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【人】 物書き ラサルハグ>>1:95 ミン 「来年」 思ってもみなかった、という考えがありありと表出した声が出てしまった。鸚鵡返しになぞって、少し首を傾ぐ。 「……確かに、…実際にそうしている人々も多いようだ。 成る程、そういうものか……。 …正直な所、華やかさに少々…面食らっていて。 当たり前の筈の事が…解らなくなっているかもしれない。 …そうか。 ……そうか」 初めて知った事みたいに呟く。 彼女の声も、微笑みも、この祭りに相応しく。 街を彩る花をなんとなく見回してから、視線を戻して。差し出された飴玉を受け取った。 「私も、妖精を自称する事になるとは……大の男が。 ありがとう。 ……返せる物が無いな。 何かひとつ、奢ろうかな。貴公も楽しみに来たのだろう? 学生の身は…忙しいだろうに」 軽口めいて、すぐ傍の店を指す。 (17) 2022/03/22(Tue) 22:39:43 |
【人】 物書き ラサルハグ「おや……ゲームが始まっているのか。 …ふふ、随分と手際が良いらしい。これは、怖いな」 少しも怖がっていない口振り。 しかし元気そうな少年から掠め取る手腕は大したものだ。 駆けていく小さな子供をひょいと器用に避ける。 さあ、今日はどうしようか。 (20) 2022/03/22(Tue) 23:16:21 |
【人】 物書き ラサルハグ>>+4 ポルクス 「魔法を買う……というのは、初めてだな……。 成る程、……成る程。これは、」 銀色のほのかな灯りがふわふわとこちらへやって来た。 強すぎない光は優しく、確かに周囲を照らすと言うよりは。 「…あたたかいような気が、するな」 杖を持たない片手で受け止めてやると、銀の灯りはてのひらに留まる。それは焼く熱ではなく、彼の言う通り、心豊かにしてくれる。 それこそ、花を眺めている時の様に。 「……そういえば…ランタン屋があるようだが…、 そことはまた別の商売なのだろうか? …若くして仕事を持っているとは、恐れ入る」 灯りを手の中で遊ばせながら、首を傾いで少年を見遣る。 (35) 2022/03/23(Wed) 13:51:01 |
【人】 物書き ラサルハグ>>25 ミン 「そうだな…、華やかで賑やかで、…穏やかだから。 あまりのんびりしているのも勿体ないかと思っていたが… …焦る事はない、か。 教えられたな」 笑う彼女を前に顎を撫でて、まじめくさって言ってやる。 つられるように口元を緩めた。 店先に並ぶ、指でつまむ程度の小さなポプリに自然にコインを支払って、そのうちの一袋を差し出す。 「物書き見習い…、だな。先生呼ばわりなど、まだ早いさ。 貴公の方が、日々学んでいる分…語彙も多いかもしれない。 …勉強熱心な学生殿には、これで勘弁して貰おうか。 “心を温かくする”効能なら…きっとある」 時系列は前後するが、銀の灯火を売る少年の売り文句を真似る形となる軽口。それでも、決して嘘ではないだろう。 「ミリアン殿には……行動力も探究心も。 遊び心も、あると見える。 …きっとこの街でも…顔見知りが増えるだろう。 この祭りが善き経験に…、豊かな糧になる事を、願っている。 ……などと、大袈裟だろうか。 まあ、貴公の学ぶ分野への…期待と思って頂きたい」 (36) 2022/03/23(Wed) 14:11:49 |
【人】 物書き ラサルハグ>>40 ミン 「100年、か……。それは……」 あまり、考えたことがなかった。 気づけば大人になっていた。そうして、すべき事を終えた。 持て余すかと思っていた。実際、広大な世界を前に迷っている。 「長いな。祭りを…楽しむ時間は、たっぷりありそうだ」 それでも、彼女の言う通りだと思える。 ――そんな自分に、少し安堵した。 小さな返礼品を受け取ってもらえて、気づかず微笑んだ。 見習って、話をしてくれた相手に配るとしようか。 「……そう、……実は。 物書きになれ、この祭りが良さそうだから行け、と… 今の所、以前の同僚に言われるままに来ている。 …早いかもしれないが、来て良かったと思っているよ。 それこそ、妖精の話を…書いても良いだろうから。 貴公は、好きな物語などあるだろうか? 参考までに、聞かせてくれないか」 (42) 2022/03/23(Wed) 18:28:57 |
【人】 物書き ラサルハグ>>+8 ポルクス 「練習……か。使いこなしているように見えるが… …こういった魔法の使い方も、あるのだな。 …良い魔法だ。 大事にすると、いい」 などと語ると、立場が少しおかしくなるだろうか。 まあ、褒めているのだから構うまい。 彼の指した方向を仰ぎ見ると、人が寄っていく様子が見えた。 話に熱が入るのをひとつ瞬きして聞く。 「……商売敵どころか、余程惚れ込んでいるらしい」 嬉しそうにすら見えるから、こちらも笑みが零れた。 「あの彼か。…店で彼に会う事は、まだ叶わなそうだが… ……良い話を聞けた。 夜の供になるランタンを…丁度探しているところだ。 是非、見に行ってみようと思う。 ありがとう、……ポルクス殿、だったか」 銀の灯火はもう少しの間、留まってくれるようだ。 ほのかに輝くそれを手遊びめいて指先に転がす。 (46) 2022/03/23(Wed) 22:09:00 |
【人】 物書き ラサルハグ>>43 ミン 何もせずとも時間は続いていく。平穏であるなら、猶更。 それを楽しく過ごす事は、そう難しい話でもないらしい。 仰々しく努力などしなくても、良いのだろう。きっと。 「…才能は、どうだろうか、酒の席での軽口なのではと。 正直なところ、今でも思っているが……まあ、まあ。 ……成る程、冒険ものか。 好きなジャンルを聞けば…人となりが多少解るものだ。 意志を持って動く事が…、成し遂げる姿に共感する事が、 …時に涙するほどに楽しいのなら。 ミリアン殿は、流されるだけの人生とはなるまいよ」 微笑ましいエピソードは、この短い間であっても想像できる程に彼女“らしさ”を感じる。語尾が笑いに少し、跳ねてしまった。 「…仕事の片手間に、即興で物語を作る遊びが流行って。 それの評判が少し良かったから…書き溜めてはいるよ。 …冒険ものと、妖精。合わせれば、何かしら書けそうだ。 ……伝記ものの方が…売れはする気がするが」 センセーショナルなテーマだけでも、それなりに話題にはなるだろう。特に望んではいないから、苦笑で流す。 (50) 2022/03/23(Wed) 23:03:24 |
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