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![]() | 【人】 不覊奔放 ナフ>>107 アンタレス その氷を消せるなら、あなたにそれらが牙を剥くことはないのに。ないと、あなたが誰より知っているはずなのに。 それでも抵抗しない理由は、……今の男には分からなかった。 分からないようにしていた。今考えることじゃない。 柘榴色は、あなたを見つめている。 無邪気に。楽しげに、キラキラと光を反射させている。あなたの氷の輝きさえ受けて。 まだ自由のきく手を、あなたの前髪へと差し入れる。撫でるように。 ーーーそれでも抵抗しないのなら。 笑顔のまま、男はあなたの髪を掴んで、床に叩きつけるだろう。 あなたの息の根を止めるために。 (109) 2021/10/12(Tue) 2:37:52 |
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ルヴァは、特に動かない。 (a35) 2021/10/12(Tue) 2:39:15 |
![]() | 【人】 知能犯 ルヴァそう、動いたのは戦闘能力のない少年ではない。勿論看守二人が倒さんとしている負傷した青年でもない。 あなた達は 彼 少年はいつ 彼 風 あなたの同僚が、あなたの先輩が、あなたの特別にまだならないものが トラヴィス 【癒し】の能力が。 それは知能犯の仕業だ。 (111) 2021/10/12(Tue) 2:49:27 |
チャンドラは、遅くなった入力音を聞いた。咄嗟にプロテクターの出力を上げる。 (a36) 2021/10/12(Tue) 2:50:38 |
ルヴァは、トラヴィスの役目が終わったら、椅子に帰らせた。彼は寝たままだろう。彼をあなた達がどうするかは、操作できない。 (a37) 2021/10/12(Tue) 2:53:28 |
![]() | 【人】 環境破壊 イクリール>>109 ナフ/アンタレス 一本、二本、三本、四本。 覆いかぶさるナフへ向け、立て続けにナイフが投げられる。 あなたたちの勝負を邪魔する横槍。観客席からのブーイング。 「 おいおいおいまだ終わるには早いだろ? アンタレス君、もう少し本気出してナフ君を痛めつけてくれよ」 がちん、と金属の合わさる音。 端の観客席でがちゃがちゃと氷を食べたり、弁当箱のような工具箱の影でおやつを食べる素振りと共に組み立てていた鋏を両手で構える。 一気に間を詰めるには、この床は最適だった。滑り止めもない靴でよかった。 組み立てて終わった鋏は両手で持って丁度の大きさ。複雑な噛み合わせで成り立つ刃物はかつての相棒だ。まさか処刑室で新たな人生を謳歌しているとは思わなかったが。 思わず借りてきてしまったが、正解だった。 「まずはどいてくれ、よっ!」 勢いをつけてあなたたちのいる場所へ向かえば、やることはナフのトドメの妨害だ。ナイフを投げたあと、なおアンタレスの近くにいるならば、ナフの頭部目掛けて両手で持った金属の塊を振り抜く。 (112) 2021/10/12(Tue) 2:56:57 |
![]() | 【人】 知情意 アマノ>>+38ダビー 「どうして、それを捨てる。何故、人を捨てる」 男の声が震える。 自らの知性を守ろうとした男は、あなたの知性をひどく害したと知っていて、謝るべきは自分であると知っていて、しかし今この状況故にそれも紡げず怒りを抱く。 ああ、自分の言葉が、知性を壊し、ああ、ああ…… 「――そこまでして世間一般に阿る理由が何処にある!?」 よりこちら側に近いのならば、こちらに来れば楽になるのに。何故こちらにやってこない。なぜだ。 そこまでして苦しんでまでどうして人の中にあろうとする? あなたが雨と銃の両方で攻撃を行っていたのであれば、それは負傷した男を捉えただろう。 しかし、現実はそうではない。男はその負傷を癒され、十全とはいかずとも調子が戻った男は飛び退き銃弾を交わした。 そうして今度はこちらが攻勢に出ようと。まずは見舞い代わりに、彼と『彼』を巻き込まない範囲での放電を。 その雷光の合間を縫うようにして男が駆け、移動の勢いに任せた拳をあなたの肩もしくは腹を狙って繰り出そうという心持ちだ。 (114) 2021/10/12(Tue) 3:08:39 |
![]() | 【人】 紅月夜 チャンドラ「…ああもう、そんなとこで寝るからぁ…」 風邪ひくよ、くらいの声色。 溜息を吐いた兎は距離を取るように飛びのいた。 鎌も星屑も一度、すべてを整え直す。 (115) 2021/10/12(Tue) 3:08:40 |
![]() | 【人】 知能犯 ルヴァ「寝ていなくても彼は私になれたよ。これは彼が同意したのだから。」 チャンドラにはバレたのだろうなと推測し。 流石に、長く操作を維持するのは体力が不安だ。これ以上人間を操作してごまかすのは放棄した。 代わりに。これは彼自身が選んだ道であるとも伝えた。 (116) 2021/10/12(Tue) 3:19:49 |
![]() | 【人】 中堅看守 アンタレス>>109 >>112 >>113 ナフ/イクリール 無邪気な瞳に目を細め、その輝きがどうにも眩しくて目を閉じる。撫でるように差し入れられたそれも、その後の行動も受け入れるつもりでいた。 ...けれど、それを許さないと言うように観客の声が聞こえた。 閉じた目を開きそちらに視線を向ければ、投げられたナイフが彼を上より退かせていて。 「......ようやく休めるかと、思ったんだが。」 転がったままそんなことを呟いて、溜息をひとつ。 仕方がないからと身体を起こし、立ち上がる。 突き刺さる氷を全て溶かし、今度は傷を覆うように力を使う。 「...礼は言わない、助けたつもりもないだろう。 ......はぁ...分かった、やればいいんだろう。...嗚呼、面倒だ。」 給料よりも何よりも休暇が長く欲しい。 舌打ちとともに何かを唱えれば、この部屋の温度は更に下がるだろう。 鉤爪を砕き、再度床に氷を張り直した。今度はもう少し頑強に。 (117) 2021/10/12(Tue) 3:24:40 |
![]() | 【人】 環境破壊 イクリール>>113 ナフ 滑る勢いは床に鋏を突き立て殺した。まだ深追いはせず。 「まさかぁ。『お腹が空いた』だけだよ。私はアンタレス君が君を殺してくれることを期待していたものでね」 >>117 アンタレス 「おや、もう少し寝てても問題なかったんだけどね。蹴り起こそうと思っていたのに」 じ、と目を細め傷の様子を観察する。 靴底が凍らないよう、たたんと足踏みをし。 「本当にやる気は出たのか?正真正銘『助けて』やろうか」 と問いかける。 (118) 2021/10/12(Tue) 3:33:11 |
![]() | 【人】 不覊奔放 ナフ>>117 アンタレス 裸足、薄着、素手でも氷の上を舞う。冷たい、と感想を漏らしていたところを見れば、温度を感じないだとか冷気に強いだとかではないとは分かるだろう。 「さッむ」 このように。 壁を蹴る、宙を舞う。そうしてあなた方へ急接近するのは今までと同じだ。違うのは、 >>118 イクリール 降り立つのはあなたの背後であるということ。 反応できないのならば、いや、反応できても避けられないのならば。 あなたの襟首か片腕か、掴みやすいところを掴んで足払いを仕掛け、アンタレスの方向に投げ飛ばし叩きつける算段。 高々数十キロに鋏の重量だろう?今のあなたは、男には『ステージギミック』にしか見えていない。 そしてこの行動は、あなたたちが話していようがいまいがお構いなしに行われる。 (120) 2021/10/12(Tue) 3:45:25 |
ナフは、楽しげだ。 口笛を一つ、吹いた。どこにも届かなくとも。 (a38) 2021/10/12(Tue) 3:53:11 |
![]() | 【人】 知情意 アマノ>>+41ダビー 愛したい。壊したいわけじゃない。 ああ、それなら、そうであるなら、私の行動が罪なのだと。 理解したところでもう、あなたを殺した、あなたという知性を殺したのだという事実は変わらない。 ……全てを聞いて、拳を受け止められた男は。 あなたという人間が行う肉弾戦にも、それによる行動の制御にも、対応ができない。 できたかもしれないが、何故だろう、身体がついてこないな。 「私の勘違いが君を殺したのなら、」 知性を尊ぶ男は、研究所内テロを起こした時のような慟哭は行わない。 しかし、それでも当時のような仄暗い色で、自分が化け物に成り下がったと理解した時の色で、男の持つターコイズを濁らせたことだろう。 ▼ (121) 2021/10/12(Tue) 5:19:13 |
![]() | 【人】 墓守 トラヴィス理解した。 ぼんやりと揺蕩っていた男の脳は室内の人員の位置とその攻撃ベクトルを把握し歩みを進めるルートを完全に理解した。自分が癒すべき外傷の全てを理解して(芝生にめり込まないヒールの踏み方というものをその思考はその瞬間理解して静電気で張り付くマントの払い方もまた理解した)この癒しの力が本人が扱うよりも強力であることを想定し体内の強化機関の仕組みを全て意識下に置いて完全に能力を行使した。男の損傷した肉体が癒える。 「やめなよ、もう」 唇が動いた。 だがそれだけだった。 彼の肉体はふたたび椅子に座るという行為を選択し、それで彼の思考は途切れた。 (124) 2021/10/12(Tue) 5:47:42 |
トラヴィスは、知っていた。完全な脳を借りなくとも、自分の言葉に為せることなどないと。 (a40) 2021/10/12(Tue) 6:10:13 |
トラヴィスは、亡霊だ。なにも変えられないなら生きていないのと同じだ。 (a41) 2021/10/12(Tue) 6:14:12 |
![]() | 【人】 墓守 トラヴィストラヴィスは、拘束されたまま、ぼんやりと(完全に何かを理解したと感じる思考はそこにはもうないし、それは十全なものでないことはもう知っていて、ただ、無くなったなあ、ということをずっと反芻しているのだ。なぜなら、ただびとの思考の回転速度はそれほど早くないので。)『色々取調べがあったらけっこう面倒だし、自決用のナイフくらいは持ってくるべきだったな』と思った。 他人に任せるべきではないのかもしれない。 今更ながらに思い至った。 自分を一番憎悪しているのは、自分自身なのだから。 (125) 2021/10/12(Tue) 6:26:43 |
![]() | 【人】 墓守 トラヴィス「……うん」 操縦桿は既に手放されている。しかし再び操縦しようとすればいくらでもできただろう、彼は天才なのだし。 ────だから操縦桿をロックされたときに、まあ、残念だなあという気持ちと、半分くらいは、『そのくらいには邪魔にはなれたのかな』というような、報いのようなものを感じた。 感じたから、受け入れた。 彼は抗わないだろう。誰を癒すこともない。天使が命じない限り。 ぼんやりとした目で、そこに座っている。 (126) 2021/10/12(Tue) 7:34:45 |
トラヴィスは、もう誰も癒さない。 (a42) 2021/10/12(Tue) 7:36:13 |
![]() | 【人】 中堅看守 アンタレス>>118 イクリール 「...蹴り起こすことは問題がありすぎるだろう。」 男の状態としては、折れた左腕は使えそうもないということ。 そして、背面側のいくつかの挫創は氷で覆われ血が零れることを防いでいる。 尚コントロールにより体内の血はきちんと流れる。ただ。 ナフのマウントによりそれなりに深く刺さったものだから。 「......意外だな、君が——」 >>120 ナフ と話している途中に貴方はこちらへと向かっているのだろう。 叶うならばイクリールを抱き寄せ、 「『氷よ 盾となれ』。」 手を挿頭す。最初よりも頑丈な壁が一瞬にして貴方の前に現れ、彼女への攻撃を許さないと言うように立ち塞がることだろう。 「......さて、どれくらい持つか。」 (127) 2021/10/12(Tue) 7:45:37 |
アンタレスは、同僚を思った。...すまない、君を殺してあげられなくて。 (a43) 2021/10/12(Tue) 7:51:57 |
アンタレスは、もうひとつの舞台がどう在るかを知らない。だからこそ、誰かが彼を救っていればいいと勝手な願いを。 (a44) 2021/10/12(Tue) 7:54:20 |
紅月夜 チャンドラは、メモを貼った。 ![]() (a46) 2021/10/12(Tue) 10:40:22 |
![]() | 【人】 知能犯 ルヴァ>>119 >>+42 >>122 >>126 トレーニングルーム 一つめの認識へ。少年は拘束に抵抗しようと身体への操作を出したが、効果はなかった。少年にもあなたの同僚にも抵抗できるだけの力は存在しない。 だから『私』への2人目の操作者が現れたとき、操作を断念した。そこに集中していても事態は動かない、効果は得られないだろうから、断念した。 次の認識へ。協力者は暴走したなと推測した。視界の二番目に近くで起こる事象についてそう認識した。 総合して、攻撃は避けてくれないと推測した。 アマノから離れてでも己の安全を確保する。端末も、少年も、軌道が読みやすいだろう使い捨ての餌食にはならなかったが、その直ぐ側に置き去りにされた『あーちゃん』が消えた。 少年は気にしない。あれは監獄で作られたものだ。白痴だけが惑わされる偽物でしかない。だから放棄した。他の人が気にすれば尚更いい。 (128) 2021/10/12(Tue) 10:46:16 |
![]() | 【人】 知能犯 ルヴァ次の認識への対処。チャンドラの次の攻撃。 アマノは避けてくれないのだろうなと知った。端末よりも優先すべき事項となった。 端末の操作が止まる。 少年は戦闘訓練を受けていないし、此処の誰よりも戦闘に対して心得がないだろう。 だから知識だけで操作する。『協力者にならなかった人間』から唯一得られた武器。 拳銃を。特に変哲のない拳銃を。できるだけ早く、正確に。服の下より取り出して操作する。顔は笑顔に維持したまま。 >>123 狙いはチャンドラ。重力操作が出来るあなたにとって、この武器が2度効くものでも、1度すら効果があるか怪しい物でもでもあることを認識している。それでも手札は既にこれしかないことを少年は認識している。 端末から完全に手を離してでも両手で構え。 あなたの二人への攻撃に重ねるように、間に合うように引き金を引く。狙いは胴体、当てやすく、即死しない場所。 この拳銃を手渡してくれた手前、条件は出来るだけ違うつもりはないし反感は極力買うつもりはない。 あなたの攻撃を止められるのがベストだが、期待していない。出来ればあなたの能力の隙を突き、あなたに当たればいい。 それができなければ?いや、それが出来たとしても。 少年にこの状況を、その次の状況を打開する手段はもうない。 (129) 2021/10/12(Tue) 10:51:15 |
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