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【人】 学生 初波華音[私の手ではどうにも届ききらなさそうな鍵盤にも ソウマくんの長い指は難なく届く。それは、 動画を観て知っているつもりでいたけれど 実際見ると彼の手は、思っていた以上に大きい。] そうなんですね、お母様が…… センセイ……もしかしてピアノのですか? ……! じ、実は私もこの近くに住んでいて……! あっ最寄りは面箕じゃないんですけどっ お話をいただいた時、 意外と近くてびっくりしたんですよ [何を話そうか、何を尋ねようか。 色々と考えていたはずの話題たちは 本人を目の前に全て吹き飛んだ。] (58) 2024/05/21(Tue) 21:12:05 |
【人】 学生 初波華音[思いきって隣を見上げてみれば、 こちらを見る目と思いきり視線がぶつかる。 照れ笑いで誤魔化しながら悲鳴を殺して目を逸らす。 お店までの短い道中に、他愛ない会話をしながら 何回それを繰り返したかわからない。 はっきり言ってものすごく心臓に悪い時間だった。 何を話したのかもほとんど覚えていない。 にもかかわらず、 ただ並んで歩けるだけで本当に幸せで この時間が永遠に続けば良いのに、なんて思った。] (59) 2024/05/21(Tue) 21:12:17 |
【人】 学生 初波華音[そうして辿り着いたお店は、 普段の私の生活では まず絶対に関わることのない高級料理店。] ……ヒエッッ………… [『一見さんはお断りです』と物語っている扉。 その扉を当然のように開いて 私を先に通そうとしてくれる彼。 こういうお店にも来慣れてるのかなあ!!?!? どこまで紳士なのソウマくん!!!] おじゃましま、す ……わ…………! [方や外食で個室を利用する機会なんて これまでの人生で数える程しかなかった私。 テーブルマナーとか大丈夫かしら。不安だ。] (60) 2024/05/21(Tue) 21:12:59 |
【人】 学生 初波華音あっありがとうございますっっ 何から何までお世話になってしまって ソウマくんとお食事させていただけるなんて それだけでもう、夢みたいで…… 私、何てお礼を言えば良いか [口に合うも合わないも関係ない。 ソウマくんと同じものを食べられるというだけで 幸せを感じられる自信が私にはあった。] ……ひえ………… これは……桃のジュース、ですか? [ワイングラスに注がれゆくとろりとした液体を見つめて それから、グラス越しにそうっと ソウマくんの方を見る。] 配信を観ていてそうかなって思ったんですけど やっぱり桃がお好きなんですね、ソウマくん (61) 2024/05/21(Tue) 21:13:33 |
【人】 学生 初波華音──本当に嬉しいです 改めまして、今日はありがとうございます ソウマくんとの出逢いに かんぱい、 [彼に倣ってグラスを高く掲げ] ……えへへ いただきますね! (62) 2024/05/21(Tue) 21:14:15 |
【人】 学生 初波華音──ふう こんなに美味しい白桃ジュース 飲んだの、初めてです [そう。ソウマくんが私と一緒に飲むために わざわざ用意してくれたジュースだもの。 美味しくないはずがない。 飲むのがもったいないな…… と思ったのも最初だけ。] 桃の他にも 何か、お好きなものはありますか? [緊張しているからか、やたらと喉が渇く。 ひとたび口を付ければ、 心地良い甘さと冷たさが相まって ものの数口で飲み干してしまった。*] (63) 2024/05/21(Tue) 21:15:02 |
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