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【人】 木原 敦久[指先が、スカッと空を切った] ぁあ゙? [どういうつもりだ。 怪訝な顔で彼女を見れば、合った目の奥。 再び灯った光に目をみはる] (137) 2020/08/19(Wed) 18:44:06 |
【人】 木原 敦久別に、返すも返さないも あんたに渡した時点で、あんたのもんだしな でもくれるんならもらっとく [紙の代わりに受け取ったビニール袋。 ゴソリと音を立てた中身を覗けば] ……ってこれ8個も入ってるじゃん 一人で食べるには多すぎ [職場に持ってくには少なすぎる。 目敏い人が見ればわかる痕を首や耳につけてる時点で あまり余計な詮索はされたくないし。 一人で食べるか誰か呼ぶか、なんてぼやきながら] (139) 2020/08/19(Wed) 18:52:27 |
【人】 舞戸 黎哉── 百日紅 ── [伸びる月子。 大きな欠伸を一つして滲む涙を拭き取って。 そんな姿を見せてくれていることに嬉しさが滲む。 そして。 窓から差し込む陽の光に目を細めた。] ……綺麗だな。 [もちろん、─── お前の事だよ。] (141) 2020/08/19(Wed) 19:07:03 |
【人】 舞戸 黎哉[それから布団を引き剥がされては口を少し尖らせる。] ……あと5分だけ。 [わざとらしく眠そうに目を細めて言ったけど、口元の笑みは消せなかった。でも月子だって同じ様なものだったから。] ん、起こしてよ。 [我が儘を一つ。] (142) 2020/08/19(Wed) 19:07:49 |
【人】 舞戸 黎哉[細めた目で月子を見上げていたら、愛らしい唇が結ばれ、綺麗な長い睫毛が伏せられた。 そして、差し出される手。] 仕方ないなぁ。 [柔らかくその手を掴んだ。] (143) 2020/08/19(Wed) 19:09:17 |
【人】 舞戸 黎哉[その瞳が伏せられている間に首を横に振る。 両手で確りと掴まれた手。 その手に体重かけて、でも、体を起こして引き上げ“られて“しまう。 だから───] 隙あり。 [唇と唇の合間にチュッと音が鳴った。]* (144) 2020/08/19(Wed) 19:11:48 |
【人】 三谷 麗央─ 千秋と ─ >>127 >>128[ 麗央とは10センチと背の違わない彼女だから、 伏せられた顔を横から覗くのはきっと簡単なこと。 けれどそうする代わりに足を一歩引いて、 自分の胸元へ額を当てさせるように抱き寄せた。] だったら、 少し落ち着くまでこうしていなよ。 [ 俯いた耳元へ囁き落とし、 彼女の言葉に応えていく。 落ち着いた声。ゆっくりと言い聞かせるように。] たしかに、全部くれって言った。 でも俺だけが幸せになるんじゃなくて、 千秋にも幸せになってほしい。 全て捧げてくれるなら、 千秋の幸せも、俺のものなんだろ? [ 少し間を空けて、苦笑がちにふと笑う。 自分も彼女も、ここ以外での相手の事を まるで知らないというのに、と。] (145) 2020/08/19(Wed) 19:15:53 |
【人】 三谷 麗央最初から大きく構えすぎなくても、良いよ。 だんだんそれが重荷になってくるかも知れないから。 ……それよりは。 なるべく一緒に居られるようにしていたい。 此処みたいな非日常だけじゃなく、日常の中でも居られるように。 [ 彼女のスーツ姿を見て思う。 何かの職に就いているのは間違いないだろうけれど、 私服で訪れたのでないということは、 休みのゆとりがそう多くないことを示しているのかも、と。] 千秋の普段の仕事も、住んでる所も。 どれだけ忙しいかも、まだ知らないけど。 [ それからもう一つ、思い至って。可笑しそうに囁いた。] (146) 2020/08/19(Wed) 19:15:57 |
【人】 美雲居 月子 ───百日紅 [ 小さく聞こえた褒め言葉。 もう、なにが、とは言わなかった。 彼の布団を引き剥がして、 まだ称えたままの笑みで あと5分、なんて言うから 少し笑ってしまった。 浮かんだ何かを消すように唇を結んで、 睫毛を伏せて、これからを考えて。 差し出した手が取られれば、 大きくて、分厚い掌の感触に、 唇をまた結んだ。 両手で掴み、ぐい、と引くのに うまく持ち上がらなくて。] (147) 2020/08/19(Wed) 19:54:55 |
【人】 美雲居 月子[ ふ、とその身体が浮いた。 顔を上げる。まぶたを開く。 瞬間、ふれたのは、唇だった。 悪戯した子供みたいなセリフに、 心臓がぎゅう、と締め付けられる。] ───あほぉ [ 小さく悪態をつく。 顔を見られたくなくて、その胸に 抗議するみたいに両腕をついて、 額を乗せた。深く息を吐く。] (148) 2020/08/19(Wed) 19:55:37 |
【人】 美雲居 月子[ ───なにもいえない。 夢か現か、わからなかった、 昨日の愛の言葉は、曖昧にしたくて。 なにも言わないでと願った。 半歩下がって、離れる。 ゆっくりと顔を上げた。] ───黎哉さん [ 名前を呼んで、柔らかく、微笑む。] おおきに、ありがとう。 [ 今度こそ、お礼を。]* (149) 2020/08/19(Wed) 19:55:59 |
【人】 空閑 千秋─麗央さんと─ [胸元に抱き寄せられて、>>145 さらにわたしの頬が熱くなる。 それでも視界が塞がれたからか、 彼の心音がトクトクと聞こえてきたからか 少しずつ、少しずつ気持ちが凪いでいくのを感じていた。] ……そうですね。 私の幸せも、あげます。 [幸せにするばかりではなくて。 幸せにしてくれるなら。 それはきっと、彼のものだろう。 自分がどうやって幸せになるのかはわからない。 分からないから、うまく伝えられないけれど。 いつか幸せだと感じられたときには 彼に伝えてあげられたら良いと思うのだ。 こうして生きていく事が幸せだと思えると。] (150) 2020/08/19(Wed) 20:01:03 |
【人】 空閑 千秋名前くらいしか知りませんものね。 名刺なら今でも渡せますけど……。 [と、自分の情報を手渡そうとして 慣れた仕草で名刺入れを取り出した。 仕事で使う簡素なそれを一枚取り出して、 けれど相手の囁きにパチリと目を瞬かせた。] (151) 2020/08/19(Wed) 20:01:19 |
【人】 空閑 千秋……ありませんよ。 だからここに来てたんです。 女であると言う自信が、欲しくて。 [意地の悪い質問をするものだ、と 顔をツンと逸らしながら腕組みする。 そんなことを今更聞かなくても良いだろうに。 そんな。どこか拗ねた気持ちで。] (152) 2020/08/19(Wed) 20:02:03 |
【人】 舞戸 黎哉── 百日紅 ── ぁ─── [微笑む月子に、何か言おうとして結局言葉にならなかったから、ニッコリと笑顔を作った。] 会えてよかった。 [絞り出した声は明るい響きで、我ながらうまく出来たものだと心で苦笑いを浮かべて。 そうして月子に背を向けて。 目を瞑ったまま浴衣の合わせを直して、帯を締め直して、それからあと何を直そうかと思案して、だけど、もう何も直すものが無かったから。] お茶、ご馳走様。 [だから、そのまま扉へと向かった。]* (153) 2020/08/19(Wed) 21:27:52 |
【人】 美雲居 月子 ───百日紅 [ 微笑みが、返される。 喉奥から迫り上がる何かを抑え、 ただ、目は逸らさないようにして。] うちも、会えてよかった [ そう、伝えよう。 くるりと踵が返される。 浴衣を直すようだから 手を出そうかとも思った。 だけど、きっとそれは、余計なことだから。 黙って、その背中を見つめていた。] (154) 2020/08/19(Wed) 21:43:00 |
【人】 美雲居 月子[ ごちそうさま、と落とされて、 「ええ」と返事をしたら、 す、と動いた足。遠くなる。 ぐら、と揺れた気がして、 つい、その浴衣を掴んだ。] 黎哉さ、 [ だが、すぐに離して。 掴んだ右手を左手で包むように、 胸元に寄せる。] (155) 2020/08/19(Wed) 21:43:21 |
【人】 美雲居 月子[ その背中に、伸ばした手のひら。 それは、触れることはないけれど。] ───然様なら [ 小さく、別れの言葉を告げて。 今度こそ、その背中を見送るだろう。]* (156) 2020/08/19(Wed) 21:43:54 |
【人】 美雲居 月子 ───ロビーにて [ ああ、いい人だなと思った。 こんな場所で、一晩共寝しただけの、 名前も明かさない女に。 この先のわたしが、どうなろうと この人にはなんの関係もないのに。 あんな一言、小さな我儘に 向けてくれた優しさはこのメモにも、 その言葉にも、表れていたから。 頭に乗った手のひらが優しく撫でる。 くすぐったくて。なんだか、変な感じで、 困ったように目を眇めて眉尻を下げるが、 払い退けたりはせず、じっとしていた。] (157) 2020/08/19(Wed) 21:44:33 |
【人】 美雲居 月子[ そうして差し出したビニール袋を 彼は受け取ってくれる。 中身を確認して、困ったようにぼやくから] 8個くらい、すぐやろ いけるいける、食べよし [ とからから笑った。] (158) 2020/08/19(Wed) 21:44:51 |
【人】 美雲居 月子[ にっこり微笑んだ彼に尋ねられる。 目を開いて、それから、 思案するようにゆっくりと逸らして 人差し指で下唇をとん、とん、とん、と 三回叩きながら唸る。 彼の方を見遣る。すう、と目を細めて。] 美雲居、やていうたやろ? [ そう、また名字だけを伝えた。 あのとき…曖昧に迷ったときとは違う。 確かな、意思を持って。] ほな、敦久さん、おおきに。 [ 小さく一礼して、踵を返す。 フロントへと向かい、 チェックアウトを済ませた。 ホテル前に待機している タクシーへと向かう。 その黒い車体に吸い込まれた 女の表情はきっと、穏やかだった。]* (159) 2020/08/19(Wed) 21:45:26 |
【人】 美雲居 月子 ───それからの話 [ 京都の自宅に帰る道中、 なにを考えていたのかは覚えていない。 ただ、やることだけは決まっていたから。 ただいま、と家の扉をあけて、 脱いだ草履をそろえて靴箱に仕舞う。 そのままなんの迷いもなく行ったのは 祖父のいる書斎だった。 膝をついて、ノックを2つ。] 失礼します、月子です [ そういうと、「入れ」と聞こえた。 ゆっくりと引き戸を開き、畳の縁を 踏まないように中へ足を進める。] (160) 2020/08/19(Wed) 22:21:49 |
【人】 美雲居 月子[ 銀縁の眼鏡をずらしてこちらを見る 祖父に、正座をしたまま深く頭を下げた。] おじいさまに、お伝えしたいことが ありましたので、きました。 今お時間よろしいですか。 [ 「ああ、なんや」と祖父が眼鏡を外す。 こくりと唾を飲んで、喉を潤した。] うち、結婚は嫌です。 そやから、しません。 [ はっきりと、言い切った。 顔を上げて、寸分たりとも逸らさない。 視線は真っ直ぐに祖父の眼を射抜いて。] (161) 2020/08/19(Wed) 22:22:22 |
【人】 美雲居 月子[ まあ、それからはお察しの通り。 祖父は大激怒し、大揉めに揉めて、 飛んできた祖母や母には 宥められてしまったけれど、 兄だけは、味方になってくれた。 20も歳上の人。それもまだ一度も 会ったことのない人。 そんなひとといきなり結婚なんて できるはずがない、と。 そもそも妹をわたしたくはない、 という台詞には笑ってしまったけれど。 最後には祖父も疲れ果てたように もうええわ、とこちらを遇らった。 もちろんそんな1日で決着のつく 話ではなかったのだけれど。] (162) 2020/08/19(Wed) 22:22:53 |
【人】 美雲居 月子[ だが、事態は思わぬ方向に行く。 祖父が親友に連絡した。 孫同士の結婚の話だが、と 切り出すと向こうはキョトンとして。 そういえばそうだった、とからから 笑ってみせたのだ。 それにはさすがの祖父も呆れ返ったらしい。 さて、そしてその等の孫本人はというと、 45になり、現在すでにお付き合いして いるひとがいるのだという。 だから、20も下の人と本当に結婚させる つもりだったのかと祖父とその親友は 怒られたらしい、とまで祖母に聞いた。 ───正直、これまでの諦めた人生、 捨てた青春の日々はなんだったのだ、と それはそれは暴れてしまいたくなったが。 それでも、手に入れた自由は 大きかったから、それでいい気もした。 最後に、選び取ったのは自分。 間違いなく、そう言える人生になったから。 数ヶ月後、知らないアドレスから、 一通のメールが届くだろう。] (163) 2020/08/19(Wed) 22:24:03 |
【人】 美雲居 月子[ そんな内容で、旅館の場所が 記されているだけのメール。 届いていなければ、それまで。 ただ、背中を押してくれたその人に 伝えておきたかっただけなのだ。 わたしが選んだ未来を。 今日もまた、誰かを迎え入れる。 柔らかく微笑み、三つ指をついて。 ああ、そうだ。 あの旅館にもう一度行く予定は 今のところないのだけれど。 うさぎの温泉饅頭だけは、 今度こそ口に入れたくて。 そのうち、熱海には行きたいと思っている。]** (164) 2020/08/19(Wed) 22:26:06 |
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