176 【R18】実波シークレットパラダイス外伝【身内】
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「あ゛あ〜〜〜〜……」
テラス席のテーブルに突っ伏して、
嘆きとも苦悶ともつかないうめき声をあげている。
昨日の今日、という理由もあるのだろうが、
それにしてはなんだか“今”を苦しんでいるような。
「助けてくれっす〜〜〜〜」
まるで、昨日更に何かあって、
今日何が起こるか分かった、みたいな───
| 「ふむ……………………」 朝、集合場所に顔を出すと、脱落者のレッテルがいつの間にかなくなっていて首を傾げ。 「……これは皆の頭の中から昨日の記憶が消えましたか?」 消えてません。 (0) 2022/09/28(Wed) 21:20:35 |
| 富武 瑛は、昨日は部屋に帰るには帰ったが、とても遅い時間だった。 (a3) 2022/09/28(Wed) 21:22:52 |
「……すぅー……すぅー…………」
アンケートに真剣に向き合ったらこの部屋で眠っていた。
頬にテーブルの痕をつけながら器用に寝られるのは夜連勤のたわものだ。あとで同室者にものすごく連絡していたという。
朝風呂は日々の日課となりつつあり、今日もまた湿った頭で食事の場へとやってくる。
浴衣をひらひらさせるも、先日までの安価で市民権を得ている牛のパッケージの石鹸の香とは異なり、何やらフローラルさを醸し出しているし、髭の剃りも先日よりはしっかりとしている。
何やら肌艶も良い具合での着席となったが……、さて。
パッと突然切り替わるモニタ。
会社の開発室、その一番端っこ、狭苦しいと評判の研究室の一室であるその風景に。
「あ」
と声が上がった。
「あー、あー、ちょ、いやあ、飯時はマズいって本当。
映像終わるまで目閉じてろお前ら……」
晒されるのはもう先日被害者が出た事により仕方ないとしても、
これを見せられる社員各位のメンタルが心配になった。
1/2
映し出させる映像に映る、まだほんのりと若さが残る役職に就く前の男の下半身は……既に露出しており。
といっても、社長と異なりこれは人前ではなく研究室。人の気配などありはしない。
下半身露出マンのままに並べていくのは、まだ御社開発途中となる商品の数々。ボトルに入れたローションに続いて、ディルド、アナルプラグにエネマグラ、etc etc……。
後はもう、映像の続きを見ずとも、容易に想像はつくはずだ。ローションに塗れた道具を自らに突っ込み自慰に耽ける訳である。
人がいないのだから恥も外聞もあったものじゃない。無様に感じはじめた辺りで映像は、切れた。
忌部永信は、実は、アナニー癖がある。
商品開発の最前線から外れた今もこの癖は続いており、日々の自己開発を繰り返している。
2/2
食事時にお見苦しいものをお見せしました…、と急に敬語になりながら眉間を押さえている。
「性癖暴露ターイム、楽しんでくれてるかな?
それでは続けて、こちらのVTRもどうぞ!」
社長は何が面白いのか随分ニコニコした様子で、
リモコンをぽち、と押して次の動画を映す。
〜〜〜
『盗撮用のカメラはちゃんと置いてくれたかな?』
「…………はい。言われた通りにしたっすよ」
廊下の片隅。スマホを耳に当てた男が一人。
『そんな不機嫌そうな声をしないでくださいよ。
社長は嬉しいとも……まさか開発の方に掛け合って、
自らそういう用途のカメラを作ろうとしてたなんてね』
「はあ……なんなんすかホントに……」
お馴染みの登場人物となった社長と通話する、
何故だか物凄く気疲れした様子の牧野瀬。
さらっと衝撃的なことを言っているが、
今回重要な情報はそんなことではなくて。
| 「ふむ………………」 (2) 2022/09/28(Wed) 21:45:10 |
『それじゃあ……後は分かってますよね』
「……嫌だと言ったら?」
嫌悪感を示しながらも、目の色が変わる。
まるで何を言われるか期待しているような。
『自分でも分かってるはずだろうに。
ああそれとも、わざわざ言ってほしい?
──さもないと、
この事を皆にバラすよ
って。
どう?興奮します?』
瞳を見開いて、ごくりと生唾を飲む様子が、
自らの仕掛けたカメラで如実に映し出された。
咄嗟に内股の方に腕をやって、
慌てて辺りに人が居ないか確認する仕草をして。
「っ……興奮してなんか、ないっす……!」
『虚勢はいいから。……必要なものは持たせたね。
広報らしく、ウチの会社の製品の“イイトコロ”、
ちゃんと自分の身体で体験して見せてほしいな』
『部屋の外、誰が通るとも分からない場所で、ね』
暫し十数秒、思い悩むように眉間に皺を寄せて。
けれど頬は紅潮して、吐き出す息はどんどん荒々しいものに。
諦めたように唸りながら、ビデオ通話に切り替えて、
何処とも知れない廊下で衣服を脱ぎ始めた。
「………………ド、変態っすね」
『お互い様ですよ、牧野瀬さん』
【秘密開示】
弱みを握られたうえで、それをダシに何か屈辱的なことを強いられることにとても興奮を覚える性癖の持ち主だ。
こんな会社にいて盗撮程度の悪事、
いまさら大した処罰なんて与えられるわけないのに、
それでも指示に従って快楽を得ようとしてしまうのだ。
ついでに盗撮用カメラに携わってたとこからして、
人の恥ずべき部位、行いを暴くのも普通に好きだし、
そっちは別に隠してないのでたまにまろび出ていたり。
ロボ太
「どれだあ……帰ったら好きなの与えてやるからなあ……。
いや、与えていいのかこれ……まあいいか……」
よくない。
| 「ふむ……………………」 (4) 2022/09/28(Wed) 21:55:15 |
望月
「あーあ……ロビンちゃんもごめんなあ。
飯時に尻は良くないよなあ本当。あの社長も全く、もうちょい開示の仕方をマイルドにするとか考えてほしいねえ……」
ただでさえ飯事の類にちょっとばかり思うところがある、と勝手に思っている同期に向かって。
謝罪の言葉を向けながら、微妙なダメージをまだ引きずっているのか、眉間に皺を寄せ、それを揉みほぐした。
しばらくして起きれば慌てて集合時間までに出ていったが、
ふらふらと開いていない扉に向かえばそのまま頭をぶつけ、
しばし情けなくしゃがみこんでいる姿があった。
香りが今日も変わると思うので換気はしておいて、退室をした。
「瑛ちゃんの反応、オレのも幸ちゃんのも反応全く変わんねえように見えて、何思ってるかわからねえ……!
ごめんなあ、見たのは美味いもんでも食って忘れとけよお」
| >>+8 忌部 「え、いやぁ……素晴らしいものをお持ちだなと……」 表情はあまり変わらない。 特に引いてる様子などは見られないが、こういう時は大体において考えてることを頭の内に封じているときの癖のようだ。 (5) 2022/09/28(Wed) 22:07:29 |
富武
「……ありがとなあ……。……本当に思ってるう?
たぶん、それ、他のやつに言ったら多分立ち直れなくなるからやめとけよお?」
素直には喜べない。
幸い、羞恥心とかその手のものは薄っぺらい男ではあるが、褒め言葉に情けなく笑うばかりのありさま。
実際のキミの本音の部分がどうとかは、ちっとも気づいてはいない。
| 富武 瑛は、鹿籠 吉弘に羨ましがってる…………と興味深げな目を送った。 (a7) 2022/09/28(Wed) 22:17:05 |
望月
「…………」
「そうだな、社長の話だったけど後にしとくかあ」
見下ろす瞳に、僅かな沈黙。
その後にへらりと笑い返す。
よろしくない癖の情報など、意識の外に追い出してしまえとキミの話題を肯定。
| >>+9 忌部 「え、本当に思っていますが。 俺はどれも使ったことありませんしね……」 この旅行に来て 大事な物が大分投げ捨てられてしまった気がする。 そんな事は何一つ言わなくてもいいことである。 (8) 2022/09/28(Wed) 22:19:12 |
鹿籠 吉弘に、面白みなくてすまんなあとおどけている。後輩に対してのリアクションが雑。
| 「………………ふむ」
去っていく上司を見て、ぽつり。 (11) 2022/09/28(Wed) 22:32:39 |
富武
「お、興味あるう?
いくつか持ってきてるから、プレゼントしようかあ?」
ちゃんと未使用品だぞと、ヤケクソで笑っている。
こんな場所に何を持ってきているんだというツッコミは受け付けない。旅行先だって溜まるもんは溜まるので。
| 「……鹿籠くん、顔から色が抜け落ちているよ」
面白い様は沢山見せていただいたのだが、さて。 (13) 2022/09/28(Wed) 22:35:50 |
| >>+11 忌部 「いえ……いや、一つくらいは持っててもいいかもしれませんけどね……」 この男。 普段どこにいようと突発的に興奮するので、そのようなものを持っててもあまり意味がなかったりするのだ。 おそらくだが、使えるシーンがあるとすれば、家でうっかりニュース番組など見てしまった時だと思われる。 (14) 2022/09/28(Wed) 22:38:30 |
「皆の性癖……興奮するし……
何だかんだ火傷しつつも、
大したことないのが出ると思ってたのに……」
否定しまくってたせいで忘れてたけど、
思い出してみれば僕の隠してる性癖といえばそれだ。
ついでに社長が苦手な理由も。
望月
「……」
多弁さで言うなら此方も負けてはいないが、この時ばかりは沈黙で待った。段々と申し訳なさが混ざってきて、がりがりと頭部をかいたり、あー、と意味を成さない呻き声をあげたりしていたが。
「……ん? うん。夕飯なあ、わかっ……──
は!?飯!? えっ、……ロビンちゃん!?」
一方的に言い残されて、取り残された片方。
驚いて声が裏返ったものの、ぽかん、と間抜けに口を開き。
しばし。
「ヤバい。タイマンでマジ説教があるかもしれないなあこれ……」
肩をがっくし落としたとか。
| (a10) 2022/09/28(Wed) 22:43:31 |
| 富武 瑛は、鹿籠 吉弘に「ふむ……」と呟いて、それから何かを耳打ちした。 (a11) 2022/09/28(Wed) 22:45:45 |
富武
「いつか使うかもしれん時に持っといて損はしないからなあ」
メンタル的な方でなら、する可能性はある。
「何せ開発設計からユーザーまで全ての工程に関わってんだ。
商品選びから使い方、アフターフォローまで全部面倒みるぞお?」
ヤケクソではあるが、事実は事実。
おそらく商品関連の知識は確かなものであるし、用途についても事細かく説明出来るはずだ。
……いや、キミ相手にそれをするのは断られてしまうかもしれないが。
ロボ太
「……ああ。確かにそっち需要はあるかあ。
異形の型とかも一定数人気あるし、別にロボ太の場合、手のパーツに組み入れてもいいわけだしなあ。
会社に戻ったら試しにやってみるかあ?」
つい大真面目に開発者目線が入った。
キミの体をジロジロと見ているが別に今に限ってはやましい目的ではない。たぶん。
| >>+14 忌部 「 手厚すぎる。 いえその、 俺は開発の必要性はあまりないんですけどね…… 」 理由は黙秘するが。 「あぁ、そうだ忌部課長。 この後少し時間が取れませんか」 少し、話したい事ができましたと。 あまり表情の変わらない顔で、そういった。 (18) 2022/09/28(Wed) 23:00:20 |
今言った開発ってそういう意味だったっすか……?と突っ伏したまま顔を上げた。
富武
「そりゃ、かわいい後輩の為なら、出来る限りの事はするもんだろお?」
部署は違えど、同じ社員で大切な後輩であるわけだしと。
余計な手厚さとわかってはいるから、セクハラの一種と捉えてもらって構わない。
自身の性癖が暴露された直後だというのに、全く太々しい態度である事。
「お、もしかしてマジで貰う気になったあ?」
「ってのはまあ、置いといて。
勿論。昨日、愚痴ぐらいは聞くって言ったろ?どこ行きゃいい?」
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