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【人】 ハチヤ[オレンジとメロンにご退場いただいた果物籠に、皿とカトラリー、ついでにマグも突っ込んで…… それからほかにも何かないかって冷蔵庫をあけたんだ。 そして、閉めた] (32) 2021/04/05(Mon) 1:50:42 |
【人】 ハチヤ[それからおれは、果物籠をひっつかんで全力ダッシュで部屋まで帰ったね! ちょっとこの屋敷ろくでもないんじゃないかな!! エンに料理は食べるなっていっとかないと。 あと冷蔵庫も開けちゃダメって言っとこう! どっちも、 ごはん を見たことないエンには、ちょっとどころじゃなく刺激が強すぎる!!**] (33) 2021/04/05(Mon) 1:51:46 |
【墓】 アマミまぁ...色々とね。 [困ることがあるのかと聞かれたなら、ついついはぐらかすことになってしまった。>>+31 「求婚予定の女性に記憶を無くしままでいて欲しくない。」 などと、まさか今の状況では言えるまい。] その辺は好きに呼んでくれていいよ。 ん?あぁ、意味は.......明日になればわかるさ。 [起きる確証を持っていられるのは、ここが夢の中であるとわかったからだろうか。 夢は必ず覚める。それが自然の摂理というものだ。 ところで、記憶があってもなくても変人としての印象を植え付けてしまったようだ。 己は何も変わっていないから評価が変わらないのは当たり前だが。 アマミは相変わらず嘘をついたり自分を取り繕うのは下手くそなのである。] (+36) 2021/04/05(Mon) 6:11:22 |
【墓】 アマミ[会話の中で彼女の言葉を指摘したが、もしかしたら説法などと誤解されたのかという不安が過ぎり。] ............いや、気にするな。 変ってわけじゃない。 [余計なことを言ってしまったかとアマミは口を噤んだ。 今のクラヴィーア>>+32に我が家にいた頃の彼女のような振る舞いを求めるのは酷が過ぎる。 彼女の顔色から察するに、余計な不安を煽ってしまったようだ。 アマミは彼女にすまないと一言謝罪を告げて。] バーバチカ島の再来、か。 皮肉なもんだ。 [とぽつり呟く。 それはクラヴィーアの前で発した言葉であるが、彼女に向けた言葉というよりは独り言に近い。 しかし彼女は記憶の重みを忘れてはいないようだったから。>>+33 無くなったのはもしかしたら己の事のみかもしれないとアマミは推測を伸ばすに至る。 もしも記憶をなくした者と無くしていない者、立場が逆であればなどと、何度もたらればの空想を思い描いてしまうのだ。] (+37) 2021/04/05(Mon) 6:12:26 |
【人】 アマミ──回想:三年後 アマミside── [実際のところ、あの島でアマミがクラヴィーアに告げた3年という時間は縁切りのようなものであった。 それは火が自然に収まるのを待つかのよう。 そもそも婚約や恋愛など政略の利害に基づいた極めて合理的なメソッドに過ぎない。 それはアマミが人生を経て培った持論のひとつであったが、その持論は極めて非合理な少女に3年の刻をもって壊されることとなった。 元来アマミにとって、自身と添い遂げようとする女達は皆金や名声にがめつく蛇でしかない。 長年培い続けた持論を直ぐに手放すことは出来ず、アマミは少女にあの言葉を告げた。>>0:81 未熟なEveは蛇に唆され、リンゴを食べて堕ちた。 未熟なリンゴは果たして毒か、蛇か。あるいは両方か? アマミは3年も経てば、糸は切れると思っていたのだ。 そして想定では3年経った頃にはもう二度とクラヴィーアに会うことなどないはずだった。] (34) 2021/04/05(Mon) 6:42:57 |
【人】 アマミ[しかし、それがどうしたことか。 少女は心身共に成長を遂げ、自身の前へと現れた。 あの時アマミは自身が培った経験や想定の中ではありえない事が起きたと、彼女には見えないお面の奥目を丸くしていたのだ。 「アマミさん、私は貴方が好きだ。 貴方の側にいさせて下さい。」 そう頬を赤らめながら告げるクラヴィーアを前にして、アマミは思い知らされる。 彼女は蛇なんかではなかったのだと。 『未熟だったリンゴ』は毒など微塵も入ってはいないのだと。 自身の想定した二者択一の中には ]そもそも正解なんて存在しなかったのだと。 (35) 2021/04/05(Mon) 6:45:42 |
【人】 アマミ[彼女を前に己の経験など何の役にも立たない偏見に過ぎないと気づいた時、アマミは彼女を家に招き入れることを決めた。 「君にはまいったよ。」 そう冗談交じりに彼女に告げたアマミだったが。 あの時の彼女に対する心象はそれに尽きるのだと、アマミは今でもそう言うだろう。 らしくないのは承知の上で、運命とはこういうものなのだとすら思えてしまったのだ。]** (36) 2021/04/05(Mon) 6:54:08 |
【墓】 アマミ[彼女に合わせるように探索をしていると、どこかのタイミングで書斎のような場所にたどり着いたことがあっただろう。 クラヴィーアには鍵はありそうかなどと尋ねつつめぼしいものを探していると、一冊の本がアマミの足元にパタンと落ちてきたが。 その表紙を見た時アマミは驚いたように息を呑んでしまった。 その本がかつて自分が書いた小説『όργανο』だったからだ。] (+40) 2021/04/05(Mon) 7:00:43 |
【墓】 アマミ............。 [アマミは本をパラパラとめくり始める。 クラヴィーアをモデルとした一人の少女が成長する軌跡を描いた長編文学は、自身の彼女への感情の変遷を分かりやすく書き記していた。 彼女への想いを指先でなぞっていくようにページをめくると、最後のページが空白になっていた。] クラヴィーア。 すまないが、そこら辺にペンはないか? [クラヴィーアの捜索の邪魔をしない程度にアマミは彼女に尋ねるのだった。 そして彼女からもらったかあるいは自分で拾ったペンで空白のページに文字を書き始めるのだった。]** (+41) 2021/04/05(Mon) 7:01:22 |
【墓】 クラヴィーア[どうやら喋り方は変ではなかったようで。>>+37 わかりやすく安堵をこぼす。 流石に初対面の年上の異性に対して口調を崩す気はなかった。 謝罪にいえ、と返答して気にしてないと示した。 『バーバチカ島の再来』その言葉が耳に入って思わずアマミ殿を見てしまう。 ……あの島の存在や願いの話だけを知ってたっておかしくはない。ただ、現状の記憶喪失と絡めてつい考える。 ……この人もあの島に、あの時もしかして……? 首を振った。今はそれどころじゃない、と。 怒るように握られている拳。>>+38 それは何かに耐えているようにも私の目に映る。 思わずつぶやいた言葉を出した時の私は、不安も相まって迷子になったような顔をしていた事だろう。 実際、自分の欠片を失っているこの現状は迷子と近いのかもしれない。 わからないだけで、心が欠けているのと同義なのだから。それが、私の一番大事にしているものならなおさら。] ……わかりました。 では帰った後。約束ですわね。 [帰った後に会うのを確信している言い回しに疑問を示さず、凛とした態度でカーテシーをした。] (+43) 2021/04/05(Mon) 9:00:53 |
【墓】 クラヴィーア[思い返せば、巻き込まれたという言い回しと自分にとって初対面だから、相手も初対面だろうと勝手に判断したのは私の方だった。 アマミ殿は一言も“初めまして”と言ってない。] [探索を続ける。庇われた腕に根負けして前を歩くのは諦めた。 部屋の扉を開いては見回して。 鍵になりそうな物がない部屋もあった。 次に見つけたのは、ガブリーシュの実だった。 ──エリック先生に教えて貰ったんだっけ。ああ、それとアラウダさんと出会う切欠はこの実だったな。 なんて思い返して懐かしい気持ちになって触れれば……消えた。 余計な笑い声には構わない。 絶対に構ってやらない。 ピアノもまた鍵でないものだった。ふむ、あの島の時と関連あるものだけが鍵とは限らないのか。 こうなってくると段々気づいてくる。 私の記憶に関連している物が鍵かもしれない物だ。] (+44) 2021/04/05(Mon) 9:08:42 |
【墓】 クラヴィーア[だからと言って、流石に虐待を受けていた頃の関連の物が現れた時には……引いたが。 苦い思いを顔に出さないよう必死に堪えて蝋燭や、乗馬用に使う鞭にも渋々触れた。 本物でないのに逆に安堵したぞ。ったく。 ……ちょっとこの館の主、 顔を貸してくれないかな? と思考は少々危険な方向に向かっていた。まぁ顔を合わせてもどうせ私は殴れないくらいちっぽけな人間ではあるんだが。] (+45) 2021/04/05(Mon) 9:11:08 |
【墓】 クラヴィーア[書斎のような場所に入った時、慣れてきたのもあり少し別に動いていた。ふと、自分のポケットに何かが入っているのに気づく。>>0:164 ……私の字の招待状。宛先は 『Amami Oda.』 ] ─────……やっぱり。 [私が失ったピースのどこかにこの人は いる。 ピースの外枠に追いやられた人は、まだ元の位置に当てはまらなくても、内側に入るものだと理解が出来た。>>+25 自分が残していた私の残滓を開いてみる。招待状はまた書けばいいだけだ。内容はいたって普通の誕生祝いの夜会への招待。これと言った手掛かりはない。 ただ、最後に小さく エスコートして、一緒に踊ってくれたら嬉しい。 なんて書かれている。 ……どうにもしっくりこない。 私が男の人にこんな文章を書くことが、わからない。 友人関係ならまだわかるが父と婚約者の件を考えるとどうしたって恋愛をする自分なんて想像も出来ない。 ただの友人に頼むにしては、違和感のある書き方にただ混乱した。 ] (+46) 2021/04/05(Mon) 9:17:52 |
【墓】 クラヴィーア[書斎の奥にまだ扉があったから、私はそれを開く。] ……冗談だと言ってくれ…………。 [思わずつぶやいた言葉が素だったはもう仕方ないだろう。 目の前に広がった何百という本がつまった本棚がつまった巨大な図書館のような部屋。その本のいくつかが見ただけで『鍵かもしれない』と感じたのだから。 広すぎる。対象が多すぎる。だが触らない訳にいかない……。] ええと、目の前にいくつか鍵らしきものはありそうですが…… 申し訳ありません。少し休憩させてくださいませ……。 [動く前に流石に気力を戻したい。 返答がどうであれ私は御免なさい、と部屋にあった椅子を引いて座り込む。 ……そういえば、ここまでアマミ殿が何かを手にして消える、という事がなかったし記憶が消えてないという判断はそれで多分平気だと思う。思うがちょっとだけ心配だった。] アマミ殿、生憎でもなんでもなく記憶がなくなってないとおっしゃってましたが 昔の記憶は平気です? ほら、そういった時期ならすぐ思い出せなくても不思議はないじゃないですか。 [自分が過去そうだったから心配だった。 踏み込むのに躊躇していた理由すら覚えていない。今まで問えなかったことも平気で口に出来る。]** (+48) 2021/04/05(Mon) 9:24:10 |
【人】 文月 美鶴 ―“私”の気持ち― [ 私がどう思っていたか? ………好きで好きでたまらないって思ってた。 私だけを見ていて欲しい。 私だけの貴方でいて欲しい。 私だけに時間を使って欲しい。 もっといろんな姿が見たい。 もっと貴方が喜ぶことをしてあげたい。 ずっと、そばにいたい。 結婚したいって言われるのなら 断る理由なんて、全然思い浮かばない。 ………でも。 気持ちが大きすぎないかなって、心配だった。 嫌がられないかなって、怖かった。 頼りすぎてないかなって、不安だった。 貴方にふさわしい私でいられていたのか 自信が、持てなかった…………。 ] ** (37) 2021/04/05(Mon) 10:09:07 |
【人】 ハチヤ[隣で眠るエンの寝顔を覗きこんで、もう大丈夫かななんて、おれはほぅと息をついて、それから起き上がって頭を抱えてしまった。 おれがしってるエンは、不安がったり怯えたりって弱ってる状態ばっかりで、 おれがエンを忘れなきゃ、エンはもっと笑ってたりしてたのかなって思ったんだ。 弱々しくじゃなく、笑う顔がみたいなって思ったんだ。 それにしても、お嫁さんのことをすっぱり忘れるなんて、ハチヤってやつは酷いヤツなんじゃないか? おれだったらエンのことを忘れたりなんてしないし、あんな風に泣かせない。 おれもハチヤだけど、酷いハチヤにエンを渡したくないなぁって思うんだ! ……おれ、記憶が戻ったら、どうなるんだろ。 エンを知ったハチヤが消えて、エンを知ってたハチヤだけになるのかな。 それは 嫌 だなって思うけど、おれが知らないエンのことを思い出したいって思うし、エンが会いたいハチヤはエンを知ってたハチヤだから…………どうしよう、おれは、エンのこと、思い出したいけど思い出したくない] (38) 2021/04/05(Mon) 11:31:46 |
【人】 ハチヤ[ わからないものを判別しようと警戒しながら近づく犬に わからないものを切り捨てる方向に割り切った男 緩やかに着実に 鮮烈に急激に ただの同室者に 番、伴侶という存在 出会い方が違うから、とっていた距離が違うから、同じ存在同士でも、抱いたものは違うもの。 別の印象、別の感情を抱いても、名前をつけるならそれでもこれらは同じ名前をもつらしい。 **] (39) 2021/04/05(Mon) 11:46:11 |
ハチヤは、メモを貼った。 (a7) 2021/04/05(Mon) 11:47:10 |
【人】 クラヴィーア ― 回想: 恋 に落ちた ―[恋に落ちるなんて 想定外だった。 あの島にいた時の私は一番悪い状況で、心身共に傷付ききっていた。 婚約者に信じて貰えなかった傷だって深いまま。 恋をしてなくても相応に親しみはあったんだからな。 恋をするには最悪の心の状態だった。 ───それなのに、落とされた。 力もなく、何一つ出来ない。怪我をしていて助けられるまま人の手を求めないと動く事一つすら満足に出来ない状態だった弱くちっぽけな人間。それが私の自分の評価だ。 願いが必ず叶う月が本物と分かって、喜ぶどころか私は怯えた。必ず叶うというのが怖かった。 人に出来ない事が出来るのが実在するのを恐れた小心者だ。 『未熟なリンゴ』は本当にただの未熟な人間だったさ。] (40) 2021/04/05(Mon) 21:36:43 |
【人】 クラヴィーア[アマミさんはそんな未熟者の為に願い、ちっぽけなだけの私をそれだけで十分な理由にしてくれたんだ。>>0:104 あの時、どれほど心が震えただろう。 どれほど嬉しかったのか。 どんな言葉でも言い表せない。 私の心の一番奥深くにそのたった一言で根付いてしまった。 あの人が私の存在を救って、そして報いてくれた。 世界の隅っこで小さくなってた私を見つけてくれたんだ。 それを特別に感じないなんて出来なかった。 恋 に落ちたおまけに相手が縁切りを想定した言葉は>>34、皮肉な事に私にとどめをさしていた。 そんな事言わなければ思う事は続けても、会いにいってその言葉の責任をとらせてやろうなんて願わなかったのにな。 ] (41) 2021/04/05(Mon) 21:38:53 |
【人】 クラヴィーア[家族の事、体と心に深く残ったトラウマと戦う事。 三年の間にあったことの中には苦く辛い事も多かった。 判決が決まる頃父が脱走しようとした。 私はそれを聞いた瞬間駆け出していた。 目が合った瞬間、その父は偶然が重なって……捕らえられた。 ────守って貰った そう思っている。 悪夢を見た時、体が痛んで上手く眠れなかった時 ふっと、穏やかになる瞬間があった。 そんな瞬間を重ねる度、気づく度 私は必ず願いを思い出して、彼を思い出して 掴まれた心をぎゅっと握りしめていた。 三年は短くない。 恋は三年すれば冷めるとか聞いたこともある。 冷めるどころか掴まれた心は、落ちてしまった心はただただひたすらに会いたい気持ちを募らせていた。] (42) 2021/04/05(Mon) 21:42:00 |
【人】 クラヴィーア[会いたいと、月に願った内容は条件付きだった。 条件の一つ、三年好きでいるかは正直賭けだった。 賭けに 恋 は勝った。馬鹿でも良かった。呆れられてもよかった。 ただ、伝えて返答を貰えればそれだけでもこの恋は報われた。 側にいたい。 恋を伝えた時願ったのはただそれだけ。 当然だろう? 相手にとって私は通りすがりの少女でしかないのだから。 そうしてそれが受け入れられて、傍に居続ける事でこの恋はさらに育っていった。 好きを募らせずにいられない。 私にとってアマミさんはきっと運命の人なんだって そう思うんだ──── ]** (43) 2021/04/05(Mon) 21:46:50 |
【墓】 アマミそれは...? [クラヴィーアがガブリーシュの実を見つけた時、彼女はなにか思うところがあるような様子でその実を触れていた。 消えた途端に聞こえた笑い声は、彼女の様子を見ていたアマミの耳には届かない。 ピアノはアマミにはまるで思い当たる記憶が無いが、もしかしたら己と出会う前の彼女の記憶の中にあるのだろうか。 彼女があの島で失った記憶だとすれば、知る術は誰にも持ち合わせてない。 途中見た蝋燭や鞭をクラヴィーアが触れた時、アマミの中には嫌な予感が浮かんでいたが。それ以上を考えるのはやめることにした。 考えだすと、声の主を本気で殴り飛ばしてしまいそうになるからだ。] (+50) 2021/04/05(Mon) 23:56:07 |
【墓】 アマミ[書き終えてアマミは本を閉じた。 もしかしたらこれが鍵である可能性はあるから、一応手元には持っておいて。 クラヴィーアの後を追うように書斎の奥へと進んだ時、彼女が落胆したように休憩を進言した時にはその意図を察して。] キリがないな、これはさすがに。 君は少し休んでいろ。 [座り込むクラヴィーアに大丈夫だと、そう言って上着を脱ぐとその上に本を置き、腕まくりをして気合を入れる。 しかし彼女から声をかけられると立ち止まって。] どうした、突然。 .........大昔の記憶を捨てた事はあるさ。 それが具体的にどんなものかは 捨ててしまったから分からないけどね。 恐らくは幼少期の記憶だ。 [彼女が真面目に尋ねた時には変に誤魔化さない方がいいということは知っていた。 それ故にアマミには話すことを躊躇する理由はなかったのだ。]* (+53) 2021/04/05(Mon) 23:58:43 |
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