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人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 きっと教育係 キネレト

[最初は、恋愛偏差値幼稚園児レベルの僕に
君が足並みを揃えてくれているのだと思っていた。
一年前の今頃は君にただ抱き締められただけで
僕は軽く数時間は意識を失っていたし、
唇なんか寄せられようものなら過呼吸に陥って
お迎えの天使を何度となく呼び出していた。

名前を呼ばれるだけで嬉しい。
隣に居させてもらえるだけで嬉しい。
手を繋いで添い寝を許されるだけで満たされていた。
それは今でも変わらないが、以前よりも
それでは物足りないと感じることが増えたように思う。

焦れったさを覚えたり
自分に魅力がないのではなんて悩んだりするのは、
君自身の気持ちも考えずに
君に愛でて欲しがってしまっている証左だ。

自分でも最近思う。
君の傍に長く居ることで、
きっと僕は随分と贅沢になってしまった。]
(15) 2021/01/08(Fri) 14:10:17

【人】 きっと教育係 キネレト

[物心付き文字を覚え始めた頃から君のことは知っていた。
図書館でたまに見かけるお兄さん。
いつもカウンターに居るわけではなくて
でも優しそうな雰囲気を纏っていて、
僕の周りの子達は皆『アザレアくん』と呼んでいたから
僕も自然とそう呼ぶようになった。

歳はわからないけれどたぶんずっと歳上だ。
でもそんなの全然気にしなかった。
目上に対して正しく敬意を払えるほどの楽や教養を
幼かった僕は修めていなかった。
ただ、他の司書さん達がみんな彼にお辞儀をして
彼のことを『館長』と呼ぶから、
きっと偉い人なんだろう、と。

そんな彼が、不意に子供みたいに見えた。
何時どこでそう感じたのかの記憶はもう定かではないし
別に頼りないとか当てにならないとか思ったわけでもない。
それなのに何故か、休み時間に教室に
独り残されて俯く子供みたいに見えた気がして。

そんな印象に反して君自身は
自分を甘やかそうとする人間などもう居ないと
達観して何かを諦めたような物言いをしていた。
そんな意固地な君を甘やかしてみたいだなんて
傲慢かつ分不相応にも負けん気を抱いたのが、
君に惹かれ始めた切っ掛けだったような気がする。]
(16) 2021/01/08(Fri) 14:10:30

【人】 きっと教育係 キネレト

[どんな時に君は僕に大切にされていると感じるのか。
そう尋ねたのはどうにも君に
僕の気持ちが伝わりきっていないような気がしたからだ。

生きて来た環境が違う。年数もたぶん大分違う。
愛情と名の付くものの定義も、受け取り方も
僕と同じとは限らない。
加えて僕自身が、愛情に限らず
自分の想いを人に伝えるのが極端に下手くそだ。
君が何らかの不安を抱いてしまうなら
原因は僕にあるのだろうと考えた。

僕本人が微塵も思っていないような推測を立てて
発言を疑っては試すように言動を重ねていた君だ。
言葉で想いを囁くことは無駄ではなかろうけれど
それだけでは足りないのかもしれない。

それなら何か行動を伴わせれば?
僕の思う愛情を示す行為が
君の思うそれと同じとも限らない。

だから僕が君へと贈る愛情表現は、大体が
君が僕にくれて嬉しかったことの見様見真似だ。
触れ方も唇の寄せ方も想いの伝え方も真似っこでしかない。
僕自身の感情としては弱く映るのかもしれない。

君と離れている間も僕はずっと君を想っているけれど
それだって、敢えて伝えることはしないものだから
君にとってはないのと同じだろうしね。]
(17) 2021/01/08(Fri) 14:10:41

【人】 きっと教育係 キネレト

[君に選び続けてもらえる僕で在る為には
どうすれば良いんだろう。
僕にとっては君は不動の一番だけれども
君にとっても僕がずっとそうとは限らないだろう?

人の心は脆くて移ろいやすいものだ。
君の一番の座を誰にも譲りたくはないけれど、
君の幸せは僕の目の届かない場所にもあるかもしれない。
それでも僕は、君を想う。
そして君なら本当に命ある限りずっと、
僕の傍に居てくれるんだろうな、とも思う。]


 寒さを和らげるために生み出された炬燵で
 敢えて冷たいものを食べることで、
 暖かさを享受できる幸せを噛み締めるんだろうね。

 温泉は……抑圧された日常からの脱却かな?
 屋外で生まれたままの姿を曝け出しても
 何者にも傷付けられず居られる幸せに、
 解放感を覚えるのかもしれないね。

 
[教会の子供たちをお風呂に入れる時には
無防備な姿になることに特に抵抗はないのに、
君の前だと恥じらいを覚えるのは何故だろうな。

注がれる熱い視線をじりじりと感じながら
脱ぎ終えた服は君に倣って丁寧に畳んで重ねた。]
(18) 2021/01/08(Fri) 14:11:03

【人】 きっと教育係 キネレト

[こうして見つめられるのも初めてではないはずだが
君を惹き付けられている気もちっともしないのは、
単に僕自身の元々持つコンプレックス故だ。

願えば君は拒まず受け入れてくれるのだろう。
僕に合わせてくれてしまいそうで怖い。
……そう思っていたんだが、
口にせずとも察して欲しいだなんて思うことの方が
傲慢だと最近は思うようになってきた。

君に触れたいとは常々思っているし、
君が佇んで居るだけで日々感動を覚えている。
それでもいつも、君に触れようとするたびに躊躇う。
自分の欲求だけで君を消費するような真似はしたくない。

頬に触れても構わないかな。唇を寄せても怒らないかな。

嫌では、ないか。きもちわるくはないか……
喜んでくれるか。触れたら、……君も触れてくれるかい?

尋ねずともきっと君は許してくれるのだろうし
尋ねれば「そんなこと一々訊かなくとも」なんて
言われそうだ。知っている。君はきっと僕を拒まない。
ならば何を躊躇うのかと考えれば、
その行動を起こすことで君が僕に抱くだろう感情を
悪い方に予想して一人勝手に凹むからだろう。

君は君で、想像していた以上に慎重だ。
僕は僕で、石橋を叩きすぎて割る系の臆病者だ。
ある意味似たもの夫婦なのかもしれないね。]
(19) 2021/01/08(Fri) 14:11:20

【人】 きっと教育係 キネレト



 ……君も、僕の前で裸になるのは
 恥ずかしかったりするのかい?


[ふと浮かんだ素朴な疑問をぶつけてみる。
あまり全裸を恥じらう印象がなかった。
自分だけが恥じらっているなら余計に恥ずかしいが、
他の誰かには見せたくないものを
君は僕には見せてくれているのだと改めて思えば
仄暗い優越感が芽生えてしまう。
普段の君は、顔と首元と両手以外を全て
布地でかっちりと覆い尽くしているから余計に。

対する己の胸元をふと見下ろす。
酷い時には男性と間違えられる程度になだらかな胸に
安らぎの類は微塵も感じられないように思う。
思うのだが、気のせいかつ欲目でなければ君の視線は
胸元のあひるちゃんに嫉妬をして見える。何故だ。

もっとふかふかな柔らかい胸が僕にあれば。
同僚シスターの豊満な胸を見て何度そう思ったか。
けれどあれはあれで色々と大変そうなので
休日はタンクトップ一枚で過ごしたい僕には
扱いきれないだろう。きっと。
下着もよくわからないし大きいのは物凄く高いって聞いた。

故に僕は今日も、
この断崖絶壁を君に押し付けてやろうと思う。]
(20) 2021/01/08(Fri) 14:11:44

【人】 きっと教育係 キネレト



 自分一人で入るならそれも良いけれど、
 君も一緒に入るのだし……
 加減を誤って冷たくなってしまったら悲しいしなぁ。

 折角雪を使うならお湯に溶かすより
 雪だるまや雪うさぎを作って遊んでみたいな。
 

[おっと湯船に浸からずシャワーで済ますことが多いのが
今の会話でばれてしまった気がするぞ! 僕の馬鹿!!
掛け湯というか大事な場所を洗う習性しかなかったな。
後は湯船にぶっつけ本番スタイルだ。

眼鏡を外している君の様子を窺っていると
どうやら普通に見えているらしかった。
見えているのに滑って転んで溺れてしまいそうなのは、
寧ろ僕の方だったかもしれない。

白に覆われた風情溢れる絶景そっちのけで
眩しい銀の光の元に曝された君の素肌に視線を泳がせる。
隊列を崩して湯船の縁へと追いやられるあひるちゃんたちに
注意を払う余裕は既にない。

君がどんな想いを抱いて僕に触れているか知らない。
心は読めないから、意地悪く笑う君を見ても
大袈裟に心臓が飛び跳ねるだけだ。]
(21) 2021/01/08(Fri) 14:12:30

【人】 きっと教育係 キネレト

[いつも仕立ての良い服を着ている。
暮らしぶりから見ても、お金に困ってはいないだろう。
親族の類には会ったことがない。
けれど家族仲が悪いという訳ではなさそうなのは
譲り受けたダイヤのネックレスが物語っている。

それでも君は悪夢に魘されていたらしい。
身体の具合がどこか悪いか、もしくは潜在的な不安があるか
でなければ眠れなくはならないと思う。
だってほとんどの人類はお布団の虜だろう?

今は、少しはよく眠れるようになっただろうか。
まだ人知れず不安に襲われているんだろうか。

僕に抱えきれない程の愛情を注いでおきながら
受け取り方がわからない、なんてもし言われても
多分僕は驚かない。むしろ、
色々なことを納得してしまうような気がする。]
(49) 2021/01/10(Sun) 0:11:43

【人】 きっと教育係 キネレト

[物心付いた頃には教会で育てられていた僕は、
父の顔も母の顔も憶えていない。
普通の人間には有るまじき胸元の鱗のみが
僕の出自を物語っている。

決して裕福な暮らしとは言えなかったけれど、
神父様を始めとして教会の人々は
厳しくも温かいまなざしで僕の成長を見守ってくれた。
幼い頃は特に過保護に大切にされていたように思う。

頭は頻繁に撫で回されていたし
それ以外の部分もよく撫で回されていた。
撫でるとご利益があるとか言い出したのは誰だったか。
次第に違和感を覚えて不快だと感じても、
それを口にしてしまえば大抵は罵倒や叱責を受けた。
心地良さそうに、無邪気に心から嬉しそうに
喜んで見せるのが『正解』なのだろう。
そう思って笑顔を作って見せた。

とても高価な品物を幾つも贈ろうとしてくれる人も、
毎日熱心に会いに来てくれる人も居た。
そんな人達でも僕が何の力もないただの子供と知れば
汚い言葉を吐いて僕の前から去っていった。

僕の力を欲しても、僕自身を欲する人は居ないのだと
悟ってしまえば悲しくなるから思考に蓋をした。]
(50) 2021/01/10(Sun) 0:11:59

【人】 きっと教育係 キネレト

[教育係になろうと思ったのは
元々は居場所を失わないでいる為だった。
酷く利己的で身勝手な理由が始まりだったけれど、
一人でも生きていけるまでに育ててくれた教会への恩返しと
僕より幼い孤児たちを護り育てることで
幼い頃の自分を救いたかった面もあったのかもしれない。

子供は弱くて脆くて危うい。
大人に護られるべき存在だ。
僕はもう大人だ。甘えるのではなくて、
甘やかす側の立場になりたい。
ただでさえ大人を信用出来なくなっている
小さな天使たちが、ここで安心して
自分たちの生き方を見つけていけるように。

『良いこと』と『悪いこと』の区別は付けさせても、
『正解』や『不正解』は気にしなくても良いように。
好ましいものは進んで望み、
好ましくないものははっきり断れるように。
それぞれが個性を伸ばして世界を広げられるように。

僕を撫でようとしてくれる心優しい子達も居る。
そういう子達からは、
ありがとう、と受け取ることにしている。
無垢な彼らの想いを否定したくはないからだ。
けれど自分が本当に子供のように扱われるとなると別だった。]
(51) 2021/01/10(Sun) 0:12:27

【人】 きっと教育係 キネレト

[撫でられたくないわけじゃない。
頭という人体の中で最も重要なパーツを
手放しに差し出せるような人には傍に居て欲しいし、
ここには君を殴る大人は居ないよ、と安心させようとして
教会ではせがまれるまま頻繁に頭を撫でている。

故に頭を撫でるという行為には
どうしても子供扱いのイメージが付き纏う。
あのとき既に僕はきっと君に、子供ではなくて
対等な人間として接して欲しかった。

だから正解とか不正解とかの問題ではなくて、
気恥ずかしがったあれは単に心の底からの正直な欲求だ。
正解と思しき答えを選ぶならば
与えようとしてくれる君の厚意を
素直にただ喜んで受け取ることこそが、
きっと正解だったのだろうから。

どうして優しくしてもらえるのか、わからなかった。
見返りを求めての厚意なら何らか返したいと思って、
けれど何も自分に返せるものが思い付かなくて
無力感に打ちひしがれてしまった。

──そんなときに、
貰うばかりで何も返せないことを嘆いた僕に
そんな僕でも構わないのだと教えてくれたのは君だった。]
(52) 2021/01/10(Sun) 0:13:13

【人】 きっと教育係 キネレト

[僕が必死に貯めたお金で何か高価な品を買って
君に贈ったとしても、きっとそれは
君なら簡単に手に入れられてしまうようなものだ。

やたらと君は僕に宝石を贈りたがるが
素直に嬉しいと受け取った方が良いのかもしれないと時々思う。
断られるとさみしい。自分の立場ならそうだ。
宝石が欲しくて君を好きになったんじゃない、なんて
抗議したくなるのは僕の我儘なんだろう。

僕が好きで勝手に贈りたがるものに、
君は何かを返そうとなんてしなくていい。
見返りを求めて行動を起こすわけじゃないし、
ただ傍に居てくれるだけで僕は幸せに思っている。

自分はそう思うのに、貰う側の立場になると
君に何も返せていない自分が
不甲斐なく感じられてしまうから不思議な話だ。
どうやら君もそんな感じらしいと
最近になって漸く少しずつ理解し始めた。

本当に君はちょっと驚くくらい派手に取り零すが
たぶん僕もちょっと引くくらい派手に取り零している。
君から貰った温かい気持ちを必死に返そうとして
返しきれずに押し潰されている気分なんだが、
まだまだ返したりないと僕は思っているのに
君にとっては多すぎたりするらしい。解せない。]
(53) 2021/01/10(Sun) 0:13:51

【人】 きっと教育係 キネレト

[ただ、君が喜ぶ顔が見たい。
君が与えてくれた想いに報いたい。
君は僕に何の見返りも求めないのだろうし
強いて言えば喜ぶ顔が見たいと思ってくれてるんだろう。

それでも何か、返したい。
一方通行なんてさみしいじゃないかそんなの。
どうして自分が好かれているのか
未だに解らないから猶更だ。

僕が君に惹かれて君を愛しているから、ならば
僕は何も無くとも君を想い続けるからご愁傷様だ。
誰よりも一番君を好きで居続ける自信だけはある。
それ以外に思い付くものが本当に何もない。

どうして僕が君を好きなのか、と尋ねられたなら
十秒くらいごとに「はいそこ!今のここ!すき」とか
そんな感じで延々話が先に進まないことになるだろう。
最早理屈を超えてパッションで好きだから説明が難しい。]


 おや。君にそんな風に言われるとは光栄だなぁ。
 憶えている単語を組み合わせたら
 たまたまそうなった、というだけで、
 もっと上手い易しい表現があるのだろうけれどね。

 言葉は世界を無限に広げられるものだから……
 彼らの視野も読書を通して広がると良いな、とは
 いつも思っているよ。
 
(54) 2021/01/10(Sun) 0:14:04

【人】 きっと教育係 キネレト



 ……なんて語ると少しは教育係らしいかな?
 実際は単に僕が言葉遊び好きなだけさ。


[知は力ともなるから、と言えば聞こえも良いが
図書館は一番身近でお金のかからない娯楽施設だ。
幅広く満遍なく揃えられた豊富な蔵書が、
余すことなく彼らの知識欲を満たしてくれる。

強いられるのではなく学ぶ楽しさを覚えた彼らが
自分から興味を持って通い詰めているだけで、
僕は文字を教える以外特に何もしていない。

教育係を自称しておきながら未だ未熟な僕は、
君と言葉や想いを交わすことで
沢山のことを学ばせてもらっている。
人を想う楽しさも難しさも、
君を愛さなければきっと知らないままだった。

……少しずつではあるし上手くもないけれど
受け取れるようにもなってきたと思う。

元々、君のプライドを傷付けたいわけではないし
君の気持ちを否定したいわけでもない。
自分が君の愛を受けるに足る人間であるのか
それだけが懸念だったが、
自己肯定感のなさは君が真摯に愛情を注いでくれることで
徐々に解消され始めている。]
(55) 2021/01/10(Sun) 0:14:54

【人】 きっと教育係 キネレト

[だから、そろそろ。
今日は。今日こそは。
こうして無防備な姿を見せられるくらいに僕は
君に心を許して好きで居るんだと伝われと……
貞操観念ゆるゆるみたいに思われるならば心外だが
必要以上に警戒するのは違うだろう、もう夫婦なのだし。
そう思っての行動も、ただ単に
無防備なだけだと思われていそうな気はする。

お風呂に入れる子供たちの前で素っ裸で居るのも、
君の反応を見て反省してから止めた。
水着を着る分自分を洗う時間が無いので
シャワーが活躍するというわけだ。]


 …………?
 君こそ自分の魅力をもっと自覚した方がいいよ。

 僕に魅力があるとすれば、
 それは君だけが知っていてくれたらいい。


[なんだかまだ娘のように見られている気がする。
父親的な慈愛のまなざしを感じる。

そんな視線を向けさせてしまう原因は自分にあるのだろう。
もう少し嫁もしくは妻もしくは伴侶として見て欲しい、
そう訴えれば益々子供っぽく見える気がして口を噤んだ。]
(56) 2021/01/10(Sun) 0:15:14

【人】 きっと教育係 キネレト

[あひるちゃん雪だるま化計画が彼の頭の中で
密かに計画されていたことには少しも気付いていない。
そうそのとおり。君の作ったものを僕は壊せない。
けれどもあひるちゃんはあひるちゃんで大切なので
救出したい衝動との狭間で揺れるかもしれない。

君は気付いていないのかもしれないが、
僕は本来依存心が高い。
あひるちゃんや虎ちゃんぬいぐるみを愛でることで
君一人に圧し掛からせてしまいそうな
面倒くさい感情を分散しているのだ。

かかり湯は今度子供たちにもちゃんと教えよう。
案外僕よりも彼らの方が、
きちんと意味を理解しているかもしれないね。]


 君となら、雪かきも楽しいと思うけれどね。
 後で時間があったら作ってみようか。雪だるま。

 
[
きっとそんな時間の余裕はないのだけれど

雪だるまを作るよりはかまくらを作って、
中で君とゆっくり寛いでみたいなんて夢を見る。

ああ、でも完成する頃には二人して力尽きてそうだな。
中に入った瞬間爆睡してしまって
起きたら雪に埋もれていた、なんてことになりかねない。]
(57) 2021/01/10(Sun) 0:16:05

【人】 きっと教育係 キネレト

[この場に子供たちが居たらそうは行かない。
やれ雪合戦やれ雪だるまと連れ回されながら
滑って怪我をしてしまわないように、
知らぬ間に体を冷やしすぎてしまわないように
目を配りながら全力で相手をせねばならない。

……もしそんな場にも君が来てくれたなら。
僕だけでは見落としてしまう場面まで、
君なら見守っていてくれるんだろう。]
(58) 2021/01/10(Sun) 0:16:15

【人】 きっと教育係 キネレト



 言葉遊び好き、って点では
 本質的にはどちらも相違ないだろうし、
 君の言葉遊びは心地良いよ。好きだ。


[文脈的に、まさか君は
自分を下手の横好きと評価してるんだろうか。
好きこそ物の上手なれが僕か?
実際は逆なんじゃなかろうか?

上手い言葉がさっぱり出て来ないから
君の言葉選びに惹かれる僕と、
言葉遊びが好きだからひとつの言葉を上手く展開して
僕の世界を広げてくれる君だろう。
そう訴えようとしたところで
君本人がそう言うのだから、
君にとってはそうなんだろうなぁと口篭る。

少し前の僕なら、
君は無理して付き合ってくれているんじゃないかとか
こんな話はつまらないんじゃないだろうかとか
うじうじ延々と気にしていたと思う。

今も、もっと何か自分に出来ることはないか
何事ももっと上手く出来ないものかと
思い悩むことには変わりない。
けれど、以前よりも随分と気は楽になった。]
(69) 2021/01/10(Sun) 21:51:05

【人】 きっと教育係 キネレト

[上手かろうと下手だろうと、
楽しんでいればきっとそれで良いんだ。
二人で100%を目指すのだからまずは半分の50%を目指して、
僕がめいっぱい楽しめば良いんだと
そう教えてくれたのも君だった。]


 やっぱり自覚が足りないね。
 僕が居なくても君の魅力が成り立つのは
 いろんな人から伝え聞いているよ。

 僕も、君が居てくれて初めて成り立つ類の魅力なら
 誰にも負けないつもりでいるし、

 ……僕には本当に
 君しか見えていないのだけれど……
 ねぇアザレアくん、
 そんなに僕は信用ならないかな……?
 

[まぁ胡散臭そうな顔ではあると自分でも思う。
君みたく眼鏡でも掛けてみれば、
多少今よりかは誠実そうに見えるだろうか。

或いは僕が信用ならないというより、
君が自信を失くしかけているんだろうか。]
(70) 2021/01/10(Sun) 21:51:10

【人】 きっと教育係 キネレト

[無事に仕事を納めて開放的な気分になったからか
君と夢にまで見た温泉旅行に来ることが出来たからか、
この宿に足を踏み入れてからというもの
何故か僕はいつも以上に大胆に
積極的に働きかけようとしてしまうから……
余計に君を不安にさせてしまうんだろうか。

休日も日がな一日、
家でのんびり過ごすことの多い僕らだ。
慣れない環境で逆に落ち着かないのかもしれない。

そんな風に邪推してしまうのは、
彼と接していていつもというわけではないけれど
割と鏡を見ている気分になることが多いからだ。
自分は君を困らせたくなくて
なかなか言い出せない仄暗い醜い感情も、
君が似たような想いを抱いてくれているのだと知れば
甘く胸が震える心地がしてしまうから不思議だ。

僕が君をばかだなぁ、と笑って
抱き締めたくなってしまうように、
君もきっとこんな僕の面倒な感情ごと
抱きしめてくれるんだろうな、と自惚れてしまう。

いっそわかりやすく妬いて見せた方が
君は安心出来るんだろうか。
めんどくさいぞ。
君のとこの有能な司書さんたちや教え子にすら妬くぞ僕は。]
(71) 2021/01/10(Sun) 21:51:20

【人】 きっと教育係 キネレト



 ぶっ………
 マッサージも看病もいくらでもするけれど
 君が痛い思いをするのは嫌だなぁ。

 小さいやつか。なるほどね。
 僕も少し作ってみようかな。


[体力無さそうだもんなぁ、君。
ぎっくり腰で君がベッドに寝たきりになってしまえば
君を独占出来るし世話もし放題だな、なんて
一瞬浮かんだ物騒な思考を君に悟られる前に胸の奥に沈める。
私利私欲の為に君の不幸を望むなんて最低だ。

君に倣って湿気を含んだ雪を一掴みして
君がだるま作りに夢中になっている間に、
己を戒めるように雪塊を頬に当ててみた。ひゃっこい。
久方振りに触れる雪は想像以上に冷たくて
素手ではとてもじゃないが二つも握り固められない。

細長い小さなスイートポテトみたいな塊を作って、
体良く落ちていた葉と赤い実で飾って
雪うさぎとしようとしたがすぐに消えた。]
(72) 2021/01/10(Sun) 21:51:27

【人】 きっと教育係 キネレト



 どうかな。上手くできたかい? 雪だるま……

 …………
 ………………? うーん??


[積み重ねられた二つの雪玉のシルエットは
確かに雪だるまのそれだ。たぶん。少し歪ながら。

足りないのは大きさか、装飾か、丸さか……
その辺に落ちていた団栗や小枝で飾ることを提案してみる。
三段重ねにしてみてもいいかもしれない。]


 雪だるまとはなんだっただろうか、か。
 なかなかに哲学めいていて面白いね……


[ここが温泉でなくて君が裸でもなくて
君の手に手袋が嵌められていたなら、
時も僕も忘れて雪に夢中になる君を
少し淋しくも微笑ましい気持ちで見守りながら
僕も一緒になって雪と戯れただろう。

けれども残念ながらここは露天風呂だ。
キリのいいところですっかり冷たくなった君の手を取って
暖めるように息を吹きかけてから、
お湯の中へと引きずり込んだ。]*
(73) 2021/01/10(Sun) 21:51:40

【人】 きっと教育係 キネレト



 趣味と呼んで差し支えないんじゃないかな?
 僕も同じ趣味があるのは嬉しい。
 僕はこういうやりとりが結構好きなんだが、
 付き合ってくれる人はなかなか居ないんだよね。
 だから、君と話すのはとても楽しい。

 君に退屈する僕は想像出来ないし
 君の語彙力は既に相当なもんだと思うのだけれど……

 それなら一緒に映画を観たりしてみよう。
 一番良いのはアウトプットすることだそうだから、
 君のおすすめしてくれた本を僕が読んで
 感想を君と語り合えば
 君も僕も語彙力を鍛えられるかもしれないね。

 読みづらい文字があれば、僕が君の目になるよ。
 ……そういう問題じゃない?


[そうとも。僕は君大好きBOTだ。
言葉遊びが好きな癖に冗談と本気の区別が付かない。
突っ込みの入らない天然ボケが
どこまでも滑り続けることになるのは御承知の通りだ。

話している間に連想ゲームで思考が四方八方へ飛んで、
『ところで何の話だったかな?』
なんてことになってしまうのもよくある話だ。
君は本当に良く付き合ってくれているなぁと常々思う。]
(109) 2021/01/11(Mon) 20:12:50

【人】 きっと教育係 キネレト

[僕は調子に乗りやすいし、
無自覚に人の地雷を踏み抜きやすい。
だから気を遣いすぎるくらいで丁度良いのだと思っている。

自分では適当にしているつもりでいるのに、
几帳面だとか肩肘張らなくていいんだとか
言われてしまうことがあるけれどよくわからない。

水泳で息継ぎが上手く出来ない感覚に似ている。
顔を上げれば身体が沈むし、上げなければ息が詰まる。
それでも手足を動かし続けなければ
溺れてしまうような世界の中で、
必死に泳がずとも泳ぎやすい方法で構わないのだと
浮き輪を差し出してくれるのが君なんだと思う。

君が僕に投げ掛けてくれる印象深い言葉の数々は、
君自身は憶えていないような些細なものなのかもしれない。
それでも、その言葉に僕が救われて
呼吸が楽になった事実は変わらないから
きっと僕はこれから先も、君がくれた言葉を
宝物のように大切に抱きしめながら
君の隣で生きていこうとするんだろう。]


 ふふ。君の人徳のなせる技だよ。
 まぁ万が一陰口を叩くような輩が居れば、
 悲しんで落ち込むよりも先に
 自分が陰口叩かれるより怒るだろうね、僕は。
 
 
(110) 2021/01/11(Mon) 20:12:58

【人】 きっと教育係 キネレト



 まぁ……君と僕を入れ替えて想像すれば
 君の気持ちもわからんでもないな。

 大勢の人の輪に囲まれることで君は
 また違った一面を見せてくれるかもしれないし、
 でもそうすると間違いなく
 皆が君の魅力に惹かれてしまうだろうし……

 ……いつも一緒に居れば良いのかな? 君と。
 四六時中傍に居るのは難しいだろうし
 時々は一人の時間も欲しいだろうけれど、
 第三者の入り込む隙間がなくなるくらいに。

 
[本当に自分が君に相応しいのかどうか
考えるのはもうやめた。
相応しかろうが相応しくなかろうが
僕が君と居たい、その気持ちは変えられないし
君自身が拒絶する素振りがないのに
一人でうだうだ考えても仕方ないね。
君が同衾を許してくれる限りは。

君がひび割れた僕の心を繋げて癒してくれるように、
僕も何処かで君の力になれたらと切に願う。]
(111) 2021/01/11(Mon) 20:13:06

【人】 きっと教育係 キネレト

[あまり体力のなさそうな君でも行えそうな軽いものなら、
例えばハイキングに出かけたり
星の綺麗な場所に天体観測に行ったり
牧場で一日のんびり羊を数えたり出来るだろうか。

丸一日朝から晩までベッドの中で愛し合ってみたい
……なんて考えもしたけれど、
たぶん太陽が南中を迎えるより前に
酷使されすぎて僕の心臓が逝く。

君に怪我や病気をさせて
部屋に閉じ込めようとしなくたって、
君なら健康なまま一緒にステイホームしてくれるかな。

雪が積もるのを待って極寒の外へ飛び出さなくても
パンやパスタを捏ねて遊ぶのに付き合ってくれるかな。

自分が握った雪塊よりひと回りもふた回りも大きな塊を
易々と生み出す大きな手のひらは、
きっと僕よりずっと多くのものを掴み取れる。

そんな手のひらに小さい子にするように
息を吹きかけるのは失礼なのかもしれない。
それでもわざわざそうするのは、
その方が早く暖まるだろうと思って、でも
息は『生き』を吹き込むと同義だからでもない。

少しでも、僕が君を大切に想っていることが
君に伝わってくれますように。
そんなささやかな祈りを込めた儀式みたいなものだった。]
(112) 2021/01/11(Mon) 20:13:21