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人狼物語 三日月国


208 【R18】たこ焼き焼けたよ

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視点:人

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【人】 瀬戸 海瑠

[水着姿にはならずとも、
服を一枚ずつ脱いで、どんな水着かわかる様に見せた。
彼の視線を追えば、どこを見ているのかがわかる。
全部ちゃんと見てくれて、ちょっと赤くなって、
言葉を探しながら伝えてくれる様子が何だかこそばゆい様な、照れくさい様な……
それでいて、すごく嬉しくなってしまった]


  自分よりかわいくてきれいな子、
  いっぱいいますよ。


[それは読モをしていて気付いた価値観。
だから目立つ事はないんじゃないかなと]


  
――翡翠さんだけの、海瑠ですから。



[それは、もらった手紙を真似た台詞。
だから何も心配なんて要らないのだと。

褒めてくれた事に、
「ありがとうございます」と、照れくさそうに微笑んだ]
(29) 2023/04/23(Sun) 20:21:53

【人】 瀬戸 海瑠

[さて、
ワンピースも脱いで水着姿になったら、
日差しの中に身を投じる前に、
日焼け止めを塗り直してから……

彼も水着姿になったとして、上に何か羽織るだろうか。
パーカーとか羽織ったとしても、前が開いているなら襟を掴んで閉めようとしたし、
上半身が裸なら何か羽織って下さいと言うだろう]


  そんなに肌を出して……
  
  
えっちですよ……
よくないですよ……


[自分も大概な格好をしているのに、
俯いてそんな事を呟いた]
(30) 2023/04/23(Sun) 20:27:52

【人】 瀬戸 海瑠

[車の中でのあれやこれやが終わった後、
海辺へ向かおうと席を立つだろう。
車を降りて、彼の横に並んで……]


  ……


[彼の頭のてっぺんを見て、靴を見る。
高さとかない、普通のサンダルだ。
さっきまで座っていたから、気付かなかった]


  翡翠、さん
  あの……、背、伸びたりしました?


[少し、見上げる角度に違和感があった。
自分が彼と逢う時には大抵ヒールを履いていたのも、これまで気付けなかった原因かもしれない。
今日はこちらもヒールのないサンダルなので、素の身長差がわかりやすかった。**]
(31) 2023/04/23(Sun) 20:32:43
瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a12) 2023/04/23(Sun) 20:36:21

【人】 瀬戸 海瑠

[合コンについての誤解は、
真摯な説明や必死な弁明を受ければ>>32>>33、]


  そうですか……
  ……妬いてしまって、すみません。


[と素直に頭を下げたのち、
前を向きながら、よかった、と小声で呟いた。
一瞬想像してしまった、女の子たちに囲まれる彼の姿。
それは彼は望んでいないみたいだし、
今後見る事がなさそうなので、正直かなりほっとした]
(42) 2023/04/24(Mon) 4:52:43
瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a14) 2023/04/24(Mon) 4:56:28

【人】 瀬戸 海瑠

[頬から手が離れても、頬は熱いまま。
伏せていた睫毛をゆっくり押し上げて、
彼より少し落ち着いた声で「暑いですね」と笑った。
でも彼が服を脱ぐと言うから>>36、そっと顔を逸らす。
急に脱ぐのは心の準備が……というか車の中で脱ぐってなんか、変な気持ちにさせるというか…………そうか、彼もさっきこんな気持ちだったのかもしれない、と思った。

まあ逸らしたはいいものの目の前では脱がず、扉を開けて一度外に向かったから、なんだ、とちょっとがっかり……いやなんでがっかりなのか。
短時間で矛盾を生み出す自分の感情がちょっと怖い。

後部座席で装飾品を外したりしている様だったから>>37
自分もワンピースを取り払って水着一枚になって……
本当にこれで人前に出るのかと少し不安になったけれど、
さっき彼が褒めてくれた事>>22を思い出して、
うん、大丈夫、と背筋を伸ばす。

彼に荷物を取ってもらって日焼け止めを塗ったり
貴重品を纏めてビニール製の鞄に入れたり、
サンダルを履き替えたりしてから、
彼の声>>38に頷いて、外に出た]
(43) 2023/04/24(Mon) 12:29:14

【人】 瀬戸 海瑠

[で……、
出て来た彼の格好は海では露出度が低い方かもしれないけれど、前が開いているのが刺激的過ぎてボタンを留めようとする。
裸だって見た仲だけれどそれは室内での話で、
ここは色んな人も行き交う"外"じゃないか、と。
外でこんな格好……

自分の事は棚上げでそう思ったけれど、
腹を見てと>>39言われて、思わず目線を下げる]


  ……あ、 本当ですね……


[以前は見られなかった筋がそこにあって、
トレーニングの成果なんだと思った。
……いや、鍛えられた身体って逆にえっちなんじゃないか……?と思ってボタンを留めようとしたけれど、生まれて初めて割れたと喜んでいる様子を見れば、観念して手を下ろす]
(44) 2023/04/24(Mon) 12:30:07

【人】 瀬戸 海瑠

[でも、腹筋が割れてるのは本当にすごい。
アウトドアな遊びをいくつも知っていても、
あんまりジムとか行く感じには見えてなかったので。
継続してトレーニングを積んだという事もすごいし、

……何か、男らしくてかっこいいな……
と思った後、彼の背丈に違和感を覚えた。
どうやら気のせいじゃない事が記録からわかって>>40、]


  ……どこまでかっこよくなるんですか?


[単純にもときめいてしまって、ぽそりと呟く。

でも「お姫様抱っこ」には「無理だと思いますよ」と苦笑を返してしまう。
170cmほどある自分を持ち上げるのはなかなかできる事じゃないと思ったから。お姫様抱っこできなくても
もう十分かっこいいです……]
(45) 2023/04/24(Mon) 12:30:30

【人】 瀬戸 海瑠

[借りたパラソルやらを携えて砂浜へ向かい、
何かドラマか映画のセットみたいだなあと思う。
こんな小道具まで揃えて海を楽しむのは、初めてだ。
ベッドには座るかたちで、光る海や戯れる人々を見つめる]


  本当ですね
  海……ですね……


[右から左へと視線を移ろわせても向こうの方まで海の色が続いているし、目を閉じれば喧騒の中でも波音と潮の香りがこちらまで届いて来る。

静かに海を感じるのも趣深いし、
泳ぎの競争をしている男の子たちが賑やかだったり、
子供達が作っている砂の城は遠目にも立派だったり、
あ、ナンパしてる、って場面を見てしまったり……
人々を眺めていても、海に来ていると感じられて楽しい]


  ん、そうですね、折角ですし、
  早速入っちゃいましょうか。


[準備運動を済ませたら、浮き輪を持って海へと向かう。
熱い砂から冷たい海水に爪先が移れば、
冷たい、と笑って、
どこまで水の中に入ろうかなと思って……
ところで浮き輪って大人はどう使うのが正しいんでしょうと聞いたら、輪っかの中にお尻とかいう願望が返ってきただろうか。>>41]
(46) 2023/04/24(Mon) 12:32:00

【人】 瀬戸 海瑠



  ええと……


[浮き輪を両手で後ろに持つ。
穴からお尻が見える様に構えたら、何か後ろの方から視線を感じた気がするけど……多分気のせい。
そのまま浮き輪が浮く様に、波に乗る。
ぱちゃんと水とぶつかる振動と、独特の浮遊感に声を上げる]


  わ、 ぁー……
  お尻だけ気持ちいいです……


[海水が触れる部分だけ夏の暑さから切り離されている様。
何か変な台詞に聞こえる様な言い方をしてしまいながら、
使い方、合ってます?と彼の手を握りながら尋ねた。**]
(47) 2023/04/24(Mon) 12:35:29

【人】 瀬戸 海瑠

[筋肉がついて背が伸びても、
でれでれと笑う姿や、唇を尖らせる姿>>48
何かかわいくて安心する。
「重くなくても、持ち上げられるかは別ですよ」なんてさらっと返せば素っ気なく聞こえたかもしれないから、「早く向こう行きましょう」と手を繋いで引っ張った。

ところで……最初の時って、なんだろう?
重みのわかる、"最初の時"って、と想像し、
学園の寮の彼の部屋を思い出して、
ひとり照れくさい様な、懐かしい様な気持ちで砂浜を歩いた]
(62) 2023/04/25(Tue) 2:34:24

【人】 瀬戸 海瑠

[一度パラソルの下から海を楽しんで、
その後は準備体操をして、いざ波際へと……
向かう前に彼がシャツを脱いでしまったから、
他の人の視線が気になったところで、手招きされる。>>49
何だろうと近付いて、導かれるまま目の前に立つ。
……目の前で見ると、すごくかっこいいな。
前から抱きしめられた時の身体の大きさにときめいたりしたものだけど、この鍛えられた肉体に抱かれたらどんな心地なんだろうと想像して……]


  ……んぇ?!


[部屋やベッドの上なら素直に頷いてそうするけど、
公共の場で何>>50を言ってるんだと、思わず変な声が出る。
あたりをきょろきょろ見渡して、
いや、人がいっぱいいるじゃないですかと言おうとしたけど、
おねだりする彼の言い方がかわいかったし、
何よりさっきからこの身体に抱かれる事を想像してしまっていたから、躊躇いながらも、腕を伸ばした。

身長差を感じたくて首の後ろに手を回して身体を密着させると、記憶よりもたくましい胸にそっと目を閉じて……
肩を抱かれたと思ったら、ふわっと身体が浮いた。>>51]
(63) 2023/04/25(Tue) 2:35:36

【人】 瀬戸 海瑠



  えっ、……えぇ!?


[一瞬、何が起こっているのか理解できなかった。
浮いてて、抱えられてて、目の前に彼の顔が、ある?
すごく嬉しそうな顔で、ほら、と笑っていて、
少し離れたところから「お姫様だっこだー」という女の子の声が聞こえて、ようやく理解する]


  あ、あの…… ぅうぅ……


[本当にやってのけてしまうとは。
情事の時みたいに顔を真っ赤にしながら、
何て言えばいいのかわからなくて彼を見つめながらもごもごして終わる。

もごもごしている内に海へ駈け出そうとするから、
えっえっと慌てている内に、止まって、
ゆっくりと身体を下ろされる。

小首を傾げる彼に「だって、無理だと思ったんです……」とぼそぼそ呟いた。
彼がどうこうじゃなくて、自分の身体が原因で一生無理だと思ってた。多分前の彼なら難しかったと思うし。
でも変化を遂げた彼がそれを可能にしてしまって、
素直に嬉しいと思う。

でも、そんな身の内を語るにはこの場は暑すぎる。
「怒ってません」と恥ずかしそうに返すだけで精いっぱいだった]
(64) 2023/04/25(Tue) 2:38:37

【人】 瀬戸 海瑠

[誰かさんのせいで火照った頬を鎮めるべく、
冷たくて気持ちのよい波打ち際へ。
水の冷たさに思わず一緒にはしゃいで、
浮き輪へ乗る流れになる。>>53

最初は自分が浮き輪を持っていたけど、
支えてくれるらしいので、
そこを目掛けて座るという話になった。
目標を見誤っても落ちるのは水の中だから大丈夫だよねと屈んで、ちょっと感じた視線>>54を振り払う様に、浮き輪に身を預けた。

客観的に見たら今の自分は
何だか愉快な格好な気がしたけれど、
水の気持ちよさと彼の楽しそうな声>>55でどうでもよくなる。

浮き輪を押されながら少し海の向こう側へ泳げば、
波に揺られる独特の感覚が心地よい。
波打ち際よりも人も少し減って、
彼の顔を近くで見つめれば、一瞬だけ、このきれいな青い世界の中で二人きりの様な気持ち。
そんな一瞬を何度も味わいつつも、
時に波を頭から被って現実に引き戻されるのも、
この上なく楽しかった]
(65) 2023/04/25(Tue) 2:39:31

【人】 瀬戸 海瑠



  ふふっ、 はい。

  楽しいですね。


[髪が乱れても口の中に海水が入っても笑い合って、
あぁ、来てよかったなと思う。

ちなみにこれまで泳ぐ機会があまりなかったが、
それなりに泳げたのは運動神経のなせる業だったと思う。
彼が浮き輪に乗った時は浅いところで浮き輪に重みを乗せて転覆させて、ちょっと羽目を外したりした]
(66) 2023/04/25(Tue) 2:40:52

【人】 瀬戸 海瑠

[沢山笑った後はパラソルの下で一休みした。>>56
外で寝転がるなんてあまりない経験だから、
ベッドで横になれるのも気持ちいい……
と、日焼けしてしまう前に、日焼け止めを塗り直さないと]


  塗り合いっこ、ですね。


[と頷いた時はやましい気持ちはなかったけれど、
いざ塗られるとなると、その手付きに翻弄される事になる]
(67) 2023/04/25(Tue) 2:41:16

【人】 瀬戸 海瑠

[一時、少し変な気持ちになりつつも再びベッドに横になる。
暑いけど時々そよぐ風が気持ちいいし、
ゆったりと交わす会話が楽しかった。

お昼ご飯の話>>57になって、むくりと起き上がる。
そう言えばお腹空きましたね、と頷いて、
行って来てくれると言うので任せる事にした。
お酒はお宿に行ってから二人でという事にして、
焼きそばとかき氷が食べたいですとリクエストした]
(68) 2023/04/25(Tue) 2:48:35

【人】 瀬戸 海瑠

[そうしてもう少しベッドに寝転がって……
髪の毛を結び直そうかなと起き上がった時、
ふと気になって彼の向かった方向へ目を遣った。

そうしたら黒いビキニの女性と仲良さげに話している彼の姿>>58があって、]


  ………、ナンパされてるのかな……
  でもあんなに楽しそうな……

  ……やだな、こんな自分


[さっきも合コンの話で焼きもちを妬いたところじゃないか。
彼の事を信用できない訳ではないのに、
こんな気持ちになるなんて。
顔を背けて自分の膝を抱えて、うー、と何度か唸っていた]
(69) 2023/04/25(Tue) 2:49:16

【人】 瀬戸 海瑠

[そうして帰って来た彼はにこにこしていたから、
おつかいに「ありがとうございます……」と頭を下げたが、
どうしても声のトーンも表情も暗くなってしまった。

後ろにいたきれいな人にナンパされてたんですか?と
単刀直入に聞いたら、
話した内容や彼女が自分のファンだという事を説明される。
今回は勘違いした自分が100%悪いので、
彼に謝ってもらう事はないし土下座なんてもってのほかだ。

泣きそうな顔でごめんなさい、と謝った]


  ……自分がこんなに嫉妬深いなんて、
  思わなかったです。

  翡翠さん、かっこいいから……


[彼が悪い訳ではないが、翡翠さんは素敵な人だし、
他の人だって放っておかないだろうと思ってしまう。
世の中の人はどうやってこの感情と付き合っているんだろう。

ちゅるちゅると焼きそばを啜りながら、
他のカップルを眺めて考えていた]
(70) 2023/04/25(Tue) 2:51:02

【人】 瀬戸 海瑠

[お昼ご飯を食べてお腹が満たされれば、
少し元気になってまた海へ向かった。
今度はちょっと潜ってみて水中の景色を楽しんだり、
ビーチボールで打ち合いっこしていたら
ダブルデートをしていたカップル四人が一緒にやろうとか言い出してあわあわしてたけど多分彼はOKして、
賑やかなひと時を過ごしたり、
その後はまたベッドで眠ったりして、
時間はあっという間に過ぎていった。>>59

たくさん遊んだという満足感のまま宿へ向かう準備をしていたら、丁度良い時間になっていた。
車を運転してくれる彼にまた「お願いします」と頭を下げて、
発進前にすごい音がしたから、
彼は笑ったけど自分はびっくりして
きょろきょろあたりを見回した。
車が壊れたのかと思った、と言ったら、
笑われてしまったかもしれない]
(71) 2023/04/25(Tue) 2:51:59

【人】 瀬戸 海瑠

[車が走り出してそう時間の経たない内に、旅館へ辿り着いた。>>60
日中は暑そうだけど、歩けない距離ではないから海まで散歩とかできそうだなと思った。

部屋に荷物を置いて早々に大浴場へ向かう。
明日も使える様に水着の手入れもしながら、
落とし切れなかった海の香りを浴場で洗い流す。
昼間は冷たい海水が気持ちよかったけれど、
ほどよい熱さの湯船が疲れた身体に心地よかった]


  あ、いちご牛乳、いいですね。


[お風呂から上がって休憩スペースへ赴くと、
彼が好きなピンクの飲み物を飲んでいた。
何か見つめられている気がしたけど、気にせず微笑みかける。
でも「いいですね」って言ったくせに自分はコーヒー牛乳を選びました。

水着も持って来た手提げに入れて部屋に戻って、
寛いでいたらほどなくして夕食が運ばれて来た]
(72) 2023/04/25(Tue) 2:53:19

【人】 瀬戸 海瑠

[海の幸が美味しい夕食に舌鼓を打ちながら、
彼との会話も楽しんだ。
一日中一緒にいられるのは久々だから、
ついお酒を呑み過ぎてしまいそうになったけれど、
明日もあるからほどほどにしないとですね、と自制した。
でも二人きりで呑み交わすお酒は美味しかった]


  大きいお布団みたいですね。


[夕食後に敷かれたお布団は二枚が寄り添う様に並んでいたから、
もうめちゃくちゃ大きな一枚のお布団に見えた。

いちゃいちゃごろごろできちゃうな……

なんて布団を眺めながら考えていたら、
椅子から立ち上がった彼が先に歯を磨きに行ってしまう。
少し経ってから追い掛けて洗面所に顔を出して]


  お隣、いいですか?


[と、隣で仲良く歯を磨きたがっただろう]
(73) 2023/04/25(Tue) 2:55:30
瀬戸 海瑠は、メモを貼った。
(a21) 2023/04/25(Tue) 3:06:32

【人】 瀬戸 海瑠

― 回想:成人式後のお話 ―

[朝方送った晴れ着姿の写真>>2:1に、
彼が返してくれたメッセージがあった。
(スタンプかわいい……)って思いながら
えっとえっとと色々お返事したくて打って消してしてたら時間がなくなってきて「ありがとうございます」ってだけ送った。

帰る前に芽衣とのツーショットを送ったら
またかわいいスタンプと共に返信をくれた。
ふふ、と笑って「ありがとう!」と目をきらきらさせているうさぎのスタンプを押して、母に急かされて帰路について、電車の中で改めて返事を打とうとしたけれど、時間が空いてしまった事で悩みに悩んでいたら、いつの間にか眠ってしまっていた。

そして学園に着いたその足で男子寮に向かって、
ノックをしたら彼が扉を開けてくれた>>2:32けど……]


  え? あ……


[慌てた様子で部屋に招かれて、中にルームメイトさんがいる事に驚いて声を上げてしまった。
そうか、もうみんな帰って来ているのか。
自分のルームメイトも帰って来ているし、授業も始まるからそれはそうなんだけど。疲れていたせいか、抜けていた。
男子寮も何だか静まり返っていて、
誰もいないと錯覚してしまっていた]
(79) 2023/04/25(Tue) 19:26:17

【人】 瀬戸 海瑠

[失態を犯してしまった事にすみません、と彼に謝って、
奥に居るルームメイトさんとも目が合ってしまったので、
ぺこりと頭を下げる。
彼の口から紹介されたから「夜分にすみません」と挨拶をしたけれど、驚いて大声を上げたルームメイトさんがこっちに興味津々という感じで、ちょっとどうしたらいいか迷う。

用件を促されたから>>2:33、お土産を渡したけれど、
落ち着かない……。
このまますぐにお暇するべきかと思ったところで、
一度部屋の奥へ行ってしまった彼が、
「送ってくる」>>2:34、と……]


  ぇっと、一人でも……
  ……いえ、 はい。


[申し訳ないから断ろうとしたけれど、
冬休み中毎回送ってくれた事を思い出す。
今日もそうしてくれる事、
それから、もう少し一緒にいられる事に、
素直に甘える事にした。

男子寮を足早に進んだせいで一緒にいられる時間はあっという間で会話も少なく、淋しいなと思っていたら、散歩に誘われた。
食い気味に頷いて、中庭に出る事にした。
少し寒いけれど、手を繋いだらあたたかかった。
心は既にぽかぽかしている]
(80) 2023/04/25(Tue) 19:26:22

【人】 瀬戸 海瑠

[さっきの失態を忘れた訳ではないけれど、
誰もいない夜の中庭は静かで、
二人きりの時間に浸らせるには十分な環境だった]


  ありがとうございます……
  照れます……


[晴れ着姿の感想を直に伝えてくれて>>2:35
照れくさそうな顔でそのまま照れるって言ってしまう。
主に芽衣と逢えてよかったという話をかいつまんで伝えた後、彼の一日の出来事も聞けば教えてもらえただろうか。それとも、行った場所ごと内緒にされた>>2:31だろうか。

どちらにせよ、「お疲れさま」と言ってくれる彼に、
同じ様に「お疲れ様でした」と伝える事はできただろう。

明日から逢いにくくなるという事は
この時はまだわかっておらず、
いつもの調子で挨拶をしてから、
いつもの調子で別れようとした。

繋いだ手がぴくりと動いたから、
離れるのかと思った]
(81) 2023/04/25(Tue) 19:26:25

【人】 瀬戸 海瑠



  ―――……


[でも離れるどころか近くなって、
それからあっという間に離れて、もとの距離感。

暗闇に紛れて頬を染めながら、
「おやすみなさい、先輩」と小さな声で返す。

その場に立ち尽くしそうになったけれど、
彼が手を振ってくれる>>2:36のに合わせて、
彼とは反対の方角へ歩き出した]
(82) 2023/04/25(Tue) 19:26:28

【人】 瀬戸 海瑠

[ちょっとおぼつかない足取りで女子寮に戻り、自室の扉をそっと開けたら電気がついていたので
ルームメイトは起きているのかと思ったら
スマホを握りしめたままベッドで眠っていた。

彼女も今日成人式だったっけな。
髪がきれいにセットされていて
外着のままだったから多分そう。
起こすべきか悩んでいたらむにゃむにゃと起き上がった彼女に、ただいまと言う前に、

「北神先輩のところ行った?」

と聞かれて、あからさまに動揺してしまった。
彼女は単に一番気になった事を聞いただけっぽくて、
まじまじとこちらの姿を見る。
出掛ける時に持っていた荷物を自分はそのまま持っていた訳なので、察した彼女がにこっとする。

「そうかあ、真っ先に行ったのね]

そう言われて、押し黙るしかなかった。
でもひとしきり揶揄われた後は、
遅くなり過ぎない程度に成人式の話に花を咲かせただろう。*]
(83) 2023/04/25(Tue) 19:26:39

【人】 瀬戸 海瑠

― もうひとつ回想:進級してからのお話 ―

[最上級生に進級してから、
下級生と一緒に合同で実習に向かう機会があった。
小さな林に現れると言われた魔の討伐。
どこかの先輩の進言のおかげか、
送迎車をちゃんと手配してくれたらしい。
だから安心して時間を気にせず任務に当たっていたけれど―――]


  !! しっかり……!


[追い詰めた魔が暴れた時、
その衝撃を避けそびれてしまった女の子がいた。
次の瞬間には魔物は無事他の生徒に捕縛されたが、女の子は動けない様だった。
蹲ったままの女の子の傍に駆け寄って容態を確認する。
荒い息を繰り返して、寒そうに震えているけれど汗がすごい。
癒し手の生徒が治癒に当たるが、
手に負えない様だったから
数人が応援を呼びに行く事になったけれど、

「……北神先輩がいればな。」

と、残った生徒の一人がぼそりと呟いた]
(84) 2023/04/25(Tue) 19:31:42

【人】 瀬戸 海瑠



  ……!…………、


[自分も、思ってしまった事だった。

でも、彼はもう学園にはいない。
自分達で何とかしなければいけないのだ。
癒しの力がないからといって、
自分が何もできない訳では、ない筈だ。

荒く不規則な呼吸を繰り返す女の子の傍らで手を握り、
彼女の意識を繋ぐ]
(85) 2023/04/25(Tue) 19:31:49

【人】 瀬戸 海瑠



  声、聞こえる?
  息を、吸って、吐いて……

  できる?

  うん、そうだよ。
  鼻から吸って、ゆっくりお腹に溜めて……
  口から吐いて……細く……うん、


[自らも受けた、北神に伝わる甘露。
あんな風に傷を癒したり、身体を楽にしたりといった力は自分にはないけれど。
彼に促されて自分でおこなった呼吸で、治癒を受けやすい心身になった事を覚えている。
応援が来たらすぐに彼女が回復できる様に、
彼女の呼吸を整える手助けをする。
震えそうになる自分の声を律して、何度も。

……顔色が少しよくなって見えた時、
遠くに足跡が聞こえて、生徒が「こっちです!」と手を振る]
(86) 2023/04/25(Tue) 19:32:09

【人】 瀬戸 海瑠



  もう、大丈夫だからね。


[はっきりとした口調でそう告げれば、
女の子が力なくも小さく笑った。

駆け付けた先生に癒しの術を施されたけれど、
彼女は数日学校を休んだ。
心配して何度か彼女の部屋を訪れたら、
何だかすっかり懐かれてしまった。
海への道のりでもその話>>9を少ししたけれど、
伝えたかったのは後輩に懐かれているという事ではなく、
翡翠さんの力はすごい、って事。*]
(87) 2023/04/25(Tue) 19:32:39