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【見】 会社員 矢川 誠壱いやだって、ふりようのお前がさ。 要が聞いても笑うぞ、絶対。 [ そういってWふりよう仲間Wの 友人の名前を出せば、余計に笑えた。 ひとしきり笑ってしまった後、 ふう、と息を吐いて、微笑みかける。] でもまあ、雨宮は、向いてるよ。 優しいし、人のいいとこ引き出したり 伸ばしたり、上手いなあって思うし。 あと、親身になってくれるし、 …慕われる、先生になるよ、お前は。 [ そういって、くるり、視線を動かして 「でも」と落として、少し迷う。 続けるべきか、カッコ悪いしな、 でもまあ、今更かなあ、なんて。 んー…と詰まった後、またそちらを見つめ。] (@94) 2020/12/02(Wed) 22:11:48 |
【見】 会社員 矢川 誠壱女子高生に囲まれて、きゃーきゃー 言われてる未来が見える気がする。 …それだけ、ちょっと癪だなって。 [ 羨ましいとかじゃない。 なんか、ムカつくなって。 いつだか、彼が己にいった言葉が ふと過ぎったから、両手のひらで口元に 蓋をして、目を逸らす。 ふう、と息を吐くと、 「こんな気持ちだったの?」と 籠った声で小さく呟いた。 聞こえたかどうかは分からない。 ふ、と頬を緩めて、両手を下ろす。] (@95) 2020/12/02(Wed) 22:12:08 |
【見】 会社員 矢川 誠壱牽制、しなきゃだな [ と笑った。 どういう意味?と聞かれても 「なんでもない」と答えるだろう。 そうして、彼の着任のその日の朝。 呼び止めて、渡すのだ。 ちゃんとつけといてよ?と笑って、 こっそり買っておいた 銀色に輝く輪っかを。]** (@96) 2020/12/02(Wed) 22:12:34 |
【人】 音楽教師 雨宮 健斗──笑いすぎ。 [だから言いたくなかった、と、目の前で 顔を伏せて笑い続ける彼をギロリと睨んで。 友人の名前を出してまた笑いを増やされて。 しぶしぶ口を開いたら、きっとさらに笑うくせに。] …もう笑われた。 理科室に灰皿もうないですよ、だって。 ──マジムカつくあいつ… (202) 2020/12/02(Wed) 22:32:10 |
【人】 音楽教師 雨宮 健斗[ひとしきり笑ったあとで褒められてもな、と また睨んで、残ったおはぎをぽいと口にした。 そうして、口を掌で抑えながら ぼそりと告げられた言葉には、 息を呑んで、ふ、と笑んで。 ] まぁーな。 モテちゃうかな。 [にやりと笑ってやった。 籠った小さな声には、ちらりと視線を流して、] …おっそ。気づくの。 [とそっぽむいてやるのだ。 ] (203) 2020/12/02(Wed) 22:33:39 |
【人】 音楽教師 雨宮 健斗[着任の日。 珍しくスムーズに起きた彼から渡された、 銀色に目を見張る。 まじかよ、と言いながら、完全に赤くなった顔を 誤魔化すように、そっと、唇を合わせた。 せんせー、彼女いるんですかー? なんて、早速きゃっきゃする声に、 ] いまーす。 わかったからとりあえずはやく座れ! [と、相変わらずの言葉使いで、 お世話になった校長室に呼び出されたと言えば、 きっとまたお前は笑うんだろう。 ]** (204) 2020/12/02(Wed) 22:36:32 |
【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵−いつかの話 「どうしていつもは避ける6月に帰ってきたの?」 「僕が偶に雇われ教師になってるのは教えたよね? その学校の文化祭があるらしいから、 なんとなく帰ってきちゃった。一緒に回ろう?」 [ かの音楽教師は愛くるしい彼女を連れて、 梅雨の文化祭に足を運んでいた。 彼女の見たいもの、試したいものをとNOとは言わずに 一緒に楽しみながら、体育館の催し物を見ることに。 ] 「バンドって、かっこいいわねぇ……」 「なぁに、好きなの?」 「好きとは言ってないでしょ?」 「年下にお熱になっちゃ嫌だよ?」 「ふふ、ヤキモチ屋さんね本当」 (205) 2020/12/02(Wed) 23:44:53 |
【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵[ 双子のバンドをふたりで遠くから見ていると、 グランドピアノが移動してきた。 飛び入り参加らしいその生徒は、 将来を有望されていた、青年のような気が。 心に響く音色。 隣にいる彼女も途中から食い入るように 舞台を見つめている。 別にピアノ弾きがどうなろうと、関係ない。 演奏が終われば、彼女を連れて 廊下ででも待ち伏せをしただろうか。 ] 「誰かお探しかな?」 「……」 「別に僕は何もしてないよ。一言だけ。 今日の演奏は、数年前にどこかで聞いたものより 格段によかったよ。自愛してあげるんだよ」 「な、っ………っるせぇよ、ばーか!!」 (206) 2020/12/02(Wed) 23:47:42 |
【人】 兄妹揃って物好き 柊 真理絵[ 感想を述べただけなのに、 何故か罵られてしまった。 彼は、彼女に満面の笑みを見せて、 『あぁいうのが照れ隠しっていうんだよ』 なんて、誰かを探して校舎の方へと 戻っていく彼の背をふたりで見つめたはず。 それから、偶に気にかけていたのは本当。 わざわざ、林間学校へ彼の妹を投入したのは、 仮教師の小さな心遣い。 教師を目指して、その目標を達成したなんて 彼が知ったら、人がどれだけ成長するのか、と 観察対象になったかも。 でもまぁ、仮教師も雇われることもなくなって、 多分会うことは、ないだろうけれど。 ]* (207) 2020/12/02(Wed) 23:48:15 |
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