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【人】 船医 チャンドラ─ ??? ─ [スリープ装置の中で眠るゾズマの表情が柔らかくなったように見えて、少しだけ安堵の表情を見せる。 ずっと何かに悩んでいるかのような翳りが消えている──ような、気がして] ……うん、いい顔になったじゃないか。 [そう、呟いた] (339) 2022/07/23(Sat) 14:50:43 |
【人】 船医 チャンドラ[一度、アンテナに乞うてみた事がある] ……ねぇアンテナ。 『お母さん』じゃなくてさ、名前を呼んで頭を撫でてみてくれない? [ごろんと、身長のそう変わらないアンテナの細い膝に頭を預けて目を閉じる。 アンテナは不思議そうにしながらも受け入れ、小さな掌で髪を撫でてくれる] ――……うーん、やっぱり違うかも。 [撫でられながら、苦笑する] (515) 2022/07/24(Sun) 20:16:29 |
【人】 船医 チャンドラ宇宙船の中ってさ、色んな人が居て、生活していて。 一日の間で全然顔を合わせない人だっているんだけど――でも、小さな家族みたいなものかなって思って。 そうしたらアンテナ、君は皆の『お母さん』なのかなと思ったのだけど。 [瞼を開き、身を起こしてから。 やっぱり不思議そうにしている――ように見える――アンテナの短い髪を撫でる] ……やっぱり君は君、アンテナだね。 (516) 2022/07/24(Sun) 20:16:39 |
【人】 船医 チャンドラ……ああ、アレだけはどうにかしておかないと。 [ごそごそと、寝床の近くから『はじめての一人暮らしごはん』を引き寄せると、最終ページを開く。 ペンで、慣れない言語の形に苦労しながら『 天野 大海 』と署名をする]うん、これでこれはアマノのもの。 後で食堂に置いておこう。 [自分の物だったと分からないように雑な偽装工作をして、満足そうに笑う。 ついでに途中のページに『ありがとう、おいしかった』とメモを挟んでおいた] (518) 2022/07/24(Sun) 20:18:08 |
【人】 船医 チャンドラ[結局、悩んで悩んで、再生医療関連の書籍だけはアマノに譲り、他の乗組員には船内の私物を好きに持って行ってもらう形にした] [かつて父が母に贈ったという月型のピンだけは、自分と共に埋められてしまうのも寂しい気がして――『その時』が来たら、アンテナに託そう>>8と思う。 アンテナならば必要な者が居たなら察して渡してくれるだろうし、 必要な者が居ないと判断されたとしても、自分を母と呼ぶ彼女が持っていてくれるのなら、気持ちが慰められる気がした] [その後、アンテナが処分>>218され、ゾズマが回収>>486してくれるところまでは想像もしていなかったけれど] (519) 2022/07/24(Sun) 20:18:42 |
【人】 船医 チャンドラ[とても不本意ではあるけれど、各地にあるセリーニの名を冠する医院と本家との断絶は、自分の力不足から表沙汰には出来ていない。 そして、その各地の医院は、恐らくバーナードの出身地のお得意様だろう。 上がこの遺書をどう扱うかは分からないけれど、この『セリーニの名を伴った頼み事』が、多少でも牽制になれば良いと思う] [彼に見送って欲しいという我儘な気持ちが無いとは、言わないけれど] (521) 2022/07/24(Sun) 20:19:31 |
【人】 船医 チャンドラ― ??? ― [医療ポッドに入って、どれくらいが経っただろう] [うとうとと、ぼんやりと、眠っているような感覚。 時折、意識が浮かび掛けてはまた沈んで、微睡みの中に戻って] [医療ポッドに入る前から続くアンテナの習慣>>15が、幾度繰り返されたか。 芽が出ては枯れる植物、それの意味も何も考えられず、感じもせず] [ただ、誰かの気配に包まれている>>259気がして、不思議と寂しくは無かった。 その気配>>260は哀しくて、最後に聞いたバーナードの言葉>>5:162をぼんやりと思い出す] 『謝るよりも、感謝して欲しいなぁ』 [――なんとなく、そう思った] (522) 2022/07/24(Sun) 20:19:52 |
【人】 船医 チャンドラ[心残りは、たくさんある] [自分の病院を持ちたかったし、家族も持てるなら持ちたかった。 まだ再生医療の成果だって出せていないし――バーナードにだって、教えなければいけないことはきっともっと沢山あった] [けれど、再生医療の研究についてはきっとアマノが成就してくれる。 バーナードに掛かっていた『呪い』も、きっと解けた筈。 あとは誰か、彼を想う、自分よりも優しくて根気強い人が現れてくれることを祈るだけ] [それはそれでとても面白くない気がしたのだけれど、そんな自分の心の都合よりも彼が幸せになることの方が大事だから] ――――――…… [誰も彼も、皆が幸せになって欲しいと、そう思って]] [――あとはもう、何も覚えてはいない] (524) 2022/07/24(Sun) 20:20:47 |
【人】 船医 チャンドラ[人は死んだらどうなるのだろう] [天に昇るのか、地上に意識のみ残して漂ってしまうのか、はたまた生まれ直し地上へと戻ってくるのか] [自分はどれも信じてはいなくて。 だから自分はただ、消え去るだけだろう] (525) 2022/07/24(Sun) 20:22:02 |
船医 チャンドラは、メモを貼った。 (a59) 2022/07/24(Sun) 20:39:02 |
【人】 船医 チャンドラ[それと共に、不要となるものもある] [臓器の為に売られてゆく者、移植の為だけに生み出されたクローンや、便利に利用されていた実験体など。 そういった者達の受け入れには、大きくなりゆく研究所から独立した保護施設が充てられた] [その頃から、それ以前にあった制限の緩和>>266と併せ、彼等の人権について取り沙汰され。 中には人間と同じように扱うべきだという声も上がり始めている] [これから5年、10年、或いはもっと先―― いつの日にか、彼等が人と同じように暮らせる日が来るのかもしれない] [生きていさえすれば、『希望』はあるのだから――*] (558) 2022/07/24(Sun) 23:22:22 |
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