【墓】 どこにもいない カストルルヘナ と中庭に落とし穴を穴掘る約束してたのに。 すっぽかしちゃった、病気、違ういや、それもそうだろう。 こんなんじゃルヘナにも、ルヴァにもカ、カストル。カストル。ねえ、どうして。どうして。 なお。カストルは中庭に入ってったこともなく。 つまり、あまり思い入れも何もなかったから別に何も感じなかったろう。たのしい!と無邪気に笑ったろう。 それに遊びに誘われるのは嬉しかったし、落とし穴ランキングを作るレベルできっと遊んだろうに 約束、やぶっちゃった…… 泣き虫のポルクスは、ずっとずっと部屋の隅でぶつぶつと何かをいいながら、泣いていた。 泣いていた。 (+6) 2021/05/30(Sun) 23:21:40 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:13 朝の食堂 レヴァティ 「レヴァティは、どうして――……」 ほとんどぼやくように、ぽろりと。ここでは多くの者が目を逸らしていることを口にしかけて。 ぐ、と飲み込んだ。ここでは、こんなにも人がいるところでは。どうしても言葉は制限される。 まるで貴族の舞踏会のように、まつりごとが通い合うこの場所で。 ひとたび、口にすることが何を呼び起こすのかということは、はっきりとわかっているのだ。 「……ううん。なにか、おはなし、あったら……あとで、聞けるとおもうから」 ふらついた様子のまま、少年は既に出ていく方面に多くなっている人波に紛れていく。 (15) 2021/05/30(Sun) 23:32:45 |
レヴァティは、また後でをちゃあんと聞きました。 (a17) 2021/05/30(Sun) 23:39:43 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:14 朝の食堂 ブラキウム 「うん。うん、……そうだね。ごめんね。寝坊、しちゃって……。 ふたりとも、少し、遅れてるのかな。みんなつかれてるし、しかたないよね……」 言外に不安をいだきながらも、それを明確に言い表そうとはしなかった。 言ってしまえば現実になるような気がして。 聞いた者が眉をひそめたのも見ないふりして。 いつも以上に乗せられた品の少なく味気ない食事を並べて、それでも少しほっとした。 少なくとも目の前にいる彼の無事は確認できたのだ。 無事って、なんのことだろうか。 「……ちょっとだけ、へんなもの、見つけたりはしたんだけど。 でもやっぱり、これだって思うようなものは、見つけられなかったなあ……」 (16) 2021/05/30(Sun) 23:48:05 |
メレフは、ヴァイオリンの演奏を、聞いていた。 (c18) 2021/05/31(Mon) 0:05:07 |
【墓】 潰えた思い メレフメレフは、朝食を取りもしないまま 流れてきたヴァイオリンの音色に耳を傾けている。 死にたい。けれど。 この音は、旋律は もう少し聴いていたくて。 目を閉じて、耳を澄ませていた。 (+7) 2021/05/31(Mon) 0:10:35 |
スピカは、結局守れていなかったことに苦しんだ。 (c19) 2021/05/31(Mon) 0:11:49 |
ルヘナは、スピカの盾の外に歩み出たのだ。当然の帰結では、ある。 (c20) 2021/05/31(Mon) 0:32:15 |
サルガスは、研究員の一人がいなくなった噂を聞きました。 (a18) 2021/05/31(Mon) 0:42:51 |
【人】 目明き ブラキウム>>16 朝の食堂 サルガス 「本当に寝坊しただけ? 言わせてもらうけど……どう見ても疲労を通り越して瀕死に見える。 また無茶をしたんだねサルガス」 心配そうにあなたを見つめる。 そんなブラキウムもまたあなたと相違ないくらいの視線を浴びている。 ブラキウムの行いはもはや子どもにも大人にも目に余る領分にまで及んでいた。 彼が居なかった事は無くなった。 一方で一人分の子どもへの悪意は消えて無かったことにはならない。 失った矛先は敏感に新たな獲物を見つけていた。 「もちろん彼らの事も心配だけど、目に見えて心配なのは君の方だ。くれぐれも自分の身を守る事を第一にするんだよ。 ……ほら、まずは食事で栄養補給から」 お気に入りの贈り物で今日も果物を切り分ける。 昨日すっかり忘れてしまっていた青りんご。二つも用意してきた。 こうして何事も無いようにいつもの朝食を迎えたふたり。 触れるだけで崩れてしまいそうな砂のお城はそれでもまだ健在だ。 少なくとも、この瞬間は誰にも否定させない。 (17) 2021/05/31(Mon) 0:45:04 |
ブラキウムは、昨日よりもヴァイオリンの音色がよく聞こえた。 (a19) 2021/05/31(Mon) 0:46:34 |
スピカは、ルヘナに微笑んだ。 (c21) 2021/05/31(Mon) 0:51:51 |
ブラキウムは、嘲る視線を今まで以上にずっとはっきり見えている。 (a20) 2021/05/31(Mon) 0:53:28 |
【人】 演者 シェルタン奏でている。 いなかったときも、ここにいるときも、 特に上手くなったりはしていない、弦の音色を。 だが。 聞く人たちが変われば、聞こえるものも変わる。 話はとても単純で。 だからこそ、知らせなければならない。 いつか、此の場所を許せるようになる時まで。 ──朝食の時間が終わるまで、 暫く演奏を続けていただろう。 (18) 2021/05/31(Mon) 0:53:37 |
ブラキウムは、それでも好きなものを見るために目を閉じない。 (a21) 2021/05/31(Mon) 0:54:42 |
メレフは、食堂から人が少なくなってきたころに、あの日のように 中庭に向かう。 (c22) 2021/05/31(Mon) 1:07:49 |
ルヘナは、スピカの手を取った。 (c23) 2021/05/31(Mon) 1:14:53 |
いたかった ルヘナは、メモを貼った。 (c24) 2021/05/31(Mon) 1:32:19 |
ルヴァは、ブラキウムに、大切なことを尋ねた。 (a22) 2021/05/31(Mon) 2:17:43 |
【墓】 どこにもいない カストル>>+8 るへな! 「 る、 るへなぁこんな、こんな時、一瞬喜んで跳んで行ってしまいそうになった。ごめん、カストル。 転んでしまってああ格好もつかないね、カストル。 一緒に悩みながら、真剣に文章を書いて、カストル。 ボクは、もう僕しかいないのに。 (+9) 2021/05/31(Mon) 4:03:24 |
【墓】 どこにもいない カストル>>+8 転んだな、という音が二回ほど 出迎えない、そんな選択肢はない。 「……」 「わ、どうしたの、ルヘナ?」 二人分の生活物資、あたかもそこに居たような部屋。 丸められた幾つかの紙。 そして少年の瞳は散々泳いだ末に合ってしまった目線からは 『あの狂気』 が薄れていた。「今、中荒れてるけど、入る?」 そう言う カストルと (+10) 2021/05/31(Mon) 4:25:26 |
スピカは、少し自分を嫌悪した。 (c25) 2021/05/31(Mon) 6:43:44 |
ルヘナは、盾の内に入っている。少なくとも、今だけは。 (c26) 2021/05/31(Mon) 7:01:49 |
スピカは、ルヘナの頭を撫でた。 (c27) 2021/05/31(Mon) 7:29:42 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:17 朝の食堂 ブラキウム 「無茶なんて……ううん。無茶、したのかな。何も……しないのは、はばかられて。 なんか、今日のブラキウムかっこいいね。……ブラキウムこそ、なにかあった?」 成果が得られず、ただ日々を過ごすことにも気を咎め。けれど、それにしたってぼうっとしている。 隠して、ごまかそうとしているよりは、もはや何も具体的に考えることすらできないようで。 そのくせ人の変化には漠然としたものながら気づきがあったようだった。 立ち振舞いになにか、覚悟ともいえるようなものを感じ取っている。 「そうだね、なんでもいいから、食べなきゃ……。 きのう、青りんご、おいてきぼりにしちゃったね」 緩慢な動きながら食事に手を付け始める。 つやつやと魅力的にみつの気配を知らせる青りんごだけが、かがやかしい食べ物に見える。 何事もなく、二人揃って席につけたけれど。ここに呼びたかった者達はどこだろう。 "明日、また明日、また明日と"。 歩み続けるでしかないのに、その足取りがこうも重いのはどうしてだろうか。 前を、顔を上げて前を見つめる彼と、一転して何かが頭を擡げて離れない少年は。 歩みゆく行き先が少しずつ違えてしまっていても、同じものを見つめていると言えるだろうか。 (19) 2021/05/31(Mon) 7:44:37 |
【人】 小さな心臓の サルガス「ああ、……ああ。シェルタン、戻って、来たんだ……」 耳に聴こえるバイオリンの旋律が、誰しもが耳を傾けるそれに戻っている。 気づいて、顔を上げて。そのまぶしい姿に、人知れず目を細めた。 今なら声をかけられるだろうか、 或いは自分にその資格があるだろうか。 あまりにも貴いその姿を、食堂の片隅でただぼんやりと見つめている。 (20) 2021/05/31(Mon) 7:46:58 |
サルガスは、朝食の後、自室で祈りを捧げていた。 (a23) 2021/05/31(Mon) 7:49:48 |
サルガスは、自分がどうして咎も受けずにここにいるのか、わからない。 (a24) 2021/05/31(Mon) 7:50:10 |
メレフは、鞭で打った子供を、中庭で見かけた。 (c28) 2021/05/31(Mon) 8:22:10 |
【見】 平衡役者 アルレシャ「あらぁ。道、迷っちゃいましたねぇ。 何分こっちの方はあまり来ないから仕方ないでしょうか。 似た形の建物も多いし、本来の僕の担当はこちらではないし」 慌ただしい教員棟から、随分と適当な説明だけを受け── 己の知るよりも明らかに異質な雰囲気の食堂を横目に見やる。 「まあ配置換えはこれはこれで楽しそうなのでよしとしてぇ。 ふふ、……“欠員”ですかぁ。」 『それは実に楽しいこと』、と。 夢見るように両手を合わせて、顔を綻ばせる。 “欠員” 「それが出る事を、理解できない【大人/子供】が、もし。 もしもですよぉ。少なくないのだとしたら、 」 「 ──実に興味深いな。 」 パチンと音を鳴らす様に手を叩いて『先生』は歩を進めた。 (@3) 2021/05/31(Mon) 8:37:54 |
ルヘナは、アルレシャにお辞儀をした。 (c29) 2021/05/31(Mon) 8:43:31 |
【墓】 どこにもいない カストル>>+11 ルヘナ 「気になるけど、それどころじゃ ない、みたいな 」ポルクスは、周囲をちょろっと見てから 「 ん 袖を引っ張って、抱きしめるように引き込んだ。 執着心と愛情と喜びはそのままに、けれどいつもの大型犬が飛びつくようなものでもなく。 それは何時にでも、砕け散ってしまいそうな、ものだった。 (+12) 2021/05/31(Mon) 8:50:53 |
平衡役者 アルレシャは、メモを貼った。 (t1) 2021/05/31(Mon) 9:04:44 |
いたかった ルヘナは、メモを貼った。 (c30) 2021/05/31(Mon) 9:51:38 |
スピカは、これでいいと自分に言い聞かせた。 (c31) 2021/05/31(Mon) 10:16:25 |
【置】 小さな心臓の サルガス【吊り懇願ロール】 教員用の生活上水の中から、研究員 おとな の死体が発見された。幸いに死体は全身へ腐敗ガスが行き渡るよりも早くに発見され、人物の特定に障りはなかった。 遺体は内密に保管され、子供たちがそれを知ることはない。と言うことになっている。 実際には、速やかに"犯人探し"が始まった。 まず、大人たちに指令が走らされ、現場の精査が進められた。井戸の周辺に小さな足跡が見られたことから、子供が関わっている可能性が挙げられた。 次に、教員棟付近に出入りのあった子供の特定のために、大人から子供への聞き込みが行われた。 小等部から高等部まで、考えられる限りほとんどの人間に匿名、直接様々な方法で詰問が行われた。 時間は刻一刻と、過ぎていく。 (L2) 2021/05/31(Mon) 10:18:43 公開: 2021/05/31(Mon) 13:00:00 |
【人】 徒然 シトゥラ「……、大人にひどいことを。 シェン も されていたなんて驚いた。体は辛くないか? ムチを打たれていたら動くのもきついだろうし、 殴られていたら声がでなくなる。 食事を抜きにだってされることも…」 誰の耳に届いても気にせず、悪口を口にすれば あっ、と後で気づいたように 周りに対して口元にひとさし指を当てて笑った 「これは大人に内緒にしてくれ」 (21) 2021/05/31(Mon) 10:52:52 |
【人】 徒然 シトゥラ シェルタンの前を離れたあと 食事が終わっていない子どもたちの面倒を見に行った、 配膳を片付けて多くの異変を目にする 「……」 もしかして噂が変わりはじめているのだろうか? 連れて行かれた子供が見えるようになって、 話しても許される空気ができつつある。 他の子供まで願ってもいいのなら、……早く、会いたい。 「早すぎると、気まずいけどなぁ」 いじめてるみたいで。 自分の描いた彼らの絵を眺めてため息をついた (23) 2021/05/31(Mon) 10:57:41 |
スピカは、キノコを食べている。 (c32) 2021/05/31(Mon) 11:36:19 |
スピカは、おいしく食べた。 (c33) 2021/05/31(Mon) 11:38:24 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:22 朝の食堂 シェルタン 「シェルタン……お、おは、おはよう!」 食器も下げ、手持ち無沙汰になってしまった頃だろうか。声に振り向き、柔らかい足音が向かう。 見えても、触れても、それでも取り払われなかった見えない暗幕が取り払われているかのよう。 子犬のように駆け出しかけて、足が一度止まって、勇気を出すようにもう一度歩き出した。 「……なんだろう、なにか……どう、お話ししていいか、わからないね。 ぼくは、だめだなあ……なんともないようにしなきゃって、おもってたのに。 ああでも、おかえり。おかえり、シェルタン、きみが……ここにいてくれて……」 『治療』されたもの、されていないもの。分け隔てなくあるようにしたいと思っていながらに。 それでも確かに受け入れられたものとして立ち振る舞う貴方の姿を見て、少年の鼻はつんと童謡のトナカイのように真っ赤になった。 「ぼく、どうしたらいいだろう? どうやって、立ち向かっていけばいいだろう?」 (24) 2021/05/31(Mon) 12:15:10 |
メレフは、"復讐"を始めた。 (c34) 2021/05/31(Mon) 12:24:18 |
メレフは、『宿題』を守れなかったことになるのだろうか? (c35) 2021/05/31(Mon) 12:26:22 |
【墓】 一番星じゃなくても スピカ中庭にやってきた。 シェルタンは『そうでなくなった』らしいが、 依然としていない者はいる。 まあ、私もそうなのだが。 個々人の事情なんて、わからない。 でも、動かなければ人を救えない。 だから、とりあえず中庭に来た。 昨日はここに人が集まったから。 表の担当がシェルタンならば、 私の担当はこちらだろう。 笛を吹くような風流な真似はできないので、 とりあえず食べられそうな草を物色していた。 (+14) 2021/05/31(Mon) 12:27:57 |
スピカは、みんなを支えられたらそれでいいと思おうとしている。 (c36) 2021/05/31(Mon) 12:29:43 |
サルガスは、自分の手がいつも水浸しであるように感じている (a25) 2021/05/31(Mon) 12:29:47 |
【人】 演者 シェルタン>>シトゥラ 「大袈裟〜。今元気だから全然大丈夫。 それに先生も心配してくれたし、な」 大人もみんなみんな悪いものではない。 教員棟に顔を見せて、それを理解して。 「でも、秘密な! 悪い大人たちに聞かれたらまた何されるんだか わかったもんじゃねえしな〜」 そう、“公然の秘密”を言うのだ。 (25) 2021/05/31(Mon) 12:31:18 |
メレフは、水底に手を伸ばす。 (c37) 2021/05/31(Mon) 12:32:00 |
サルガスは、知らない生徒に声をかけられ、逃げました。 (a26) 2021/05/31(Mon) 12:33:23 |
【墓】 迷子 メレフ「………」 無意識のうちに、シェルタンの部屋の前に足を運んでいた。 今の自分が会っていいものなのかも、分からないけれど。 メレフは、扉をノックした。 (+15) 2021/05/31(Mon) 12:36:22 |
【人】 演者 シェルタン>>24 サルガス 「いいんだよ、今は無理して言葉にしなくても。 ゆっくりでいい、大丈夫だからさ」 視線を合わせるように屈んで、笑いかけて。サルガスを取り巻く暗い空気も、払拭してあげるように。 「オレたちは“いつもどおり”、そこにいればいい。 いつもみたいに、毎日を楽しそうにしていたらいい。 ……今は難しくても、いつかはそうできたらいいんだ。 少なくとも。オレは、ずっとそうするつもりだ。 ま、もちろん弱音は吐くけどな。 悩みなんてあって当たり前なんだし」 再び受け入れられて、尚“ギムナジウムの暗黙の了解”から逸脱したことを繰り返すのに。胸を張って。 いつものように。優しく、あなたの頭を撫でるだろう。 (26) 2021/05/31(Mon) 12:40:09 |
シトゥラは、シェルタンに笑いかけた (a27) 2021/05/31(Mon) 12:45:39 |
シトゥラは、この日自分の部屋で眠りにつくことはない (a28) 2021/05/31(Mon) 12:46:33 |
【人】 演者 シェルタン>> 『メレフ』 ノック音を聞けば、 楽器の手入れから顔を上げて。 「今開けるからちょっと待て〜」 少しだけ散らかった部屋を整理し、 すぐに出迎えにいく。 (27) 2021/05/31(Mon) 12:47:45 |
メレフは、鮮血を浴びた。深夜の話だ。 (c38) 2021/05/31(Mon) 12:49:43 |
【墓】 甘夢 イクリール>>+14 中庭 スピカ 「……ごきげんよう、スピカ。 今日も会えてうれしいわ。」 イクリールは、今日も変わらず中庭に居る。 まだ部屋から出てはいけないと言われてはいるけれど、 大人達だって四六時中イクリールに掛かり切りとはいかない。 『イクリールは、大人達のお気に入りだ』 そんな噂が流れるのは、何も今に始まった事ではない。 そして、単なる噂と断言する事もできはしない。 だって、イクリールは現に大人達ととても仲が良くて、 そして何より、その噂はそもそもの話 イクリールから、子ども達を遠ざける為のものだ。 それでも、イクリールにはそんな事は関係無い。 恐れるものなど、やはり無い。 野草を物色するスピカを見て、少し困ったように笑うだけ。 (+16) 2021/05/31(Mon) 12:50:47 |
【人】 小さな心臓の サルガス>>4:26 朝の食堂 シェルタン 「……ああ、ああ。"ごめんなさい"、"ごめんなさい"。 ぼくらにできることは、それだったのかもしれない。何があっても負けないことだったのかもしれない。 きみが、つよくて、まぶしくて。いつもその音色があったことに、もっときづけばよかったな」 ヘイズがいなくなった時。自らがいなくなった時。自らがもとってきた時。 いずれの時でも美しい音色でそこにいることを訴えていたあなたを、ひょっとしたらよく見ていなかったかもしれない。 もっとそばに居たならば、もっと良い気づきを早くに得られただろうか。 抱き着くというには弱々しく、伸べられた腕に両手を引っ掛けた。 きゅうと、小さい指が袖を握りしめる。 「そうだね、シェルタン。いつでも、どうあっても、おたがいの傷を癒やしあえれば、それが救いになったんだね。 きみのやってきたことが、どれほどだれかの助けになったか。 ……メレフとカストルを、見かけないんだ。 おねがい、シェルタン。かれらを、みつけてあげてください」 (28) 2021/05/31(Mon) 12:53:44 |
サルガスは、逃げている。それがいじめっ子たちの心証を悪くした。「逃げたネズミを捕まえろ!」 (a29) 2021/05/31(Mon) 12:55:53 |
サルガスは、追いかけられている。足をかけられ (a30) 2021/05/31(Mon) 12:56:24 |
サルガスは、転ばせられた。子供たちの好奇の目と、無邪気な猜疑心を刺激した。 (a31) 2021/05/31(Mon) 12:57:13 |
カストルは、いない。 (c39) 2021/05/31(Mon) 12:57:51 |
【人】 演者 シェルタン>>『メレフ』 「……入りなよ。 少なくとも外より居心地いいと思うし」 ドアを大きく開けて、 顎で室内を指す。 「何か用があって来たんでなくても、 ゆっくりしていったらいいよ」 (29) 2021/05/31(Mon) 12:57:59 |
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