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【恋】 サーチャー ゼクス[ なんだろう。今までネスについて わからないなんて思ったことないのに。 もちろん全部をわかってるなんてつもりはなくとも、 何考えてるかわかんねえなんて思ったこと無いのに 頷く俺を見て本当に嬉しそうにするネスを前に、 こればっかりはわかってやれないのだった。>>?0 ] (こんなに喜ばれたら今更嫌だなんて言えるわけ無い…) [ 結局、俺はネスに弱いのだ。 世界一大好きな恋人の願い。 たとえそれがどんなに恥ずかしいものだろうと、 少し我慢すれば……。 嬉しそうなネスに代わりに洗われながら、 俺はなんとか心の準備をしようと ネスに思う存分甘えることにしたのだった。 ] (?1) 2023/11/27(Mon) 15:56:25 |
【恋】 サーチャー ゼクス[ ネスの手で扱かれて、 たっぷりと甘やかされて。] (大丈夫…ネスが喜んでくれる……… 大丈夫…… )[ 風呂から上がる頃には、ほんの少しだけ落ち着いた… ような気がした。 ] (?2) 2023/11/27(Mon) 15:57:10 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ネスに風呂の中で受けた耳打ちの後。 普段、どちらかといえば俺がネスを恥ずかしがらせて 可愛がる事が多いというのに なんだか今日はずっと立場が逆転したようだ。 いや、ネスは俺を恥ずかしがらせようなどと 思ってはいないと思うのだが。>>0 毛布の中に埋めた顔をほんの少しだけ出して、 抱きしめられるがままにネスの体温に顔を寄せる。] どんな俺も……… それはそれで複雑になりそ…。 [ どんな俺も好きで居てくれるというのは本来嬉しいのだが。 明日の自分を想像して、 そんな俺を好きだと言うネスを思い浮かべてしまえば どうしようもない気持ちになってまた顔を伏せた。>>0 いつもの俺より良いなんて言われたらどうすれば…。 いつもより寝付けない夜。 それでもネスの穏やかな手付きで撫でられれば、 意識はゆったりと沈んでいった。 ] (5) 2023/11/27(Mon) 15:59:02 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そしてネスより少し早く目覚めた朝。>>1 俺にくっついてくるネスの頭を撫でて ] ん、おはよ。 [ と額にキスをしよう。 二人で外着に着替えてコーヒーと朝食をつまんでいれば、 やはり寝て起きても変わらず浮かぶのは今日の予定の事。 どうしたってうかない顔でちらりとネスを見れば、 あまりにも楽しそうなネスがいて。>>2] (あー!!可愛いなちくしょ〜〜〜〜!!!) [ 心の中でどこかに向かって叫んでしまう。 ああ、俺の往生際の悪さよ。 やはり落ち着かない心地で 念入りにダガーと魔導具の手入れを済ませたなら 二人続いて宿を後にした。 ] (6) 2023/11/27(Mon) 16:04:23 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 酒場にはいつも通り、様々なクエストが張り出してあった。 俺達が普段行くようなダンジョンの捜索、 大型の魔物退治から 今日探していた小遣い稼ぎの採取クエストまで。 そのうちの一枚の羊皮紙を取ったネスの手元を、 ひょいっと興味深げに覗き込む。 ] ふーん……? 見つけにくくて見分けにくいか。 まぁ確かに採取クエを好んでやる若手の奴らなんかは そんなもん受けないで、 もっと簡単で少額なヤツで稼ぐだろうし… この辺のが売れ残るのもある話か。 [ 距離としてもここからさして遠くない。 これならまぁ確かに仕事を終わらせて、 その日のうちに帰って買い物する余裕はあるだろう。 花の特徴を頭に入れながら、 目的地周辺の地形を記憶に起こし ] (7) 2023/11/27(Mon) 16:05:29 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ここらの草原は街からもそう遠くないせいか、 徒歩での移動が多い初級の冒険者達が狩りにもくる。 おかげでそこまで凶悪な魔物も出ないし、 洞窟までの道中も特に何にも出くわさずに済んだ。 洞窟の周りに生い茂る草や花は、 有用なものはかなり摘み取られたあとに見える。 残ったものの中にも、目的の植物らしきものは見当たらず ] ん〜〜……。 そーだな、多分ない。 見分けにくいったって似てるモンも生えてねえしな。 [ ゴーグル越しに辺りを索敵しつつ、 同時に花にも気を配る。 罠等はおそらくないぶん、気をそちらに割くことはできるが それでも結構集中しなければならなさそうだ。 洞窟の奥へ促そうとするネスに、 こくりと頷いて追従した。>>4 ] (9) 2023/11/27(Mon) 16:06:53 |
【人】 サーチャー ゼクスまぁ入ったほうが話は早いだろうな。 洞窟の傍か中にある…って事は この洞窟の土壌かマナを好んで生える植物だろうし そんなら陽の光よりは、 マナが濃い奥の方があるかもしれない。 [ ネスからライト型の灯りを受け取ると、 洞窟の壁や天井を確認し目を細め 二人で一緒に洞窟の奥へと脚を進めよう。 ] ただ気をつけろよ。 今のところ小さな蝙蝠が奥に居るな…ってくらいだが 洞窟って何かと生物が多いせいで 小さな毒虫なんかは俺も見逃す可能性あるし。 [ 洞窟の奥はいくつかに別れていて、 更に複数の生物が住む気配がある。 今のところ脅威となる気配ではないものの、 敵意の有無と実際の脅威度は別の話だ。 ] (10) 2023/11/27(Mon) 16:07:15 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 特に俺の索敵は、此方に明確に敵意がある敵だったり、 ダンジョンに仕込まれた罠には強いが 流石に全ての生物を補足する事はできない。 小型すぎれば見えても気に留めて居られないし、 魔力を遮る装備をつけるような上級の相手には 反応が少し遅れたりする。 まぁこんな洞窟に、そうそうそんなモノ出ないとは 予想して来ているわけだけど。 ] なんか変なもん見つけたらすぐ教えろよ。 …流石にこんな所に罠なんてないだろうけど それでも… そもそも殆ど人も入ってないみたいだしな。 [ そうして、ネスの足元を照らして見せる。 柔らかな苔や泥に人の足跡はない。 しかし”何か”が居た痕跡は、 そこに足跡としてしっかりと残っていた。** ] (11) 2023/11/27(Mon) 16:10:00 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 目的地である洞窟は、草原の難易度に比べて 一段高く見積もられているせいか、 入り口までの雰囲気とは違い 奥の方までは人の手は入っていないようだった。 むしろ草原に人が多いからこそ、 魔物や小型の生物の隠れ家になっている可能性もある。 ゴーグルで生物の動きを細かく捉えつつ、 空いた目で植生をみやる。 通常陽の光が当たらない奥に行けば行くほど 植物などは減っていくはずなのだが この洞窟はマナの力もあってか、 普通の洞窟よりはかなり植生が豊かなようだった。 しかしそれでも、奥に行けば行くほど植物の数は減っていく。 殆ど何もない岩肌の影に 更に隠れるように時々花があるせいで、 なにもないとも判断することは出来ず 俺とネスはどんどん奥へと歩いて行くことになった。 ] (22) 2023/11/27(Mon) 22:14:09 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 途中、ネスに蝙蝠の存在を告げれば 感心したように言われて。 ] 聞こえる…っつーか見える? 天井近くに所々固まって生体反応あるのと、 時々不自然に飛ぶような動きしてるから蝙蝠だな。 コレつけてると多少は生物の動きが追えるんだよ。 あんま分厚すぎる壁隔ててたり遠すぎるとわかんねえけど。 [ 種明かしをするように笑って、ゴーグルを指差した。 目も耳も鼻も敏感な自覚はあれど、 流石に自力だけじゃあ全ては感じ取れるわけじゃない。 虫よけがあると言われれば、 さんきゅ。と言って全身にかけてもらうことだろう。 こういう時変に匂いが強いものを選ばないのが、 ネスの頼れる所だ。>>15 ] (23) 2023/11/27(Mon) 22:14:36 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 人の居た痕跡もなければ、細工の後もない暗い洞窟。 罠がなさそうなことを告げつつ、 それでも全く何も居ないわけではない事はわかっていたから 気をつけるように改めてネスに声をかけた… そんなところだった。] … うお… …ッ!?[ 湿気で濡れた苔に足を取られたネスが、 転びそうになって俺にしがみつき ボス!と胴に体重がかかるのをそのまま抱きとめる。>>16 ] ──っと、大丈夫か? 普通の地面よりずっと滑るから、気をつけてな。 [ ぽすぽすと優しく背を撫でて、心配そうに顔を覗き込む。 すぐには腕を離さない。 ちょっとしたアクシデントから得られたチャンスをいい事に 俺はそのままネスの体をしっかり抱きしめた。 ] (24) 2023/11/27(Mon) 22:15:06 |
【人】 サーチャー ゼクス………。 (……触ってるだけで元気出るな……。) [ そして、抱きしめたついでとばかりに、 ネスの耳にちゅ、と口付ける。 そんな小さな音も、 洞窟という場所のせいかやけに大きく響いて 思わずクックッと口元を緩ませた。 ] ここでセックスしたらすげー声響くだろうな。 [ 冗談めかして囁いてから、 ネスの体は大丈夫かを改めて確認して。 問題なさそうな事がわかったら、 そのまままた探索を再開しよう。 ] (25) 2023/11/27(Mon) 22:15:33 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そうして二人で分かれ道などを一緒に探索し 少しずつ洞窟の中を虱潰しにマッピングしていく。 ちなみに二手に分かれるという選択肢は 俺の中にもなかった。 どちらもが戦闘職ならともかく、 俺達は二人で居たほうが圧倒的に安全だったし… なによりネスと二人でのクエストなんて、 然程危険がないならなおさら一緒に居たいじゃないか。 蝙蝠の傍を通ったり、光る苔が生えた壁を見てみたり。 少しばかり時間をかけて探索したのち見つけたのは、 酒場で見た依頼書に書かれたものとそっくりの草花だった。 おお…。とついつい声をあげつつ、 ネスの手元にあるそれに顔を寄せて匂いを嗅ぐ。 数度鼻を鳴らして匂いを覚えておいて、 それから同じようなものを周囲から探した。 ] やらしいな〜。 茎と花が同じ色なの結構見辛い。 フツー花ってもっと目立つもんだろうに。 [ ぶつぶつ言いながら、探してはネスに手渡して。 雌しべを取る等の作業は彼に任せていけば、 集まったのは9個ほど。>>17 ] (26) 2023/11/27(Mon) 22:16:22 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 敵が居ないと、罠もないと気が緩んでいた。 目的の達成と今の状況に浮かれて、 ネスの近場にある危険に意識が向いていなかった!] そんな… ネス!!!返事をしてくれ!!! [ 顔を真っ青にしつつ、 俺は索敵の魔力を穴の奥へと集中させる。 ネスの魔力はすぐに追える。 幸い垂直の穴ではないらしく、 スピードもあまり出ていない。 ネスの装備からいって、 落下によるダメージは然程無いだろう。 だが。 ] …………………… [ 穴の先、部屋のように広い空間があるのがわかる。 流石に詳しくはわからない。 しかしそこに、ネス以外の気配があるのもわかった。>>20 ] (29) 2023/11/27(Mon) 22:18:32 |
【人】 サーチャー ゼクスクソが…… (……ゴブリンか? 穴の先に居るとなれば、ここから追うと正面…。 ここはおそらく偶然繋がっただけの穴… ということは他に出入り口があるはず…。) [ 時間にして、 ネスが穴へ落ちてから1分も経っていないだろう。 深く息を吸い、目を見開く。 わずかに地面を蹴る音だけを残して、 俺はその場から姿を消した。 ] (30) 2023/11/27(Mon) 22:19:22 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 焦燥感に蓋をしてしまえば、 目的がクリアになった俺は驚くほどに冷静だった。 空気の流れ、察知した魔物の魔力の痕跡。 地面の凹みと折れた草。 それらを見て迷いなく道を駆けていく。 小さく漏れ聞こえるネスの声。 腹から湧き上がる怒気を押し殺し、 俺はゴブリン達がネスを取り囲む 小部屋の入り口に辿り着いた。 ] (31) 2023/11/27(Mon) 22:19:46 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ゴブリン達が取り囲むネスは、 ローブが引き裂かれ 衣服を奪われている。 怪我をさせるでもなく、脚を掴まれ、 あちこちを検分するように触れられて。 ネスの綺麗な肌が、 クソみてえな奴らの手で触れられている。] (臭い。 ) [ あいつらから感じる淫らな気配に、 吐き気がするほどの殺意を覚えた。 ] (32) 2023/11/27(Mon) 22:20:54 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 手に持ったタガーの血を袖で拭うと、 物音に気づいたゴブリンが此方に漸く気づいた事だろう。 転がった仲間の首に驚いてこちらへ向かってくるそいつに 自分の腕を掻っ切って俺の血を浴びせる。 両目が潰れて怯んだ所に、 そいつの頭に両手を当てて 俺の血越しに魔力を注ぎ込んだ。 ] 行って来い [ ゴブリンは魔力耐性に弱い。 俺の力に中てられたように ふらふらと部屋から出ていくのを見送ると、 ネスに跨って最後まで残っていたゴミに目をやった。 流石に異常事態からか気が立っていて、 俺に牙と爪を剥き出して飛びかかってくる。 ] (35) 2023/11/27(Mon) 22:22:55 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 俺だけしか見てない敵の、なんと御しやすい事か。 まだ血が流れる腕ごとゴブリンの口に突っ込むと、 そのまま壁に頭を叩きつけた。 即座にもう片方の手でゴブリンの首にダガーを滑らせ、 その生命を断ち切る。 ビクビクと痙攣して動かなくなったゴブリンから ずるりと腕を引き抜くと、 長く息を吐いてネスに近寄った。 膝をついてその体を見下ろし、 怪我がないかとあちこちに触れる。 体についたゴミ共の気を拭うように、 袖で肌を拭ってから ローブを脱いでネスに羽織らせて。 ] …悪い、遅くなった……。 [ そうして彼の無事を確認できたなら、漸く安心したように その体を強く抱きしめよう。 僅かに震える声を、誤魔化すように強く。* ] (36) 2023/11/27(Mon) 22:29:11 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 穴に転げ落ちていくネスの体。 気付くのに遅れて、彼を危険に晒してしまった。>>40 気を緩めてはならない所で油断して、 何よりも守るべき人物を手放してしまった事実に 今までで一番自分を殴りたくなった。 聞きたくない場所からネスの声がする。 流石ゼクスさん、なんて 穏やかな声をかけてくれていた先程とは>>39 比べ物にもならないような 悲痛な声でまた俺の名が呼ばれる。>>41 悲しいだとか、怖いだとか そういう感情を持つ余裕すらなかった。 そんなものに心を明け渡すくらいなら、 1秒でも早くネスを救って再び抱きしめたかった。 ] (45) 2023/11/28(Tue) 16:21:37 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ゴブリンは単独ではなく群れで行動し、 不定形の奴らに比べて知恵もあるぶん 初心者には厄介な相手だ。 小柄な割に力もあるし、 野蛮で好戦的だからこそ ろくな装備も持たなければ平気で殺されてしまう。 けれど、今回ばかりは この不幸な出来事の中、 ヤツらが人の形をしていた事は、 俺にとって非常に都合が良いことだった。 加えて俺が奴らの意識の外にいた事。 群れと言えど処理しきれる数であった事。 弾き出された予想図の通り、 俺は冷静に奴らの命を刈り取っていった。 ] (46) 2023/11/28(Tue) 16:22:18 |
【人】 サーチャー ゼクス[ きっとこれがスライムであったり、 急所が分かりづらい構造の魔物だったら こうはいかなかっただろう。 俺の魔力だってどこまで効くかわからない。 そもそも魔物相手には殆ど使わないし、 使えないものだ。 全ての処理が終わり、ネスに駆け寄って。 その無事がきちんと確認できるまで、 自分で切った腕の痛みすら感じなかった。 こんな場所でネスの肌を晒していなく無くて、 俺のローブを羽織らせて抱く。 また俺を呼んでくれるネスの声。>>42 何よりも大切なものを守れたことに安堵すれば、 同時に押し込んでいた感情も戻ってきて。 ] (47) 2023/11/28(Tue) 16:22:45 |
【人】 サーチャー ゼクス……よかった……無事で…。 [ 撫でられる背中が温かい。 自分の不甲斐なさだとか、後悔だとか 色々なものが押し寄せてくるけれど どうしたって一番に来るのは安堵で。 へら、と力が抜けたように笑った。 ] (48) 2023/11/28(Tue) 16:23:25 |
【人】 サーチャー ゼクス──え。 [ けれど。 少し顔を離してネスを見れば、 ぽろぽろと涙を零しているから。] は?え、悪い、どっか痛かったか? ……あ、ローブが臭かったとかか!? [ 一瞬で慌てたように、ネスの体を確かめる。 ローブを羽織らせたけど、 切り裂かれただけのネスのローブに比べて 俺の血なんかも跳ねちまったぶん、 もしかしたら臭いかも知れない。 そう思って、腕をネスに添えようとして。 ] (49) 2023/11/28(Tue) 16:23:46 |
【人】 サーチャー ゼクスん。頼むわ。 つっても……簡単なのでいーよ。 一応加減して切ったつもりだから、 動くのに支障はねえし… 痛えけど。 そんでやっぱ今日は一旦帰ってさ 街に帰ったらちゃんと手当てしてくれよ。 [ ネスに腕を差し出して、彼に手当をしてもらおう。 先程から索敵は切らしていないけれど、 ゴブリンや他の魔物の気配も今はない。 道中のことも考えれば、 今ココで処置をしたほうが良いのはわかる。 ネスに手当をしてもらう間、 俺は大人しく痛みに耐えていた事だろう。 それから、どこも怪我してない頭も差し出して がんばった事を褒めてもらう事にしよう。** ] (51) 2023/11/28(Tue) 16:28:43 |
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。 (a1) 2023/11/28(Tue) 17:09:34 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 正直な所、俺は自分の傷についての頓着が無かった。 もちろん普段からわざわざ傷つく真似はしないし それこそネスやバドの手を煩わせたくなかったから なるべく回避重点に生きてきたけれど。 それでも、負傷した所で命に別状がないのなら 多少痛くても職業柄つきものだと割り切ってしまっていた。 だから、今目の前でネスにこんな顔をさせてしまって>>54 初めて俺は、俺の体にも価値があるのだと驚いていた。 言われてみれば当然かもしれない。 けれど実感として目にするまで、 俺はどこか自分を軽く扱っていたのかもしれない。 ] (最低だと自分で思うけど…… 俺を心配して泣いてくれたんだと思うと なんか……) [ こんな事で喜んではいけないと思うのに。 どうしたってどこか、 じわじわと嬉しくなってしまう愚かな俺が居た。 ] (60) 2023/11/28(Tue) 22:56:45 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 幸い、ネスの装備はそのままそこにあって 傷薬などを取り出す所をを見ながら 大人しく処置されるのを待つ。>>55 ] そーだな。フツーに痛い。 まぁでも結構綺麗に切ったから、 多分すぐ治るんじゃねーかな。 ゴブリンの武器でやられてたら、 多分もっと酷かったし。 [ すっぱりと切れた傷の血が拭われ、 薬が塗り込められていく。 当然のことながら、 それを生業としているネスの手付きは素早く ついついその作業をじっと目で追ってしまって みるみるうちに綺麗にされていく自分の腕を見ていた… のだが。 染みた痛みにビクッと体を震わせていれば、 唐突に口に薬液が押し込まれた。 ] (61) 2023/11/28(Tue) 22:57:13 |
【人】 サーチャー ゼクス…………………〜〜 〜〜〜ッ!!!! [ 声にならない声を上げるように、 全身をぶわりと粟立たせる。 かっ開いた目でネスを見て、 その苦さにもごもごと口を動かした。 吐き出してはいけない。 いやしかし。しかしこれは。 味の改良が急務では!? 俺が悶えている間にテキパキと包帯が巻かれ、 傷口は清潔なガーゼで覆われしっかりと処置された。 ごくん、と無理やり薬を飲み込んで どこか青ざめた顔で ] さんきゅ……。 [ 絞り出すようにお礼を言った。 傷の痛さよりも薬の苦さのほうが深刻だったかも知れない。 ] (62) 2023/11/28(Tue) 22:58:03 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 全ての処置が終われば、 二人して一息ついたように安堵して。 ネスの強張りや緊張をほぐせるだろうかと 褒めてくれと頭を差し出し強請る。 触れる直前まで震えていたように見えたネスの手が、 俺に触れることで少し落ち着いたようにも見え。 幾度も頭を撫でられれば、 俺は気持ちよさそうに目を細めてネスに微笑んだ。>>56 ] 謝んなくていいよ。 むしろ俺がもっと周りに気をつけときゃよかった。 無事で居てくれてありがとな。 ……まさか保険がこんな形で役立つとは思わなかった。 [ ぽそ、と付け足したのは ネスを犯そうとしたゴブリン達を気絶させた、 俺の種族固有の力。 マーキングしてある、とは言っていないため おそらくネスはよくわかっていないに違いない。 ] (63) 2023/11/28(Tue) 22:59:35 |
【恋】 サーチャー ゼクス当然だろ。 お前の彼氏なんだから。 [ 先程までの不安の代わりに押し寄せる、ネスへの愛しさで。 俺はどこか自慢気に笑ってそう言った。 ] (?3) 2023/11/28(Tue) 23:00:11 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 道中、ダンジョンに潜るときと同じ濃度の索敵をしつつ 少し歩みを緩めながら洞窟の出口へ向かう。 ネスもかなり気を張っているようで、 明るい外へ出た時にはかなりほっとした顔をしていた。>>57 お疲れ様。と労いつつもそのまま街へ向かう。 負傷したとはいえ毒が回っていたわけでもなく、 特に身体機能に大きな問題はなかった為 俺は俺で索敵を切らす事はなく迎えた事だろう。 酒場でクエストの報告を終えた後、 宿に向かってもまだネスはどこか複雑そうで。 俺は俺で、軽率に血出すんじゃなかったなぁ… 等と若干反省しつつ自分の腕に目をやっていた。 正直な所、血を出さない選択肢はあった。 あったのだが…… ] (64) 2023/11/28(Tue) 23:00:34 |
【人】 サーチャー ゼクス……ん? [ そんな事を考えていた所、 ネスがおずおずといった様子で 俺の腕の治療を申し出てくれた。 ] へ?そりゃ当然。 俺の体の事だし、なるべくならネスに見て欲しいよ。 俺、ネスの腕信用してるしな。 ああいや、バドの事だって信用してっけどさ。 [ どうせ面倒見てもらうなら、 そりゃパーティーメンバーのオッサンではなく 可愛い恋人がいいに決まっているのだ。 多分バドに聞かれても、そりゃそうだって顔をするだろう。 だからネスの提案には当然のように頷いて 二人でまた宿の一室へと戻っていった。>>58 既に飲み薬はもらっていたし、 あとは傷の丁寧な手当くらいだろう。 そんな風に楽観した俺は、無防備にネスに傷跡を見せる。 ] (65) 2023/11/28(Tue) 23:00:58 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そう。 まさか傷をつけたときよりも痛いことになるなんて、 露ほども思っておらず。 ニコニコとあまりにも無防備に、俺は傷口を差し出した。 ] (66) 2023/11/28(Tue) 23:02:04 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ちょっと痛いかも、と言われて まぁ別に多少の痛みは余裕だろう。と思っていた。 俺だって冒険者だし、 戦ってる最中怪我をするなんて初めてでもないし。 まぁまだ拷問されたことはないけれど、 それこそ傷口をほじられたりしない限り──…… ] っぐ、う ううううぅううううう ………!!!!![ ネスが器用な手付きで、俺の傷口に何かを刷り込んでいく。 葉のように見えるそれが、開いた傷口を埋めるように 赤い肉の見える場所に押し込まれていって。 手付きは繊細だというのに、 与えられる感覚は到底痛み止めなんかでは拭えない。 ] (67) 2023/11/28(Tue) 23:02:49 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 段々と治療の痛みが引いてきて、 腕を動かしてもそこまで違和感はなくなってくる。 もちろんまだ完全に無痛ではないし、 激しく動かしたい訳では無いが。 それでも丁寧に施された処置が 傷を癒やしてくれているのがわかる。 ネスが飲み物を用意してくれてる間、 しげしげと措置された傷跡を眺めつつ そういえば…と口を開く。 ] そういやつい手っ取り早いからって腕切っちまったけど 別に血流さずにどうにかもできたんだよな……。 力を使うにしても 血つかう必要は無いんだよ。 [ そう、別に選択肢はあった。一応。 だがそれを選ばなかったのにも当然理由はあって。 ] (69) 2023/11/28(Tue) 23:04:08 |
【人】 サーチャー ゼクスでもゴブリンとキスして回るのは簡便だったから 腕切る方がマシだと思っちまったんだよな…… 俺の魔力、体液を媒介にしないとまともに効かねえし…。 [ そしてその判断は、今となってもあまり覆せない。 体液を媒介にしてかける俺の魔力は 結局手っ取り早く使えたのは血だったのだ。 他にも、例えば人間相手にするように キスで唾液を送ったりすれば魅了も使えるが 流石に… いや流石にあそこで ゴブリンとキスして回っていたら嫌すぎるだろう。 何もかも。 ] ……と、そうだ。 あと話してなかった気がするんだけど… 俺、ネスに一個魔法かけてあってさ。 保険っつうか……。 [ そしてこれを機に、黙って彼に施した魔法についても ちゃんと教えておくことにしよう。 ] (70) 2023/11/28(Tue) 23:05:48 |
【人】 サーチャー ゼクスその、俺以外がネスに手出せなくなるっつーやつで… マーキングみたいなものなんだけど。 [ 俺自身がその現場を見たわけではないものの。 無傷で転がっていたゴブリンの姿を視認できた以上、 アレは正しく働いて居たのだろう。 彼にかけた独占欲丸出しの魔術。 なんとなく黙ってかけていたものである以上、 悪戯を告白するように目をそらして伝えるのだった。** ] (71) 2023/11/28(Tue) 23:08:30 |
サーチャー ゼクスは、メモを貼った。 (a3) 2023/11/29(Wed) 0:11:05 |
【人】 サーチャー ゼクス[ もしもネスに許可が得られたなら、 痛み止め等の苦すぎる薬については 味の改良が出来ないかを一緒に研究しないか言ってみよう。 まぁ俺は味見係しかできないし、 今すぐ言うことでもないけれど。 無事に洞窟から宿まで帰れた俺達は、 その後すぐに腕の治療へと移って。>>75 俺の主治医となったネスに全てを預ければ、 軽率に自身を傷つけた代償として よく効く代わりに少しばかり染みる治療を施された。 ぐったりと治療後の倦怠感に脱力していれば、 ネスが頭を撫でてくれて。それだけで嬉しくなってしまう。 ──…こうして見ると、俺が喜ぶからか ネスは付き合ってから よく頭を撫でてくれるようになったと思う。 俺が強請っているのもあるけれど。 ] (81) 2023/11/29(Wed) 17:15:11 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そもそも、誰かを抱きしめるのはいつも俺の方で 何かを…愛情表現を「向ける」というのは 自分の役割だと思っていた。 家族も、生まれた時の繋がりも何も持たなかったから 誰かに愛されている事がわかる仕草を向けられたのは ネスが初めてのことだった。 だから、ネスが同じ温度で俺を愛してくれて。 甘やかしてくれて、頭を撫でてくれるのが とてつもなく嬉しくて堪らないんだろう。 俺が甘える相手は、安心して傍で眠れるのは きっと今後もネス一人だけなのだ。 ] (82) 2023/11/29(Wed) 17:15:37 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 痛い治療を頑張った褒美として、 ネスに甘いココアを強請る。 常日頃甘いものばかり口にしているわけではないが、 酒を飲む時やこういう癒やされたい時には ついつい好きな甘いものを口にしたがった。 ネスがココアを準備してくれている間、 自分の腕の怪我について口にする。 腕を切る必要はなかった事。 その代わりに取れた選択肢。 俺としては、ゴブリンとのキスなんて 想像上ですら笑い話だと思っていたのだけど。 俺の言葉を聞いた時のネスの声色に、 そうではなかったのだと思い知った。>>76 ] ……しないよ。 [ 嫌がってくれるネスに、きちんと言葉で否定を返す。 ] (83) 2023/11/29(Wed) 17:16:05 |
【人】 サーチャー ゼクス[ マシュマロ入りの甘いココアは、 ほんの少し前までの血の気の引くような出来事を 忘れさせてくれるほどに柔らかくて優しい味がする。 もちもちと溶けかけのマシュマロを頬に入れつつ どこか浮かない表情をするネスを不思議そうに見た。 ] …ネス? [ 席を立つ彼が此方に来る。 俺もカップの中身を飲み干してしまってから、 此方を見るネスと瞳を合わせて首を傾げた。 どうしたのだろうか。 さっきの今で、まだ拭えない不安に包まれているのか、 それとも他の何かが理由か。 怪我をしていない方の手が取られ、 ネスの胸に充てがわれる。 布越しに伝わる心音がどこか切なげで、 俺を見るネスの瞳から──目が離せない。 ] (86) 2023/11/29(Wed) 17:17:20 |
【人】 サーチャー ゼクス[ するすると、何度か往復させられる俺の手。 そこは、あの時 ]ゴブリンたちの汚い手が這い回り、汚していた場所。 …………………。 [ 幾らローブで拭っても、抱きしめても。 触れられたという事実がネスの中に残ってしまっている、と 気づいた時にはもう体が動いていた。 立ち上がり、ネスの腕を掴むと ぐいぐいと風呂場へと引いていく。 思えば思うほどまた頭の中に怒りが蘇ってきそうで 何度か落ち着くように深く呼吸を繰り返した。 ] (87) 2023/11/29(Wed) 17:17:53 |
【人】 サーチャー ゼクス……次は俺の番。 [ 脱衣所についた所で、引いていたネスの手をそっと離し 自分の衣服を上だけ器用に片手で脱ぎ始める。 棚の上にあった掃除用の防水シートを一枚拝借すると 腕の傷を覆うように巻いて。 ] ネスの体、俺に洗わせてくれる? [ そう言って、ネスの服を軽く捲り 先程撫でた胸から臍までを 優しくなぞるように撫でた。 ] (88) 2023/11/29(Wed) 17:18:54 |
【人】 サーチャー ゼクス俺と石鹸の匂いしかしなくなるまで、 綺麗にするから。 [ 本音で言えば、今すぐまた抱きたい所だが 流石に腕の怪我の治療の直後だ。 少しは自重するとして。 俺の手でネスを清める権利をもらったっていいだろうと 彼の返事を待ってみよう。 ] (89) 2023/11/29(Wed) 17:19:19 |
【人】 サーチャー ゼクス[ マーキング、なんて形で向けた独占欲を受け入れられて なんだかホッとしてしまう。>>92 変な話だ。 常日頃からネスへの嫉妬心なんかは隠していないし、 大好きだというアピールも欠かさないのに。>>91 隠れてやっていたとなると、なんというか一気に 度を越してないか心配になったもので。 そしてネスが入れてくれたココアを飲み終わった頃。 俺の傍に立ったネスが、俺の手を掴んで 彼の胸や腹を撫でさせるように、動かして。 最初こそその意図が掴めなかったものの、 先程からのネスの浮かない表情や 触れさせられた位置にされていた事を思い描けば このまま何もしないなんて無理だった。>>93 こんなにも丁寧に傷を診てもらって、 こんなにも心配をかけて。 俺への愛を真っ直ぐ向けてくれるネスが そんな風に気にしてしまっているのを 黙って見ていられるほど大人しい男では居られなかった。 ] (98) 2023/11/29(Wed) 22:08:10 |
【人】 サーチャー ゼクス[ ネスは時々、思ったことを言わない事がある。 して欲しいことは基本的に口にしてくれるし、 気持ちだって隠さない。 けれど、時々…… 自分の中の不安だとか、そういうものを口にするのを 怖がる時がある…と感じていた。 だから、自分の中の消化しきれない気持をどうにかしようと 何も言わずに俺の手だけを求めてくる今のネスを見て 思わず何も言わずに、 そのままネスを風呂場へと引っ張って行ってしまった。>>94 幾度か名を呼ばれても、 頭の中は今日のゴブリン達への苛立ちと 自分の不甲斐なさと 、ネスへの想いでとっ散らかっていて。風呂場について立ち止まって漸く、 ネスの顔を見ることが出来た。 ] こんなに丁寧に、俺の体も診てもらっただろ。 だから…次は俺が見る番。 [ 脱衣所で服を脱いで傷を守ったなら、 そう伝えてネスに触れる。 小さく反応する彼の体に、優しく笑った。>>95 ] (99) 2023/11/29(Wed) 22:11:03 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 考えたくもない事だが、 仮にネスがあのままゴブリン達に犯されて 散々匂いをつけられてしまったとして。 それでも俺は、ゴブリン達の存在こそ嫌悪しても ネスの綺麗さは失われないと思っていた。 当然あいつらの手でネスが触られて汚されるのは嫌だし、 匂いだって全て取り去りたい。 けれど、そうされたからといって ネス自身はずっと綺麗で大好きな存在のまま。 だから──だからこそ。 今、きっと必要なのだ。 彼の心の曇を取り除くように、 彼自身を磨かせて貰うことが。 俺以外の匂いを取り去って、 汚いと感じる全てを拭うことが。 ] (100) 2023/11/29(Wed) 22:11:30 |
【人】 サーチャー ゼクス[ そうして手伝ってもらって裸になったなら ネスの居る浴室への自分も入っていこう。] んじゃ、早速やらせてもらおーかな。 …座って。 [ ネスを浴室にある椅子に促すと、 暖かな湯の出るシャワーを手にとって、 まずは彼を洗う前に自分の体をざっと流す。 ネスを洗うにしたって、 俺にまだゴブリンの血が残っていたら嫌だったし 軽く表面を流すようにして。 それからそっとシャワーをネスの足元にかけ、 正面に跪いて彼の全身を流していこう。 良い香りの石鹸を泡立てて、モコモコと泡を作ったなら ネスの体に乗せ、 肩からゆっくりと手で泡を塗り拡げよう。 ] (103) 2023/11/29(Wed) 22:13:11 |
【人】 サーチャー ゼクス[ 片腕が塞がってしまっている… 否、正確には塞がっているわけではなく動くのだが 恋人にズボンを脱がしてもらうチャンスを逃がすかと ネスに頼めば、小さな唸りが帰ってきて。>>105 嫌がられているようには見えなかったから、 なんだかその反応にニマニマと嬉しそうにしてしまった。 ……俺でドキドキしてくれたのかな、なんて ネスを前にすると俺はすぐに些細なことで浮かれてしまう。 そして二人して裸になったなら、浴室へ入って。 椅子に座ってもらったネスの前で泡を立てながら その体をモコモコの泡で包んでいった。 ] ふは… まーな。俺器用だからさ。 [ 泡の立て方を褒められて、可笑しそうに笑う。 言われてみれば、細かく泡を立てるのが得意かもしれない。 ] (107) 2023/11/29(Wed) 23:58:23 |
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