情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [>] [>>] [>|]
【見】 宮野忠左衛門利光[ 宿で起こります情交のあれこれを 全て見ているわけでは相成りませんので、 揺らぐ水膜の理由にはとんと見当もつきませぬし、 そもこの宿で流す涙の意味など数多。 それでも何故か、酷く切ないような佇まいに 思わず手を伸ばし… 涙を拭うてやることは出来ずとも その美しい頬をそっと撫でる真似事など してしまうのでありました。] (@1) 2020/08/10(Mon) 22:55:32 |
【見】 宮野忠左衛門利光[ しかし己が思いとは裏腹に 存外怖い思いをさせてしまったようで ぞくりとした様子の御方につと目を伏せて。 桔梗の間からふうわりと出て行くのでした。]* (@2) 2020/08/10(Mon) 22:56:32 |
【見】 宮野忠左衛門利光[ 彼女の足が止まります。 つうとその視線が合うたような気がして、 しかし驚く間もなく其の人は 喉奥から絞り出したような、 表現に難い音とともに崩れて落ちるように 座り込んでしまわれました。>>0:143 抱き上げて助けることもままなりませぬ。 此のような時に、ああやはり己は 物の怪なのだなぁと妙に合点がいく気が するのでありました。 驚かせてしまったことを詫び、 その声は聞こえてはいないのでしょうから 頭をひとつ下げましょう。 知らぬ間に握っていた赤子の掌のような紅葉を そっと彼女の小さな膝頭に置いて その場をまたふうわりと去るのでした。] (@4) 2020/08/10(Mon) 23:08:02 |
【見】 宮野忠左衛門利光[ あんまりにも驚いた彼女は もうこの宿には来ないのかも知れないと案ずれば、 代々の中でもとりわけ美しい今の女将に 悪いことをしてしまったと 少し口の端が下がる思いが致しました。 宿代を払うたこともない己がそうようなことを 思うのも可笑しい話ではありましょうが、 詫び状のひとつすら記せないのは 歯痒いものでございました。 ですからしばらく後にまた、あの彼女を 宿に見た時はなにやら安堵致しまして、 ほうと息を吐いては小さな笑みが 漏れたのでございます。]* (@5) 2020/08/10(Mon) 23:09:39 |
宮野忠左衛門利光は、メモを貼った。 (t0) 2020/08/10(Mon) 23:16:09 |
(t1) 2020/08/12(Wed) 20:36:02 |
[|<] [<<] [<] [1] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新