ダビー
────ああ。
俺も、思っていた。
もっとダビーと話をしておけば良かった、って。
スピカが、なんかしょっちゅう、ダビーの事言っててな。
最初は、俺のこと「ダビーとは違うタイプか」って。
[まっすぐこちらを見つめてくる、折り目正しい操縦士。
なんでスピカが俺とこのダビーを比較するような事を言っていたのか、それは未だに解らねど。]
昨日は、大事なもの、あんたに預けたからって。家族になったんだ、って。
俺はろくに気の利いた事も言えなくて、だから、ほんと、礼とか要らなくて、だな。スピカの事もダビーの事も、ろくに知っちゃいなかったんだなと、昨日、思い知らされたよ。
[生還したらダビーと、スピカも交えて"お茶会"してみるか。
そう告げたら小躍りして喜んでくれるだろう"俺たちの知るあのスピカ"に、また会いたいと思った。**]