07:36:04

人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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視点:


シェルタン! 今日がお前の命日だ!

*朝食に行く前ホワイトボードを一人で眺める*

「シェン」
「あんたのこと好きだったんだ」
「だから、許さないで欲しい」
「"ボク"はいい子にならないと」
「いい子にならないと、」


「なりたい、大人になれないんだよ」

「……ぁーぁ。
 ………結局、ボクたちを"暴ける子たち"は消えちゃったぁ」

【人】 小さな心 サルガス

「――」

 あれ、だなんて。何もわかってないふりをしてみせるのさえ。
 できないほどに、寂しくて、しずかで、ああ、まだ夢をみているのだろうか?
 食堂に入った入り口で立ち尽くして、いつも座る席を遠くの風景のように見て。

 どん、と背中を押されて、食堂の入り口からよろけた。
 生徒の顔は見てないけれど、昨日もそんなことがあって、ああ。
 だれかが、それを咎めていたのを、それをどうしてと聞こうと思って、今みたいに、
 それどころではなくなってしまって、聞けずじまいでいちにちを過ごして、
 ああ、そのだれかが、ぼくのともだちは、もう、そのようにはしないのだろう。

 どうして、ぼくのともだちは、あそこにいないんですか?
(1) 2021/05/28(Fri) 20:07:48

【人】 小さな心 サルガス

 スピカがいつも座る席を見た。
 いっぱいに陳列棚から持ち出して、まるいちにちぶんみたいな食事を詰め込む姿がない。
 シェルタンがいつも座る席を見た。
 そのまわりにたくさんの子たちが集まって、彼の話を聞きに来る小さな上背はない。
 ルヘナがいつも座る席を見た。
 すぐそばのいっぱいの食事を見ておなかいっぱいになって、ちょっと遠慮がちにする呆れ顔がない。
 イクリールがいつも座る席を見た。
 ひとりひとりを大事に育むみたいに、声をかけて、ようやくそこに座る小さなきみが、いない。

「どうして?」

 考えられない。考えたくない。
 不安を頭の中から取り払うと、頭は空っぽになってしまった。
 まだ、席にさえつかず、ひとりきりで立ち尽くしている。
(2) 2021/05/28(Fri) 20:15:02
小さな心 サルガスは、メモを貼った。
(a1) 2021/05/28(Fri) 20:17:44

サルガスは、涙を流しました。
(a2) 2021/05/28(Fri) 20:21:13

【人】 小さな心 サルガス

>>3 ルヴァ
「ルヴァ……」

 そばで、折れてしまった彼を見た。耐えきれなかったのかもしれない。
 でも、なら、ああ。まだ、自分は大丈夫なのではないか。耐えられるのではないか。
 耐えられるのならば、自分にはすべきことがあるのではないか?

 ぐ、と唇を噛み締めた。その拍子に瞼からはぼろぼろと涙は落ちたけれど。
 だめだ。ルヴァの周りに居たみんなが、シェルタンが、ルヘナが、イクリールが。
 いないのなら、彼を一人にしたくないのなら。

「ルヴァ、ごめん、ごめん、ごめんね。
 泣いていいよ、いいんだ。ねえ、いいんだよ。かなしいよ、くるしいよ。
 いいんだ、ぼくらは、彼らを覚えていて、いいの、それで、いいんだよ」

 そばに膝をついてしゃがみこんで、まだ年の近い彼からしても小さな腕を伸ばす。
(4) 2021/05/28(Fri) 20:25:59
/*
匿名呻きの連れて行って欲しい人へ。
狼陣営セキレイはぁ〜
いいよっていうけどぉ〜
最悪のメンツそろってるしぃ〜
優しさだったら残り二人でもいいかなぁっておもうから
おまかせするねぇ〜♡

サルガスは、ルヴァを抱きしめようとしました。
(a4) 2021/05/28(Fri) 20:27:21

「はははははは、ははははははははははははは」

壊れたように狂ったように部屋でも嗤っていたが、
目元の涙をぬぐって。

「はぁ……。いやぁ。
 本当に、今『俺』は、最悪で、最高の気分だよ。
 『裏切者』冥利に尽きる。
 そこで見た景色を、迸る怨嗟を、
 重なる絶望を、抗いがたい恥辱を。
 ……俺はすでに知っている」

顔を袖で覆い。

「大好きだったよ。
 これは嘘じゃない。
 ……ありがとう。
 これも皮肉じゃない。
 ごめんなさい。
 ――これだけは偽りだった。

 もう俺は、手に掛ける誰一人に対しても、
 赦されようとも許されるとも思っていないからな」

セキレイ、赤ずきん、
共に終わりまで行こうと再び嗤った。

【人】 小さな心 サルガス

>>3:6 シトゥラ
「――……そう、そうだね、ああ、ぼくら、調子がわるいのかも。
 ……しんらいできるひとのところで、ルヴァ、みてもらおうかな。
 おなかいたいのかもしれないから、ちょっとおやつ、もっていかなきゃ。

 ぼくは、ここに、残るから」

 涙で腫れたまぶたはじっと貴方を見る。
 それから、食堂にメレフがいないことに気づいた。彼も、いや。確かめないと。
 毅然とした表情で立ち上がると、陳列棚に目を向けた。
(7) 2021/05/28(Fri) 20:42:36
サルガスは、ヌガーにりんご、牛乳ポット、とにかくなんでも、ひっつかみました。
(a7) 2021/05/28(Fri) 20:43:30

サルガスは、一目散に食堂を飛び出しました。
(a8) 2021/05/28(Fri) 20:46:53

*朝食の後*

「昨日みたいにミスはしないようにしないとぉ〜
 って、もうボクにならなくてもいいんだった。

 
『魔術師』
もここに来て欲しかったな
 ……ああ、仲間になってくれた子供の名前=B

 ちょっと大人から聞いたんだけど
 やけに調べるのが上手で普通なら知れないことまで
 わかってしまう才能がある子供がいるって言われてて
 欲しかったんだってさ。
 やっぱり、そういう才能のある子が大人に愛されるんだな」

「羨ましい」

【人】 小さな心 サルガス

>>3:9 ルヴァ
「……よわむしなぼくで、ごめんね。きのう、きっときみと、もっと話していればよかった」

 人に囲まれているということは、満たされているということで。
 人がいなくなるということは、それが欠けてしまうこと。
 いつだってひとりぼっちの自分とは、きっと落ちる崖の高さも違うのだ。

「シトゥラの言うとおり、きっと、ここは、つらいでしょう。
 ぼく、おべんとうみたいに食事をもっていくよ。どこが、いいかな。
 高等部の子のへやがいい? それとも、ぼくのへや、なかにわ、なんでも、いいんだけど……」

 見ないふり、触れないふりを出来るものたちに囲まれて食事をするのはつらいことだろう。
 そして何より、彼を守らないといけない。そのために、何ができて、どこへ。
 自分よりも背の高いきみを、かばうように両腕をのばしたまま立ち上がる。
(10) 2021/05/28(Fri) 20:59:15
「大人からの内通者だったら、いけないからぁ〜
 真面目にいい子のボクになってたんだけどぉ……

 わかんなくなってきちゃったぁ、あーあ。

 おかしい、本当におかしい。
 どうして、みんな大人におかしくされちゃうんだろう。
 そうしてさ、ボクのこと見なくなるんだ。

 ……ルヘナだって、イクリールだって。忘れるに決まってる

 大人に愛されて、大人に大切にされて、……気持ち悪い」

*今日の封筒を開ける人*
(1)1d2 赤ずきん、裏切者

赤ずきんはすぐに来ない。

ボードの隅には黒白の丸が4つかかれていた。オセロかな。
開封済みの封筒が、ボードの後ろに隠されている。

*今日の襲撃先*
<<カストル>>who

「そういえば、こっちはボクだけの手紙だったような……」

 めくって、そしてそこに書かれている文字を読み上げた

 
 シェルタン : 水仙や古鏡の如く花をかかぐ


「?」

「あとで図書室行くか……」

 昔の人のたとえはわからない

/*
うゎ

/*
ええ……wwwww

/*
今日も二人襲撃――――☆

/*
ひえ……

/*
コードネーム赤ずきんです。
匿名連れてってほしい墓下ちゃんは好きにナンパしなって気分〜
たらこスパまだ席外しているけど、打診はおいといてくれたら受けるわよ〜

PLの襲撃予告もとりあえず置いてきますね〜〜

サルガスは、自分の部屋にいっぱいの食料を詰め込みました。
(a12) 2021/05/28(Fri) 21:33:59

サルガスは、食堂に駆け戻ってきました。
(a13) 2021/05/28(Fri) 21:35:19

カストルと、ポルクス……?


 当たり前のように二人の名前を呼びながら
 
もしかして骨が折れる作業≠カゃ無いかと

 若干冷や汗をかいたのは内緒だ

「ルヘナ……がいるといえばついてくるか?」

/*
コードネーム裏切者です。
私たちの職場は死の福利厚生充実しています。
気軽にお声掛けを。今なら指名料無料です。
引き続き愉快な墓下と地獄の表をお楽しみください。

「……ここまでくると勘違いじゃなさそうだ。
 俺たちは試されている最中なのかもしれない。
 大人はこれを乗り越えさせようとしているのか、
 それとも乗り越えられないことを期待しているのか」

どちらでも、やることは変わらないがな、
小さくつぶやいた。

/*
そしてごめぇ〜ん赤窓のみんな〜
PLタスク的にカスポル襲撃頼んでいい〜〜??
大変、大変関わりたいところだけれど、時間がちょっと……
お、おじさん、お手紙送るぐらいにしちゃおうカナ????

【人】 小さな心 サルガス

>>3:7 >>3:10 再び、食堂
「ルヴァ、ぼくのへやに、食料いっぱい置いてきたから。
 なんでも、していいからね。ずっと、そこにいなくちゃいけないわけじゃないし。
 ほしいものがあるなら、もっていくから。お話したかったら、こえ、かけてね」

 ケープいっぱいにくるんだ食べ物を自分の部屋に詰め込んで、
 おもいきり振る舞える場所を用意した。
 いちおう、なるべく小声で彼にだけ囁いた。耳の良いものは聞いてしまうかもしれないが。
 小さな体をなんども、あちこち、ぱたぱたと急くように動かして。
 息を切らして、ともだちに寄り添おうとする。
(12) 2021/05/28(Fri) 21:41:21
「……」

 やっぱり、自分を迎えに来ないのかだけが胸にくすぶり続ける。
 この疑問は永遠に果たされないのだろうか。

「裏切者の気持ちわかるようになってきたかもぉ……
 あ、そうだ昨日いってたコト。
 赤ずきんにもわかるように教えてあげてよ。
 ボクたち、裏切者が欲しいものなんだってあげたいからさ」

 お金や地位や、名誉。全部が手に入らないのなら
 自分の褒美の権利を使ってでも手伝おうと言っている。
 形にできるものなら、だが

「セキレイ……きっと赤ずきんにとっても他人事な、
 つまらない、重ねての身の上話になるが、
 それで構わないのか?
 ……退屈しなければいいが」

言いながら。
少しだけ、嘆息をして、語り始める。
何か声を挟まれれば答えるだろう。

セキレイにした話に、
己の抱えている"病"の話を足して、
赤ずきんに語り始める。

【人】 小さな心 サルガス

>>3:14 ルヴァ
「いつもどおりに過ごすのって、むずかしいことだよ。
 ありのまま。きみのままでいいんだ。だって、ルヴァは、ルヴァだから。
 ……いつだって。ぼくは、話を訊くから。ひつようなときに、そばにいられるようにするから。
 きみのともだちで、いさせてね」

 柔らかく、包み込むように。そうあれるように、心がけて。
 最後にぎゅうと抱きしめて、少しだけ、弱りを振り払うようにすする声が聞こえたかも。
 まだ満面の笑みにはなれない。それでも、口元に笑みをつくって。
 じっと、瞳はシトゥラとカストルを見た。この場でどんな振る舞いをするのか見るように。

「また、あとでね」
(15) 2021/05/28(Fri) 22:15:39

【人】 小さな心 サルガス

>>3:a6 >>3:8 ブラキウム
 喧騒を終え、激励を終え。貴方の元に来たのは、時間が経ってからだった。
 朝にしては少し汗っぽくて、疲労の色が見えて。そんなことは、見えていないかもしれないが。

「ごめんね、ブラキウム。ばたばたしてて……。
 なにがすきかとか、わからなかったから。いっしょに食べれるものにしたの」

 いつもどおり、同年代の子供に比べるとすこしばかり足りない食事。
 そこに、白いマスカットを添えたトレーを抱えて、席の近くまでやってきた。
 ……返事があるまで、認識してもらえるかわからないから。座るまでは、いかないけれど。
(18) 2021/05/28(Fri) 22:28:19

【人】 小さな心 サルガス

>>3:21 ブラキウム
「……うん。おはよう。いっしょに食べよう」

 咎めは多くなく、覚えられていないわけでもなく。少しだけほっとしたようだった。
 昨日のように隣の席にのぼって、自分の食事を並べた。
 量には多少の差があるけれど、同じもの、それと、"お願い"の対象。
 張り詰めた空気の中で、いっときくらいは緊張を忘れるように。そろそろと、息を吐いた。

「いまはブラキウムといっしょだよ……。
 きのうはちょっと遅くまで起きてたから、おきてくるのもちょっと大変だったの。
 きょうも、じゅぎょうもあるし、医務室にもよらなきゃだから、うとうとしちゃだめなのに」

 まるで日常に帰ってきたような言葉。いいえ、今も、日常のはずではあるのだけど。
 これほどまでに、肌のすぐ近くで表面化しなかっただけ。
 それでもすこし表情には疲れが見え、貴方の顔を見て、落ち着いたようだった。
(22) 2021/05/28(Fri) 23:01:52

【人】 小さな心 サルガス

>>3:25 ブラキウム
「にんきものなんかじゃないよ。ぼくが、みんなと……なかよくしたいだけ。
 ほんとは、ちょっと気が引けていたけれど。みんながぼくと同じにされるの、いやだから……」

 誰彼と構わず降りかかる頼み事。からかい、転ばせ、背中の張り紙。
 それらは、けれど、大人など関係ない。根拠のない。いたずら心。
 それは、貴方と話す朝食の時間からは廃絶されたものだから。今は、少し気が楽だった。

「そうなんだ? やっぱり、あまいものいつも食べられると、いろいろ知ってるね。
 ぼくはこっちに来てから食べるものばかりだから……。
 実は、ここに来てはじめて出てきたくだものが、このしろぶどうだったんだよ」

 干してもいない、絞ってもいない。まるのままの新鮮な果物!
 これがどれだけ珍しいものか、もともと育った土壌が違えば感覚も違うかもしれない。

 さりげない心遣いで食べやすくされたマスカットと、いつもの糖蜜パンを見比べて。
 遠慮とか行儀とか、色んなものと葛藤して。
 皿にころりと並んだマスカットを一粒大事そうに掴んで、口の中に入れた。
 皮だけつまんで、透き通った実を噛み潰して。わっと広がる甘みに目を輝かせる。

「おいしい!」
(26) 2021/05/28(Fri) 23:43:17
サルガスは、お昼休みは教員棟の構造を調べるらしいです。
(a23) 2021/05/29(Sat) 1:01:32

【人】 小さな心 サルガス

>>3:27 ブラキウム
「うん。……明日も、ブラキウムといっしょに朝ごはん食べられたらいいね。
 くすりになるようなもののことはわかるけど、こういうのって、わからなくて。
 ぼく、すっぱいのより、とろとろ甘いやつのほうがいいなあ」

 マスカットを食べて、時折思い出したように元の食事に手を伸ばして。
 味の違いで新鮮に感じる果物を味わったり、いつもより甘く感じない牛乳にむうと唸ったり。
 こんな朝でなければ、いつもの風景。努めて、いつもどおりであることを確かめるようだ。

 聞こえた声に顔を上げて、けれど、その意図をうまく捉えきれなくて。
 悩みはてながらもちらりと目をうつした、つやつやの青りんごに目がいった。
 マスカットの皿を相手の方に少し返して、二人で手の届く位置に置いてみて。

「ブラキウムも、おいしい?」
(28) 2021/05/29(Sat) 1:21:00
「遅れまし
たぁ
、うん?
 ……ああ、裏切
り者さん
のほしいものを
あげたい話
な」

遅れてやって来れば、丁度話題にのぼったところ。

罰された
いけどいい子でもい
たいみた
いだ、……って
 印
象は
受けましたけど、具体的に
どういうの
かって
 皆目見当つ
かないくらいでし ね〜


んん……
、咳払い。

「構いませんよ、退屈な話にはなりません。
 錯覚でも、理解を深めることはしたいからさ。
 君が僕に見せ
たいも
のを置いてくだ
さいな

/*
たらこスパです。カスポル襲撃について了解よ〜〜
表のログや併設病院追い切れていないのだけど、
裏切り者さんどかどか来ないから自分の方がいっちゃっていいかんじ?
それとも身の上話の後に決めるつもりだったりするかしら?

サルガスは、窓から落ちました。
(a33) 2021/05/29(Sat) 11:16:21

【人】 小さな心 サルガス

>>3:29 ブラキウム
「やっぱり、そんな感じに見えちゃうのかな……ぼくね、やりたいこと、むずかしくて。
 ぼく、だれかの役にたてるのが、うれしいんだ。ここは、何にもしちゃだめって、言われないから。
 それ以外ってなると……ううん、なんだろう」

 ひとよりは少しすくない食事、それを少しだけ時間をかけて食べる。
 ゆっくりと食べているようには見えない。スピカのように健啖家らしいのに、一口は小さい。
 自分の姿に、変わらぬものを求められていることなどつゆ知らず。
 小さい頬にゆで卵のクロケッタをいっぱいに詰めて、じっと見つめて。
 そればかりはお行儀よく、ちゃんと飲み込んでからからっぽの口で問いかける。

「ブラキウムは、好きなことややりたいことって、なあに?」
(30) 2021/05/29(Sat) 11:42:09

【人】 小さな心 サルガス

>>3:31 ブラキウム
「……ブラキウムは。やさしいね」

 彼の言葉に宿るもの。ここで、育っていくにあたって、そしてここを卒業してから。
 うまくこのギムナジウムを渡りきって、その先につなぐものを、ずっと考えているのだろう。
 "サルガス"がいなくなってほしくないから、いなくなると思いたくないから。
 その先に、未来があるように見つめてくるのだ。

「そっか。……じゃあ、ぼく、がんばるね。
 同じクラスの、ふたりだもん。ぼくも、ずっといっしょにいたいな。
 思い出たくさんつくれると、いいね。ふふ」

 無垢にも思えるような返答に、自然と頬がほころんだ。同じ気持ちであることが嬉しい。
 少しばかり年は違って、追いつくまでに時間はかかってしまうけれど。
 みんなで、そして三人で。いっしょに過ごせたらと。少しだけ、声に出して笑った。
 
そのためにも、解決のために頑張らないと。
(32) 2021/05/29(Sat) 12:35:23
サルガスは、誰かに運ばれています。
(a36) 2021/05/29(Sat) 13:22:14

【人】 小さな心 サルガス

>>33 ブラキウム
「ブラキウムは、――ブラキウムは、いつも、上に立つ人らしく、してるよね。
 じぶんはつよくて、こわくて、だれにもばかにされちゃいけないと思ってるよね。
 でも、こころのいちばんしたからぜんぶほんとうにそうだったら。きっと、ぼくに声をかけない」

 それは真ではないかもしれない。少年の善性が、そう思い込んでいるだけかもしれないだろう。
 人の心の何もかもを水鏡のように見透かすことなど出来はしないのだ。
 ましてや、まだ未熟な子供にそんな芸当など。そう思いたいだけなのかもしれない。
 それでも、少年は貴方の中に厳しさも強さも、何もかもが育まれていることを信じている。

「ブラキウム、ぼくのともだちの、ブラキウム。
 ぼくも、きみが心配なの。きみも、きっと知らないところで、危険なことをしてるでしょう。
 でも、だいじょうぶだから。
 ぼくが、きみをだれにも連れて行かせない。ぼくがきみを、守るから」

 ああでも、だからこそ。約束は結ばれない。
(35) 2021/05/29(Sat) 13:41:36

【人】 小さな心 サルガス

>>34 メレフ 昼頃、昼休みは過ぎ去って
「はい!」

 まるで授業中に指されでもしたかのような、大人しいながら元気いっぱいの声。
 けれども扉が開くまでには、少しだけ時間がかかってしまった。
 尋ね人が誰かもわからないのに、重いものでも運ぶように両手で頑張って扉を開けて。
 見上げた顔が貴方であるのを見て。ほっとしたかと思えば、すぐに眉を下げた。

「メレフ! たいちょう、だいじょうぶ? しんどそうだったでしょう。
 どうしようかな、まだ、朝のたべもののこってるんだけど……」

 気遣わしげに部屋の中をちらりと振り返る。
 隙間から見える風景には、ちょろりと残ったクッキーやヌガー、お茶のポットが置きっぱなし。
 朝、人を匿おうとして積み上げた食料をまだ消費しきれていないのだろう。
 少しだけ、青い草と土の匂いがする。
(36) 2021/05/29(Sat) 13:49:32
訥々と、光のない瞳で語り始める。

「最初に俺がこのシステムに加担したのは、
 他でもない……『命乞い』のためだ。

 偶然、このギムナジウムにある、
 "大人"たちのこのシステムを知ってしまった俺は、
 なぜか処分を免れた。
 何もされることなく、どこに連れていかれるでもなく、
 そして何かを命令されることすらなかった。
 ただ放置され、放免され、口止めすら行われず、
 野放しにされた。……それは、俺にとって、
 本当に耐えがたいくらいの恐怖と絶望だった」

当時のことを思い出すと、手指の先が震える。
――今でも、震える。
そのとき、大人がしたことを思い出すと。

「だから、俺はこのシステムを知った者として、
 システムに加担する者にずっと力を添えてきた。
 誰でもない、自分の意思で、だ。
 そうすることを決めたのは、間違いなく俺で、
 その理由は、仲間を売ってでも助かりたいという、
 『命乞い』という理由の延長線だ。
 そうすることで見逃され、生きながらえる一日を、
 惨めな犬のように啜りながら、ありがとうありがとうと、
 浅ましく生を繋いでいるのが俺なんだよ」

だから、自分は誰にとっても裏切者だ。
狼になり切れず、子羊にも距離を置く。
そんな中途半端な存在が、ルヴァという存在だ。

「だからかな。
 その時から、罰も背負っている。
 俺の胸の中で、ずっと泣く子供がいるんだ」

壊れたような、ひび割れたような笑顔を見せる。
泣き笑いのような表情にも見える。

「悪人になって、連れ去ることを正当化して、
 ただそれだけなら、裏切者の矜持も沸いただろうな。
 でも、同時に、あの時システムから逃げ出すときに、
 そのシステムの中に俺は"子供"を置いてきたんだ。
 『子供の自分』を、な。

 表の、ルヴァの存在は、
 俺が被っている仮面なんかじゃない。
 あれはその時の子供の頃の、何も知らないおれさまで。
 そいつは友達が大好きで、仲間がいなくなると悲しくて、
 人に嫌われるのが怖くて、ずっと皆と居れればいいなって
 そう、心の底から思っているんだ。
 バカだろう。その友達を奪う手は、自分の手なのに」

小さく、息を吐き、嗤った。

「医者は、ギムナジウムに俺が連れてこられた疾病を
 その俺の病気に、"解離性障害"という名を与えた。
 俺は、俺と乖離しながらおれさまと同一で。
 人を攫う悲しみも、それで生きながらえる喜びも。
 残酷なことに、"本物の感情"だそうだ。

 人は多分、残酷にもその病気を持つ者を、
 "狂人"とでも呼ぶんだろうな」

二人の顔を、交互に見る。

「だから。
 俺の願いは、おれさまの願いは。
 ずっと、この歪な狂人のまま、
 果てを知るまでここで苦しみ続けたい。
 偽物の生活を偽物で行うことが辛く、
 そして楽しくて仕方ない。
 お友達を地獄に連れ去ることが辛く、
 そして嬉しくて仕方ない。

 この歪なルヴァを、一日でも長く、永く。
 地獄のような毎日を続けさせてもらえることが。
 俺の、おれさまの、願いであり、野望なんだ。
 
 ……壊れてるだろ。
 シェルタンを、そしてこれからカストルを送り込むことが、
 俺でなくてよかったと安堵して、
 おれさまの友達を奪われることが辛くてしょうがない。
 大人に立ち向かえるほど強くなく、
 泣き崩れて手を汚すこともできないほど弱くもない。

 壊れた人間なんだよ、俺は。
 与えられる願いなんて、幸せなんて。
 やっぱり、一日考えても思いつかなかったよ、セキレイ」

【人】 小さな心 サルガス

>>3:37 ブラキウム
「ブラキウム……」

 脅迫に近い言葉なのだろう。命令に近い言葉なのだろう。
 それでも、それそのものには恐怖は感じられなかった。
 もっと怖いのは、自分が手を振り払ったことで、彼がなにかになってしまうこと。

「……わかった。ブラキウムに、頼めそうなことがあったら、ぼく、おはなししにいくね。
 まだ、急にいろんなことになっちゃったから……まとまってないんだ。
 わからないことばかりだから。わかったことがあったら、あとで相談しにいっても、いい?」

 確約できてしまわないことは言及を避けておきながらも、ようやく、頷いた。
 きゅうと、指先が貴方の指を包むように一瞬だけ動いて、そうっと離れた。
 食器は、ほとんどカラになっている。
(39) 2021/05/29(Sat) 14:50:37
/*
だいじょぶです赤ずきんさん
お気遣いありがとうございます。
基本的にダイスに従った方が、
残酷性あっていいかなと思いますので
大丈夫ですです。

【人】 小さな心 サルガス

>>3:40 ブラキウム
「ありがとう。ブラキウムも、むりしないでね。
 あしたは、ルヴァと、ブラキウムと、ぼくで、ごはん食べようね。
 ルヴァ、最近カストルと仲がいいから。つれておいでっていったら、くるかな……」

 他愛ない話をしながら、ゆっくりとした時間を終えて。
 机を離れるとき、あなたの食器をあなたが自分で片付けていることにあれ、と声をあげた。
 けれどそれ以上に言及はなく、先にも行かず、見守って。
 並んで歩いて返却場所まで行って、ささやき、笑い合っていたことだろう。
(43) 2021/05/29(Sat) 16:19:08
/*
OK〜 このままたらこスパが襲撃してきま〜〜〜す♡

「なんだ。やっ
ぱり
考えていたので
体間違ってい
なさそ
う」

さして驚いたふうもなく、そう言った。

「裏切り者
さんは
、置いてき
ちゃった子
どもの自分に
 や
さしくな
いだけだろ?
子どもの
君も、自分にやさしくない。
 でもそうする
ことが望
みなんでしょ〜?」

「望みが叶う
ことはうれしい
ねぇ。苦しい
道を選ぶ
ことが、
 どうして幸福
じゃないって
言える?
 
そりゃあ
、余所様から見たら不幸
だって

 
言われるものかもしれないけ さぁ


んん……
、咳払い。

「天国こそ至上って思う人と、地獄こそ自分の天国って
 思う人がいて、後者の方が少ないだけですよ〜」

「君の言ってることは、結構スッと入って来た
なぁ

 雨に打たれるっていう事実は
欲し
いけど、
 濡れると切り傷が痛むだから
いやだな
ぁ、
 でも
雨に打た
れたいの方が優先されるから雨に打
たれ
よう!
 っていうのの、
容が変わった
けじゃない?」

ね? 首を傾けて裏切り者を見やる。

「自
罰的なこと
の何がいけないんだ?
 君はそれ
を行使し
た結果、自他ともに
どんな影
響を
 及ぼすかを知っている。
マイナスが発
生することを
 わかっていてやっているし、それ
を求めているんで ょ?


んん……
これからもその幸福は続きますね。
 僕もうんとお手伝いしてあげますよぉ」

「とりあえずは大人たちから
 君が連れて
いの指定が来ないといいな?
 きっとそれも、
くるし
いしうれしいことになる
から

 それはそれでい
いん
だろうけどね〜」

今日の子
、どうや
って
連れて行こ
うか
なぁ……
、ちょっと困った声の、
特に返答を求めていない呟きが零れた。

 魔術師は聞こえているだろうか

 やっぱり、赤ずきんは親切≠セと思う

 ボク達は、不満のある世界を享受した上でどちらにとっても
 ごまかしていけるほどのいい子でいられなかったんだ

「具体的なものにならないのならぁ、シカタナイね。
 裏切者がそれで幸せならそれでいい。
 これからもギムナジウムにいるあなたたちが
 幸せに過ごせるのならそれがいいさ」

 ……幸せ
 きっとボクも、これ以上知って考えようとしてはいけない
 知らなかったあのときまでが何よりも幸せだったなんて

サルガスは、痛みに呻いています。
(a41) 2021/05/29(Sat) 16:49:22

サルガスは、嘔吐しました。
(a42) 2021/05/29(Sat) 16:55:36

サルガスは、自室に返却されました。
(a43) 2021/05/29(Sat) 17:07:46

「そうか……」

この狂いも、壊れも、ここでは受け入れられる。
皆それくらいひび割れて、朽ちているのだとしたら、
自分にとっての本当の楽園は、
この部屋なのかもしれない。

「出来ることがあれば、
 いくらでも言ってくれ。
 俺にも……もちろん、おれさまにも」

自嘲ぎみに笑った。

 裏切者の幸せを違うと叱ることができるとするのなら
 それは真の意味での治療≠ノなるのかもしれない

 その手段と思想と、方法をこの手は持っていない
 それができるのは大人≠セけだ。
 壊れきったいい子のシトゥラは、祈ることしかできない

 ――――もし
 もし本当に、大人に連れて行かれることが幸せだったとしたら
 ボク達は知らないだけなのではないのか?

 シュレディンガーの猫のような気分だ。
 連れて行かれないことはボク達の褒美になり、
 連れて行かれたものはそれぞれ褒美をもらっている。

 ……うまくまわりすぎている、のかな。
 カストルの行ったとおり夢を見すぎているのか

 まだ、わからない。わかりたくない。
 知ってしまったら押しつぶされてしまいそうになるから

「出来ること〜? んー。
 明
、君の分の朝食の何
かを

 
カスト
ルにプレゼントしてあげな


回収した封筒の中身を眺めながら、ただの思い付きを言う。

「ま〜〜君とカスト

 ふたりとも
が朝食の時に食堂にいた
らね。
 いな
かった
ら、それはそ
れで
持って行ってやりな」

「これ
出来る
ことで
しょ?」

平坦な声から、意図は読み切れない。

【人】 小さな心 サルガス

>>3:52 昼過ぎ メレフ
「前、たべものの匂いも、やだったから……でも、だいじょうぶなら、よかった。
 ルヴァは、とりあえず立ち直ったみたいだったよ。まだそれからは会えてないけれど」

 少し動くのが億劫そうなのは眠気のせいだろうか。緩慢な動作で、扉を開く。
 いま寝坊して置き出したみたいに、ベッドシーツがもこもことトンネルを作っている。
 隣を過ぎる時に少し香るのは、普段の匂いに加えて少しの土の匂い、消毒液の匂い。

「なにか、あったっけ。見つけたものとか、あった?
 のみもの飲むの、たいへんじゃなかったら、昨日とおんなじの淹れるけど……」

 見上げる視線は貴方のことばかりを気遣って、鶏と雛のようにそばをちょろちょろとしている。
 いつものケープは土と青草で少し汚れて、ベッドのそばにかけられていた。
(60) 2021/05/30(Sun) 0:57:40
サルガスは、中庭に顔を出した。
(a75) 2021/05/30(Sun) 1:02:56

【人】 小さな心 サルガス

>>3:a75 中庭
「……」

 いなくなった人々を探して、のろい足を動かして。
 青い鳥のように、中庭に集まる人たちを探してぱあっと顔を輝かせた。
 小さな少年は、たしかにそこにいるみんなを認識している。
 ああ、と声をかけて駆け寄ろうとしたけれど、どうにもみな、大事な話をしているようだから。
 ぎゅっと耳をふさぎながら、それでも見えるところに姿を現した。

「き、きいてよくなったらおしえてね」
(61) 2021/05/30(Sun) 1:06:29

【人】 小さな心 サルガス

>>3:62 中庭 ブラキウム
「……ああ、うん。本当に……」

 自分が見ている風景と、貴方は見ている風景は。同じなのだ。
 それはただ単純に己が間違っていないことの証明でもあるし、
 貴方が前を見ていることを証明することでもあるし、
 なにより、ここは、食堂のような場所ではなく。多くが受け入れられる場所だと。
 ホッとした途端に喉がぐっと狭まって、鼻がつんと痛くなって。

「みんな。スピカも、シェルタンも、ルヘナも、イクリールも。
 ああ、いるって、言っていいんだ。言って、いいんだ……」
(63) 2021/05/30(Sun) 1:17:14

【人】 小さな心 サルガス

>> 中庭 ルヘナ
「るへな、」

 しゃくりあげてしまいそうな声が、ようやく喉から音を押し出した。
 少しのろい足取りがそちらに歩んでいって。なんて、声をかければいいだろう?
 遅くまで一緒にいて、離れてからはそう時間など経ってはいないのだ。
 なのに、とても長い時間離れていたような、そんな気さえする。

「、……き、のうは。ありがとう、ね……」

 いっぱいの感情で占められた頭の中から、いちばん確かな言葉を選び取る。
(64) 2021/05/30(Sun) 1:20:38

【人】 小さな心 サルガス

>> 中庭 シェルタン
「うん。……うん。また、いっしょに、たくさんいろんなこと。
 いろんな、音楽のこと……話したいなって、おもて、」

 ひとり、ふたり。話しかけられた頃には、もう涙声になって、鼻が湿っていた。
 あまり小綺麗ではない音を起てて鼻をすすって、こくこくと頷いている。
(65) 2021/05/30(Sun) 1:22:37
サルガスは、ブラキウムに対して力強く頷き、ぎゅっと手を握り返した。
(a77) 2021/05/30(Sun) 1:26:26

【人】 小さな心 サルガス

>>3:67 昼過ぎ メレフ
「ぼく、探し回ってばかりだものね。ブラキウムにも、ひとりでうごくなって言われちゃった。
 ブラキウムもルヴァのことしんぱいしてたから、きっと、うまくやってけるんじゃないかな……」

 互いに人のことばかり、自分のことを発信しないのはお互い様だろうか。
 思うところを理解しているから余計には追及せず。
 それから昨日のように椅子を用意して、保存食で散らかっている机の上をちょっと避けて。
 飲み物を用意しようとしたところで、軽い体はころんとシーツの上に簡単に転がされた。
(68) 2021/05/30(Sun) 1:31:29

【人】 小さな心 サルガス

>>3:67 >>3:68 昼過ぎ
「い゛、」


 苦悶の声だった。マットレスが跳ね返した体は引き伸ばされたようにぴんと背を張り、
 首は引き抜けそうなほどに後ろに添って後ろ髪をシーツにこすりつけた。
 ひゅうひゅうと細い呼吸をして、隠すように口に手を当てて。
 どうみたって不自然な様子であるのに、なかったことにするようによろよろと身を起こそうとする。

「きょ、うは……どう、した、の?」
(69) 2021/05/30(Sun) 1:34:20
一人、体を搔き抱く。

ブラキウムとした、約束があった。
ここを無事に出たら、また二人で会おうって約束が。
そんな未来が来ないことを知っていて、
そんな未来を他ならぬこの手が奪うことを知っていて。
そうやってブラキウムが足掻けば足掻くほど、
大人たちは彼を"見つけやすくなるだろう"という
打算でした約束があった。

ふたりならきっと。
その約束は絶対に、呪いになると思っている。

でも、彼を大切に思う気持ちも本物で、
だからこそ、その大好きな気高さも、大好きな尊厳も、
大好きな笑顔も、大好きな声も。
何もかも、この手で壊すかもしれなくて。

――この手で、ブラキウムに終わりを与えるかもしれないと
知っていてもなお、胸が、恋慕親愛の焦熱で焼ける。

「う……ううううう……」

木に寄りかかるようにして、体を抱いたまま、
ずるずるとへたり込んだ。

ごめんなさい、ごめんなさい。
キミが刃を向けようとしている"相手"で、ごめんなさい。

刃を向けられたらきっと、
自分の浅ましい明日を繋ぐために、
君を喜んで殺せる自分で、ごめんなさい。

――なのに、キミのことが大好きで。
……本当にごめんなさい。

表情は、泣いていたのに、嗤っていた。

【人】 小さな心 サルガス

>> 中庭 ルヘナ
「そんなこと、ないよ。まだ、できるよ、ううん、ぼく、まだ、なにもできてやしないけど……。
 でも、でも。ねえ、ルヘナ。まだ、ぼくはきみに、きみたちに。
 なにかできると、おもってもいいだろうか」

 涙声だと言うには、もう震えてかたちもなしていない。聞こえはひどく悪い声だ。
 それは貴方にとっては手遅れのことであり、手抜かりの末のことであるかもしれない。
 それでも、まだ。少年は諦めていなかった。
 そしてあなた達を見つけたいま、目的は人探しから、変わりつつある。
(71) 2021/05/30(Sun) 1:40:28
小さな心 サルガスは、メモを貼った。
(a80) 2021/05/30(Sun) 1:45:14

【人】 小さな心 サルガス

>>70 昼過ぎ メレフ
「だいじょうぶ、だいじょうぶだ。ああでも午後、おやすみ、もらったんだ。
 だからね、へいき。うごけるよ。みんなのこと、それに、解決のほうほう、さがさなきゃ」

 声は濁り、喉の裏側をえぐるように低く鳴らす。普段のようにアルトは通らない。
 横倒しになった顔は痛みのせいかみるみる紙のように白く青ざめる。
 襟首を広げてみるならば、よくよく見れば白い包帯が覗いていた。

「メレフ、むりに、触らなくていいよ……ころんだ、だけだもの。へいきだよ。
 ねえ、メレフ、あれから、なにかあったんでしょう。きみのほうが、ずっと心配だ」

 それでも。案じ、思い起こすのは朝方の貴方のひどく弱った様子のほうで。
 ななふしのように細い腕に力をかけて、体を起こそうとする。
 なにか、話したいことが、或いはこれからについて、相談したいことがあるのだろうと、
 そればかり気にしているのだ。
(72) 2021/05/30(Sun) 1:54:20

【人】 小さな心 サルガス

>> 中庭 ルヘナ
「……うん。きっと、できるよね。ぼく、がんばるよ。がんばらせてほしい。
 そのために、ここへ来たんだもの」

 貴方の方へも、歩み寄って手を伸ばして。握り返してくるものがあると信じている。
 少しだけ笑顔を作ったけれど、それはすぐに真剣な表情に置き換えられた。

「ルヘナ。ぼくも、きみも。ここにいるよ。きみの傍に、ぼくはいるよ」
(74) 2021/05/30(Sun) 2:21:14

【人】 小さな心 サルガス

>>73 昼過ぎ メレフ
「……がんこ、なんだもんな。ぼくも、そうみえるのかもしれないけれど。
 ぼく、あんまりだれかに話すの、とくいじゃないんだ。……お兄ちゃんだもの」

 いつでも、一人きりで頑張ろうとしていたのは、それが自分が立っていられる理由だから。
 口にしてしまえばそこから瓦解してしまいそうで。
 話し始めるまではさらに随分時間が掛かった。どうしても、誤魔化してしまいたいように。
 黙りこくっていれば背中に隠していられるのではないかと、状況は拮抗していた。
 それがずいぶんと続いて、埒が明かなくなってしまってから、ようやく口を開いた。

「……教員棟を、さがしてみてたんだ。
 こんなにたくさんいなくなったから、一人くらいは見つかるかもしれないと思って。
 森の中にひとをかくすのは、たいへんだから、そっちじゃないかなってかんがえたんだ」
(75) 2021/05/30(Sun) 2:33:35

【人】 小さな心 サルガス

>> 中庭 ルヘナ
 握り返された手を取る。少し体温の高い指が、柔らかく力を込めた。

「ああ、……なんだろう。ゆるしてくれるんだなって、思ったかもしれない。
 これからのことが。いまここにいる君がどこにもいってしまわないよう。
 がんばるよ、ぼく。もうだれも、なんかいも、だれかをとられてしまったりしないよ」

 触れ合うことができるのか、不安に思っていたのは少年も同じだった。
 何も出来ず、連れて行かれるのを是としてしまった有象無象の一人に過ぎない自分を。
 また手をとってくれたことを、とてもとても大事なものだとして。
 手繰った手は、そこにある形を確かめるようにきゅうと握った。
(76) 2021/05/30(Sun) 3:03:08

【人】 小さな心 サルガス

>>3:77 昼頃 メレフ
「そんなことは、ないよ。メレフだって、みっつしか違わないもの。
 このなかで、きみたちは忘れがちかもしれないけれど……ここにいる子は、みんなこどもなんだ」

 年長者が年少のこどもの面倒をみるような環境では、それが一つの社会になる。
 けれどもここの子供たちがどれほど功を成しても、外で一人前と見做されるのは難しい。
 店は持てないだろう。剣は勝てないだろう。屋号を受け継ぐなら家の事から始めなければ。
 ここがとても特殊な空間だということを、市井のこどもは知っている。

「うん、それで。あいている窓があったから、雨樋をのぼってのぞいてみたんだ。
 中はまっくらでよく見えなかったけど、ひとかなにかがいるみたいにみえた。
 こんなひるまに、暗くしてるのに。

 ……そしたら指をすべらせて、落ちちゃったんだ。なんとか、なったけど」

 シャツのボタンを少し動きの滞る指で外す。本当は普段の動きをするのも大変だ。
 横倒しのまま肩をはだけると、肩から胸にかけて巻かれた包帯が見えた。
 右肩から背中にかけては、薄皮一枚剝いたかのように赤と、青との入り交じる痣ができている。
 疲労骨折や気胸を危惧して、強く固定しているのだろう。
 それから、それとは関係なく。鎖骨から胸の下部までかけて、定着しきった傷が一本。
 けれどもそれ以外に目立った傷はない。転ばされ、けつまずいたものはあるかもしれないけれど。
(78) 2021/05/30(Sun) 9:28:44
サルガスは、知らない生徒に声をかけられました。
(a87) 2021/05/30(Sun) 14:44:53

サルガスは、ひなたを抜け、日の落ちかける教員棟へと入っていきました。
(a88) 2021/05/30(Sun) 14:52:42

小さな心 サルガスは、メモを貼った。
(a91) 2021/05/30(Sun) 15:30:33

サルガスは、深夜の教員棟を走り出しました。
(a92) 2021/05/30(Sun) 16:36:39

サルガスは、深夜の教員棟で知らない大人に見つかりました。
(a97) 2021/05/30(Sun) 18:01:59

サルガスは、走り回って逃げています。
(a98) 2021/05/30(Sun) 18:02:15

サルガスは、大人に追いつかれてしまいました。
(a99) 2021/05/30(Sun) 19:01:58

【人】 小さな心 サルガス

>>93 昼過ぎ メレフ
「……けれど、いちにち、いちにちと状況が変わっていくのだもの。耐えられないよ。
 メレフだって、ぼくの立場だったなら、そうするのじゃないかな。
 ぼくは……メレフになにがあったのか、知らない。話したいとおもうまで、聞かないよ。
 けれど、ぼくだったなら。やはりきみと同じように、多くに働きかけようとするだろう」

 見えないもの、聞いていないこと。互いに、秘匿していること。
 それを程度問題で比較することなどできやしないが、それでも、漠然とわかるのは。
 自身がくじけそうになっても、手折られても、自分たちは止まらないだろうということ。

「これは、ぼくの病気のほう。ほら、ここにきた子たちは、なにかしら抱えているでしょう。
 ぼくは、これ。生まれつき、心臓が人よりもずっと小さいんだって。
 だからそれを治すために、なんどか手術をしているんだ。ほかにも、投薬や検査とか。
 ……そのおかげで、むかしに言われていたよりもたくさん生きれてるのも、ほんとうなんだ」

 ギムナジウムへの不信を抱えきれてしまえない理由。
 それは、確かな成果だった。小さな体に、確かに真の意味での恩恵は果たされている。
 逆に言えば、それがなかったらもっとたやすく、不信を武器に敵意を抱えられていただろうか?
(97) 2021/05/30(Sun) 19:32:28
サルガスは、ネズミのような心臓をとくとくと鳴らしている。
(a104) 2021/05/30(Sun) 19:35:03

【人】 小さな心 サルガス

>>100 昼過ぎ メレフ
「……シェルタンに? ……それは、ぼくは……聞いていいこと?
 きみが、だれかに知られたくないとおもうのなら。それは、むりしなくていいんだよ。
 きみからみたらぼくはきっとちいさい年少者だろうけれど……ときどき、わがままを言っていいんだ」

 絞り出すような言い様に、単純にわかったと返すことはできなかった。
 いいかな、と一言だけ確認をとって、横顔に手を伸ばす。
 相手がそうしたように、ほとんど触れるかどうかもわからない手が、ぽんと叩いた。

「ぼくがびょうきのこどもでなければ、もっと激情のままにうごけたかもしれない。
 でも、だからって、ぼくは苦しんでいるこどもたちに、がまんしろなんて、言わないよ。
 だいじょうぶ。きみが戦うなら、ううん、きみが立ち止まっても。
 そのさきで、ぼくはまだだれかを守るために、たたかっているだろうから。

 だから、いいんだ。きみは、きみの思うように、やるべきだ。
 立ち止まってもいい。振り返ってもいい。それでも、きみは、きみだから」

 薫風は窓から薄っすらとそそぎこみ、曇天を透かした陽光が差し込む。
 転げたままの体は、言葉ほどには強かではなく、たよりないと笑ってしまえるかもしれないが。
 それでも。少年の瞳は、折れた様子ではなかった。
 触れた皮膚から、静脈から。とくとくと小動物のような鼓動が、血の流れを伝えている。

 それはまだ、多くが起こる前。昼の陽光の下の、はなしだった。
(102) 2021/05/30(Sun) 19:54:08
サルガスは、知らない大人を教員用の井戸に突き落としました。
(a107) 2021/05/30(Sun) 19:55:25

サルガスは、浮かび上がってくることのない体を、見えなくなるまで見つめていました。
(a108) 2021/05/30(Sun) 19:55:48

サルガスは、          。
(a109) 2021/05/30(Sun) 19:56:07

小さな心 サルガスは、メモを貼った。
(a111) 2021/05/30(Sun) 19:59:20

 




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シェルタン
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ルヴァ
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シトゥラ
4回 残 たくさん

置きメイントゥラ

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ヘイズ(2d)
0回 残 たくさん

 

ルヘナ(3d)
5回 残 たくさん

のんびり返信

イクリール(3d)
1回 残 たくさん

のんびりやります

カストル(4d)
0回 残 たくさん

置き去りカストル

ブラキウム(5d)
1回 残 たくさん

新規〇夜から

処刑者 (3)

スピカ(3d)
14回 残 たくさん

部屋なう 新規○

メレフ(4d)
5回 残 たくさん

新規◎

サルガス(5d)
1回 残 たくさん

白鳥の歌を謡おう

突然死者 (0)

舞台 (4)

デボラ
0回 残 たくさん

 

ラサルハグ
23回 残 たくさん

先生は今日いる

アルレシャ
0回 残 たくさん

先生いますよぉ〜

ポルクス
23回 残 たくさん

おやすみ。

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