【人】 羽井 有徒[薔薇の洋館。 これがシェアハウスというのが信じられない。 真由美の言う通り、こんなところで生活していればそういう気持ちが刺激されるだろう。] すごいな、これはロマンチックだ。 どこからか切り取ってきたみたいな。 [何か物語の中から飛び出てきたみたいな洋館。] 俺たちもこんな家を建てる? [もちろん冗談って笑った。 ─── もしも真由美にお願いされたら、……どうしようか?] (322) 2020/08/02(Sun) 23:09:01 |
【人】 羽井 有徒俺は大丈夫、怪我してるの忘れてた。 [実際のところ、歩いていても何かの拍子で左肩に衝撃が響けば少し痛みがあるけど、それほど支障があるわけじゃない。] それよりも、ちょっと見せて。 [椅子に腰をかけた真由美の足元に跪くと、下駄を外して足にペタペタと触れ、その具合を確かめた。] (323) 2020/08/02(Sun) 23:09:37 |
【人】 羽井 有徒ん、……真由美ってさ。 [また少し言い澱んで。 んーとかあーとか歯切れ悪く唸ってから、意を決したように。] 今まで、どんな男と付き合ってきたんだ? [真由美の足に落としていた視線を上げて、その目を見つめた。] (324) 2020/08/02(Sun) 23:10:04 |