06:32:49

人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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視点:


 
[命もない、魔法も使えない一人の子供が、
 目的を果たすためには、ここに居る他なかった。
 あれから5年ほど経つ、時が経てば経つほど、
 運命的な再会を果たす可能性は低くなる。

 正直、焦っている。
 でも僕はこの店に運よく相手が来ることを願い、
 待ち続ける以外に出来ることはない。

 会いたいだけなら、探しに行けばいい。
 世界中を探すのは簡単な事ではないけれど、
 ただここで待っているよりは、まだ希望がある。
 でも厳密に言うと、会う事が目的ではない。




        
僕が本当に果たしたいのは―――――……。]

 

 
[僕だって気付いている。
 一寸先は闇。未来はどう転ぶか分からない。

 問題の先延ばしをしているだけかもしれない。

 運命を変えたはいいが、より悲惨な末路を辿るかもしれない。

 知ってしまったからこそ、悲劇が生まれるかもしれない。

 占い自体は当たっているのに、
 それを伝えることで未来の展開にずれが生じて、
 占いが外れてしまったような形になるかもしれない。]
 

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[困らせてしまっただろうか。
 思案する姿にばつが悪く眉を顰める。
 声だけは先に聞いていても、
 実際会ったのはつい先程。名前も知らないくらいだ。]
 

  いきなり考えさせてすみません。
  そう、じゃあ"大きなもの"にさせて貰いましょうか。
  実際に悩んでいますので。


[続く言葉には首を傾げ]

  
  残念ですが違います、けど近いとも言えるのかな。
  
逆ですよ。

 
(40) 2022/05/27(Fri) 23:19:40

【人】 天馬騎士 エアハート

 
   
私はあの人に……


      
逢いたく無い、と思っています。

 
(41) 2022/05/27(Fri) 23:19:57

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  君
というからには、
  店員さんには逢いたいと思う人が居るのですね。*
 
(42) 2022/05/27(Fri) 23:20:11
 
回想:僕たちの船が沈んだ理由


[ウルティマ・トゥーレへと向かう途中に、
 僕たちは救援信号を出している船を発見した。
 近づいて双眼鏡を覗けば、
 船の甲板にがりがりに瘦せ細って、
 最早服とは言えないぼろぼろの布を纏った青年が、
 膝を抱えているのが見えた。


 勿論、僕たちは救助に向かった。
 父さんをはじめとした乗組員たちが船を移り、
 青年に気をとられている隙に、
 
僕たちの船に待機していた賊が侵入した。]

 

 
[初めに人質に取られたのは、僕より幼い乗客の少女。
 そして少女を盾にして、人質は増えていった。
 
当然、僕もその中に含まれた。



           「私たちはどうなってもいい。
            どうか乗客の命だけは助けて欲しい」



 最後まで懇願する父を無視して、
 下卑た笑みを浮かべながら、父の首を撥ねる光景を、
 僕の瞳はしっかりと映した。
 それを皮切りに、大人の男性は乗組員・乗客を問わず、
 一人残らず命を刈られた。



 僕はもうこの時点で、
 後生だからいっそ今すぐ僕も殺して欲しいと思ったよ。
         
けれど、地獄の宴は終わらなかった。]

 

 
[次に狙われたのは女性。

        「クルーの皆さんが噂しているのを聞いたの。
         貴方がとってもお料理上手だって。
         プロのお料理も良いけれど、
         貴方の作った料理も食べてみたいわ」


 どこかで僕の境遇を知って、
 優しく接してくれた乗客の奥さんが……。



         「私は途中で下船して、恋人の元へ行くの。
          二人暮らしが安定したら、結婚するわ。
          ハネムーンで、再会できると良いわね」


 
幸せを約束されていた筈の、乗客のお姉さんが……。]

 

 
[他にも船に乗っていた花は一輪残らず、
 海賊どもに踏み荒らされた。



 奴らが何をしたのか、子供には分からない。
 彼女たちが何をされたのか、子供には分からない。



 でも、死んだ方がマシな事をされているだろうことは、
 分かってしまった……。]

 

 
[こんな所に最高にイイ女など居ようものなら、
 どんな酷い目に遭ったことか、子供の僕にも知れたこと。

 既にこの世に存在しないものを盗むことは出来ない。


         だから僕は心の底から、
         母さんが生きていなくて良かったなどと、
         罰当たりなこと思ったんだ。]

 

 
[希望と愛を乗せていた船から、
 幸福宝物は残らず奪われた。
 最後に僕たちの船は油を撒かれて火をつけられ、
 夕日みたいに沈んでいった。



 僕たち女子供は、そのまま海賊のアジトへ拉致された。
 最早暴れて抵抗する元気を持つ者も、
 泣き叫ぶ元気のある者もいなかった。


 アジトには他にも何処かで僕たちのように
 拉致されてきたのであろう、
 女性や子供たちが沢山いた。]
 

 
[そして今度は、僕たちを奴隷として売るために、
 船で奴隷市場のある場所へと移動する。


 不衛生な船室には、絶望に塗れた子供たちが、
 ぎゅうぎゅうに犇めき合っていた。



 一日に一度、魚に餌をやるように、
 パンくずが僕たちの押し込められた船室牢獄にばら撒かれる。
 それをわれ先にと、奪い合いながら貪った。
 最早、人としてまともに生きているとは、
 到底言えない有様だった。]

 

 
[いつしか狭い船室内で、しきりに咳をする子供が出てきた。
 人数はどんどん増えていき、死者も出始める。
 海賊は子供がこと切れているのを確認すると、
 面倒くさそうに船室の外へ運んでいった。
 まともに葬ってくれるような連中じゃない。
 船外へと子供たちの屍は投げ捨てられていたのだろう。



 当然医者が診ることなどありえないから、
 これは僕の推測だけれど、
 
あれは恐らく肺結核だったのだと思う。



         生きているだけで満身創痍な子供たちに、
         病は翼を開く様に軽やかに蔓延した。
         当然僕も、同じ病気を患った。]

 

 
[高熱に、止まらない咳、血痰……。
 最初はすし詰めだった船室内に、
 ぽつりぽつりと穴が開いていく。
 「助けて」と、声にならない叫びをあげた時、
 僕の瞳が捉えたのは、幸せだったころの幻。



 助けて欲しいのは、皆の方だったと思う。
 僕は今の今まで、のうのうと生きてしまった。]
             
助かってしまった

 

 
[高熱で痛む節々に無理をさせ伸ばした手は、
 何も掴むことなく沈んでいった。



      
を叶えることもできず、

        
を守ることもできず、

          
に一矢報いることもできなかった。



 
悪寒で震える体に、熱に浮かされ燃える憎悪。]

 

 
 
 
[その最期は、さながら沈んでいった僕達の船の様だった。**]

 
 
 



  
Butterfly effect


  私が行動を起こして、もし未来が変わっていたならば
  セシリーが、生きている未来があるならば。

  一つの国が混乱に陥っていたかもしれない。
  
二人が幸せになる未来
が招くのは
  
大勢が不幸になる未来

  
私は、選んでしまったの。



          
未来を変えないことを。


  

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[遠く離れてしまった人なのか、
 もしくは既に亡くなってしまった人なのか。
 彼の言葉>>55に思案する。
 ゴーストとなったからには一度死を経験している身
 何か並々ならぬ思いでもあるのだろうか。

 
 ここで死者の想像はしたものの、
 俺の悩みに関する人物があまりにも濃すぎて
 考えが別の方向にいってしまったのは
 もし後に気付く事があれば顔を赤くして
 空に逃げたくなるものだ。]

 
(93) 2022/05/29(Sun) 5:35:34

【人】 天馬騎士 エアハート

 
( "そちらの世界"とは……!?一体何ですか!? )

 
(94) 2022/05/29(Sun) 5:35:53

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  いえ、それは……それだけは
勘弁願いたいです

  仰る通り、肝に銘じておきます。

  心当たりがあるのなら、
  貴方のほうは、その"誰か"に逢えると良いですね。
  内情は知りませんが、貴方自身が忘れなければ
  いつか、があるかもしれませんし。
 
(95) 2022/05/29(Sun) 5:36:49

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[ゴースト事情も知らずに、
 軽い返答をしてしまったかと内心謝罪もしつつ。]


  はい、ありがとうございます。
  料理どれも堪能しています。


[仕事に戻る彼の背をぼんやりと見送り、
 その通りだと小さくため息をはいた。

 
 店内は人とゴーストが入り混じる奇妙な光景。
 不思議と居心地が良いような、
 そのまま何処かに迷い込んでしまいそうな。
 
 ちょうど料理を運んで来てくれた
 少年の満面の笑みに応える。>>2:139 
 これも霧の夜にしか出逢えない特別な味わい。]

 
(96) 2022/05/29(Sun) 5:37:09


  セシリーが殺されたと聞かされた時
  私は涙を
流さなかった。

      
流せなかった。


  絶望に心が麻痺したから、とかならよかったのに。
  どこか、受け入れてしまった私のせいで
  私は泣けなかったの。  

  
            セシリーはもういない。
            何処にも、いない。
            目をそむけたくなるほどの
            残酷な現実。


  



  涙ひとつ見せず。
  その時、教えてくれた兵士に向かって
  微かに
いさえした私は、
  間違っても妹になんて見えなかっただろう。

         
泣いたのは夢の中でだけ。


 

 
 

[僕は運命の出会いだと思った。]

 
 

 
 
  [生きている間に、終ぞ叶えることが出来なかった。


          ―――
復讐
を果たすことが出来る。]

 
 

 
[この五年ほどの間、
 憎い奴らの顔を忘れることはひと時もなかった。
 全員しっかり覚えている。
 
……残念ながら、未だ巡り会えてはいないんだけどね。

 僕が知る限りお客様たちは、基本良い人ばかり。
 それが世界中の善人比率が高いということの証左なら、
 それはそれで良い事だとも思うけれど。


 流石に僕も良い人相手に悪さをすることはしないよ?
 あんな死を遂げたからこそ、
 良い人が理不尽に不幸な目に合うのは、大嫌いだし。]

 

 
[復讐は何も生まないとはよく言ったもので。
 確かに生まない。
 僕が悪党の魂をその身から引き抜けば、

 悪党から生まれる筈だった被害者も
生まれなくなる




 だからといって、自分の行いを正当化するつもりはない。
 命を奪う事は、例え相手がどんな人間であろうと、
 それが正しいなんてことは、決してあり得ないと思う。]

 

 
[運命の再会を果たし、
 内心で
「ここで会ったが百年目」
なんて
 ほくそ笑む日はきっと来る。


            
それが僕の持つ、強くて暗い願望。]

 



   
Memento Mori.




             己が死を決して忘れるな。
             
誰が死を決して忘れるな。



 
 
 
 [霧の夜に惑い、一歩でもこの店に足を踏み入れたら最期。]
 
 
 
 

 
 
 
 
      
[僕が"最果ての地"へ連れて行ってあげる。**]

          
あ の 世

 

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[まだ店員の姿が見えているうちに、
 テーブルの会計を済ませる。
 
全て支払うが、後にお金を置いてくれるようなら>>156

 
少しだけ貰って、あとはお礼ですからと伝える。


 気付かれないように、のつもりだったが
 少年の視線を感じる。>>46
 
(188) 2022/05/29(Sun) 23:31:55

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  おや見つかってしまいましたか。
  先に済ませておくべきかと思いまして。

  今宵はお世話になりました。
  クラムチャウダーにお刺身にブイヤベースに……
  そういえば海鮮物は主に貴方が作っていたと聞きました。
  流石は船乗りさんですね。どれも美味しかったです。

  それと――……
 
(189) 2022/05/29(Sun) 23:32:15

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  申し遅れましたが、私の名前はエアハート。
  愛馬の名前はアリアです。

  私はプロテア在住ですので、
  いつでもここには飛んで来れます。
  私には貴方達の姿は見えませんが、
  愛馬は気付いてくれるかもしれないので
  もしその場にいたら呼んであげて下さい。

  そうだ。店の中には入れなくても、
  手土産くらいは置いていけますよ。
  何か欲しい物は無いでしょうか……
 
(190) 2022/05/29(Sun) 23:33:06

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[無いなら花でもと冗談のように言いながら。
 次の霧の夜になっても、
 またここに入れるとは限らない。
 もう言葉を交わす事は出来ないかもしれない。
 なのでせめて最後に伝えておきたかった。]**
 
(191) 2022/05/29(Sun) 23:33:31






   置いていこうとする仲間には拒絶を
   俺を受け入れてくれるやつには
   仲間だと言って

   そしてまた俺は置いていかれることに怯える **




【人】 天馬騎士 エアハート

 
―― 会計時 MiraggiO ――


  カイルさんですね。
  此方こそありがとうございます。
  覚えておきますね。


[ここまで来て警戒心が薄れていたのは本当。
 思わぬ攻撃にきょとんと目を丸くした。]


  はは、完全に油断していましたね。
  カイルさんが悪い幽霊じゃなくて助かりました。
 
(265) 2022/05/30(Mon) 19:14:47

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  そうですね――…
  
「それはお渡し出来ません」

  と言って命乞いをします。
  
  まだやりたい事も見たい景色もあります。
  それに、アリアは扱いが難しいから、
  私がいないとその後どうなるか心配です。
  それで処分でもされようものなら
  自業自得の自己嫌悪で未練しか残らないでしょう。
  
  勝手ですが、カイルさんの事もきっと恨み続けますよ。
  出来れば、そういった関係にはなりたくないので
  勘弁願います。
 
(266) 2022/05/30(Mon) 19:15:52

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  土産話でしたらお安い御用です。
  日常の些細な事件から任務で出逢ったモンスターまで
  我らが天馬騎士団の幅広い活動は、
  話のネタには事欠きません。

  それにプロテア自体が、
  人と情報の入り乱れる町ですから
  この酒場のような面白い話もあるかもしれません。
 
(267) 2022/05/30(Mon) 19:16:16

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  ありがとうございます。
  
またお邪魔しますね。



[お辞儀に対し軽く敬礼をする、
 胸に淡く通う気持ちに、自然と笑みが零れた。]*
 
(268) 2022/05/30(Mon) 19:16:45
 
 [一目見た瞬間に、ありもしない心臓の高鳴りを感じた。

        電撃が走るように鮮烈な、運命の出会い。]
                        
再会

 

 
 
  [やっと
いに来てくれたんだね!
     
罠にかかって


   ずっとずっと、僕はここで
ち焦がれていたんだよ。]

 
 

 
[そ知らぬ顔で近づいて、注文を取り料理や酒を提供する。
 最初はビールを飲んでいたけれど、
 「お薦めはあるか?」と聞かれたから、
 オリンピックとブラッディマリーを出してやった。
 その意図に気付くこともなく、美味しそうに飲んでいたよ。



         
滑稽だね。さてはこの人、教養がないな?]

 

 
子供らしいあどけない笑顔で、話を聞いた。
 その裏で、賢しさと殺意を研いで。
 この日は他が疎かになってしまったけれど、
 どうか許して欲しい。
 何年も待ちわびた、千載一遇のチャンスなんだ。



 「海賊は格好良い!」「僕たち海の男の心は一つ」
 そんな虫唾が走るような嘘も、平気で吐いた。
       店員が、お客様に嘘を吐くわけにはいかない?
       奴はお客様じゃない。憎い仇だよ?]

 

 
 
 
   [ブラッディマリーでの宣言通り、

         霧が晴れる前に僕は無念を晴らした。]

 
 
 

 


 ───── もう、終わりの時間だ。


 ] 

 
[一人の未練を抱えたゴーストは
 そのまま、光と共に
 溶けて、消えた。

 
その表情は、幸せそうに笑いながら───── ]

 



[ 命とはどれだけ鍛えたとしても
  永遠になどなれない。

  人はいつかこちら側へやってくる。

  きっと俺は未練が多かったんだ

  
迎えにきて欲しかった

  
(亡骸を見つけて欲しかった)


  
死を悲しんで欲しかった

  
(弔って欲しかった)


  
みんなで力を合わせて逃げたかった

  
(一緒に戦って欲しかった)


  
逃げたアイツらを殺してやりたかった

  
(後悔をして欲しかった)



  どれも
正解

  そして今はどれも
正解
。 ]




[ 偽りの
幸せ
に身を浸らせて。 ]

[ 本当の
悪夢
から逃がされて。 ]

 

【人】 天馬騎士 エアハート

 
 ― 夜明け ―


[長いようで短かい夜に終わりの時が来た。
 薄らと柔らかな光が降り注ぐ。
 あの深い霧がまるで嘘のように
 窓の外は視界が開けている。

 ふと気付けばゴーストの姿は無く、
 華やかな宴のあとには
 何処かしんとした寂しさが沁み込んでいた。]
 
(304) 2022/05/30(Mon) 21:27:03

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  カイルさん、また来ますね!
  約束通りお話を沢山持って来るので
  楽しみにしていて下さい。

  ええと、前髪をあげたワイルドな店員さん、
  私は確かに偶に人誑しだったかもしれませんが
  仰る通り、誉め言葉として頂いていきます。
  
 あと頭に何かささったのは気のせいですか?


  青い薔薇の店員さん、
  アドバイスありがとうございました!
  すぐには変えられないかもしれませんが、
  貴方の言葉がきっかけになるのは確かだと思います。

  それと……
  私の愛馬が好きそうな雰囲気を漂わせた
  垂れ目の店員さんに、
  長い髪で大人しそうな店員さんも、

  皆さん、お世話になりましたー!


[人間だけが残ったように見える空間で
 響くように礼を伝える。]
 
(305) 2022/05/30(Mon) 21:27:19

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[そんな中、近寄ってきた男性の声に答える。]


  伝票……ですか?
  会計は先に済ませましたが、
  そういえば頂くのを忘れていましたね。
  えーと、飲み物は結局何杯だったかな。
  

[メニュー表を見て悪戦苦闘する彼に
 役に立ちそうで立たないアドバイスと、
 応援はしていた。

 そして店を後にした。]*
 
(307) 2022/05/30(Mon) 21:27:41

[ 魔法の使えない人の子
  君のおかげで和らいだ子もいたんだったか
  料理長の不在は重たいけれど、なんとかしよう。

  海に持っていくには熱すぎる炎の行先
  
は無事に見つかったようでよかったね?

  幼子が背負うには大きな傷だ
  もし次来る時があれば
  今度こそ最果ての地を見てくるといい

  今度は幼子なんて言われないよう、成長してね。 ]


 


[ 誰よりも不真面目なように見えて
  誰よりも真面目だったのかもしれないね

  次もお客さんとして来てくれる彼には
  きちんと指輪は返しておくよ
  一度覚えた絶望をもう一度
  目の当たりにすることになっても
  選ぶと言うなら ただ祈ろうか
  君が愛した人の


  次は夢でなく、現実に見るといい
  まだ見ぬお酒も、出会いも 幸せも
  きっと君をこの世で待っているよ。 ]
 


[ やっぱり君は光だったと思うよ
  自らを燃やし尽くしてしまう光
  
  話していなかったけれどね
  僕の道は照らされているんだ
  最愛の人は ここへ居るから。

  
  僕に君の道を照らしてあげることは出来ないけれど
  そうだね、もし戻ってきても望むなら
  この世から、
してあげようか。

  …なんてね 燃え尽きてしまう前に
  灯りを見つけることを願っているよ

         休暇の後
         見つからなければ、帰っておいで。 ]

 


[ 君とはまだ長い付き合いになりそうだね
  この先もずっと、かな。

  失う痛みを知りながら
  与える痛みを知っている

  君の未練が永遠に晴れる日が来ないのだということも
  気づいているから、目を瞑る

  終わらない時も退屈なんだ
  そろそろ
いの話でもしてみるかい?

  ───冗談さ 僕たちには必要のない話だ。 ]

 

【人】 天馬騎士 エアハート

 
 ― いつの日か ―


  さて着いた。
  アリア、誰か居そうかな?
  
[まだうららかな陽光がさす昼下がり。
 会いたくないあの人を避けて空の上まで。
 同情もするものかと思ったけれど、
 押されると弱いので手っ取り早く逃げの姿勢だ。

 その後に辿り着いたのは、
 誰もいないように見えるいつもの店の前。
 ノックしても当然のように扉は開かない。]
 
(316) 2022/05/30(Mon) 23:29:39

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[覗くように周りを見てから、
 アリアの鬣を撫でる。
 何を言いたいのか、何を思っているかはわからない。
 でもその表情は長い睫毛の目を細めて、
 少し得意気に感じた。>>264

 店の壁に背をつける。]
 
(317) 2022/05/30(Mon) 23:29:56

【人】 天馬騎士 エアハート

 
  ……そう。

  じゃあ今日はどんな話をしようか?
  まずはあれだな、任務で訪れた場所。
 
(318) 2022/05/30(Mon) 23:30:16

【人】 天馬騎士 エアハート

 
[今日も町の外れでアリアと話す。
 傍から見たらこれも不思議な光景だろう。

 活気溢れる城下町での
 町を彩る愉快な噂、
少し怖くて奇妙な噂。


 
惑わされてみようか?


 きっとまだ見ぬ景色に出逢える。]**
 
(319) 2022/05/30(Mon) 23:31:07


   「セシリー……ごめんなさい。
    私にとっての正解は、選べなかった。

    
世界にとっての正解を、選んでしまった。」



  ずっと、後悔していた。
  それでも、
  そんな私が祈っていいのなら、届くのなら…。

 

 




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