67 【ペアソロRP】イソトマンドレル【R18/R18G】
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[ 僕の名はシェラード・ヴィリアーズ。
ヴィリアーズ家のお母様
婿養子として迎えられたお父様
その間に生まれた次男でありました。
二人目は娘が欲しい、と熱望していたお母様に
とって、シェラードは期待を裏切る存在でした。
お母様は可愛いものが好きです。
お母様は素敵なものが好きです。
お母様はオンナノコが好きです。
息子など二人も要らぬと、そうなるのは
必然といえます。 ]
「 あなたは 今日からシェリーよ。
わかったら返事をしなさい シェリー 」
[ まだ舌足らずな年齢の頃。
シェラードは己を捨てられました。
どうしてと泣き喚けば顔以外に痣が出来ました。
嫌だと逃げ出せばヴィリアーズの使用人に
ごめんなさい、ごめんなさいと辛そうに謝られ
捕まえられました。
心がボロきれのように酷く擦り切れた頃。
シェラードの心は己を守るために、
辛い現実を切り離すために、
人格を生み出しました。 ]
[ 僕を守るために。心が壊れてしまわないように。
傷つかないように。悲しまないように。
シェリーは何年も、僕を…
分かっています。
いつも記憶のない時間がある事。
お母様が、僕に知らない僕の話をする事。
嫌だ、と思った時には記憶がなくなって。
気づいたら、全てが終わっている。
気づかないはず、ないのです。 ]**
| [ オーブリーが近付けば、ふわりと女性らしい香りが漂う >>4。 私の手を握る、私よりも小さな手と、掛けられたその言葉に微笑を浮かべた。 こちらの気を知っているのか、いないのか。 ] いいや。 お前の口にも合えばいいが。 [ 礼を言う >>3ミシェルにそう返す。表情が固いように >>2思うが、指摘はしないでおこう。 部屋の扉から顔を覗かせ、廊下を歩いていた侍従の一人を呼び止めれば、ティーカップをもう一つ持って来るよう頼み、テーブルに戻って一人掛け用のソファに腰を下ろした。 ] (8) 2021/04/08(Thu) 15:37:27 |
| ああ、それは私が。 この間、キャラメレが最近のお気に入りだと ミシェルに話していたのをちらりと聞いてね。 喜んでくれたのなら幸いだ。 [ オーブリーの問いかけ >>5に、軽くミシェルに視線を向けた後、再びオーブリーを見れば、上品なその仕草をつい目で追ってしまう。 そして、美味しそうにクッキーを頬張る >>6その姿も。 ] ……本当かい。 それは良かった。 [ 実は私が焼いたんだ、と口に出すのは憚られて、 けれど少し照れたような、はにかんだ表情を見せてしまったのは、気付かれただろうか。 ] (9) 2021/04/08(Thu) 15:39:00 |
| 彼……の、誕生日? ああ…… [ 少し舞い上がるような心持ちでいたところを、冷や水を浴びせられたかのように冷静にさせたのは、これもまたオーブリーの一言だった >>7。 好いている人がいる、という話を最初に聞いたのはいつだっただろうか。 思い悩むような表情を見せるその様は、まさに恋する乙女。 胸はちくりと痛んだが、気付かないふりをして。 ] 男性へ贈る、一般的な物としては…… 時計や財布、ネクタイなどだろうか。 [ 悩みを相談されたなら、的確なアドバイスを。 そこに私情は要らない。 ] 心の籠った物なら、何だって喜ばれると思うけれどね (10) 2021/04/08(Thu) 15:41:59 |
| [ 侍従が持ってきたカップに紅茶を注いで、一口。 オーブリーは気に召したらしいそれは、やはり甘いな、と思った。 ]*
(11) 2021/04/08(Thu) 15:42:58 |
| (a2) 2021/04/08(Thu) 15:45:35 |
[ 幼き頃に婚姻の約束をするなど、まあありふれた
可愛らしい話だと思います。シェラードも
そんな幼少期を過ごした一人でありました。
幼なじみのシャロン。彼女は確かにシェラードに
とっての"特別"でした。
シェラードには友人がおりません。
ヴィリアーズの家に相応しくないと全て
切り捨てられましたから。
大抵の人間はお母様を頭がおかしいと、
関わりたくないと距離を置きましたから。
シェラードに罪がなくとも、
それは変わりませんでした。
そして、シェリーが生まれました。 ]
[ シャロンは良き家柄の令嬢でした。
連れられたシェリーを見て一言、「かわいい」と。
お母様のお眼鏡にかなったこともあり、
シャロンはただ一人、傍におりました。
シェリーは、シャロンに会う時は姿を表さなく
なりました。
傷つける存在の前にしか、シェリーは必要とされませんから。
シェラードは、
長らくシャロンと共に過ごしました。
純粋で、透き通った心。
それは閉ざした心の鍵を、少し開けるほど。
そしてシェラードはある時口にしたのです。 ]
「 ぼくが、おとこだっていったら、どうする? 」<
[ 恐ろしかったのです。
この見目だからこそ、シャロンは
いてくれるのではないかと。
シェラードはごくりと息を呑みました。
汗がつぅ、と滑り落ちるのさえ何時間も
経つような気がします。 ]
「 けっこんして、およめさんにしてもらう!
おんなのこじゃなくて、シェドがすきだもん 」
[ きょとん、とした顔をして、次
にぱ、とわらって。
シャロンはそう言いました。
それは太陽のように眩しく。
緊張したのが馬鹿みたいだと、小さく笑って
こう言うのです。 ]
[ 人生の転機というのは
唐突に訪れるものだと思います。
いつものように身支度を整え、朝食を取りに
ダイニングへ向かいました。
一礼して席に着くとお母様が口を開きます。 ]
「 シェラード。貴方には婿に行ってもらいます。 」
[ それはもう、驚きますとも。
思わずぽかんと口を開けてしまったほど
ですから。
シェラードは心踊りました。ようやくこの家から
逃げられるのだと。
その次に続く言葉を聞くまでは、でしたが。 ]
「 ひとつ隣の国にお前を貰ってくれる家がある
そうでね。代わりに娘を長男に嫁がせてくれる
っていうから、もうお前は要らないわ。
行ってくれるね? 」
[ 全く、本当に。
ふつふつと湧き上がるのは笑いか、呆れか。
勢いよく手をついて立ち上がると食器ががちゃり
と鳴りました。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
幼き頃の約束が胸を締め付ける。
シャロン。
たすけて。シェリー
目を瞑ると、ぼんやりと、自分の姿が
映りました。
そしてぽつり、と口を開くのです。 ]
「 いいよ、今まで通り、たすけてよ 」
[ 縋るように、そう言いました。
目の前の自分は、その言葉を聞くとニヤリと口角をあげて。 ]
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