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【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ ―――轟音。 ] 『 なんや?! 』 [ 振りかえったそこには 電柱に突っ込んでる軽トラと ] 『 事故……?! うそやろ 』 [ 少し離れた場所に倒れた おなじ年頃らしき女の子と 俺の足元までふきとばされたらしき 鞄には 見覚えのある マンボウがくっついてた ] (193) 2020/05/25(Mon) 22:00:58 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 ……え 』 [ ちっとも動かない女の子。 頭から血が流れて、目を閉じてるその子は 見覚えのある服装と よく似た髪の長さ そんなわけないやん。 あいつなはず あるわけが ] (195) 2020/05/25(Mon) 22:01:53 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 ……え 』 「 女の子が轢かれた! 」 [ 自分以外に目撃者はいたらしく 近寄る大人たち 叫ぶ人 その中に紛れて 音がなくなったように 俺と女の子の間に風が流れて ひろいあげた鞄の中には 偶然なのか、それとも。 星柄マスクが まだ入ってた ] (196) 2020/05/25(Mon) 22:03:34 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 雨音!!! 』 [ 処置をする大人の側で うるさいとか友達やったら見るないう 静止の声が聞こえんくて 救急車きて、離されるまで なんもできん無力なこどものまんま 俺と雨音の距離は またあいてく ] (198) 2020/05/25(Mon) 22:04:14 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 予断を許さない状況が続く。 家族でもなんでもないから、 雨音には会えないまま。 期間にしたらどれくらいだったか わからないけれど ずっとずっと永い時にも思えた ] (200) 2020/05/25(Mon) 22:04:41 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也 [ やっと面会を許されて 痛々しい管に繋がれて 変わり果てた雨音を見てるのに 思い出すのは すきだよ なんて、都合よく切り取った音。 頭の中で奏でたって ほんまの 雨音の声じゃあない ] (202) 2020/05/25(Mon) 22:24:02 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也なんで俺やなかったんやろ 『 雨音ー いつまで寝てるんや 』 あんとき 居てるのが反対やったら 『 はよ起きんと島雑草まみれでゴキブリでるで? 』 [ ちゃうやん。 伝うものは 嘘をつけない ] (203) 2020/05/25(Mon) 22:24:50 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ あの日わたせなかったキーホルダー。 パンジーと、ペンギン。 そっと握らせた。 握らせるしか、出来なかった。 中学生は、こどもは なんの奇跡も起こせない 無力な存在でしかなく 何もできないまま 病室を後にすることしか 許され無かった *] (207) 2020/05/25(Mon) 22:29:37 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 雨音の居ない非日常か だんだん日常に浸食しはじめた ある夏休みの日の図書当番の日。 夏休みは利用する者も少ない。 故に当番はひとりだけ。 台風が近いのか激しく降る雨で 濁った白い景色を恨めしく眺めながら [ 雨音の居ない非日常か だんだん日常に浸食しはじめた ある夏休みの日の図書当番の日。 夏休みは利用する者も少ない。 故に当番はひとりだけ。 台風が近いのか激しく降る雨で 濁った白い景色を恨めしく眺めながら 補修していた本を片付けている最中 ] (227) 2020/05/26(Tue) 0:04:00 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 忘れてた 』 [ 雨音の件ですっかり遠ざかっていた。 どうなってるか手にとるも 日記の最後は俺の文字で A子からの返信は増えてなかった。 ] 『 なんや…… 』 [ 飽きてしまったのか、 妙な事を書いたせいか。 今は書き足す気にもなれず ノートを元にもどし、立ち去ろうとした時 ] (230) 2020/05/26(Tue) 0:06:48 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 増えた文字、 内容、 ―――確信したわけではないけれど これは、 きっと、雨音だ。 A子は雨音だった。 なんて不思議、とか 夢だとか幻だとか そんなもの どっかに放り投げて 静かな図書室を走り抜け ペンを探して ] (232) 2020/05/26(Tue) 0:10:27 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 届くのがたとえ今すぐでなくともいい。 ノートを元にもどし この交換日記の続きを 続きやなくて、そうじゃなくて 求めてるんは 文字やなくて 本人やねん 返るのを ずっと 待ち続けて** ] (235) 2020/05/26(Tue) 0:23:12 |
☆中学生☆ 相星 雪也は、メモを貼った。 (a17) 2020/05/26(Tue) 0:36:30 |
☆中学生☆ 相星 雪也は、メモを貼った。 (a18) 2020/05/26(Tue) 0:43:55 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ ノートを持って帰って 何回でも中身を確かめたい気持ちを押し殺し その日は 大雨の降りしきる空の下 駆け抜けた ――雨音のいる 病院へ ] (316) 2020/05/27(Wed) 3:09:52 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ ねぼすけは 目を覚さまさない。 たしかに光を掴んだ気がしたのに ノートに字が増えたこと あれは 錯覚や言いたいんかいな 神様 あのペンギンを握らせて 握り返してくることを ただ待って ――時間だけが、過ぎてった ] (317) 2020/05/27(Wed) 3:11:16 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 真っ白な霧が立ち込めたような場所 でもこれは見たことある これは― ] 『 学校や 』 [ けれど、身体は動かない。 この足はどこにも進めやしないし、 この手は何にも触れることもなく。 立ち込めた霧の一部とも言える そんな朧な存在らしい。 ] (319) 2020/05/27(Wed) 3:13:04 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ ぼんやり景色を眺めていれば 奥から人影が歩いてくるのが、見えた ] 『 あまね!!! 』 [ 確かにその姿は雨音だった。 本人には見えてへんみたいやったけど 背中に大きい棘みたいなのが刺さってて 痛そうで苦しくて はよ何とかしてやりたくて 雨音の名前を呼んだ。 何回も、何回も。 ] (320) 2020/05/27(Wed) 3:15:34 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ けれど雨音には届かない。 俺の声は空気を揺らすことが出来ないから。 いくら手を伸ばそうと かたちのないものは結ぶことなく。 近づこうとも 霧散するばかり、 雨音の目に入ることもない ] (321) 2020/05/27(Wed) 3:16:28 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 毎日のように夢を見ては こちらに気づかない雨音に声をかけて ちょっとずつ ちょっとずつ近づいては 背中の棘に触れられるように 手を伸ばして 引っこ抜こうとしてを繰り返して 目覚めたら日記に文字を増やす。 たとえ 返事がかえらなくても―― ] (324) 2020/05/27(Wed) 3:21:59 |
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