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![]() | 【人】 クラヴィーア 何が食べたいです? 雨が降るなら……温まる物がいいですわよね。 [聞いておいてレポートリーはまだまだ豊富とはいえないのだがな。色々相談しながら食材を選んで購入する。 自分の財布からも金銭は出させて貰う。その辺は私も頑固なもので。ただ頼って甘えるのは関係性を思えば違うと思うんだ。 戻る途中、一回私の家の人に遅くなる伝言がしたいと言って家に寄らせてもらった。 因みに私の側にいる使用人は、 私の恋に対して理解が高すぎる。 むしろ泊まって来て大丈夫ですよ、なんて背を無駄に押された。 真っ赤な顔してとりあえずショールの一枚だけ持って家を出た。帰る事になった時にはこれを頭にかけるだけでも違うだろう。 そこからまた再び歩き出す時、今度は私の方から手を繋ぐ。 ……こうやって、ずっと一緒に歩いていけたらいいのに。 最近は期待する言動が多く感じる。 そろそろ、返答を貰えるのだろうか。 それが良いものであったらいい。そう願った。] (152) 2021/04/02(Fri) 8:57:24 |
![]() | 【人】 クラヴィーアお邪魔致しますわ。 [家に入る時私が言うのはこの言葉。 そうだ、と相手に向かって笑顔で。] おかえり [なんて、な。と笑う。 何かリクエストされていたのならその料理を、なかったのなら煮込み料理になるだろう。それを仕込むべく私は調理場に足を向ける事になるんだ。]** (153) 2021/04/02(Fri) 8:59:30 |
![]() | 【人】 クラヴィーア ― 閑話:願い ― [ 紅 い月への願いは 必ず 叶う記憶 を対価に 私は当時願いの対価を知らなかった。>>20 気づいたのは、島から帰った後だった。 親戚が昔よく母とピアノを弾いていたのを覚えてない? と聞いてくれた。その記憶が全くなかった。 それだけじゃない。まだ幸せだった頃の父の記憶も不自然な位思い出せなかった。 自分の力では気づくことも出来なかった。 失うというのはそういう事だ。何もかもを、手放すという事。 私が願ったのは二つ。 怪我を治す事。 もう一度、アマミさんに会いたい。 そのどちらも願った事を後悔してない。 ただで叶う願いなんて怖いだけだ。対価として納得している。 自分で選んだ自分の為の願いだから。 そう思えれる────── ] (161) 2021/04/02(Fri) 19:53:17 |
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![]() | 【人】 クラヴィーア[それを考えた時、受け取ったものが……いかに大きなものなのか理解が追い付いた。 『彼女の未来が平穏で明るいものになるように』 それもは期限すらない。月は必ず願いを叶える。 平穏になるよう私の知らない、気づかないところでどれだけ守って貰っているのだろう。 ──────私は、失った物に対して十分だと言えるだけの存在でいれているだろうか。……その自信がない。だから踏み込むのを躊躇している。>>59 私はそれだけのものを受け取って何をするべきなのか考えた。 後悔させないよう恥じない人生を生きる事。 願いに甘えず生きる事。 今の私は願いに相応しい人間であれているか。それを繰り返し考えている。 私は願う。 アマミさんに幸せになってほしい。>>57 それは私にとって一番大事な願い。 そして、出来るのならその幸せを私が与えたい。 その願いは、相手にとっての優しいものであれているだろうか。>>19 ……そうだったらいいな。] (163) 2021/04/02(Fri) 19:56:58 |
![]() | 【人】 クラヴィーア[ポケットの中にしまい込んだままの一つの白い封筒。 誕生日祝いの夜会の招待状。誰のだって? ……私のだ。 まだ少し先だけどな。 アマミさんは貴族、人が嫌いだと知っている。 それにこんなパーティーに連れていくというのは外堀を埋める行為だ。 だから渡せない。 それはわずかな未練と共にポケットの奥深くに隠しておく。] (164) 2021/04/02(Fri) 19:59:14 |
![]() | 【人】 クラヴィーア ― 現在 ― [雨が降り出すまでに料理が終わる気はしない。 というか自分の食べる分も食材を調達した時点で 今更だ。 濡れて帰るか、ずっといるか。 ……いたい、と願う願いを上手く抑えれない。 牛のもも肉を香味野菜と煮込む。 これはアクをとる作業が大事なんだよな。 食べやすいよう野菜の切り方も、肉の下ごしらえから丁寧にやるようしている。 隠し味とかは入れない。料理の失敗というのは余計なことをせずレシピ通りにやるに限るからな。 パンは少し水を吹きかけ温めるとしっとり美味しくなる。 レタスをお湯にくぐらせパンにサーモンと挟む。食感は大事だからな。 前菜の野菜もジャガイモはちゃんと油を通しておいたり見目を美しく盛り付けるのも忘れない。 うん、こんなものだろうか。 リクエストがあったのならその食材を使ったものも追加されている。 おやつを食べたからデザートは流石にやめておくかな。 甘いのは食べ過ぎもよくないからな。アマミさんは動く職種じゃないからな。太らせたら責任問題だ。 雨の音が耳に届く。 結局その前に帰る、という選択肢は自ら断った。] (165) 2021/04/02(Fri) 20:05:12 |
![]() | 【人】 クラヴィーア[なるべく静かに食事を持っていけばアマミさんは何をしていただろうか。お仕事だったのならきりがよくなるのをきちんと待つ。 共に食卓を囲めばまた様子を見てしまう。 手間暇と味は本当に比例するとは限らないからな……。 そうだ、と買い物行った時に偶々教会での知り合いに会って、いつもお世話になっているからって貰ったワインを出す。 私は酒類全般をあまり好んでない。 でも貰い物を開けないのも失礼だろう。 アマミさんにどうぞ、と勧めてみる。遠慮されれば無理に勧めないがな。 ……この状況で酔うのは流石に失礼だ。だが一口くらいなら流石にどうこうならないだろう。 なんて思った時もあった。 ] (166) 2021/04/02(Fri) 20:07:30 |
![]() | 【人】 クラヴィーア……あふ……。 [泥酔はしてない。 決してしてない。 だが頬はわずかに染まっている。今日はそういえば掃除とか体力使う事していたな……。なんて思い返す。 ……そっか。わりと疲れていたのか。 料理も気合いを大分いれてしまっていたし。椅子に深く座り直す。この場で寝るのは失礼だとわかっている。ああわかっているさ。好きな人を目の前に寝かかってるとかどんなだ自分……。 何を話しかけられても生返事しか出来ない。耳にろくにはいってこない。 うつらうつらして閉じていく瞼を止める事は出来なかった……。 起きたら謝ろう。全力で。 お酒はとりあえず、次からはやめよう。 絶対に。 ]** (167) 2021/04/02(Fri) 20:09:32 |
クラヴィーアは、メモを貼った。 ![]() (a10) 2021/04/02(Fri) 20:15:44 |
(a11) 2021/04/02(Fri) 21:20:16 |
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