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【人】 瑞野 那岐[そんなに隙間に小さな贅沢を分かち合えば、 同じ考えを彼も口にしたことに、ふわり、笑う。] そうですね。 こんな時間なのに起きてる人もたくさん居て、 新年を祝いながら、贅沢にアイスを食べて。 ……幸せですね。 [恋人と過ごす正月は、いつぶりだろうか。 手元や口元はアイスで冷えていても、 隣は、こたつのように温かく、安堵を齎してくれていた。] (41) 2024/01/11(Thu) 23:18:51 |
【人】 瑞野 那岐[そんなやりとりを交わして、 アイスの抜け殻はダストボックスへ。 洗面所に後から追いつき、隣に並んで色違いの歯ブラシを。 鏡越しに映る緩んだ表情に目元を和らげ、 笑ってしまいそうになって、目をそらし。 大人しく歯を磨き終われば、ミントの香りが漂う。 先程汚してしまったパジャマは 明日出かける前に洗濯をしようか。 少し眠るのが惜しいなという気持ちも 懐きながら、両手を広げて待ちの姿勢を作り。] (42) 2024/01/11(Thu) 23:19:13 |
【人】 高野 景斗[ いくつかの過去を共有して、思い出を積み重ねて いつの日にか、今日のことも思い出になるだろう ] うん、とても。 幸せだね [ 取るに足らないことだ。 冬にこたつでアイス、などどこにでもありふれた事柄。 けれどそれを共有する相手がいて、同じ気持ちだと 伝え合うことで、何にも代えがたい特別な日、に なっていくのだ。 ] (44) 2024/01/12(Fri) 22:05:55 |
【墓】 高野 景斗[ 後から追いついてきた彼と鏡越しに目が合って 緩んだ表情を見られたせいか、目を逸らされたが ひとまずは歯磨きを終えて、彼の歯磨きが終わるのを待って。 広げられた両手の下から体を掬い上げるように、 抱き上げて。 ] 運賃は、そうだなぁ キスがいいかな。 回数はお気持ちで。 [ 頬を寄せながら浴室を出て、ベッドへ向かう。 よ、と自然と出てしまった声に、年嵩を感じて しまうのはご愛嬌。 優しくベッドにその体を横たえると、 自分もベッドに乗り上げる。ぎし、とスプリングが 軋む音と同時に、テレビと照明の電源を落とす。 ] (+14) 2024/01/12(Fri) 22:06:14 |
【墓】 高野 景斗 運賃、貰おうかな [ 覆い被さるではなく、横に並び、 相手の唇を指先で、とん、と叩いて。 至近距離まで近づくと、目を閉じる。 何度しても、されるというその行為を、 欲してやまないから。* ] (+15) 2024/01/12(Fri) 22:08:12 |
【墓】 瑞野 那岐……っ、 [脇の下に腕を差し込まれ、足が床から浮く。 あまり慣れない浮遊感に、一瞬身を固くしながら 身体を支えるように首筋に回す腕に力が籠もった。 いくらか体格は彼のほうがいいとはいえ、自身も成人男子。 この体勢を”される”側になるのは 未だに照れが残りつつも、なんだか嬉しそうにも見えて。] お気持ち、ですか? …………、 [回数と言われて更に迷う。 その間にもゆらゆらと身体は揺れて、 彼の足はベッドへと向かっていく。] (+16) 2024/01/12(Fri) 22:46:59 |
【墓】 瑞野 那岐[運ぶといいつつも、距離は部屋の中の短い距離。 ベッドまではすぐそこで、足が止まると 壊れ物のようにゆっくりとシーツに横たえられた。] …………、 [降ろされた後も、首筋に添えた手は離せなくて。 照明を落とす彼は少し窮屈だっただろう。 隣に彼が身を横たえれば、 さらりと長い髪が重力に沿って流れ落ちていく。] (+17) 2024/01/12(Fri) 22:47:09 |
【墓】 瑞野 那岐[彼の指が、とん、と自身の唇に触れた。 離れていく指を視線が追って、彼の目に映る。 瞳は、瞼に覆われていて見えなかったか。 首筋に添えた手をゆっくりと滑らせて、 彼の頬に片手を添える。] ……じゃあ、まずは一回。 [キスの回数を数えたことはなかった。 整った顔立ちに顔を寄せ、 そっと唇を押し当てるように、触れる。] (+18) 2024/01/12(Fri) 22:47:26 |
【墓】 高野 景斗[ これまでの人生、とくにそうするのが 好きだったというわけではない。 初めて、そうしたときは完全に たった数歩の距離、歩くのを厭い、 また触れ合う肌の心地よさを手放すのを 惜しんだために抱き上げた。 ではそれから――は。 ] ん、好きな回数で [ 身を、全てを任せてくれるような心地になるから 時折、したくなってしまって。 成人男性の平均、であれば 持ち上げることに難はない、長時間とは いかないが。 ] (+19) 2024/01/12(Fri) 23:18:20 |
【墓】 高野 景斗[ わがままを叶えてくれる、と思っている側 ではあるが、運ばれる側には申し訳無さが 滲むのか、――恥ずかしさもあるのか。 それでも何度か付き合っているうちに 慣れてきたのだろう、抱え上げやすいように 首に回す腕に力がこもる。 短い距離を大事に抱え、寝具に降ろしても 首に回された手はそのままだったから 腕だけリモコンに伸ばして照明を落とし、 待機の姿勢に入る。 目を閉じているせいか、感覚がすこし 鋭敏になっているようで、 首から頬へ手が滑る感触に、小さく息を吐く。 ] (+20) 2024/01/12(Fri) 23:18:34 |
【墓】 高野 景斗[ まずは、と前置きがあり唇が押し当てられる。 噛みつくような情熱的な口付けも良いものだけれど。 ただ触れ合うだけ、熱を受け渡すように、 柔らかく、触れるだけのそれに、 何故か、どくり、と心臓が跳ねた。 それを彼にも知って欲しくて。 片手を重ね、掬い上げ、己の胸に押し当てた。 ] ………、 [ ふ、と瞼を持ち上げたのは同じくらいの タイミングだっただろうか。 ほんのひととき、泣いてしまいそうな表情を してしまったのは、 ] (+21) 2024/01/12(Fri) 23:18:55 |
【墓】 瑞野 那岐[感じるように味わうように、触れるだけのキス。 瞼を下ろせば、触れ合う場所だけが過敏になり、 互いの温もりだけを感じた。 もぞりと動いた彼の手が自身の手を導いて、 胸に添えられていく。 その動きに次第に視界を開けば、見つめる瞳と目があった。 微かにその瞳が歪んでいることに気づいて、 きょとりと、瞬いてしまう。] ……、 [胸に添えられた手は彼の鼓動を伝えているのに、 その表情に戸惑って。] (+22) 2024/01/12(Fri) 23:46:40 |
【墓】 瑞野 那岐[なにか言葉を発しようとする前に、彼が口を開く。 その言葉を聞けば、ほっと安堵するように今度は こちらの表情が僅かに歪んだ。] ……びっくりした。 泣かせたのかと、 [微かなすれ違いに笑う。 彼の心音を聞き分けていた手が自身の胸に 添えられると、自身も同じように鼓動が脈打っている。 僅かに驚いたせいで彼よりも心音は少し早かった。] (+23) 2024/01/12(Fri) 23:46:57 |
【墓】 瑞野 那岐俺もですよ。 一緒に居られて嬉しいです。 だから、そんな顔しないで。 [眉尻を下げて、あやすようにこめかみに口づける。 次は、頬へ、鼻先へ。 少し休むように唇を離したら、こつりと額を擦り合わせ。 前髪を擦れ合わせて、様子を伺う。] (+24) 2024/01/12(Fri) 23:47:10 |
【墓】 瑞野 那岐まだ、足りない? [自然と柔くなった声色は、細く。 頬に添えていた手が彼の髪を撫でつける。] ……足りなかったら、 満足するまで、景斗さんから、 して。 [蠱惑の瞳を浮かべて、今度は誘う声を寄せて。*] (+25) 2024/01/12(Fri) 23:49:22 |
【墓】 瑞野 那岐……ふ、泣きそうだったってこと? 泣いてるより、笑っていて欲しいですけど。 [困ったように苦笑を零して、またキスを落とす。 実際あやしているのかもしれない。 泣かれるとどうしていいか分からなくなるから。 泣きたいのなら、泣けばいいけれど。 傍にいることしかできないもどかしさを伴う。 だから、微かに笑う気配に分かりやすく 安堵の色を見せただろう。] (+28) 2024/01/13(Sat) 15:36:52 |
【墓】 瑞野 那岐[触れ合わせるだけの唇は柔らかい。 目を伏せて、二度、三度、啄むように触れる。] ……ン、…… [酸素を求めて開いた唇の隙間を縫うように、 ぬるりと舌先が割入ってくれば、小さく声を漏らした。 微かに熱を帯びた、乞うような声が耳朶を擽って。] ……んぅ、ッ、 ……ッ、ぅ…… [求める声に応えるように、ちろと舌を差し出せば 待っていたかのように唇で、歯で喰まれて。 音を立てて吸い上げられて、ぞく、と身体が震え。] (+29) 2024/01/13(Sat) 15:37:17 |
【墓】 瑞野 那岐[キスとは呼べないほどの、濃厚な口付け。 ぐっと口蓋を開けるように頬に添えられた手が、 頬を抑え、口を閉ざすことを厭う。] ……っ、ふ ……ぁ、[もっと、と望まれるままに吐息を乱して応え、 口付けに酔いしれていく表情は甘く、蕩けて。 その頃には与えることなど忘れていた。*] (+30) 2024/01/13(Sat) 15:37:40 |
【墓】 高野 景斗[ 与える与えられる、などという優しい表現ではなく 取り立てる、奪う、という表現が似合う口付けを 何度も繰り返せば、密着した下半身が、熱を持ち始めていく。 服の裾から手を入れて、腰から背に向けて 手を滑らせて、浴室で付けた痕をたどるように、 首の裏まで這い上がっていけば、自然と 肌の露出が増えて ずり上げたパジャマは首元近くでたわんだか ] 寒い? [ 聞いて、肯定が返るようなら暖房の温度を上げる、 ではなく、より熱を灯そうとすることだろう。* ] (+33) 2024/01/13(Sat) 16:31:10 |
【墓】 瑞野 那岐[男の子だから泣かない。 というような文句は聞いたことがあるけれど。 彼の言う相槌は逆で、くすりと笑った。 確かに男であっても泣きたいときはあるかもしれない。 それは感動する映画を見た時、 誰かに手を差し伸べられた時、 もしくは──、 ] ……っ、 [恋人との深い口付けに溺れた時も。] (+34) 2024/01/13(Sat) 17:06:59 |
【墓】 瑞野 那岐[唇が離れた隙間に呼吸を紡ぐ。 薄っすらと目尻に水膜を浮かべて囁く声を聞けば その場所が色づくように朱く染まった。 不意に力強い腕に引き寄せられて距離が縮まり、 ぴたりとくっつき合えば下肢の変化に気づいて。] ……ぁ、……ッ、ゎ……、 [僅かに身動ぎ、身体をずらそうとすれば 今度はひやりとした空気と共に 彼の手が服の裾から忍び込んでくる。 その手が先程と同じように熱を上げるように肌をなぞり、 彼が示した跡に触れるから。] (+35) 2024/01/13(Sat) 17:07:30 |
【墓】 瑞野 那岐……さ、むくはない、ですけど、…… [蕩けるような口付けも、肌をなぞる手も。 確実に情事の意図を思わせて、視線が泳ぐ。 たくし上げられるように首回りに新しくしたばかりの 着替えが撓めば、色づいた目尻は色濃くなり。] ……ぁ、 の ……、初日の出まで、って、そういう……? [先程彼が口にしていた意図にようやく気づいて、 確かめるように、そっと呟いて上目に見上げる。 じわりと、触れられた箇所から体温が上がって。*] (+36) 2024/01/13(Sat) 17:07:59 |
【墓】 高野 景斗 お風呂でもして、ベッドでもしようって 言ったの忘れちゃった? [ 笑い声混じりにもう一度、触れるだけの キスを贈る。今更嫌かどうかは、問うつもりはないので。 たわんだ寝間着を持ち上げて、自分の側に 軽く引く。 すぽりと、首から抜き取って、 ] それとも本気じゃないと思ってた? [ また笑い、自分も寝間着の上半身部分を脱いで。 抱き寄せれば、触れ合う肌が、また熱を伝え合うだろう。 ] (+38) 2024/01/13(Sat) 17:39:59 |
【墓】 高野 景斗 初日の出、一緒に見ようね このままベッドの上で。 [ 願わくば繋がったまま、が理想ではある。が。 いざ朝日が昇ったとしても、そちらに興味がさけるかと いうと、少し怪しい。 なにせ上目に見上げてきた瞳には薄く水膜が張り、 目尻は色濃く、紅が差している。 そういう彼の姿より、優先して視界に入れたいものなど 数える程もあるかどうか。 横向きに向き合っていた体制から、僅かに体を起こし、 覆い被さるようにすると、唇で顎先から喉仏を辿り、 とくとくと脈打つ心臓の上を通る。* ] (+39) 2024/01/13(Sat) 17:40:12 |
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