのは容易くて、
  一番手軽に楽になれる。
  可視化された痛みが好きだったけれど。 ]


  ……ん、おにいさんが、そういうなら……
  ──ッひぅ、!?
  や、ばか、だめ!


[ もう自傷行為も頑張って辞めると言おうとして、
  傷に押し当てられた舌先の温もりに身体が跳ねた。
  「ばか」なんて言葉が思わず転び出る。 ]

 

 

[ 自分一人で抱えていくために負った傷あとが、
  彼の人生に混じっていくような錯覚。
  或いは傷を経由して、自分という人間のなかに
  彼そのものが入るような。

  ──触れられることがうれしくて、こころが揺れる。
  例えばこのまま本当に二人が融けて
  一緒になってしまえたら良いのに。
  そうではないから出来ることがあると知っていて、
  けれど選ばない道を夢想する。

  合理的な判断が出来なくなるのが恋なのだ。
  この灼けるような戀がいつか骨を灰にしたって良い。
  いつか灰になる日が来るのなら
  次は風に乗って貴方へ会いにいけるから。 ]

 

 


  ────……ッふ、ぁン、 ん、ゃ、あぁ……っ!


[ 腹の奥に二度目の熱を感じて、
  貴方という名前の愛を覚えて、
  輪郭を伴った愛の声を聞いて。

  抱き締められ、零れ落ちた命の成り損ないが足を伝い、
  わたしは知らずのうちに頬を綻ばせた。

  理由も分からないまま涙があふれて、
  考えるよりも先に、花咲くようにわらう。 ]

 

[新陳代謝でも消せないくらいの傷を負った手首でも、
新しい傷を増やしてほしくない。
最初は自分の我儘を聞き入れる彼女の形を取って
いても、いつかは自分の意思で自傷したくないと
思えるように、痛みではなく幸せを可視化して
やらなければ。

たとえば彼女の網膜に自分の笑顔を灼きつけて
たとえば彼女の薬指に自分が贈った指輪を
たとえば彼女の表札を自分と同じ苗字に変えて

たとえば
たとえば

再会してからの時間なんて考えない。
再会の異常性なんて誰にも明かす必要はない。

ただ、具体的に未来を描きたいと思った、
それだけがすべて。]

[傷を舐めても喉の奥が絞られたような嬌声をあげる。
急速にセックスで感じる身体になってくれたのが
嬉しくて、この分だと毎日抱きたくなってしまいそうだ。

絶頂を追いかけて、閉じる門に向かって
胤が泳いで行く。
部屋の中に辿り着いても今は生命にしてやれないけれど。

愛 は、確かにここに生まれた。]

【人】 会社員 雷恩

[セックスをしながら気持ちが育ち
具体的に動こうと浮かれる男とは対照的に
ルミの方は夢から醒まされたように笑顔が消えた。

何を考えているのだろう。
「離れたくない」と言うのかと思いきや
自分を押し倒した時のような狂気の瞳は見られなくて
逆に自分が寂しくなってしまった。]


 ……いや?


[意思を聞いているようで、許してもらおうとする癖。]
(5) 2024/05/20(Mon) 0:25:17

【人】 会社員 雷恩

[フリーズが解けるのをじっと待っていた。

この部屋で二人の関係を煮詰めようと計画していた
彼女には考えてもみなかった提案だろう。

彼女の世界には自分だけで良いと言いそうな雰囲気が
あるルミに、いきなり外の人間の話題を出して
拒否反応が起きないかは少し懸念していたが、
どうやら自分の家族を疎んでいるのではないらしい。]


 服はまあ一緒に見たいかな。

 先に風呂は勿論。
 石鹸の匂いさせてたら兄ちゃんあたりは
 寄り道の理由を勘繰られそうだけど。


[時間はまだ作れる。

「彼女を連れて行く」

この魔法のワードがあれば、夕飯のグレードアップの
為に母の方が時間を稼ぎたくなるに違いないから。**]
(6) 2024/05/20(Mon) 0:25:46

【人】 会社員 雷恩

[癖を指摘され、ぱちくりと瞬きをする。
無自覚な甘えは末子の特徴かもしれない。
ルミの前では「お兄さん」だった筈で、
実際に歳の差は5歳もあるのに、
あまり年上らしくないのかもしれない。]


 えー……
 「お兄さん」って呼び名らしくない行動は
 あんまり取らないようにって思ってたんだけどな……

 「かわいい」は「お兄さん」に言う言葉か?


[ルミの内心は知らず。
まさかこの行動を抑止力と勘定されているなんて。

恐らくその懸念は杞憂に終わり、
行使されることはないからきっとこれからも知らないままだ。]
(12) 2024/05/20(Mon) 21:38:13

【人】 会社員 雷恩


 困るっつか、気まずいだろ、
 家族の性事情見えるのって……。


[後ろ暗いというか、あまり想像はされたくない。
此方も兄と兄嫁の営みを想像したくないように。
甥がいる以上性行為はしているのだが、そこを
想像しないようにするのが家族だと思っている。

だが家庭環境が複雑なルミには理解できない感覚なのかもしれない。
勝ち誇った顔に「まじかー」と苦笑した。]


 ここまでドロドロだとシャワー借りたいしな。
 フローラルのペアルックで行くか。


[元々予定していた訳でもない訪問なら、
挨拶の前に「二人で同じ浴室を使った」のが
明らかでも、母親は少なくとも気にする余裕はないかもしれないし。]
(13) 2024/05/20(Mon) 21:38:41

【人】 会社員 雷恩

[シャワーは先にルミに浴びてもらう心算だったが、
手を引かれて意図を知る。
この片時も離れることが頭にないような行動が愛しい。]


 もうおんぶはしなくて良い?


[この部屋に来た時よりも、ルミの足腰は少し
弱っている気もするけれど。

白雪姫がお望みなら、王子の抱き方を頑張ってみようか。*]
(14) 2024/05/20(Mon) 21:39:09

【人】 会社員 雷恩


 いや、「好きだなって思ったら可愛く見えちゃう」のを
 やめるってことは、好きだなって思わなくなるって
 ことだろ?それはやだ。


[ロジックを解いているようでその実トンデモ理論に
なってしまうのは、恋という毒がもう全身に
回っているからかもしれない。]


 俺にとっての「可愛い」はルミだからさ、
 俺が言われると「違う」って反射的に思ったけど、
 ルミにとっての「可愛い」が俺の形してるなら、

 それは、嬉しいっつーか……


[ルミにとっての「可愛い」も、ソファに掛けられた
黒いワンピースや歩行バランスの取りにくい厚底の
靴のような「女の子」というアイテムにつけられる
評価だと何となく思い込んでいたのだが、

「可愛い」が「好き」とイコールなら、
逆に自分を評している言葉でなければ嫌だ。]
(19) 2024/05/20(Mon) 23:06:39

【人】 会社員 雷恩

[そんなことひとつ、年下の彼女に教えて貰わないと
ピンと来ない。
勿論、これまでの彼女から同じ言葉を聞いたことはない。
それはつまり、格好つけて末子の特徴を出さなかった
可能性に繋がる。

家族とは昔も今も特に変わらない関係性を保っているから、
他の女性の前で出さなかった特徴がルミの前で出るのは
それだけ自然に振舞えているということだ。]
(20) 2024/05/20(Mon) 23:07:22

【人】 会社員 雷恩


 んー。
 家族をっつーか、「大事にしてくれる人」を
 大事にしてるだけっていうシンプルな話な。

 「家族だから」大事なんじゃなくて、
 「俺を大事にしてくれるから」帰りたいっていう。


[言葉少なに終えたルミの頭を撫でた。
血縁上「家族」というラベルが貼ってあるだけの、
ルミを大事にしてくれない人をルミが大事にしてやる
必要はないのだという気持ちを込めて。

経験不足故に起こる不安や齟齬は
その都度解決していければ良い。
自分にだって、自分以外の家庭環境で育まれた
価値観に対する理解度は高くないのだから。]
(21) 2024/05/20(Mon) 23:07:48

【人】 会社員 雷恩

[1人暮らしの、女の子らしい要素を集めたような
部屋にある男性用の洗浄剤なんて、自分用に
用意されていたものの筈がない。

勿論断固拒否だ。

首を横に振るのとタイミングを被せるように
ルミが迫る。
交換条件として出される「お願い」は
可愛らしいものだ。
暴れたい本能を抑えてくれたおかげである。]


 勿論、今日だけじゃなくて、
 一緒にいたら感じなくなるくらい
 ずっと同じ匂いでいよう。


[会社においてはきっとそれは魔除けにも
なるだろうから。]
(22) 2024/05/20(Mon) 23:08:40

【人】 会社員 雷恩

[おんぶは恥ずかしくて抱っこは恥ずかしくないのか。
顔が近くに見える分、恥ずかしくなりそうではあるが。

その体勢になった時、開いた股の間から残滓が零れる
かもしれないと思えば確かに恥ずかしいかもしれない。]


 初心者だからな、へっぴり腰でも
 ツッコむなよ?


[予防線を張って、ルミの上肢を自らに預けさせる。
ルミの身体は軽いとはいえ、この状態で人を運ぶのは
初めてのこと、おんぶのように上手くはいかない。

よた、よた、とゆっくり、低い位置で抱き上げながら、
バスルームを目指した。

きっとこの長い長い初めての「お姫様ごっこ」のネタは
今後何年も擦られることになるだろう。*]
(23) 2024/05/20(Mon) 23:09:58
 




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