129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】
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「全員処刑されて勝ち、というのも面白いものだ」
陣営の性質上、大正解な訳だが。
くすりと笑った音が通信に乗ったかもしれない。
「良い案だとおもう。
仲間だったのだという記念にもなるしな。…それに、こうして違う名で呼び合うのも楽しいから」
もう一人の反応を待ちつつ。すでにどんなものが良いかと考えを巡らせ始めて。通信越しでも楽し気だ。
「何もなくても、少しだけ嬉しいです。イベントも、無礼講も勝てて楽しかったですからはい、噛めて良かったです。おめでとうございます。」
なんだか勝ちってそれだけで嬉しくなる。ダイスイベントの勝ったときにもらったコインを(回収されていない限り)まだ大事にしている。
「はい、知らない名前呼び合うのいいなって、アルレシャ様達も呼ばれていて、私も忘れていました。」
いいなとは思っていたらすぐ喋ってしまうので、きっとどこかでバレていたのだろう。
「!コードネーム、バレない名前ですか?はい、決めたいです。何がいいですか?私、難しい名前わからないですが……シェルタン様のコードネームどんな意味の名前ですか?」
!ぴょこん!と台詞だけでも嬉しそうな反応を返す。期待。
「裏切り者は漁夫の利を得る、なんてね。
君達と共に勝利を迎えられた、と思うと。……うん。俺も少し、嬉しいかな。」
自分はとうに返却していたが。少女が今も尚コインを大事にしているのを、もしかすると見かけたかもしれない。
「グロリオサは花の名前だね。赤と黄色の二色の花で、栄光の百合と呼ばれていたりもする。
……そういえば、何故俺にこの名を贈ったのか。すっかり聞きそびれてたっけ」
と、もう一つの通信の方に少し意識を向けつつ、改めて。
「君はどんなものがいい?
花、動物、単語、宝石。名の由来にも色々あるけれど、どんなものが好きかな。」
これはまぁ、きっと諸々が落ち着いたであろう頃。
というかいつ落ち着くか(蘇生ポッドの中で聞いていたあれこれ的に)わからんから、狼回線にテキストメッセージが投げられているでしょう。
『お疲れ様でした。敗北は残念でしたね。楽しめました?』
「二人が嬉しいなら俺も嬉しいよ。それに、スピカがそういうのなら。あの日選ばれたのが俺で良かったのだと改めて思える」
自分の為だけに力を使ったあの日の事は今でもよく覚えていて。
ただ骨を持っていかれるのは痛かったな、と。うっすら思い出している。
「理由なら。君を紅く染めたらあの花の様に綺麗だろうと思ったからだな。模擬戦の時に見た君は本当に綺麗で…見惚れてしまったし。
…と、こういった理由でつける事もあるな」
なんとなく説明の為ですよ、みたいな雰囲気を付け足しているが話したかっただけだ。
「グロリオサは花の名前なのですね、かっこいい名前です。赤と黄色……シェルタン様の色です。似合います。」
外見だけでそう判断していたり。答えを知っているわけではない。
「花や宝石が好きです、ドレスについてる、綺麗ですから。赤が好きです。」
赤い花や赤い宝石を楽しそうに想像している。着ていたドレスにその偽物がついているものを。
| 男は演奏を行うためステージへと向かう。 だがその歩みはまだ。 まだトレーニングルームには向かわない。 気まぐれに散歩をするように。 わざと遠回り。廊下を巡回する。 「…………〜♪ 〜♪ 〜♪」 ギターを背に。アンプを手に持ち。鼻歌まじりに男が歩く。 「演奏中」の札、紐を人差し指に引掛け肩に乗せたそれが歩くリズムに合わせ揺れる。 今の男の姿を見た者は気付くだろうか。 気付いたらいい。これから演奏をするのだ、と。 もちろん声を掛けられたら言うつもり。 「最後のライブをするから、良かったら来なよ」ってね。 (69) 2022/03/09(Wed) 20:47:29 |
「……ふふ、そうか。君から見たら丁度琥珀色と血の色が、丁度あの花の様に見えていたのか」
模擬戦の事を思い出したのだろうか、嬉しそうな声が通信機の向こうから聞こえる。
似合いますとの言葉にも満更でも無さそう。
「花や宝石……赤。思えばカジノの時も処刑の時も、赤いドレスを選んでいたね」
好きな色なんだろうな、と。思い。暫く考えて。
「
ローズ
、はどうだろう?
薔薇は様々な色があるけれど、連想するのは赤の印象がある。服の柄としても赤が採用される事が多いし、広がる様な赤いドレスは薔薇と似ている……と思う。
あと、ローズクォーツやインカローズという名前の宝石もある。此方はどちらかというと、赤よりもピンク色に近いけれどね。君の付けているリボンの様な。」
どうかな?と。二人の方に問いかける。
| 「…………〜♪ 〜♪ 〜♪」 ギターを背に。アンプを手に持ち。鼻歌まじりに男が歩く。 廊下を巡回していたそれは、人が集まるロビーにも顔を出すのだろう。 だって最後の公演だ。 色んな人に見てもらいたいじゃん? きっと、人を誘うように、高らかに。 その機械はどこまでもご機嫌な音を響かせ歩いてゆく。 (72) 2022/03/09(Wed) 21:51:39 |
| >>71 ムルイジ 「おーう、ムルイジ!」 名を呼ばれ、振り返り姿を見る前に名を呼び返す。 静かで優しいあなたの音は覚えているからね。 「もちろんいいぜ!! 来てくれたら、うれしい!」 (73) 2022/03/09(Wed) 21:54:01 |
これは色々片付いてからのメッセージ。
『まぁあそこまで役割れてたら勝てないよねぇ。
お疲れ様。……どうだろう、みんなは楽しめた?そうなら、俺も満足だよ』
| >>76 ムルイジ 「おうよ!」 待ってるぜ、と笑みを浮かべ。そして歩みを止める事は無い。 あなたへと背を向ける姿は、手を振り返しながら歩いていっただろう。 (77) 2022/03/09(Wed) 22:29:37 |
「はい、好きです。ヒーローの色と言っていました。」
そんな理由だ。そんな簡単な理由だ。
「ローズ、赤いお花なんですね。ドレスと似ているお花で鵜からきれいですね。シェルタン様とおなじように、お花なの、嬉しいです。」
子供の手遊びのように、手でお花の形を作って見せる。花の名は知らないようだが。
「ピンクの宝石もかわいいと思います。見たことはないですけれど、ここから出たら出れるかなあ。」
そんな希望をつぶやきながら。
「ローズ、ローズ、私は赤色のローズ」
自分のコードネームを嬉しそうにつぶやくのだった。
| >>78 スピカ 自分に近寄るあなたの音に気付けば笑顔を向ける。 見てもいいか、と聞かれれば「もちろん!」と答えただろう。 ついてくるのならきっと、一緒に練り歩くことになるかな? そうでなくとも、どの道、拒みはしないだろう。 気が済めば、トレーニングルームに到着だ。 (79) 2022/03/09(Wed) 23:19:18 |
| トレーニングルームに着きました、 ライブのお時間です! 風景は、テンガンから襲撃を受けた時の舞台と全く同じライブステージだ。演習ロボットは要らないだろう。ギャラリーならホンモノがいるから。 アンプとギターを繋ぎ。 マイクスタンドの前まで立ち、構えれば。 両手を高く掲げてギターへと落とす。 まずは"はじまりのFの音"で観客を迎えて。 (81) 2022/03/09(Wed) 23:24:53 |
| ポルクスは、Fの音の後も、観客へ向けて両手を振っている。 (a38) 2022/03/09(Wed) 23:28:14 |
| 手を振った後は、その片方をマイクに向ける。 指先で軽くつつく。とんとん、と。 音もちゃんと響くだろう。とんとん、と。 その後に口を近づけ。 「あーあー、てすてす……、 オッケー 」 マイクテストを終えれば、ぱっと笑みを浮かべる。 「 お前ら元気〜!?」 なんて、調子よく挨拶をしつつ、耳を済ませるような動作をする。 緊張の様子はない。手慣れている。ファンサをするこの男を見た事がある人間ならば、もうそれも理解の範疇だろうけど。 「ウンウン、まずは来てくれた羽虫共サンキュな! 俺は元気! 気合い十分! ま、見ればわかるか」 「じゃ、早速演ろうと思うんだけど……演奏を始める前に! 俺の演奏を生で聞いてくれる羽虫共のために、改めて自己紹介しておこうか」 深く息を吸い、 (82) 2022/03/09(Wed) 23:32:28 |
| 「囚人ナンバー【F-104】! なんか色々の……なに? 損壊と窃盗と恐喝脅迫教唆強要ゥ……?ンなことより いずれ伝説になる男、ポルクス・ムヅィカによる ライブ、スタートだぜッ!!!!」 ……なんてな。 (83) 2022/03/09(Wed) 23:37:24 |
| 「――Matic Affection」 意味のないタイトルコールと共に音をかき鳴らす。 ギターは、いや音は、振動は、猛る。 軽快に、それでいて深く重く響くハードロック調の曲に共鳴するよう小さな身体でギターを大きく振るって。 大音響、それも 能力によって酷く正確に確実に奏でられる。 「 A ha? 魅惑の Babe 翻 し A ha? 気 付いた慕情に戸惑い A ha? でももう 鳴 り止まない A ha? A ha? A ha? ――♪ 」 音も、音量も、音階も、 全てが美しいまでに完璧だ。 騒音というわけではない。この男の大声に比べれば。 普通のライブ会場にいるのと同じくらいの音響。 ……それでも、此処にいる者なら感じるのだろう。 空を切るような風圧と、心臓を揺さぶる大きな振動を。 (84) 2022/03/09(Wed) 23:45:09 |
| 地面を蹴る。衝撃波が起こる。 ギターを鳴らす。衝撃波が起こる。 「 揺れたのは確かだ 酷く乾き 感 じて まだ少し 傍 に居て 声にしても La La――♪ 」 ギターにちら、と視線を送り。 ピックを持った手、顔の横で払うような動作をして。 「 抱 き締めてみたくて 手を伸ばしてみたり 気まぐれに耳元で 愛 を囁く とか笑――♪ 」 挑発的に舐め回すような目付きで観客に瞳を向ける。 大胆不敵に嗤った。 (85) 2022/03/09(Wed) 23:50:20 |
| 「 置 いていかれたままの Matic じゃあ 制御不能のままで 駆 けてくよ――♪ 」 ああ、 生きている と感じる。 ああ、 呼吸をしている と感じる。 ああ、 鼓動は力強く 呼応している。 なあ、俺はさ、 お前の振動が一番好きだよ。 お前と共に振動を奏でるこの時間が一番好きだ。 ――……一番好き、だったんだけどな。 お前と共に振動を奏でていないとまるで死んでいるみたい、だったんだけどな。 「 淡 い記憶の残骸の Affection じゃあ 止まれないよ 奪 っても いいの――?♪ 」 歌と音が振動を生む。揺れを起こす。空を切る。 地面を蹴る。かき鳴らす。繕って笑った顔は。 満足出来やしねェけど。 それでも、心の臓は最大限に叫ぶ。 愛しの魚に焦がれていると。 (86) 2022/03/09(Wed) 23:55:23 |
| 「 柔く 揺 れる 前 髪の隙間から僅か 仄 めかされ 夢 見てた情景の熱と慈 愛 にまた 崩 れていく――♪ 」 ラストスパート、まくし立てるように音と歌声が 猛 る。 「 Ringing 響き続けた 音 Heart 聴 かせてよこのまま Affection 魅入られ 閉 じ込めたら 不 可分の衝撞 A ha――!♪ 」 嗤 う。 嗤 う。喉をからからと 鳴 らせば、 (87) 2022/03/10(Thu) 0:01:25 |
| 「 Ringing 鳴り止まない 鼓 動 Matic 動 き出したのなら――♪」 「 Affection キミだけが 欲 しくて 離 れ難い衝撞 永遠に A ha――!♪ 」 斯くして、この宴におけるこの機械の演奏は終わる。 この歌で誰かの何かを揺さぶれたならいい。 演奏は終わる。演奏は終わらない。 命ある限り、高らかに鳴動し続けてみせよう。 (88) 2022/03/10(Thu) 0:14:34 |
| ポルクスは、聞いてくれた羽虫共、 Thanks!!!! (a44) 2022/03/10(Thu) 0:26:13 |
簡単な理由だと思った。けれど、彼女らしいとも思う。
「ん、気に入って貰えたならよかった。
終わる前に一度その柄を探してみてもいいかもしれないし、よく知られている方の花だから……外に出た時も、そう難しくなく見つけられるんじゃないかな。」
ローズガーデン、なんていう薔薇のみで構成された庭園も世の中には存在する。
それだけ多くの人に親しまれているというのも、またヒーローらしくあるのではないか。
「……うん、自分で言うのもなんだけれど。
良く似合うと思うよ、ローズ。」
「良かったな、ローズ。」
残り僅かな時間でも。改めて宜しくと伝えて。
「赤いローズだけでもかなりの種類があるから調べるのは俺もお勧めする。そうして、気に入るものに出会えたら。俺にも教えてくれないか?
君がどんなものを選ぶのか気になるんだ」
| 演奏が終わった後。 響く拍手には満面の笑みを向けるだろう。 ちゃんとその場に居る一人ひとりに目を向けて。 みんなそれぞれ違う音が鳴ってて。 それが伝わる。嬉しいんだ。 「愛してるぜ羽虫共〜〜〜!!! Thanks!!!! ん〜〜〜まッ!」 ライブの一環だ、また調子よく投げキッスをして。 振動を奏でた幸せな時間は、そうして過ぎてゆくのだろう。 (89) 2022/03/10(Thu) 1:37:32 |
音楽の宴が幕を下ろし、ひと段落がついた頃。
多少なり残っているであろうほとぼりなぞ知らぬとでも言うように、つかつかと君の前まで近づく足音が一つ。
呼ぶ声の主である彼女はにっこにっこと笑みを浮かべているが、
加えて承知の通り、あなたの事をポルクス君なんて呼び方をするのは共鳴窓でも初めてである。
「このクロノさんに何か言う事はないかしら?」
足音を一つ感知し、肩が
ビクリ!
と跳ね上がる。
音で分かる。この歩き方の響き……怒ってるよ!!
「は、ハァイ…………!」
固まった身体のまま、怯えながら。ゆーっくりと振り返れば笑みを浮かべるあなたの顔があって。ひやり、背筋が寒くなる。
音でわかる。ぜんっぜん笑ってないよぉ!!!!
「
ごッ!!
……、
ご、ご、ごごごごめんなひゃい!!!!!!!!!」
勢い良く頭を下げ……見上げた顔は大胆不敵に嗤ってるわけもなくクゥーン、になっている。もはや怯える小動物です。無力です。
だってそんな、最初にガブーいかれるとか思わないじゃん……!!!!
こちらもこちらで色々終わった後のこと。
『ゲームの事ならもう少し残りたくはあったな。
勝敗はともかくハーミットの希望は面白そうだったし、折角だからミラージュへも宣戦布告したかった所だ。まあ』
『この無礼講自体は、悪くない。君達にはいい物も見せて貰えた』
「嫌ねぇ、そんな怯えないでよ。
別に怒ってるわけじゃないのよ?」
「そういうゲームだもの、突然襲われる事もありえる話よね」
「反省してるならまぁいいわ。
次会った時にはワガママいうから、付き合いなさいよね!」
口頭でも振動からも言いたい放題言いつつ、小動物と化したアナタの頭を撫でるのでした。強めに。
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