129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】
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「えぇ、でしょうね。」
呟く言葉は自分が思っているよりも落ち着いている。…大丈夫だ。
長く艶やかな翠を靡かせて処刑室へ歩を進める。
「今この時、ご指名いただいたということは。
私の死を必要としてくれたのでしょう?
ならばお応えするのみです。ですから。
せめて
思い切り楽しんでくださいね
私を
紅く
。思い思いに彩ってくださいませ」
文字が読めなかったから誰かわからなかった。
処刑対象が声を上げるまでは。
「…………、ムルイジなの?」
ああ、ご指名ということはそういうことなんだな。
馬鹿な俺にも理解できたよ。
「……、一緒に行く!!」
ギターを背負う男は駆け足で近寄って、服の袖を掴んで。
共に歩いて行こうとするだろうか。
「…ふふ、そうですね、一緒に参りましょうか」
拒むことなく穏やかに笑えば服の裾ではなく手を差し出しただろう。
テンガン
「えぇ、そのつもりです。
私も皆様の為に努力いたしますし…其方もきちんと楽しませてくださいね?」
肩に手を置かれても振り払うことはなく。友達にでも話し掛けるかのように返すだろう。
「特に特殊な死亡条件はございません。
私、純粋な人の身でございますから」
「あぁ、けれど。本能的に身を守ってしまうのはお許しくださいね?
…皆様ならば、その程度どうってことはないでしょう?」
| 「へぇ、慈悲かな?興味かな?それとも嫌がらせかな?」 みっつ目だといいな、なんて嘯きながら、席を立ち処刑室へ向かう。 手には一振りの抜身の白銀の剣が 用意 されていた。 「お前達の好きな順番を取るといい。 最初でも、最後でも。望むものに譲ろう。」 言葉通り、様子を伺いながら適当なタイミングに並ぶだろう。 (10) 2022/02/18(Fri) 21:35:38 |
「反撃ですか…そう、ですね。
何もしないとは言い切れません。私も、楽しんで良い場なのでしょう?」
| 「好きにするといい。折角の 舞台 だ。 お前の望む在り方で踊るといい。 最終的に 死 ねばそれで構わぬのだから。」 どれだけ 好きに したところで、その結末を与えることができるのだから、と微笑む。 (13) 2022/02/18(Fri) 21:46:31 |
| 「元気なうちがいいなら、アルレシャ、最初に行くかい? 見本にもなるだろう。」 (20) 2022/02/18(Fri) 21:52:10 |
「…はは、では好きに遊びましょう」
構えられる銃に、反射的に薄く琥珀色をした障壁を展開する。
1発目の弾丸が掠めていくのを感じながら、2、3発目を障壁で受け止め。身代わりとなった障壁は欠け落ちていく。
4発目が髪を揺らすのを感じながらテンガンを指で指し示したならば。戯れに競った時の様に、淡い光を伴い生成した鋭利な結晶を貴方へと撃ち出す。
ギターを回す。構える。鳴らす。はじまりのFの音。
コイツと共に舞うと決めたから。逃げないと決めたから。
「…………、」
合図に合わせて顔を上げる。出番はまだだ。
それでもいつでも準備は出来ているよ。
今から俺は、俺の意思で人を壊すんだ。
シェルタン
意識が銃撃に向いている今、そちらへは無防備だっただろう。
「ぅっ、ぐ…!!…あは、…」
痛みに声を漏らすも貴方の囁きを聞けばにやりと笑ってみせ。
咄嗟に琥珀色で短剣を生み出せば自らに突き立てられた刃物のその先、貴方の腕を目掛けて切りつけようか。
エルナト
投擲されたナイフを避ける事は叶わない。胴体でそのまま受け止めれば、3つの結晶を生成。
「…っ、ぁあ!…はっ、お返し、ですよ!」
貴方目掛けて真直ぐに射出するだろう。
男が動き出すのは、ムルイジの傍に人がいないタイミング。
靴音を鳴らす。衝撃波が巻き起こる。埃が舞う。
「いくぜ、クラッシュ!!!!」
男とギターが叫ぶ。唸る。猛る。
音は空を切る刃となって風を纏い駆ける。
「――――……slash」
ひとつ。ふたつ。みっつ。
拍を刻むようにして。
ひとつ。ふたつ。みっつ。
下半身、脚のみを狙う振動の斬撃を打ち込む。
小さな刃。致命傷にはならないはずだ。
「――――……」
口元は動くだけ。音はここじゃあ響かない。
届いたならそれでいい。揺らがない瞳で見据えて。
……琥珀色に、ただ真っ直ぐに音をぶつけた。
バーナード
「あ"ぅ、…く…っ…ぅ…!?」
不意打ちであるそれを完全に防ぐことは叶わず、不完全な障壁の先、穿たれた腕の痛みに苦悶の表情を浮かべる。
ならばと障壁を崩せば貴方の足元へ、足を穿つための杭を。
ポルクス
風の刃が自身の足を裂くのを感じる。
致命傷とならないそれには視線を向けず、風の、音のその先。
君の瞳を真直ぐに視る。
ああ、今日も君が真直ぐなままでよかったと。
この身を揺らす音は、あの日のように心地よく。
だからこそ、君の頬を掠めるような軌道で"贈物"をお返ししよう。
| >>37 クロノ 「スタンガンでも使ってみるかい? か弱い女性にオススメだよ?」 (39) 2022/02/18(Fri) 22:48:27 |
ムルイジ
男は視線を逸らさない。男は動かない。
ギターを構えた男は仁王立ちで立って。
"贈物"をこの身でしっかりと受け止めよう。
それが掠めた頬から血が溢れても。
ああ、その気持ちも届いているさ。
アンタの音が止むその時まで。俺は一緒にいるよ。
| >>40 はっとした同僚 「君はか弱くないからね。 オレはか弱いから思いついた。」 (42) 2022/02/18(Fri) 22:56:54 |
| >>41 クロノ 「そうそう、それ。」 必要なら扱い方と出力の設定を教えてやったろう。 (43) 2022/02/18(Fri) 22:58:39 |
「は、あ…
ふ
…、
く、
っうァ…
」
肩を大きく揺らして酸素を取り込もうとする。
失血と痛みでくらりと眩む目の前を、全てを威嚇するように吼えれば数十程の結晶を生み出し。
辺りの気配へと琥珀色の雨が降り注ぐように命じよう。
届くかどうかなんて、もう分からないけれど。
| (48) 2022/02/18(Fri) 23:04:38 |
| 琥珀の雨が離れて眺めるこちらまで流れてくるなら、 白銀の薄い傘でそれを防いだろう。
何人かは気紛れついでに護ってやったかもしれない。 (50) 2022/02/18(Fri) 23:06:34 |
| (a9) 2022/02/18(Fri) 23:08:24 |
空気の揺れを感知する。
「…………、ッ!」
舞う結晶へと視線が動く。
避ける手段ないヤツ庇う余裕がねえ!
「――――……block」
ギターを弾く。音を鳴らす。
正確に。振動の壁を作り出して。雨をしのぐ。
もし微かにでも助けを呼ぶ声があったなら、その声のする方にも同じ様に振動の壁を貼るだろうか。
| >>51 バーサク系同僚 「やりようはあるんだよ?」 君がコレの能力の届く範囲にいたなら、白銀の傘を差し掛けてあげるだろう。 (54) 2022/02/18(Fri) 23:10:23 |
「……バッカ! ロベリア!!」
しゃがみ頭を守るロベリアの周辺に音の壁を作る。
その際、自身の壁の揺れがブレて少量の雨をあびることになったが。
| >>59 心優しき同僚 「はい、はい。」 言いながら君への傘もそこに在るだろう。 ついでに届くならあそこの狂犬 >>61 もだ。 遠くは同僚の水傘に任せて、近くの面々へ傘をやる。 最も気紛れなコレだ。庇うのは同僚と、目についた者くらい。 食らう者もいただろう。 (64) 2022/02/18(Fri) 23:23:25 |
「……ぁ。ふ、ぁははっ…!」
なんだ、無事にできるじゃないか。
言葉を紡ぐ事はできないけれど。悲鳴ではなく笑い声が僅かに零れて。
障壁を破って届くそれは多少の威力を殺していたとしても、今のこの身には十分だ。
それでも。
「…は、っ…ぁ
、ま、だ
……俺は、生きているぞ…」
どうせ死ぬのだ、命を削って使ったところで変わらないだろうと。
再び頭上には無数の結晶が生成され始めるだろう。
| (a15) 2022/02/18(Fri) 23:25:37 |
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