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人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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【人】 セーマの裏切り者 ジャック

 
[眺めも良いし、湯に浸かるのは心地が良い。
 ふぅ……と控えめに至福の息を吐き出し。]


    母艦の皆さんも連れてきたかったですね
    こんな贅沢、良いのかな……


[感じている引け目をつい漏らしてしまう。
 敵方に居たのは自らの意思ではなかったとは言え
 多くの人々を苦しめた。
 隣の彼と対峙し拳を交え
 彼や彼の仲間を傷つけたこともあっただろう。
 数々の罪が社会奉仕で償えようものか。
 彼らの傍を自らが居て良い場所と思えずにいた。**]
 
(26) 2021/01/01(Fri) 15:35:18

【人】 セーマの裏切り者 ジャック

 
    
── 閑話 ──


[ここではなく、我々が守る世界。]


   「二人が泊まっていないってどういうこと?」

   「おかしいですね……
    確かにスポンサー様が手配してくれたのと
    同じ宿を手配した筈なんですが」


[デカいサングラスで変装しているつもりの二人は
 ジャックの妹と母艦のオペレーター、
 どちらも宇宙刑事サラトーガーの
 麗しきヒロイン達だ。]
 
(27) 2021/01/01(Fri) 16:35:35

【人】 セーマの裏切り者 ジャック

 
[優柔不断な所はあるが好い男であるサラトーガーを
 挟んでバチバチすることのある二人だが
 二次創作では腐った同志として描かれることが多い。]


   「宿間違えちゃったかなぁ……ごめんね!
    影から見守って、進展が無いようなら
    やらしい雰囲気にしようと思ってたのに!」

   「いえ、仕方ないですよ。
    折角なのでここの温泉を楽しみましょうか。
    美肌の湯みたいですよ」

   「えっ入る入るー!」


[デバガメに失敗した彼女らも
 温泉を楽しんでるのだった。**]
 
(28) 2021/01/01(Fri) 16:35:38
 ―とある少年のXX―

[それからというもの
 それこそ親のように妹の面倒を見てきた。
 無論学生の身分であったので、
 都合のつかないこともあったけれど。
 時間と予定が許す限り、甲斐甲斐しく世話を焼いた。
 
 ――妹優先してて疲れない?
 
 そんな言葉を同級生にかけられることもあったけれど、
 寧ろ、浮かんだのは疑問だった。
 妹の面倒を見るのは兄の役目だし、当たり前のことだ。
 何故この人はそんな当たり前のことを聞くのだろう?
 どういった回答を求めていたのかは知らないが、
 思ったまま話すと何とも言えない顔をされたのを覚えている。

 今にして思えばわかる。
 彼らがゲームに漫画に、スポーツに、と遊んでいる間、
 "彼らたちがやりたいこと"の代わりに、
 妹の世話をしている自分は、親の都合でとんでもない
 我慢を強いられているように見えたのだろう。
 事実、得体のしれない何か、と思っていた頃は、
 学校で妹の話が出ても乗り気でなかったのだから仕方ない]

[毎日、できることが増えていく。
 話す言葉が増えていく。
 少し目を離した隙に迷子になったり、
 夜にトイレに起こされたり、遊びに行ったり、
 要求が通らないと腕の中から海老反りで逃げようとしてみたり
 かと思えば足元でもじもじしてみたりして、
 少しずつ成長していく様を見ているのは楽しかった。

 高校にあがってから、気の置けない友人たちもできた。
 学食のテーブルに写真を表示した携帯を置いて、
 一人は弟の、自分は妹の話をして、
 一人っ子の友人を、羨ましがらせるのが日常になった。]


 「いいなァ、妹。オレも妹か弟欲しい」
 「うちは弟だからあんまり気にしないが、
  女の子の扱いって難しくないか?」
 「それはオマエだけ、オマエがいっとうがさつなの」

 まあ、間違いなくうちの妹は鴨居に頭ぶつけたら泣くね。

 「で、泣いてないよ、っていうんだろ〜? 可愛いなァ」

 おまえは我が家には立入禁止やからね、絶対に。

[何でだよ!? と吠える友人を笑いながら、
 あることないことを理由にわざとらしく拒絶する。
 おれよりでかいからだとか、真顔が怖いからだとか、
 チャラいとか、女癖悪いとか、色々。
 本当は誰より真面目で誠実な男だと知っているけど。
 じゃあおれはいいよな! と朗らかに笑うもうひとりにも、
 おまえは弟を鴨居にぶつけるド級のがさつ野郎だから駄目と
 理由をつけてやれば、抗議の声は二倍になった。
 友人同士のとりとめもない話に当たり前に組み込む程、
 兄妹で過ごすことはそれこそ、彼女が成長するまでは、
 ――当たり前に続くものだと疑ってもいなかった]



 「お母さん離婚するから。
  真里花は連れてくけど、アンタは、来ないわよね」


[飲み物を取りに一階に降りたときだった。
 リビングに居た母は、なんでもないようにそう言った。
 返答に窮した息子をどう思ったのか、
 考えておいて、と話を切り上げて自室に引き上げる母を
 無言で見送り、そのまま暫く立ち尽くしていた。

 青天の霹靂とはまさにこういうことを言うのだろう。
 母の実家は飛行機の距離だ。恐らく実家に帰るのだろうし、
 そうなれば、滅多なことでは会えなくなる。

 流石に高校三年にもなれば、親の性格ぐらい把握できる。
 わざわざ来ないだろうと断定して問いかけるくらいだ、
 大きい息子が居ると邪魔なんだろう。
 此方としても、成人を目前に控えて、
 わざわざ母についていく理由はない。

 ――でも、妹は?]

[なんとか自分の部屋まで戻って、携帯を開く。
 返事をしそびれていたメールを眺めて、少し、躊躇ってから。
 そっと、通話ボタンを押した。

 コール音の後に、聞き慣れた声がする。
 深夜に差し掛かる頃にも関わらず、声音は平常だった。]


 ……おや、が、
  『うん、』

  親が、離婚する、って、妹連れて、出てく、って

  『――うん、』

  アンタは来ないだろ、って、そんなの、
  そんなの……、すぐ決められることじゃないのに、

[支離滅裂で、要領を得ない言葉の数々にも、
 丁寧に相槌を打ちながら聞いてくれる声は暖かかった。

 言葉がつかえて、沈黙した自分に代わり、
 こんがらがった思考を解すように、ひとつひとつ、
 丁寧に現状と今後を並べる声音に耳を傾けて、目を閉じる。
 どうしてこんな選択を強いられるのだろうか。

 尊敬してずっと習いたかった先生と――自分の夢か、
 自分に懐いて、何かあれば両親より先に自分を頼る妹か、

 そのどちらを選ぶのか、或いは選ばないのか、なんて。]


 『まあ、考えるだけなら選択肢はたくさんあるよな。
  迅はさ、どうしたい?』

 ……おれ、は、 …………、

 『まずさ、たしかにオマエの話を聞く限り、
  妹ちゃんは母親よりオマエな感じだし、
  離れたらすごく寂しがるだろうし悲しいだろうけど、
  でもそれで責められるべきはオマエじゃなくて親だよな?』

 ――そう、かな。

 『いやそうだよ、そもそも親の都合で離れるワケだし。
  だから、オマエの母親が、妹ちゃんにしっかりと
  誠意を尽くしてこういう事情だったんだゴメンなって
  やんなきゃいけないの!
  オマエに責任があるとしたらそれからの話だって。

  向こうに進学してちょいちょい顔を見せてやるのか、
  こっちに残って連絡取ったり会いに行ったりしてやるのか、
  そこでも親御さんはさ、オマエがやりたいことをそれこそ
  全力で応援する義務があるだろ』


[義務、と鸚鵡返しにして、数拍。
 先程閊えて出てこなかった言葉が、漸く形を得た。]

 ……まず、相談してほしかった、
 『うん、』

 妹、の、真里花の、面倒みるのは嫌じゃないし、
 好きだけど、……あの人に、言い訳にされるのは嫌で、

 ……マリの、ことも、真里花がどうしたいかとか、
 あの人聞いてないし、聞くつもりもないし、

 『……うん、そーだな』 

 真里花だって、考えてるのに、ちゃんと言えばわかるのに、
 確かに小さいけど、こまい頭で考えとるのに、

 なんも聞かんで、勝手すぎるやろ……

 『うん、それ、そのまま言いなよ。
  アンタは自分勝手すぎる、ってさ。
  妹ちゃんの代わりに、迅が戦ってやりな』

[うなずく。言葉にも音にも出来なかったそれは、
 正しく伝わったらしい。小さな笑い声混じりの吐息が落ちて、
 がんばりな、と友人がそっと背を押してくれた]



 ……おれはついていかない。こっちで進学する。

[一晩経って、腹は括った。
 洗い物をしていた母は振り向きもせず、水を止めもせず、
 ああそう、と短く応じただけだった]

 ただ、真里花にはちゃんと話して。
 言えばちゃんとわかる年齢だよ。

 どうして離れ離れになって、一緒に暮らせないのかぐらい――

 「わかったわかった。アンタも早く準備しなさい、遅れるよ」

[結局最後まで此方を見もしないままで。]

一橋 華は、メモを貼った。
(a3) 2021/01/01(Fri) 22:04:35

一橋 華は、メモを貼った。
(a4) 2021/01/01(Fri) 22:09:08

一橋 華は、メモを貼った。
(a5) 2021/01/01(Fri) 22:11:11

【人】 宵闇 迅

[廊下に出ても漂う温泉の香りは、どこか郷愁を誘い、
 ささくれ立つ心を柔らかく解してくれる気がした。

 また眉間にシワが寄ってるぞ、
 怖い顔するなよなオニーチャン、

 なんて、冗談交じりにからかってくる顔が思い浮かんで、
 僅かな笑声を吐息に乗せて追い出した。
 ――うん、まあ、なるようになれ。

 少なくともこれが夢であるなら、
 目をさますのが惜しくなるぐらいに、
 幸福な夢であればいい]
(29) 2021/01/01(Fri) 23:00:50

【人】 宵闇 迅



 そうだったね。

[泣いてないよ、と。>>17
 ぐずぐず鼻を鳴らして、目を真っ赤にしながら言い募る顔を、
 よく覚えている。えらいね、と決まって声をかけた。
 泣いちゃったとしても真里花はえらいけどね、と付け足して。

 ちゃんと手を繋いで歩けば走り出したりしない。
 ここは滑るから気をつけて、といえばちゃんと注意した。
 そんなこともしてやらなかったから転ぶんだ。
 ――当然だ、初めての場所で、人間四年目だったんだから。
 大人だってうっかりしたら転ぶのに。

 背中を洗って? 撫でて? もらったかわりに、
 髪を丁寧に洗ってやったんだったか。
 ちゃんと言えば、頭から流したってへいちゃらだった。]
(30) 2021/01/01(Fri) 23:01:02

【人】 宵闇 迅



 なにが大丈夫ですか……。
 おまえが成長したぶんだけおれは衰えてるんですよ。

[調子のいいことをいう頬をつついて、
 みて、と言われた方に視線をやる。>>18]

 ここのご当地マスコットですかね。
 ……気が抜ける顔をしてる。

[※個人の感想です。
 ポスターで宣伝するぐらいなら、
 きっと物販はそこにあるんだろう。頷いて、歩を向ける。

 妹の少し後ろを歩いて、時折内装に目をやりながら歩けば、
 程なくしてロビーに到達した。
 来たときはフリーズしていて全然見ていなかったが、
 一角には確かに土産物屋があるようだった。
 つむじをつついて指し示す。目的地です。*]
(31) 2021/01/01(Fri) 23:01:11

【人】 埋火 真里花

 ………。

[ そうだったね>>30と兄はそう言った。
 甘やかされてるってちゃんとわかってる。

 いつだって目に涙をいっぱいにためて
 決壊してぼろぼろと涙が顔を汚していても
 泣いてないと言い張る私に、

 泣いているじゃないかと笑うのは父母で
 えらいね、と言ってくれるのは兄だったから。 ]

 もうそうそう泣かんよ
 ほぼおとなだから
(32) 2021/01/01(Fri) 23:18:37

【人】 埋火 真里花

[ 世間的に見ればまだまだそうは
 捉えられないだろうが、少なくとも
 私の世界の中で、私は、かなり大人に
 近づいたと思っていた。

 父母の代わりに妹の運動会に不格好なお弁当を持って
 応援に行き、親子リレーには親の代わりに出場した。
 優勝した。妹は運動神経がとても良いから。

 おねえちゃん で居る限り。
 私は、ほぼおとなでいられた。

 だけど。 ]

 まだまだそんな事いう年じゃないでしょ?
 大丈夫、手を離したら弾丸みたいに
 駆けていく、とかはないから   
たぶん


[ 頬を突かれて>>31
 仕方ない子だと言いたげな空気は、
 ふんわりとやわらかくて。 ]
(33) 2021/01/01(Fri) 23:19:32

【人】 埋火 真里花

 ゆるきゃら、かわいいよ?
 おいしいかなぁ

[ ――私は、いまだけ
 ただの、いもうとになる。 ]

 わぁ色々ある。
 ねぇ見て、冬限郷ゼリーだって。
 はてなあじ。なにあじだろ?

 おせんべいもある。
 こっちもはてなあじ……

[ さっきまでまんじゅうだまんじゅうだと
 言っていた妹は、残念ながら弾丸一歩手前です。* ]
(34) 2021/01/01(Fri) 23:19:53

【人】 宵闇 迅


 泣かないことがね、
 いいこととも限らないよ。

[これは受け売りだ。人の。>>32
 感情のままに喚き散らすことと、
 感情を昇華することは違う。おとなになると泣けなくなる。
 まだそれが赦されるうちは、目一杯泣けばいい]

 "ほぼ"が取れたら、泣いてなんていられなくなるからね。
 泣いてしまったって、
 ――真里花は頑張ってる、偉い子だから。

[異父妹が生まれたと聞いたのは、いつだったか。
 母は若くして自分を産んだし、
 もしかしたらあり得る、が現実になった時に、
 体よく"おにいちゃん"を言い訳にした母を思い出した。

 休みたいなら構わない。母親だって人間だ、疲れもする。
 だがそれを、休憩ではなくて放棄の理由にされるのは、
 甚だ遺憾だったし、今もなおあの人を好きになれない理由だ。
 あの人は、母親じゃない。どこまでいっても女だった。
 そして、どこまでも、こどもだった。]
(35) 2021/01/01(Fri) 23:49:17

【人】 宵闇 迅


 もうそろそろ30ですよ。
 曲がり角は曲がってます。あとは下り坂だからね。

 まあ、遅れても追いつくから。

[興味があることに夢中になるあまり、足元不注意は、
 こどもにとってはよくあることなのだろうし。>>33

 ばびゅんと駆けたところで、ゆったり追うだけだ。]

 はてなあじ……。
 食べて確認してみたらいいんじゃないですか、
 ゲテモノ以外なら食えますよ。

[某児童書の百味あるという菓子ではあるまいし、
 きっと妙な味ではないだろうから。*]
(36) 2021/01/01(Fri) 23:49:28
一橋 華は、メモを貼った。
(a6) 2021/01/02(Sat) 0:03:09

一橋 華は、メモを貼った。
(a7) 2021/01/02(Sat) 0:05:33

一橋 華は、メモを貼った。
(a8) 2021/01/02(Sat) 0:08:34

【人】 埋火 真里花

 ……うん、そうだね
 お兄ちゃんはそう言ってくれるよね

[ ――含みをもたせる、そんな芸当を
 しようと思ったわけじゃない。

 ただ、いつから泣いてないかなぁって
 思ったから。

 泣いて困らせないで、柚理だけで手一杯なの
 わかるでしょ、お姉ちゃんなんだから。

 その言葉を浴び続けていたら。
 いつの間にか隠れて泣くようになって、
 そのうち、泣かないようになっただけ。

 母と当時、見知らぬ男だった父の
 愛情を妹が奪っていったことよりも、

 姉を押し付けられることのほうが
 よほど、辛かったのだと思う。

 だから本当は、もう泣き方なんて覚えてないんだ。 ]
(37) 2021/01/02(Sat) 0:12:03

【人】 埋火 真里花

 ……大丈夫、テレビで見る芸能人より
 お兄ちゃんのほうが若く見えるから。
 
 ここの隈がなくなったらきっともっと
 若くみえるよ。

[ 下り坂>>36だと兄は言うが、
 正直、あの時からどこが変わった、と言われると
 あまり自信を持って答えることは出来ないだろう。

 自分よりも大きい背中、アウトドアを好まない
 白い肌、私を見る優しい目。

 どれもそれほど変わってはいないと思う。

 並ぶと、顔が少し近くなった気はする。
 とはいえ、

 ――成長期だというのに、父母の遺伝を
 色濃くついだ私の背は、世間的に言えば
 小さい方だろう。

 お兄ちゃんが真里花の分の栄養を吸ったに
 違いない。ちょっとだけでいいからください。 ]
(38) 2021/01/02(Sat) 0:12:24

【人】 埋火 真里花

 じゃあえっと、このゼリーと、おせんべい
 あと温泉まんじゅうください。

 おいくらですか?

[ 店員さんに謎の食べ物を二つずつ渡すと、
 良心的な値段を告げられる。

 鞄の中から去年の誕生日に贈られた財布を取り出し ]

 はーい。

[ ゲテモノ以外なら食べれるというなら、
 ぜひ先に食べてもらおうと決め、財布を開いた。* ]
(39) 2021/01/02(Sat) 0:12:37

【人】 宵闇 迅


 ――、そうですね、

 ちなみにね、おれは高校の時に、大泣きしましたよ。
 友人ひっ捕まえて朝まで。

[そのときの、受け売りです。>>37
 そう結んで、くしゃりと頭を撫でた。
 結い上げた髪が崩れない程度に、そっと。]


 ……おまえが遊びに来たら、聞いてみるといい。
 あいつからは、多分、だめなおれがたくさん聞けますよ。


[いい兄であろうと思いこそすれ、
 取り繕うことはなるべくしたくなかった。
 くるしい、を我慢したのは、見送りのときだけ]
(40) 2021/01/02(Sat) 1:28:49

【人】 宵闇 迅


 男に若く見えるは褒め言葉にならねぇんですよ。
 四十五十越えたら褒め言葉かもですが。

 隈、……そんなに残ってますか、
 夜更しばっかりしてるつもりはねぇんですけどね。

[並んで立つとより成長を感じる。>>38
 腰まであるかないかだった身長が、もうすっかり伸びて、
 ものの見事に兄が気軽に腕を曲げると当たりそうな位置に
 顔があるものだから、気をつけよう、と肝に銘じる。

 なにせ、友人どもにも、うっかり肘鉄を入れることが、
 すっかり定評になってしまったぐらいなので。]
(41) 2021/01/02(Sat) 1:29:03

【人】 宵闇 迅


 ……、


[来年高校生なんだから、と贈った財布を、>>39
 使ってくれているのだな、と心が温かくなる。
 マネークリップから引き抜いた札を折りたたんで、
 開かれた財布の中にそっと仲間入りさせておいた。

 店員の前で押し問答するつもりはない。
 妹が抗議してくるようなら、
 おれも食べますから、で封殺してしまおう。
 ――悪い大人なので、甘やかすタイミングは見逃さない*] 
(42) 2021/01/02(Sat) 1:29:19

【人】 図書館長 アザレア


 きみに頼って貰えるのは気分がいいな。
 きみはなんでもひとりでこなそうとしてしまうから。

 もっと頼ってくれ、と、
 言えるほど役には立たないかもしれないが
 わたしにできることなら、なんなりと言ってくれ。

 きみに必要としてもらえるのは、うれしい。


[アノラックって余り暖かそうな印象がなかった。
何か違うものと勘違いしているのかもしれない。
いやしかし彼女の教会の訓えは何故だか
屈強な戦士でも育て上げようかという
習わしだった気がするから油断はできない。

なんてわりとどうでもいいことを考えている
思考の残念さは隠したまま
ほとんど反射で答えた言葉に無意識に口元が緩む。
自分の紡ぐ言葉への多幸感にへらへらしていて
気付くのが一瞬遅れたが。

大切な人と言われた気がするな。
大切な人、と。]
(43) 2021/01/02(Sat) 5:33:07

【人】 図書館長 アザレア

[そんな大切な言葉を当たり前のように聞き流してしまう
自分に驚愕してから
彼女にとって大切な人が自分であることを、
当たり前に受け止めている自分に、ふと、気付いて。

軽い気持ちで口にしたわけではないと理解できるのに
きみからの「大切な人」だなんて、得難い敬称を
繰り返し賜る奇跡に改めて感謝もせず、
あらためて浮かかれることもなく

それが自分のことであって当然だと思えるだけ
愛されてきたのだと、思い知った気がした。

あたりまえと受け流していいはずがない。
なのにすっかりあたりまえであることが嬉しくて。

複雑なこの感情を、なんという言葉で表せばいいのか
知識と記憶の中から見つけ出すことはできなかった]
(44) 2021/01/02(Sat) 5:34:35

【人】 図書館長 アザレア

 特別な日だけじゃなく、普段から
 もっと何だって手伝わせてくれ。
 きみがひとりで終わらせてしまったほうが早いことでも
 些細なことでも、なんだって。

 ……そう、思っているんだがそうまで言えば
 聞こえはよくとも実際きみにとっては
 負担が増えることなるんだろうな。

 …なんでもお手伝いをしたがる幼子の気持ちが
 今少しだけわかった気がする。
 しかしわたしはもう幼子なんて歳でもないしね
 せいぜいお手伝いを強請らずともきみに必要とせれるよう
 役に立つ伴侶を目指して精進するとするよ。

[ただでさえ誰にでも分け隔てなく尽くしてしまうきみの
特等席を我が物顔で独占しておいて
ふんぞり返っている訳には行かない。
例えそうでもきみはきっとなんの不満も抱かずに
幸せそうにわたしに尽くすのだろうけれど
差し出し受け取ってもらえることが喜びなのは
なにもきみだけじゃないんだ。

なんでもしてやりたいと思っているのはきみだけじゃない
わたしにとってもきみは大切な人なんだから。
そう胸を張って伝えられるようになる日はいつになるやら。
その時まで君が隣にいてくれることが
どれほどの奇跡か理解しながら
当たり前だと傲慢に思えるだけきみに愛され
甘やかされている自覚はある。]
(45) 2021/01/02(Sat) 5:37:20

【人】 図書館長 アザレア

[何事も誰に対しても尽くしすぎる彼女を見て
……差し出していないと、不安なんだろうか。
そう思ったことがある。

ならばただ喜んで受け止めてやることこそが
彼女の望む形なのかもしれない、と。

けれどそろそろきみにも、
あたりまえの顔をして受け止めたって問題ないくらいに
愛されているのだと自覚させてやりたいものだ。

一ミリたりとも彼女のためでなく
ただの自己満足に過ぎないが。

きみといると自分の不甲斐なさと
いくつも向き合うことになるのに
どうにか克服してやれないものかと
足掻くことも楽しいだなんて
きみにであわなかったら、
きっと一生知らないままだった。]
(46) 2021/01/02(Sat) 5:38:20

【人】 図書館長 アザレア

 そうとも。きっと上げ膳据え膳というやつだ。
 手伝おうとなんてしてはいけないよ。

 さみしいのは勿論だが、それ以上にきみの体が心配だった。
 頼むからきみはもっときみを大切にしてくれ。
 わたしのために。
 わたしにとって大切なきみを一番大切に出来るのは
 ほかならぬきみ自身なのだから。


[きっと「自分なりには」「それなりに」大切にしていると
言いそうだと思えば小言めいた声音になりそうになるのを
なんとか抑えて、言い聞かせるように
届かないと知りながら、届かない言葉を重ねておく。

彼女とともに過ごして、理解したことがある。
彼女は別に自分をないがしろにしているのではなく
自分、という項目の優先順が著しく低いだけだ。
他を大切にするあまりすこしだけ無理をして自分を削って
これだけ無理できたんだからあともう少しくらい大丈夫と
次第に無茶なくらいに無理を重ねてしまうわけだ。

そんな献身的なところももちろん素敵だとは思うが
何事も限度があるし彼女はそれを無自覚に超えている。

理解できないのならそれはそれで仕方ないとして
彼女のものさしでは「ちょっと」に測定されてしまう無茶は
「やりすぎ」なんだと伝えるために
……取り敢えず、言葉を重ねて洗脳しようかな、と。
効果のほどはきっとイマイチだが根気は大事だ。たぶん。]
(47) 2021/01/02(Sat) 5:43:39