42 【突発完全RP村】実になりてこそ、恋ひまさりけれ【誰歓】R18
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あ。
[ 気付いたら彼のことを自然に尊龍って呼んでた。
聞いたわけじゃないのに。
そしてね、その時の優しい瞳を
私は「好きだ」って 思ったの
ここへきて すこしずつ流れてく
あの娘のこころは
私とは 別のものだけど ]
[ 居間へと通されて
座布団はふかふか。
本当にかみさまの場所なのね。
見たことの無いような綺麗なお菓子を
かわいらしい子供が持ってきてくれる。
手を伸ばす前に あなたは私へ問う ]
これで私は ほんとうに
あっちの世界から 居なくなるのね
[ 私を連れ去るものに 集う蝶 ]
[ 私にはちゃんとパパとママといる。
お友達だって居るし
まあ……名ばかりの彼氏も居たりもする。
来週から始まるソシャゲのイベントを楽しみにしてたし
まだ限定のスイーツも食べてないし
未練が全く無いといえば嘘じゃない。
向こうにいた私はどうなるのだろう。
消えてしまって悲しむ人がいる。
忘れられるのなら、やっぱり寂しいかな。
だからね。
私は隣に居るあなたを 見上げるの ]
私は あなたを愛していたから
うまれたのね
あなたをはじめに愛したわたくしは
私とはおなじで 違うかたちよ
あの娘は私で、私はあの娘。
けれど私は お菊じゃないし
お菊は 瑛莉咲じゃない。
ねえ それでも
[ 赤い蝶が集うそれ。
禁断の甘い香りの、花の形を
あなたの手に導いて。
ちゃんと手にとってくれたかな?
そしたらそのまま、私の唇に口づけるように
近づけて ]
[ なんて、聞いておいてね
私はそのまま
尊龍の指先ごと
その花弁を口へと含んでしまうの。
蝶ごと飲み込んでしまうように。 ]
[ かみさまになろうとしている強欲は
ねえ、ちゃんと出来たよ、って
ちろ、と赤い舌を出す。
これからどんな変化が起きるのか、
少し怖い気持ちはあるけれど。
……でももう、後に戻るなんて考えすらしない ]
[ 例えこの強欲が、あなたと同じ形ではなく
醜い鬼へと姿を変えてしまっても。
資格がないと 心臓を貫かれたってかまわない ]
[俺の長くうねった話の結び、
由人が掛けてきた声に、俺は一瞬
ぎくりと身体を強ばらせた。
だけど、返事をする前に
俺の頭はぽすん、と由人の肩口に迎え入れられて
ベッドで一緒に寝た時に嗅いだ由人の匂いが
鼻腔いっぱいに広がった。
……抱きしめられてる。
そう気が付いたのは、髪を撫でる手の
優しい温かみを感じてから。]
…………そこは、さ
「俺がハッピーエンドにしてやる」
とかじゃないの……?
[由人の肩口に顔をうずめたまま
俺は嗚咽混じりに笑ってしまう。
……でも、そういう薄っぺらいこと言って
誤魔化そうとしたりしないで
真剣に向き合ってくれる由人が
好き。
こういう人だからこそ、
一緒に生きていきたいって思えたんだ。]
……ふ、ふ……俺も、
ハッピーエンドにしたげる自信なんか
全ッ然!無いけどさ……!!
[由人の背中にまわした腕を、きゅ、と引き寄せて
俺は微かに肩を揺らした。]
| [散々泣いて、ちゃんと話して。 「その先」へ進む第一歩を踏み出す前に。]
………………お腹空かない?
[どんな時でも腹は減る。 例え死にたがりの腹であっても。 ぐぎゅるる……と盛大に鳴った腹を 両手でぎゅっと押さえ付けながら 俺はおずおずと「恋人」に尋ねるのだった。]* (24) 2020/09/15(Tue) 22:42:02 |
[神域に誘えば、感嘆の声をあげるえりさ。
気に入ってくれたようでよかったと思いつつ、
さらさらと流れる小川に近づくのなら、
寄り添い共に川を眺めよう。
川底の小石は翡翠に瑪瑙、石英が煌めき、
流れる魚はキラキラと白銀や金色の鱗をしたもの。
水面を覗き込めば、
流れる水面に浮世の風景が時折映る事だろう]
……いいや、死んではいないさ。死ではない。
魂の在り方が変わろうとしているのだよ。
[エリサには分からぬかもしれぬが本質を語る。
難しいだろうが、いつか理解できるだろう。
――そう、それだけの時間がここにある。
安心させるように柔く頭を撫でて微笑んだ]
[子供たちにエリサを嫁と紹介しながら、
気恥ずかし気なエリサに、
「なぜ恥ずかしいのか分からない」的な態度でいる。
いつしか自然に私の真名を呼ぶエリサ。
嬉しいと思うのだ、愛おしいと]
えりさ。
[優しく微笑み見つめ合い。
家までの道中はそうして仲睦まじく共に歩いた]
[家に帰りエリサを居間へと通し。
茶と菓子を振舞おう。
――神域への招待。人の世との別れ。
よぉく考えるよう、促して――]
……確かに、死ぬことはなかろう。
だが、あちらの世のお前は”生きて”はいけまい。
生命として刻む軸を違えてしまうからな。
人々の記憶から己が消えていく悲しみ。
世の流れから己だけが取り残される侘しさ。
生命の輪廻に還れぬを悔やむ日もあるかもしれぬ。
……お前のご両親にも、申し訳ないと思う。
それでも……、
[するり、えりさの隣に座り、
見上げてくるその瞳をよぉく覗き込み]
[ひらひらと、赤い蝶が二人の周りを飛ぶ。
菓子をエリサが私の手に導くのなら、
それを受け取り手に取って――。
指が、菓子がエリサの唇へと誘われる。
囁かれる菓子よりも甘い言葉に心が躍り]
無論だ。 私の嫁になってほしい。
愛しているよ。
お前がお菊だからでも、瑛莉咲だからでもない。
お前がお前で在り続けるから、
その魂の美しさをこそ私は普遍に愛し続けている。
[口からするり出る言葉は迷いなく一途なもの。
愛おしさを込めてそう告げて――]
ああ……、ふふっ……。
[菓子ごと私の指まで食べてしまうその愛くるしさに、
漏れる吐息は
色
を含んで愛し気に微笑み。
ひらり。
蝶が霧のようにくらりと姿を変え、
するりと菓子と共にその口内に呑み込まれていった。
まるで新しい”命”を与えるように。
菓子を食べ終え、愛らしく赤い舌を出す姿。
――ああ、愛おしい――]
偉いよ、えりさ。 よく食べれたね。
これで私達は同じ神。
ずっとずっと、共に生きる夫婦になれるのだよ。
[よくできたとばかり、エリサの頭を撫で。
両手を広げるエリサを強い力で抱き締めた。*]
俺一人でできるわけないだろ
[ 嗚咽まじりに笑う彼にそう答えると、
「俺も」と同調する声が耳元に響く。
回された手にきゅ、と力を込められて、
少しだけ体が近づいた。
ハッピーエンドにしてやる、なんて
豪語できるほど己の自信は満ちてないし、
どっちかといえば己一人だとたぶん
バッドエンドへ猛スピードで突っ込んでいく。
だけど、お互いに押し合いながら
選び取っていったものならきっと、
それが正規ルートじゃなくたって、
その道の先にあるのはハッピーエンドと
名付けたっていいと思えるのだ。]
[ いつか終わらない日々を
悔やむ日が来るのかもしれない。
悲しいと思うのかもしれない。
こんなにも美しい場所であっても
孤独は心を殺してしまう。
……これからどれほどの永い時が流れるかも
さっきまであちら側にいた私には
想像だってつかないけど。
小川を共に歩んでいた時から
今この誓いの時まで
変わらないことは ひとつだけ ]
私はずっとあなたの側にいる。
尊龍を孤独にさせたりしないから
ふたりで 生きよう……?
[ 神様の孤独を嘆くなどと
とてもそれは人らしい思考だったかもしれない。
……かみさまと同じになんて、ほんとになれるのかな。
そう、私は欲張りなの。
たくさんたくさん あなたがほしい。
生まれるまえから、生まれたあとだって
尊龍のためだけに 或りたいの ]
[ 赤い蝶が霧になって
私の中へと溶けてゆく。
それは未だ音を立てる、
ヒトとしての生に絡みついて、
捕らえて、引き裂くように ]
[誰にも見届けられない誓いのキスは
初めてじゃないのに、すごく、心臓がうるさくて
触れるだけの軽くて可愛いそれに
ちょっと、震えてたかもしれない。]
――――由人だって。
[やわらかい髪に指を通して
ほんの少し潤んだ目元にキスを落として。
こういう、ちょっとしまらないとこ。
本当に、かわいくて、いとおしくて。
頼まれたって離すもんか、って思う。]
| [盛大に鳴った腹の虫を笑われたものだから 何か言い返してやろうと思ったのに 運ばれてきた料理を前にしたら もう全部どうでもよくなった。
とろりと濃厚な揚げ出し豆腐から始まって 貝殻ごとホタテの半身を焼いたものとか、 大ぶりな蟹のしゃぶしゃぶとか…… いつもの食卓に出て来ないようなご馳走を前に 野暮なことを考えちゃいけない。
由人が頼んだ一品料理で 何やら凍った刺身が運ばれてきたときには 流石にびっくりしたけれど!]
ルイベ、っていうんだ。
[仲居さんの説明に、しげしげとそれを眺めて。 お土産屋でよく見かけるルイベ漬けとは違って 味付もなければ、イクラもない。] (35) 2020/09/16(Wed) 14:38:56 |
|
「炙って召し上がる方もいるんですよ」
[なんて、仲居さんから教わってみたら 行儀が悪いけど、しゃぶしゃぶ用のコンロの火で 脂ののった皮の辺りを軽く炙って食べてみる。
溶けた脂の甘味に、少し香ばしさが加わって…… うふふ、と笑いがこぼれてしまった。]
これは……お酒が進んじゃうやつだ。
[口の中に残る甘みを熱燗で流し込んで 次の一枚は凍ったまま食べてみて。
逃げるように飲むお酒と違って 好きな人と楽しく飲むお酒って こんなに楽しいんだ、って。 ついつい、次に控えるイベントのことも忘れて 盃を空けてしまうのだった。]
(36) 2020/09/16(Wed) 14:39:14 |
|
……え、温泉、行かないの?
[酒気で赤らんだ頬のまま、俺は由人を振り返る。 北の海鮮と美酒とですっかり上機嫌な俺は このまま由人と湯に浸かれるものだと思っていたから 思い切り口をとがらせてしまうだろう。]
男湯だよ、男湯?! 合法的に無料で男の裸見れるんだよ? イェイイェイヲウヲウパーティーじゃん!
[回らない呂律のまま行ったら パーティー会場で門前払いなのだけれど。 それでも尚も「行こうよぉ」って、 ベッドに腰かけた恋人の手を引いて 酔っ払いは甘えた声を出す。
けど、この堅実な恋人が動かないと知れば パーティーへの興味も失せて。]
(37) 2020/09/16(Wed) 14:39:30 |
| ……じゃ、俺もいかない。 [由人のベッドにどさり、と腰を下ろすと ぶすくれた顔のまま体を横たえてしまうのだ。 "ママ"の姿は何処へやら。 完全に質の悪い、幼児のような酔っ払い。 ご機嫌斜めのように見えるかもしれないけれど 初めて、素のままを曝け出せる相手ができたことに 嬉しくて嬉しくてご機嫌なのだから、面倒くさい そしてこの面倒くさい酔っ払いは、 お堅い恋人が隙を見せたら 柔らかなベッドの上へと引きずり込む気満々でいる。]* (38) 2020/09/16(Wed) 14:48:46 |
[ 彼の方に上半身だけ向き直り、
不満そうな顔のすぐとなりに、
覆いかぶさるようにして肘をつき、
優しく手のひらで髪を撫でる。
そのまま瞳を伏せて、額に、
眦に、顳顬に、触れるだけの口づけを落とし。]
──また、明日、入ろう?
[ 吐息まじりに誘いをかけ、
その瞳を真っ直ぐに見つめて。
ゆっくりと体を起こす。]
| [今更別な野郎の身体に興味は無かったけれど 恋人とお風呂に入る、ってイベントは すごく、すごーく楽しみだったのだ。 ……危ないって、何がよ? ] やだわァ……自分だけテイシュクぶっちゃって。 [そんな悪態をついてみせるのに 何処までも涼しい顔の由人が、 ほんのちょっと、くやしい。] (48) 2020/09/16(Wed) 21:42:28 |
[俺なんか、もう温泉一緒に入りたいし
このままずっとお喋りもしてたいし
キスもしたいし……
ぐずりかけの子供みたいに
情緒があちこち飛び散って、
自分でも訳わかんなくなってるのに
上からぐっと近付いてくる影に、
羽根が降るみたいな軽い口付けを落とされて
……それで、素直に
「……じゃ、明日にする」って
思っちゃう俺自身もいて。
やだ、もう。
いつからこんなチョロくなったの俺。]
| [だから、ベッドに引き摺り込むのに成功したら 今度は俺が上からのしかかってやる番。
まんまるに見開いた目をして笑う その鼻先に、かぷ、と柔く噛み付いて。]
まいったか!
[って。 照れて染まった耳をそのままに、 俺も悪戯小僧みたいな顔して笑うんだ。]* (49) 2020/09/16(Wed) 21:43:27 |
シャワー浴びたらもったいないじゃん。
今日の楽しい思い出全部、ぜーんぶ
今の由人に染み付いてるのに。
[ベッドに仰向けに押し倒した由人の耳元に
鼻先をすぅ、と押し付けて
今日のことを思い出してみる。
空港までギクシャクしてたのに
こっちに着いたら、やっぱり楽しくて
初めて余り物じゃない、由人が焼いたピザ食べて
……やっぱりアレ、すごく楽しかった。
ステンドグラスは、怖かった。
けど、今ならもう少しちゃんと見れる気がするから
次までに少し、勉強しようと思う。
……ああ、「これから」のこと考えるの
すごくワクワクするし、楽しい。
俺今、とっても幸せなんだ、ってこと
今更じわじわ心の中に沁みてくる。]
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