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人狼物語 三日月国


184 【R-18G】ヴンダーカンマーの狂馨

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視点:人


【人】 娼婦 セツナ

 
>>3その機会の訪れを知ったのは、以前から持つ魔具の報せだった。

 
 
彼らから知らされたわけではない。
けど、その時が来た時に判るようにと事前に準備していた、所謂借り物の魔具。
それが、ピリリと自分の身体にその訪れを知らせるように痺れを齎した。
ぴくり。
体を反応させ、仕事の準備をしていた私は急いで>>3口に布を巻く。
狂うことの無いように。
目的の物を得る為に準備していた、理性を保つ為の品。
風邪を引かないように。
埃で喉を痛めないように。
そんな風に、仕事のない時は普段からも使っていた物だ。
だからきっと、今着けていてもそんなに怪しまれない。
そう願う。
しかし、欲に塗れたこの店では。
その腐臭に、欲の内側のさらに闇に潜んだ欲を燃え上がらせる。
身を潜めながら店を抜けるが、聞こえてくる音はそれはひどい物だった。
 
(11) 2022/11/07(Mon) 5:41:43

【人】 娼婦 セツナ

 
男の悲鳴。その内容から、魔羅を食いちぎられたのだろう。
女の悲鳴。相手の男に殴られているのだろうか。
男の哄笑。女の髪を引き、濡れてもいないのに尻の穴に捩じ込んで。
女の哄笑。男の顔の上に跨り、奉仕を強要する。
 
実際に見えた物、察してしまった物。
一先ずここから逃げようと。逃げて目的の物を得ようと。私は店を後にする。
店の中は血の匂いもあれば糞尿の匂いも酷くて、例の腐臭より更に臭って眉を顰めた。
あの人の為に。
愛しいあの人の為に。
体も魂も売り渡しても。
手に入れなければならない物がある。
その場所の検討はもうついている。
だから、店をそっと抜け出ると私は街中へと繰り出した。**
 
(12) 2022/11/07(Mon) 5:42:03
娼婦 セツナは、メモを貼った。
(a2) 2022/11/07(Mon) 5:43:35

【人】 娼婦 セツナ

 
慣れ親しんだ街は、それは酷い様相だった。
私は向かう。あの宝の元へと。
愛しいあの人が願ったあの力の元へ。
一振りの小太刀を手にしながら、けれど、目立つように走るのではなくて、物陰から物陰へ、隠れるように、逃げるように。
欲望を抑えられなくなった人間は恐ろしい物だ。
ただでさえ、その欲を受け止めて暮らしの糧を得ていた私だが、それだって耐えられないと思う時はあった。
娼婦なんて弱いもの。
換えの効く欲望の吐口の最もたるもの。
首を絞めるのが好きな男がいた。
髪を掴んで手綱のようにして犯すのが好きな男がいた。
前戯もろくにせずに痛がるのを好む男もいた。
締まりが良くなるからと尻を叩く男も。
そんな男たちが欲を曝け出したなら、此方は殺すつもりでないと勝てないだろう。
私の力は決して強くない。
だから、逃げて逃げて、この機会に得る物を得て、そうして飛び出すつもりだったのだ。
飛び出して、あの人の元へ。
 
(80) 2022/11/08(Tue) 22:02:57

【人】 娼婦 セツナ

 
そうして物陰を選んで逃げていたからか。
細い道、裏道、人通りの少ない場所。
>>32その、木箱の崩れた奥側の方。
尾のはみ出る広い道の方ではない方から入ってきた私は、彼の正面から見ることになったのだろうか。
それとも、彼は怯えて顔を隠していたか。
人影にぎくり。体をこわばらせる。
相手を睨みつけながら油断なく木立を構えた。
 
 
「…くそっ。」
 
 
小さく悪態が出てしまう。
身を固くしながら彼の様子を窺う。
攻撃的な状態だろうか。
それとも、他害的な状態とは違うのだろうか。
見定める必要がある。*
 
(81) 2022/11/08(Tue) 22:03:26
娼婦 セツナは、メモを貼った。
(a16) 2022/11/08(Tue) 22:05:24

【人】 娼婦 セツナ


 ── 夕方:北西の路地にて ──
 
死体なんて気にしていられない。
此方が被害者にならないよう、そればかりを気にしている。
だから、転がってる死体には目もくれなかったし、今気になるのは目の前の男のことばかりだった。
ここで見てしまって、いきなり掴まれるかもしれないのだ。
いきなり犯されるなんてものは良い方で、そんな事は毎日やられている。
想像もできないようなえぐいことを強要されたら。
死んだ方がマシと思うようなことをされたら。
そう思うと、男の存在を確認した時、どうしたってその危険性を確認したくなっていた。
 
いきなり殺せなかったのは、自分の中に残る人の理性というものだろうか。
 
(99) 2022/11/09(Wed) 20:54:24

【人】 娼婦 セツナ

 
「べとべと? 毒?」
 
 
>>96悲鳴をあげたかと思いきや。
物騒なことを口にする男を訝しむ。
どうして毒なんて纏っている?
見たところこの怯える男は、欲望を隠すための赤い布は身につけていないよう。
とすると、これがこの男の欲望?
だとするとうわあ、と思わずどん引いた。
よく考えればこれがこの男の、種としての特徴かもしれないと思い痛れたかもしれない。
しかし、今は非常事態。
そこまで冷静に考えつくことができず。
 
 
「毒浴びるなんて…変態…?」
 
 
その毒を自分で浴びている分には良い。
けれど、いつそれが「君もどう?」となるか分からない。
道を明け渡すという男に油断なく切先を向けながらじりじりと背を向けずに横を通り過ぎようとする。
此方に攻撃してくるなら許さない。
少しでもおかしい挙動を見せれば、その切先は彼の肌を裂くだろう。
 
(100) 2022/11/09(Wed) 20:54:53

【人】 娼婦 セツナ

 
「近づくだけで人を殺すような毒をまとって
 平気なのは種族のこともあるでしょうけど
 …気持ち悪い。」
 
 
それは、ほとんど独り言。
吐き捨てるようにつぶやいた言葉が苛立ち紛れに零れ落ちる。
あの毒は接触したら? 吸い込んだら? 摂取したら?
どんなふうにきいてしまうのだろうと思うと、その危険性に鳥肌が立った。*
 
(101) 2022/11/09(Wed) 20:55:13