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人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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視点:


【人】 一橋 華

ー客室ー

はあ…着いた着いた。

[荷物を幸也君に持ってもらいつつ、泊まる部屋に入ってほう、とため息をつく。
窓から見える雪景色、山も、下の方に川も見える。反対側に目を向ければ遠くに温泉の湯煙まで]

これだけでも来てよかったなあ。
(11) 2020/12/28(Mon) 20:58:08

【人】 一橋 華

それに、個室に露天風呂までなんて。
こっちにも入らないとね。

[荷物を置いてコートをかけて、セーターとジーンズ姿のまま畳に寝転がって手足を伸ばす。]

んーっ!!気持ちいい。ずっと電車とバスに乗ってたから肩凝っちゃうよね。

浴衣はやっぱり温泉に入ってからかな。
…幸也君、どうしようね。
先、温泉入ってきちゃう?
それともやりたいこと、なんかある?

[振り帰って声をかける顔は、満面の笑みだったと思う*]
(12) 2020/12/28(Mon) 20:58:50

【人】 一橋 華

…って、そう。少し休んでから宿のなか一緒に見て回るんだったね。

[うっかりしてた、と軽くだけ舌をぺろりと出した]

それなら、先に浴衣に着替えた方がいいのかな…

[なんて事を口ずさみつつ、ふと窓の外に視線を移す。
雪の白に映える、露天風呂の側の南天の木の赤と緑]

昔、こういうの作ったっけ。

[少し外に出て、近くのお盆に固めた雪で作った雪うさぎを乗せて戻ってきた*]
(14) 2020/12/28(Mon) 21:08:43
一橋 華は、メモを貼った。
(a1) 2020/12/28(Mon) 21:13:27

 ―とある少年のXX―

[学校指定のランドセルなんてものは、
 たしか、年齢が二桁に届いた頃にはもう、
 背負うのをやめて、部屋の飾りにしてしまっていた気がする。

 珍しく仕事を早退したらしい父に連れられて、
 病棟の廊下を歩く。どこかの病室から、泣き声が響いていた。

 難産だった、と聞いたのは、このときだったか、
 それとも父方の祖母からだったか、はっきりしない。

 ただ、母子ともに危険な状態、というワードだけが、
 鮮明に記憶に残っている。
 死にかけて、命を懸けて、こどもを産んだ。
 生も死も、頭では理解している年齢だった。
 だから、こどもなりに、大変だったんだな、と慮る。

 ベッドの上の母は、点滴の管を繋いだまま、
 やさしく、赤子に語りかけていた。]

 
 「迅、ほら、妹ちゃんよ」

[招かれるまま、母の腕の中の子を見下ろす。
 ドキュメンタリーかドラマかで見た生まれたての赤ちゃんは、
 しわしわでまっかっかだったけど、
 母に抱かれた妹は、家族と同じ肌の色をしていた。
 言われるままに母の腹に触れたり、声をかけたりしたけど。
 そこからこれが出てきたのだ、と言われても、
 すぐにはピンと来なくて、じっと見下ろす。

 両親に促されて、そっと指を伸ばしてみる。
 筆箱の中の消しゴムと大差ないくらい小さなてのひらに、
 きゅ、と指先を握り込まれて、慌てて引っ込める。

 微笑ましげに笑い合う両親とは裏腹に――


 そのちいささが、おそろしい、と思った。]

[妹と母が家に帰って来てからも、
 この頃は、積極的に世話をするなんて考えはなかった。
 触れたら壊れてしまいそうで、
 人形じゃなくてニンゲンなんだから、それは即ち死で、
 かあさんが目を離している間に、そっと顔を覗き込む。
 息をしている。動いている。……生きている。

 それだけを、確かめるように眺める毎日だった。

 母の薄くなった腹と赤ん坊を見比べては、
 あの中にどうやって入っていたのだろう、と不思議に思って、
 余計にこわくなった。

 ニンゲンの身体の中にニンゲンが居る。
 生命の神秘、と今なら一括りにしてしまうそれが、
 小学校卒業を目前に控えた身分では、
 どうにも得体のしれない何かという印象が拭えなくて。

 ひとりで座るようになる頃には、
 自分の膝の下までしかないこの子を、
 うっかり蹴ろうものなら死なせてしまうのだと、
 その事実がひたすらにおそろしかった。]

[赤ちゃん言葉で話しかける父や母を、
 どこか冷めた目で見ていたし、
 自分から妹になど、ろくに声をかけた記憶もない。

 ちょっとしたことですぐ泣く赤ん坊という生き物が、
 鬱陶しいとまではいわずとも、
 自分の世界に組み込むまでもない存在だったことは確かだ。
 部屋にこもって、ヘッドフォンをMDプレイヤーに繋ぐ。

 音楽をかければ、一人の世界は簡単に出来上がった。
 そうやって一切を遮断して自分を切り離していたように思う]

[その意識が変わったのはいつだっただろう。
 自分ひとりで歩き始めた妹は、
 父でも母でもなく、よく兄を追いかけるようになった。

 なんでもないカーペットの段差で転んで、
 まあるく驚きを示した目と、視線が合う。

 この頃にもなれば、ああ、泣くな、と
 此方も赤ん坊の相手に慣れてきている頃だった。
 腹が減っては泣き、眠くても泣き、何もなくても泣く。

 ――けれど予想に反して、すっくと立ち上がった妹は、
 必死で泣くのをこらえながら、ひしと足にしがみついてきた。

 泣いている間に、兄が泣き声を避けて二階にあがることを
 学習したのか、はたまた偶然だったのか。

 思春期と反抗期とで気が立っている兄に、
 そうとは知らずにしがみついて、


 にぱ、と笑ったのだ。
 目に、大粒の涙を浮かべたままで。]



[転んでも抱き起こしもせず、
 近寄りもせず、ただじっと見ていただけの兄が、
 そこに居てくれたことが嬉しいのだと言わんばかりに。]
 


 
 マリ、……真里花、


 えらいね。
 泣かなかったね。


[そっと、頭を撫でた。
 はじめて自分から抱え上げた妹は、ずっしりと重く、
 ――とても、あたたかかったことを、覚えている。]

―― 少女の小さな世界 ――

[ 物心ついたときには、家には兄が居た。
 父、母、兄、妹のよくある家族。

 父母が忙しくしているから、
 兄が甲斐甲斐しく世話をしてくれた。

 それもよくある話。 ]

 にいちゃ まりか なかなかったよ
 えらい?

[ どこに行くにも、カルガモの親子よろしく
 兄のあとをついて回った。

 年頃の兄からすれば、うっとおしかった事だろうに。
 私の知る兄はいつも、優しい顔をしていた。

 転ぶよ、と注意されていたにもかかわらず
 蝶々を追いかけて転んだ日も

 迷子になってしまった時も
  ――泣かないから見つけられなかったとは
     ある程度成長してから聞いた笑い話だが

 怖い夢を見た時も。
  ――どう見ても泣いていたとしても、
     口癖のようにそう言っていた。 ]

[ 大きな兄の手がすきだった。
 どこにいても見つけてくれる兄がすきだった。
 絵を描いて、粘土を捏ねて、踊って。
 それを見せて、報告したら
 上手だねって褒めてくれる兄がすきだった。

 兄さえいれば、この先もずっとずっと
 幸せなんだって、思っていた――。

 しかしそんな幼い幸せは、あの日派手な音を立てて
 脆く崩れ去っていった。 ]

 りこん?おとうさんとおかあさん
 バイバイするの?

[ 真里花はお母さんと一緒に行こうね。
 そう言った母に、不思議顔のまま、頷いた。 ]

 おとうさんお仕事で遠くに行くの?
 はやく帰ってきてね

[ 未就学児に"離婚"の真意までは伝わりようがなく。 ]

 まりか お兄ちゃんとはっぴょうかいの
 練習するやくそくしてるからまたあとでね

[ あの日、物言いたげに顔を顰めた父の思いに
 気づいたのは小学校を卒業する頃だった。

 妹が、あの時の私と同じような年頃に
 なった頃。

 手紙はときどき返事が来る。
 誕生日には電話も来るし、電話もする。

 そうして少しずつ、いつでもそばにいてくれた兄が
 会うことはできない兄に変わっていくのを

 渋々、受け入れた。受け入れるしか、なかった。 ]

 『遠足は水族館に行くんだって
  お兄ちゃんはどこに行った?』

 『ねぇあのね ――……なんでもない
  そろそろ寝ないと おやすみお兄ちゃん』

[ 電話の先で兄は私の話をちゃんと聞いてくれたし
 父母の愛情を感じないではないけれど、
 生まれたばかりの妹には、甲斐甲斐しく面倒を見てくれる
 兄は居ない。

 その代わりに、あまり手のかからない姉がいたものだから。
 父母は真里花の事を「手のかからないおりこうなお姉ちゃん」
 だと囃し立てて、甘ったれを封殺した。無意識で。

 気持ちの上では兄がしてくれたように、
 妹の世話を焼きたいと思ったけれど。

 小学校に通い始め、環境も大きく変わり
 それに一生懸命だった私は、そこまでは手が回らなかった。 ]

 お兄ちゃん まりか 泣かないよ
 ……えらい?


[ 電話を切ったあと。
 やっぱり私は口癖のようにそう言ってしまう。

 勿論返事は返ってこないし
 偉いね、と撫でてくれる手も現れない。
 
 リビングでは寝ていた妹が起きた事を
 知らせるように大きな声で泣いている。

 慌てる父母の足音は聞こえない。
 ……お母さんは最近妹の夜泣きがひどいからと
 寝不足だったっけ。 ]

 どうしたの ミルク?おむつ?

[ おぼつかない手付きで、幼い妹を抱き上げる。
 妹は私の顔を見ても、泣き止むことはなかった。
 きっと安心できなかったのだろう、半泣きで
 顔を歪めて自分を見ている
 おりこうで手のかからないお姉ちゃんでは――。* ]

一橋 華は、メモを貼った。
(a5) 2020/12/29(Tue) 23:54:40

【人】 一橋 華

ー客室ー

本当、すごく雰囲気いいよね。この部屋から出ずにのんびりするのもありかなって思っちゃうぐらい。

[温泉旅館だから食事は部屋に用意されるのかな?とふと思った。
それも温泉に入ってからにはなるだろうけど。
咳払いする幸也君が何かを言うから、軽く返事をした]

そうね、まずここで入っちゃえばいいか。
いいよ、どっちでも。順番でも一緒にでも。
(52) 2020/12/30(Wed) 0:15:52

【人】 一橋 華

……んん?え、一緒に!?

[がばっと身を起こして、彼の顔をまじまじと見た]

え、いや… ダメとかじゃなくて、
うん、そりゃね、昔は一緒に庭でプールやったりして、終わったらシャワー浴びてお風呂入ったことも…あったような…
夏は一緒に海行ったけど…

いや、幸也君がどうしてもっていうなら考えるけど。

[多分冗談だと思いつつ真に受けてしまうのは去年の冬に聞いた告白のせい。
彼があまりに真剣だったのはわかったから、笑って流すことなんてとてもできず、ひとまず正式な返事は先伸ばしという形に保留したのだった。]
(53) 2020/12/30(Wed) 0:16:50

【人】 一橋 華

…あ、うん!そうね、パウンドケーキ食べようか。
きっと佳純のでしょ?楽しみ。
お茶淹れてくれるんだ?じゃ、お言葉に甘えちゃおうかな。

[彼がそう切り出してくれたので、何とか笑って自分の中の微妙な気まずい感じを拭い去る。お茶が入る頃にはいつも通り、気を取り直して切り分けられたパウンドケーキの横に雪うさぎを並べていた]

あったよ、露天風呂の側に、手を伸ばしたら届くのが。
そっか、佳純は羨ましがってたかあ。
しばらく会ってないな、そう言えば。

[家族ぐるみの付き合いとはいえ、大学に入ってからは幸也君や佳純と会う機会も減っていた。このまま会わなくなっていくのかと、少し寂しい思いもしたものだったけど。雪うさぎに破顔一笑する幸也君はやっぱり可愛い]
(54) 2020/12/30(Wed) 0:30:04

【人】 一橋 華

うん、美味しい。佳純、腕上げたわ、本当。
パティシエになりたいって言ってたもんね。ブレないなあ。

私は…自分の今後とか、いろんな事をまだ迷ってる気がするけど。
きっかけが必要なタイプなのかも。

…あ、ごめんごめん。
雪うさぎ、三人で作ったね。
幸也君、霜焼けになるよって言っても作ってた。

…ごちそうさま。

[そんな事を話しながら食べ終わり、一息ついてから]

そろそろお風呂入る?そこの露天風呂。

[幸也君にそう尋ねた*]
(55) 2020/12/30(Wed) 0:30:44
一橋 華は、メモを貼った。
(a7) 2020/12/30(Wed) 23:46:47