【人】 花嫁の友人 市村 真由美[羽井さんの顔をじっと見て。 その言葉>>17が、耳に入って来るのに時間がかかった。] 頭も、骨も。 [鸚鵡返しのように言葉を紡いで。 息を吐いたら、急に耳の周りで血が巡り始めたようだった。 気付くと固く握りしめていた手は、白くなっていて。 ゆっくりと、指を開くと、震えてた。 声が聞こえて、声のした方、羽井さんを見て。] …………ちょっと。 びっくりした。 [心配かって問いかけに、そんな言葉。 急に心臓が煩くなって、胸元に手を置くと、ふっと息を吐いた。*] (18) 2020/08/01(Sat) 2:04:48 |
【人】 成瀬 瑛[ 本当に教師という職業は大変だと思う。 特に、真面目で面倒見のいい先生は。 卒業すらしていない、ほんの数ヶ月だけの生徒にも こうして真剣に向き合って叱ってくれる。 ……大人につれて、怒ってくれる人って 減っちゃうからね。 本当に、教師なんてブラックで、割りに合わなくて。 ─── 涙が出るくらい、ありがたい。 ] (19) 2020/08/01(Sat) 2:24:32 |
【人】 成瀬 瑛生徒 [ あたしに合わせてくれる歩幅、 目線の高さ。 実際に教卓を挟んだ期間は短くとも、 貴方はね、本当にいい先生だ。 ……言葉の全てを素直に受け入れることは、 まだできないけれど。 そうだね。 両親とどうしても上手くいかなくて。 世界に自分しかいないと思っていたあの頃も あたしを見てくれた人は、きっといた。 それはクラスメイトかもしれないし、 クールに見えて心に熱いものを持っている教師。 はたまた駅ですれ違った、悪いお兄さん。 あたしが気付いてないだけで、 他にもいたかもしれないね。 ううん。いたんだよ、きっと。>>0:223 ] (20) 2020/08/01(Sat) 2:24:54 |
【人】 成瀬 瑛ジャン先生。 ご指導ご鞭撻、ありがとうございました。 [ しばらく先生の言葉に耳を傾けた後。 真面目な顔で、頭を下げる。 ] ……今まで心配と迷惑をかけて、 ごめんね。 [ そして謝罪と共に、ゆっくり顔を上げてから 照れたように舌を出す。 あたしは高校を途中で辞めちゃってるから。 卒業式には出席していない。 だからあたしの卒業は、きっと今だった。 ] (21) 2020/08/01(Sat) 2:25:09 |
【人】 英 羽凪[なんて笑ってたら、賭けの要求に真顔になった。] うわー前言撤回。 見た目通りガラ悪いっすね。 真由美さんに言いつけてやろうかな。 [しないけど。 それはそれで見た目通り過ぎてインパクト薄いっす、とか言いたい放題言いながら。 右手を引っ込めて、諭吉をぺしり。 ちなみに勝負に真由美さんを賭けてとか、まったく考えてなかったし。仮に持ち出されたら、勝敗関係なく却下したよね。 モノじゃないし。] (25) 2020/08/01(Sat) 2:27:45 |
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