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【人】 オーク フォボス―服飾クラブ:ターコイズ― 一年前までは一人ですらなかった。 フォボスは道具だったからヒトではなかった。 一人を自覚して一年経ちいろいろなヒトと色々な経験があった。 起きれて良かったと思っている。 >>275それが胸を痛ませていると知れば、きっと困ったように笑ってしまうだろう。 本当は、本当に、フォボスは自分がそんな相手ではないのだと自分で知っている。 >>276美味し匂いならなんでもいいのだろうか。 その言葉には明確に首を傾げた。 肉た焼けた匂いも貝が焼けた匂いも魚が焼けた匂いも好きだ。 でも女の子の匂いは美味しそうかと問われると違う気がする。 ならば何の匂いなのかと考えるが結論はでなかった。 「…………わかんないなあ」 フォボスは分からないことは素直にそう答える。 飼育場で会った時の匂いも好きだが今の匂いもいいのだ。 動いて汗をかいたときの匂いもいいのだがそれはまだ言ってない。 後日ローブをマントのように羽織って腰にベルトを捲いた姿を見せた時の驚愕と同じくらい驚かれそうだからだ。 (282) 2023/06/24(Sat) 18:34:09 |
【人】 オーク フォボス >>277ライトカウもシープも懐いてくれるが美味しそうだなーと言ったらビリビリさせられたことは多々ある。 美味しくなれよーもダメらしい。 動物との意志疎通は難しいようだ。 「照れてるのも、かわゆだぞ。 うん、それがいい」 下着が見える? だが、それがいい、見えそうで見えないのがいい。 見えても勿論いい。 下着も服もただの布地だが女の子が着ているだけで価値がある。 >>278部員と二人でよいしょしたら最終的に着ていってくれることになった。 腕に乗せようとしたら白いのが見えたので天井を向いて、すっかり慣れたお尻の感触を感じたら立ち上がる。 座ると見えそうで見えない感じがとてもいい。 おっぱいをさっきよりも押し付けてくるものだから視界が半分消えて歩くのは大変だが、おっぱいスライムは柔らかなので最高の難敵だった。 道中で食べ物を買っていって、向かう先は少し外れた場所にあるいつもの飼育場の方へ。 いつもと同じ勝負の舞台。 記念すべき十回目の勝負へと氷の君を連れていく* (283) 2023/06/24(Sat) 18:34:21 |
オーク フォボスは、メモを貼った。 (a37) 2023/06/24(Sat) 18:50:26 |
【人】 オーク フォボス―飼育場:ターコイズ― 出典によってはヒトを食べるオークもいるらしい。 闇の中でナニカに聞いた話だった気がする。 でも普通に美味しいのはいっぱいあるのに不思議でしかない。 >>291何れ分かるときが来るのだろうか? 多分、来なさそうだ。 それよりも前にターコイズに今日の匂いはコレだねって言って怒られる未来が見える。 フォボスは匂いで女の子を見つけられるがその先もあるのは誰にも言ってない。 言う時は汗の話もそうだが多分驚愕よりも恥ずかしがると思っている。 「そーでもないよー。 オレよりターコイズのが、じょーずだもん」 フォボスは嘘偽りなく本心しか言ってない。 煽てる意味はないのだ。 それと比べると>>292ターコイズの方が褒め上手なのは明らかだろう。 お尻しもやけになったら座れないじゃん、地獄。 飼育している魔法生物への愛が深いのがよくわかる事件だったが、自分も含めてお仕置きするときは怖いが普段は優しいのだ。 それにフォボスから見るとターコイズは普通の少女である。 背丈はヒトにしては高いがフォボスからすると少し大きくなった子どもくらいだ。 かわゆだな、かわゆ。 でも語彙力が貧弱だから誉め言葉の種類は少ない (300) 2023/06/24(Sat) 20:02:28 |
【人】 オーク フォボス >>293舞台に到着してターコイズを降ろすとくんかんくんかと周囲の匂いを嗅ぐ。 ビール臭いのが遠ざかっているような感じだ、近くにはいない。 管理状態のことは知らなかったがいないなら問題はなかった。 青々と茂る草むらの上でフォボスは準備体操をして待っていた。 足元にはまるで丸太というか丸太に握りを作っただけの棍棒が二本転がっている。 ストレッチをしているとターコイズがいつもの服装で現れた。 距離は丁度互いの十歩分を足したニ十歩分。 仁王立ちするターコイズはかっこいい。 フォボスは足元の丸太を握り片方を持ったまま片方を地面に立てた。 吹き抜けてくるは冬将軍の風だ。 夏の暑さと合わさっても尚涼しい。 この距離で涼しいのだから近づけばもっと寒くなる。 寒さは動きを鈍らせる。 凍える程の寒さは近接を必須とする者には難行だ。 だが――。 (301) 2023/06/24(Sat) 20:02:38 |
【人】 オーク フォボス「それが、いい――」 フォボスはにやりと笑みを浮かべた。 先手はくれてやると実に雄弁に笑みを浮かべているターコイズだがそのフィールドが先手の有利を潰すことくらい知っている。 丸太を投げても意味はない。 遠隔すぎる攻撃は迎撃される。 接近するにも速さが足りない――。 「――なら、もっと速くなれば、おっけー」 フォボスは首についている隷属の首輪に指をかけた。 ヒビの入っているそれを引っ張り太い首筋と指の力だけで引きちぎる。 脳筋が何故脳筋と呼ばれるか? 問題に対する解答が脳筋だからに決まっている。 (302) 2023/06/24(Sat) 20:02:51 |
【人】 オーク フォボス 先手の有利は、準備の邪魔をされないことだ。 ――師により全身に埋め込まれた魔術回路に魔力を通す。 全身に気炎を巡らせ、血肉の一片に渡るまで肉体強化を施していく。 一瞬にして起こる大量の発汗と蒸発は湯気を羅刹の如くうねらせる。 身を低くし、二本の丸太を身体の前で盾のようにしてそれにも魔力を通していく。 「征くぞっ」 不意打ちはしない。 征くと言ってから真っすぐに突撃するだけだ。 その速度は常よりも圧倒的に速い。 雷鳴よりも速く、空気の壁を喰い破り摩擦で肌を焦がして寒さを感じる前に一瞬で目の前まで駆け抜けよう。 奥の手とは、自分を今の限界まで磨き尽くした先のものだ* (303) 2023/06/24(Sat) 20:04:58 |
【人】 オーク フォボス―飼育場:氷の君と― >>310女の子が言われたら絶対怒るって知ってる。 だから言わない。 あ、今日デキそうな日だなとか絶対に言わない。 正座は足が痺れるしその間ターコイズはきっと怖い顔をしたままだろう。 「ほんとの、ほんとに、ほんとだぞ」 そうして言葉を重ねていたことが戯れであったかのように>>311神経を研ぎ澄まして集中を重ねる。 気炎に包まれた身体は熱い、大気との摩擦熱で熱された身体は燃え上がりそうな程のそれを、一番最初に折檻された時の魔法への対処に当てる。 それで対処しないなら楽だがそれをしないわけがないという信頼があった。 >>312熱で冷気を溶かして進む。 >>313不意打ちではないがこれは意識外からの攻撃だ。 氷の壁も薄く、元より丸太は盾の役割しか求めてはいない。 氷の壁を打ち破ると共に破損し砕け散る丸太たちは木片を撒き散らし後方へと吹き飛んでいく。 (321) 2023/06/24(Sat) 21:09:18 |
【人】 オーク フォボス 氷を打ち砕く音が聞えた。 >>314続けて飛来する氷柱は細やかで、立ち止まる必要もない。 腕を盾にし氷柱をも砕き、代わりに腕が砕かれ血潮が飛ぶ。 傷つくことは怖くない。 肺に吸い込んだ空気を漏らすことなくその距離に到達する。 ターコイズは距離を離そうとしたがそこは丸太がギリギリ届く範囲だ。 常よりも近いのは脳筋で真っすぐいくと決めた速度と獲物のはずの丸太を盾にしたからだ。 手は届かない距離、しかし――。 フォボスは大きく口を開いた。 ドラゴンブレスとはドラゴンの放つ炎の息である。 フォボスにそうした炎を放つ器官は残念ながら存在しないが、声は出る。 四肢を強化する技を見てきたフォボスが行きついた肉体強化系の奥の手は、肺と喉を強化して放つ咆哮だった。 気炎と魔力、体内の熱を伴った指向性ある咆哮は残り全ての力を使った短期決戦の奥の手は>>311纏う冷気を吹き飛ばす音響兵器として届くだろう。 (322) 2023/06/24(Sat) 21:09:27 |
【人】 オーク フォボス 圧縮された音は身体を震わせる。はずだ。 鼓膜を震わせ、身体の芯にまで届ける一撃。のはずだ。 初めて使うから効果がでるかはわからない。 正直、これに対処されれば打つ手はない。 決まれと祈りながらフォボスはターコイズを両手でがしっと抱きしめる――鯖折りの体勢に入るつもりで残りの数歩分を駆け抜ける* (323) 2023/06/24(Sat) 21:10:27 |
【人】 オーク フォボス―飼育馬:氷の君と― 種族としてのオークの才能と言えばその膂力とどんな種族の女の子とも子どもを作れるというくらいだ。 ――師により身体に埋め込まれた魔術回路は少ない魔力を効率的に扱えるようにするためのもので、精神抵抗力が皆無とも言えるのは元来耐性がないからにすぎない。 意地と気合と努力と根性で>>329その言葉を引き出し、一年で覚えた技術の全てを注ぎ込み挑んだ。 それが新たな可能性とは思っていないのはフォボスらしいところだろう。 「わーい! わーい! やったぞ! オレが! 勝ったぞ!」 有効射程は丸太よりやや長い程度の魔力を伴った咆哮は>>330予想外であったろうし>>331タリィの驚愕の表情が物語っている。 腕の中にいるのだから勝負は決したと思っている。 (335) 2023/06/24(Sat) 22:11:06 |
【人】 オーク フォボス「あれ、なあタリィ…………。 オレの勝ちだよな?」 勝ったら愛称で呼ぶと決めていた。 咆哮で叫んだのはターコイズの愛称である。 勝利を確信していたが何らかの方法で音が届かないようにされればそこで詰んでいた。 例えば、自分自身を氷で包み込む、などだ。 魔法の効果は弾いたが物理は弾けない。 これもこれまでの対処の意志外のことだったろう。 尋ねながら嬉しそうにタリィを抱き上げて、 そういえば咆哮を受けるとくらくらするよねとそのままの体勢でじいと見つめることにした。 (336) 2023/06/24(Sat) 22:11:34 |
【人】 オーク フォボス 囁くにしては大胆な物言いをしたフォボスはまだくらくらしているタリィをそのまま抱き上げた。 相対したまま座れるようにお尻の下に腕を入れて飼育場付近の人目のつかないところ――着替える小屋ならだれもこないだろう、多分。 落ちていた杖と買っておいたご飯を頭にのせて、ほいほいと乙女を一人拐かす。 場所の異議申し立ては聞き受けたが最早歯止めなんて効きはしない** (351) 2023/06/24(Sat) 22:56:26 |
【人】 オーク フォボス―飼育場:タリィ― 一度負けたからと言ってずっと負けるわけではない。 >>357それはフォボスが示したことで、次はフォボスが追われる番だ。 追われることは慣れている。 追い付かれないように駆け抜けなければならない 相手も次に勝つために努力してくるのだ。 フォボスは勝つまで諦めないつもりだった。 この後も続いたとして魔力が残っていない状態でどうやって勝つかを考えて、もしも負ければ次に絶対勝つと決めただろう。 先のことはあまり考えていなかった。 目の前の夢だけを追いかけている。 タリィから異議申し立てがなったのでそのまま着替え小屋へと連れ込んだ。 魔法生物たちがのんびり草を食んでいたが今日は干し草ロールを運んでいないと見るとあっさり興味を失い草を食みに戻っていた。 小屋の中には大型の子も休める場所もあるだろう。 よいせと腰を降ろすと縋るように抱きついてくれていた身体を逞しい太腿の上に降ろて座ってもらう。 そう言えば腕からは血が出ていたからもしかするとフードは血で汚れてしまったかもしれない。 座ったタリィを上から見つめて、にんまり笑みを浮かべた。 (369) 2023/06/25(Sun) 0:12:44 |
(a41) 2023/06/25(Sun) 0:39:10 |
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