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人狼物語 三日月国


161 完全RP村【こちらアンテナ、異常アリ】

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【人】 調査員 ルヴァ


………ん??

[こっちは眠っている間スピカに寄り添う
ダビーのことも見ていたわけで。
今更そんな反応をされる理由もよくわからず
きょとんとした顔で首を傾げる。]

関係ない…?あれ?
もしかしてもう別れた…とかじゃないよね?

[もしそうなら無神経だった、と思い至り謝罪したが。
向けられた話題に鈍く胸が痛んだ。>>442]

ん。なに………とは。なんで?

[何とは、何を問われているんだろう。
個人的に交流があるかという問いならYes。
揉めたりしたかという問いならNO。

一瞬悩んだが、
彼女からよく自分の名が出ると知れば
ああ、と納得したように頷いた。

彼女はこちらの様子を気にかけてくれているのだろうか。
ちゃんと会って話をしなければと思うのに
それすらままならないのが歯痒い。]
(444) 2022/07/24(Sun) 12:05:03

【人】 調査員 ルヴァ


あれ。んっと。言ってなかったっけ?
付き合ってるんだよ。結構前から。

[まあそれはスリープ中の時間であって
目覚めてからはそんなに経ってないけど。

特に隠すようなことでもない
(むしろゾズマからとっくに聞いてると思っていた)
のであっさり口にして。]

……なんだけど。
今向こうもめちゃくちゃ大変そうでさ。
なかなか顔見せる時間も取れないみたい。

傍にいてほしい…けどさ。僕今本調子じゃないし。
そんな中でこれ以上負担かけられないかなあって。

[支えになれないのが歯痒いという気持ちと、
支えられたいという気持ち。
相反する感情の間で躊躇っている。]

……元気そう?ゾズマ。

[自分の知らないゾズマのことを、
スピカなら知っている可能性もあるなって。思って。
そう問うてみたけれど。**]
(445) 2022/07/24(Sun) 12:16:08

【人】 休職中 スピカ

【公園/ルヴァ】

 わ……わかれ……?>>444

[そんな滅相もないというか、もしそうなったらと……思い死にそうな顔になったり]

 べっ……別に!普通の!ただの同僚だしッ!!!

[誤魔化そうと顔を真っ赤にしたり、とにかく忙しい]

[そんな風に忙しくしている中にぶち込まれる爆弾、ルヴァとゾズマが付き合ってるという話>>445]
(446) 2022/07/24(Sun) 12:34:41

【人】 機関士長 ラサルハグ

【約1年後】

[大学の講師の職を離れる時がやってくる。
 思えば、ヒロミの研究所と本部と大学とという忙しい毎日を送っていた。
 家に帰りつくのはいつもわりと遅めだが、ヒロミとバーナードがいつもいてくれるので、
 人がいるところに帰るというのはよいな、とつくづく思う。

 任期が終わる日は、思ったよりもたくさんの学生や職員が見送りをしてくれた。
 貰った手紙や寄せ書きには、移植がうまくいきますように、宇宙で活躍してください、など、
 想像以上に好意あふれるものが多く、自分でびっくりする]

 ん、ありがとうございます。

[最後、花束抱えて写真を撮るとか、想像もしなかったけど、
 これはこれでよかったと思う。
 また、戻ってきてください、という言葉にはそれも悪くないな、と思いながら]
(447) 2022/07/24(Sun) 12:44:00

【人】 機関士長 ラサルハグ

>>438>>439
[そして、移植までまもない日、
たくさんの人が尽力をつくした俺の脚と対面する。
 そう、これがうまくいけば、それは医療方面では大変な革新であり、
 1年前のゴシップなど、アマランサスの実みたいなものである]

 希望か。くすぐったいな。

[移植が成功すれば、免許は更新となる、
 むしろ、今度は宇宙空間での観察対象もできるということになるだろう。
 自分だけではない、たくさんの希望を作り出した、横の奴のの肩を叩いた]

 そうだな。
 カレー食いにいくか。

[研究所から出れば清々しい空の下。
 あの彼方で彷徨ってそのままの彼女を思う。]




[そう、また飛ぶということは、
 それなりの未知の事件は今後も起こるかもしれない。

 前までは、宇宙のどこかでくたばるのも普通にあるかな、と思ってたことは、
 否めない。
 アンテナが決めるということが決まっていなかったら、
 もし、あの時、決める選択権が乗組員にあったとすれば、
 おそらく、今、この空を見ていたのは俺ではなく、彼女だと思う]
(448) 2022/07/24(Sun) 12:44:15

【人】 機関士長 ラサルハグ

頑張らないとな。

[いない彼女が願うこと、それを果たし、自身も、
 飛んでなおかつ、還りたいという理由を、たくさん残そうと思う。たくさんたくさん…]**
(449) 2022/07/24(Sun) 12:44:33

【人】 休職中 スピカ


 
そんなん知らんし!!!!


[思わず叫んだ]

[叫んだことで冷静になったのか、少し深刻そうなルヴァの悩みに耳を傾ける余裕すらできた]

 ゾズマは元気そうだよ、私もまだ会ってないんだけど。

[(何も知らないスピカを守ろうとしているのか)ゾズマは会おうと言っても何かと都合をつけて会うのを避けているようだった。
コールドスリープ前に、自分のすべてを残そうとしているかのように走り回るゾズマがスピカの頭によぎる。
きっとその疲れを癒そうとしているのだろうと、そう思っていた]

 負担、か……。

[それはスピカも抱える悩みだった。
外出時の保証人の欄には必ず自分の名前をかけと言ってくれただけではなく、深夜に突然襲われる不安感に救いを求めようと通話をすれば落ち着くまで……それこそ夜が明けても付き合ってくれる。
これを負担と言わずとして何と言おうか]
(450) 2022/07/24(Sun) 12:47:18

【人】 休職中 スピカ


[申し訳ないと言うたびに返ってくるダビーの言葉

 「自分がやりたいからやっている、嫌なら嫌と言ってくれ」

支えたいから、そうしたいからやっているとハッキリ言った]

 それ、正直ゾズマに言った方がいいんじゃないかな?
 ちょっとの時間でも会いたいとか、一緒にいたいとか……。
 その方がゾズマもアクション取りやすいと思う。

[親友だから、そう断言した。
ゾズマには何でも直接言った方が伝わる。
スピカも直接言って、険悪になって、言い合って、それで仲良くなれたのだから]

 自分が傍にいたいからいるって、いてほしいからいてって、言いなよ。
 ゾズマはね、そういうところちゃんとハッキリ言うから。
 嬉しい時はありがとうって、そうじゃないときはダメって。

[こういうのはダビーの方が的確にアドバイスできるのだろうなと思いながら、そんなことをルヴァに伝える**]
(451) 2022/07/24(Sun) 13:01:06

【人】 カウンセラー サダル

─ 終わる話と始まる話 ─



[ ミスティックアンテナ号を降りた後。
  世間は何かと騒がしかったらしい。
  なんて、他人事を気取っていられたのは、
  僕がとっとと日常に溶け込んだせいだ。

  アマノとラサルハグのニュースは、
  しばらくお茶の間の話題を独占していたし。
  悲劇性を求めるなら。
  美人メカニックの存在はたいそう絵になる。>>381

  カウンセリングを受けている人達に対しても、
  本人達には届かぬよう配慮されたうえで、
  多大な同情と関心が寄せられただろう。 ]
 
 
(452) 2022/07/24(Sun) 13:03:42

【人】 カウンセラー サダル



[ 僕が仕事しなかった問題に関しては、
  正しく追及されるべきだったんだろうけど。

  買い物も通信販売で済ます。
  職場との往復くらいしか外に出ない
  僕を追ったところで、

  
あの
ミスティックアンテナ号に
   搭乗していたカウンセラー!
   道端を歩いていた猫に「やあ」と声をかける=@
 
  程度の記事しか書けなかっただろうから。 ]
 
 
(453) 2022/07/24(Sun) 13:04:43

【人】 カウンセラー サダル



[ 久しぶりだね、って微笑んだのは。
  そんな何て事のない日々が。
  時間によって更に平らにならされた頃。
  
  君が会いたい女の子と会えた後か前かは
  わからないけど。>>393
  僕が病室を訪れたのは最後の方だったと思う。

  ルヴァの表情と言動を一瞥し、納得する。
  ミスティックアンテナ号に乗っていた間。
  君はその明るさで皆を励まし、
  引っ張ってくれていただろうから。
  身体同様、精神にだって休息は必要だ。 ]
 
 
(454) 2022/07/24(Sun) 13:05:15

【人】 カウンセラー サダル



   あのさルヴァ。両手出してくれる?


[ カウンセリングに来たわけではないから。
  長居をするつもりはあまりなく。
  それでも要望に応えてもらえそうなら。
  時間がかかりそうでも、待つつもりで。 ]


   カウンセリングルームの私物を
   整理していたらさ。
   君が置きっぱなしにしていた物もあったから
  

[ 返すね、と。
  感傷も思い出もひとまず置いておいて。
  事務的な口調で告げた後。

  50overなら僕の勝ち。
  どさくさ紛れに一声挟んだなら、
  僕の手から君の手の上へ。
  ふわり、見慣れた百面ダイスが弧を描いた。 ]
 
 
(455) 2022/07/24(Sun) 13:05:59

【人】 カウンセラー サダル



   …… そうそう。

   アンテナが役目を終えたみたいだから。
   落ち着いた頃に一度どこかで
   集まらない?って声をかけようと思うんだ。


[ ダイスがルヴァの手に収まったのを見送って。
  おそらく乗組員全員に声をかけただろう内容を
  当然のように君にも伝える。

  チャンドラとは異なり
  アンドロイドである彼女には、
  存在の喪失を慎む場所がない。

  別れは死んだ当人ではなく、
  残された人の為に必要なのだと諸説あるけど。
  その辺りはどちらでも。
  自分の為でも、いなくなった誰かを想っても
  そのどちらでも問題はないはずだ。

  僕から君達へ贈ることになるだろう。
  おそらく最後のカウンセリング。
  とは言え、 ──── ]
 
 
(456) 2022/07/24(Sun) 13:06:19

【人】 カウンセラー サダル



   別にこれは任務でも出頭命令でもないから。
   無理して来る必要はないよ。

   
友人からの誘い程度の話だ

   至極気軽に断ってくれて構わない。


[ チャンドラの葬儀に参列しなかったらしい
  スピカに対してもそうだけど。
  無理に向き合う必要はこれっぽっちもない。
  埋める為に必要な時間は個々によって違う。

  人間も犬猫も試験管ベイビーも
  アンドロイドも、ひとつとして同じ心はない。
  だからそう念押ししてから、
  用は済んだとばかりに片手をひらひら振ると。 ]
 
  
(457) 2022/07/24(Sun) 13:06:35

【人】 カウンセラー サダル



   あ。そうそう。
   ─── どっちだった?


[ その直後。
  僕からは死角となって見えないダイス目。
  ちらり、視線を寄せた後。
  にっと端を上げた唇で問いかけて。
  悪戯っぽく瞳を細めたまま、病室の戸を閉じる。

  勝ったのは僕か、それとも君か。
  別に確かめなくていいし。
  何なら端末通信で事足りる。
  君がわざわざ足を運んで教えに来る必要なんて、
  全然、全く、これっぽっちもないんだけど。 ]
 
 
(458) 2022/07/24(Sun) 13:07:04

【人】 カウンセラー サダル

 

[ …… 箱猫を閉じたままに逝ってしまった。
  僕にとってどんな存在だったのかは
  永遠にわからなくなった人。>>4:286

  自撮りは貰えなかったから>>1:120
  その顔もいずれ忘れてしまうのだろうけど。
  たまには箱を開けてみるのもいいかなって。



    カウンセラーとしての任務を終えたなら
    新たに始まる別の関係性。

    友人としての我儘程度だったら、
    許容されるとふてぶてしくも信じている。 ]**
  
 
(459) 2022/07/24(Sun) 13:07:17

【人】 メカニック ゾズマ

【1年後:告別式】

[全員集合の同窓会とまではいかなかったこの告別式に、ゾズマはヘアピンの包みとは別の紙封筒を携えてきてもいた。
 これは託し物ではなく、純然たる“手紙”だ。
 ゾズマは何故この今時に、通信ではなく古風な手紙を用いたのか。それはふたつの理由から。

 一つ目。それは決して返信を急ぐものではなかったから。そもそも返信自体、なくても良いものだったから。
 今回の事故以降の“彼”の多忙極まる状況を思えば、事務用件でもないメッセージをわざわざ一つ増やすことは躊躇われた。

 そして二つ目。端的に言えば“機密の漏洩を防ぐため”。
 通信内容を傍受される可能性はゼロではなかった。こういう時、いわゆる“アナログ”は存外に役に立つ――とゾズマは思っている。
 万が一開封されたならば一目でわかる開封痕が残るし、便箋一枚だけを収めた薄っぺらい封筒であれば透視スキャナーを掛けられることも通常は無い。余程何かの密輸やテロ計画に対する厳戒態勢が敷かれているなら話は別だが。
 といっても、この手紙に直接的に機密事項を記したわけではないので、この理由は、ちょっとした気分の問題でもあったのかもしれない。]
(460) 2022/07/24(Sun) 13:29:42

【人】 メカニック ゾズマ

[……尤も、この古風な手紙を書いたところでどこに届ければ良いか、という問題もあった訳だった。
 彼の居住地や実家の所在地は知らなかったし(ホテル暮らしをしていた>>190ことも知らなかった)、彼の所在を知っていそうでかつ信頼できる他者と顔を合わせる機会も、この間の炎上騒ぎの影響で得られなかった(現在は流石に忘れられてきているが)。アマノ辺りに尋ねることも一瞬考えたが、通信越しに個人情報をやり取りするのはもってのほか。
 こうして、一度認めた手紙を抱え持ち、チャンドラの訃報を聞いた際に一度手紙を破棄して書き直し――漸くここで、宛先人たるラサルハグ>>340との対面が叶った訳である。]


 ラス、久しぶり……だよ、ね?

[告別式の終了後にそう声を掛けるも、本当に何時ぶりなのか思い出せず、ややきまり悪そうな上目遣いになる。
 それこそメディアでの記者会見その他を逐一見ていれば「昨日会ったかも」という錯覚も起こしていたかもしれないが、メディア情報を意図的に遮断していた身にはそれもなかったのだ。]
(461) 2022/07/24(Sun) 13:30:15

【人】 メカニック ゾズマ


 あのさ、これ。
 帰ってからでも、いつでもいいから
 読んどいてくれたら嬉しいなっていうか。

[そう言って差し出したのは、惑星間郵便エアメールの規格に準拠した、横長の長方形の紙封筒。
 白地に黄みの橙colorcolorの2色のラインが、水平方向に真っすぐに引かれている。
 封筒表には『ラサルハグ マエダ』という宛名人だけが、黒いインクペンで綴られている。

 この封筒の中には、折りたたまれた紙の便箋が一枚入っている。
 手紙の文面も、封筒の宛名書きと同じ黒いペンで書かれており、ひとつひとつの文字が(多少の歪みはあれど)判りやすく綴られている。]
(462) 2022/07/24(Sun) 13:30:55

【人】 メカニック ゾズマ

[自分の進退については未だ不明の構えでいたこの文面>>-1495>>-1496だったが、ラサルハグの今後については、この時点であくまで“再び翔ぶ未来”を前提とした書き方になっていた。
 後の移植手術の成功>>447>>448を予知していた訳ではない。
 ただ、また共に同じ旅路に発てたら――という希望から、自然に綴っていた文章だった。

 さてこの手紙の、今は既に便箋ごと破棄されている元々の文面はというと――。
 「7年前」の部分は、「6年前」になっていた。
 そして「軍にいらっしゃったダビー様」の前には、「チャンドラ様」という名前が記されていた。
(元々はこの箇所は追伸扱いであり、書き直しに当たって本文に組み込んでいた)

 新たに一から綴り直した手紙の便箋には、努めて、涙痕ひとつ滲ませなかった。**]
(463) 2022/07/24(Sun) 13:34:44
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(a53) 2022/07/24(Sun) 13:54:56

【人】 調査員 バーナード

【別れの日】

[ちょうど、帰り道に迷っていたときだ。
 ゾズマの声がして、そちらへ振り返る>>428。]

? うん、おつかれさま。
目、赤いよ。冷やしたほうがいいかも。

[泣き腫らしたゾズマを見、そんな声をかけて。
 会えたとき、がこんなに後になってしまったことを軽く詫びた。
 星に帰ってて、とだけ言ったが、状況を察されたかどうかまでは彼女の理解次第。]
(464) 2022/07/24(Sun) 14:56:18

【人】 調査員 バーナード

えと……僕で、いいの。

[今見送ったばかりの人が、ずっとつけていたピン。
 回収してきた、という言葉から経緯を知る>>429。]

想って、たのかな。
変な言い方だけど、まだ、わかんないんだ。

[今日喪主になったのは、チャンドラの希望らしい。
 彼女の生還ばかりを願っていたから、そんなことを託されているとは知らず、寝耳に水の心地だった。
 作法とか知らないし、と断ろうとしたが、たっての願いを無碍にもできず、なんて状況だ。]
(465) 2022/07/24(Sun) 14:56:33

【人】 調査員 バーナード

チャンドラが、起きたらさ。
一緒にいたいって、言うつもりだった。
いっぱい迷惑かけてごめん、とか、言わなきゃいけないこともいっぱいあって。
それだけじゃなくても、眠ってからずっと、チャンドラのことばかり考えてたこととか。みんな、みんな話して。
それで、好きとか、子供とか、何にもわかんないけどさ。
それでもよかったら、一緒にいて、少しずつ、教えてほしいって、言うつもり、で、

[はたり、手に持った封筒の上に、雫が落ちた。
 壊れてしまった涙腺が、今さらコックを開けたみたいに、泣くなと思っても止まらなかった。
 ゾズマに託した遺言を破棄しておいてよかったと思う。
 笑っていてほしい、泣かないでほしいなんて、どだい無理だとわかってしまったから。]
(466) 2022/07/24(Sun) 14:56:46

【人】 調査員 バーナード

[>>430そのまま、ヘアピンはもらってきた。
 本当に僕がもらっていいかはわからなかったけど、バーナードが持つべきだと、周りの言葉もあったから*]
(467) 2022/07/24(Sun) 14:57:16

【人】 調査員 バーナード

【暮らしが変わって】

え。
いいの。

[>>423その話を聞いたとき、疑問符付きで問い返したが。
 もしかすると、日頃のバーナードを知るふたりを驚かせることになったかもしれない。
 如何を問うてはいるものの、表情には明らかな喜色があったからだ。
 帰還して向こう――いや、下手をすると航行中ですら――こんなにもはっきりと期待や希望を滲ませたことはなかった。
 穏やかな凪。静かの海。主張の乏しかったバーナードは、いまや宇宙の可能性に胸躍らせる少年のよう。]
(468) 2022/07/24(Sun) 14:57:34

【人】 調査員 バーナード

[空を飛びたかった。
 そこには自由と未知があった。

 いつだったか最初の強化実験体航空適性検査の際、反対意見が多かったそうだ。
 宇宙開拓は未だ危険な仕事であり、的確な判断が求められる。強化実験体がいかに『作られた』『代用可能な』命であるとはいえ、思考・判断の面では人間に劣り、結果無用な失敗を引き起こす、無益で無駄死にであると言われていたらしい。

 その意見がいったいどうやって覆されたのか、バーナードは知らない。
 けれど、遠い過去には犬ですら宇宙ロケットに乗ったと聞く。ならば、僕らが乗れない道理はないと思っていた。]
(469) 2022/07/24(Sun) 14:57:59

【人】 調査員 バーナード

[宇宙は広く、平等で、一度外に出ればさまざまな星々に囲まれ、何もなかったが何もかもがあった。

 地上に降りて石を拾っても、ほとんどがただの石。
 それを口惜しく思うくらいには、バーナードは真黒な星々の世界を知ってしまった。

 それを踏まえずとも、自分には宇宙しかないと思ってもいる。他の訓練は受けていないし、かといって研究所で雑用係をしているのも、必要な仕事とはいえ少し心苦しかったし。
 だから、再びの宇宙の可能性に、爛々と目を輝かせていた。]
(470) 2022/07/24(Sun) 14:58:12

【人】 調査員 バーナード

[初めて講義を見に行った日は、少し笑ってしまった。
 だって、いつも家で会うラサルハグが大学の講堂で前に立っている。
 なんだかくすぐったくて――けれど、それ以上に喜びがあった。

 部屋に戻って、最初にベッドサイドの小箱を開けた。]

ねえ、チャンドラ。
僕、やっぱり宇宙に行きたいな。

[箱の中、ヘアピンは何も言わない。
 背中を押してくれる気がしたところで、おぼろ**]
(471) 2022/07/24(Sun) 14:59:00
機関士長 ラサルハグは、メモを貼った。
(a54) 2022/07/24(Sun) 15:16:15

【人】 休職中 スピカ

【療養施設退所の日】

[施設の退所日が決まったのは突然だった。
カウンセリング後に唐突にその日を告げられたのだ。
スピカとしては、施設を出会た後の訓練をする期間のようなものがあると思っていたのだから、驚きにもほどがある]

[わずかな私物を小さな旅行カバンに入れ、買ってから一度も触れていなかった箱を開ける。
チャンドラとお揃いの帽子、チャンドラが退院するときに使ってほしいと贈ったものと同じものを、自分も退所するときに使おうと決めていたのだ]

[最後に借りていた端末を返し、お世話になりましたと担当医に礼を言う]

[カウンセリングの通院と服薬だけは忘れないように、と言う担当医の顔は穏やかで、スピカは初めてこの医師の人間らしい顔を見た気がした]
(472) 2022/07/24(Sun) 15:18:04

【人】 休職中 スピカ


[迎えに来たダビーとは久しぶりに会った気がする]

[そういえば住む場所が決まっていないことを思い出し、ダビーにしばらく厄介になっていいだろうかと言うと、目に見えて狼狽え始めた]

[ダビーの案内でどこかに向かっているのだが、それがどこかわからない。
ダビーに聞いても着いてから説明する、とそればかりだ]

[しばらくして目的の場所に着いたのだろう。
ダビーに手を引かれて建物に足を踏み入れると、そこは独り暮らしをするにしては随分と広い場所だった]

[ここはどこかとダビーを見ると、それほど赤くなるのかと言いたくなるような赤い顔で

 「ここに二人で住もう」

と言った]
(473) 2022/07/24(Sun) 15:28:38