52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】
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さって、じゃあ、オシゴトの話をしよう。
やる事ぁ簡単。
とあるダンジョンに潜って、
最奥の悪魔をぶん殴って、とあるブツを取り返す。
そんだけだ。
[説明しながら、俺は再び両手から魔力を操作し。
この屋敷を覆う蔦の一部を呼び込んだ。
そいつらはアシュレイちゃんの折れた脚に絡み付き、
ぺろぺろと舐めはじめて。
昨日の胸の傷が無くなっていた事を思い出せば、
蔦の行うそれが回復行為だと判るだろう。
故に、説明もそこそこに俺は話の続きを口にした]
目的を達成できたら、
俺様ができる範囲で"何でも一つ"
願いを叶えてやるよ。
男に戻して欲しけりゃそれでも良いし、
自由の身にして欲しけりゃそれでも良い。
ただし、一つだけだからな?
当然願いを増やしてくれとか、ズルはだめだ。
[そして、揺らめくブーツの先っぽを、
彼女の唇から胸元へと伝い下ろして]
それはそうと……
そういやそっちは
何でも言う事を聞いてくれるんだよなぁ?
[ガシャリ、と。
魔力の鎖を引き上げ、俺様の奴隷を上向かせる]
ならまずは、洗いざらいお前さんの事を話してもらおうか。
ある程度能力を把握しておきたいし、
あとはまぁ、純粋に好奇心だな。
なんでケチな盗人なんざやってんだよ。
俺にとっ捕まらなくても、
何処で野垂れ死ぬか分かんねー様な生き方しやがって。
若人のくせに生き急ぎ過ぎじゃねーの?
[そっちも聞きたい事がありゃ聞いて良いぞー、と、
心の広い所なんぞを見せつけながら。
俺のブーツの爪先が、
アシュレイちゃんの頬を持ち上げる]
そうそう、あと。
……お前さんさぁ、女を抱いた事はあるのかよ?
[そんな、質問を*]
[昨日と違い統率の取れた動きで
二人を取り囲み、行動の自由を奪った。
担当教員、級友たちは確と認識しながら
目を逸らし急ぎ支度をして教室から去っていった。
巻き込まれるのは御免とばかりに。
声を上げたところで止まるものは一人とて居らぬのだ。]
[そうして、真昼と転入生と俺、
俺のかわいい子分たちだけの教室。
転入生は椅子に座らせ
両手を後ろで纏めて縛り
足は片方ずつ椅子の足に縛りつけた。
暴れたとて数には勝てる筈もない。]
今日は新入りくんの歓迎会にしよう
持て成すのは――お前の仕事だ
得意だよな?
[ぺちぺちと真昼の頬を手の甲で叩く。]
ちゃんと持て成せたら
、、、
昨日みたくご褒美をやるよ
けど、出来なかったら――、
ご褒美は新入りくんに
あげることにしようかな?
[これはゲームだ。
性欲を漲らせた子分たちの竿を鎮める役が
二人のうちどちらになるかを決める道楽。]
ここにいる奴らみぃんな
コイツが筆下ろししたんだ
今日はいない奴らも、上級生も皆、な
だから新入りくんは安心して任せて良いぜ?
[主催者はビギナーに笑いかけ見守りの姿勢に入る。**]
[昨日に引き続き偽りのない事実がまた
無垢な空澄くんの耳孔を穢す。
彼にはきっと、昨日も今日も
意味のわからない言葉ばかりだろう。
僕と君は生きてきた環境が違い過ぎるのだ。]
……僕がうまくできたら
空澄くんには
なにもしないでくれるってこと、だよね
[ゲームのルールを噛みしめるように呟くと
決心したように俯きがちな顔を上げる。
両脇から押さえられていた腕を振り解き、
椅子に縛り付けられた彼の元へ歩み寄っていく。]
……何にも考えなくていい
僕に任せて
[跪き、微笑んで見せると
衣服に手を掛け、半身が出るように
最低限衣服を乱していく。**]
[ 四年と七ヶ月。
古き地図の姿を取り戻す為に費やした年月。
それだけ長く戦っていれば、
心がゆっくりと拉げていくのが嫌でも分かる。
人は人を殺める為に自らの心を殺し、
其れを定めと割り切るほどに擦り切れていく。
自分は戦う為に生まれたのだと背追い込めば尚更に。
自分を忘れて仕舞いそうな時こそ
あの
小瓶
の存在を思い出しては
約束
の在処を想う。 ]
( 今なら解る。苦しみとは痛みでなく、
傍に立つ者が盤上から降り
二度と戻らないという喪失感だと。 )
[ 幸福な未来を棄てた事で、
家族の存在が大切なものの中から消えた。
熾烈な闘争によって
唯一の幼馴染の命が失われていった。
民も、美しき国土も、愛しい筈の息子も、
死を前にすれば口惜しさばかりを覚える。 ]
( 一つ、また一つと燃え落ちる様にして消え。
其れでも未だ“大切なもの”として此処に在るのは、 )
[ 幕引きを控える者同士、獣達の運命は引かれ逢う。 ]
[ 誰も通れぬ程────狭き路を征け。 ]
[鉤爪で傷つけぬように包み込んだ、案外弱々しい背中は
傷だらけの冷たい身体を抱き寄せた時と重なってしまう。
トロイメライを振り返っただけ。
ただの自分のエゴイズム。
だけれど、彼はそれを拒みもしなかったから、
……血濡れた手を、縋るように伸ばしたのだ。]
(よく切れる刃物など、復讐では都合の良い獲物なのに。
遂にそれを使わずにしまっておいたのは、
……
約束
を果たす最後まで
絶対に他者の血で汚したくなかったからなのか。)
[元より安らかな死など約束されない身であった。
抗うことを辞めてしまえば己は真のひとでなしとなり、全てを破壊し尽くすのみの血に飢えた化け物と成り果てる。
有象無象に興味がなければ
己のことだってどうだって良かったのだ…今までは。
何もかも壊す前から自分自身で手放してしまえば苦痛なんて湧かない筈だと信じていた癖に、結局あるのは変わらない地獄だ。]
(自分の道を決めた、たったひとつの人間性が
今度こそ手放しはせぬと握りしめた──唯一無二。)
[歯車を自ら狂わせた者同士、
噛み合ってしまうのは必然の道理。]
[借りものの命なら、使い込んで返せ。]
[幕引きくらいは───望んだ通りの結末を。]
[ 男の言葉に内心舌打ちをしつつも
この場を切り抜けるには致し方ない事。
押し付けられる靴先。
今すぐにでも男の首の骨を圧し折りたい。
そんな事を思いつつも、相手は魔術師だ。
下手に手を出したら
更なる災難に見舞わされるかもしれない。
今は堪えろ、堪えるんだと
胸の裡で何度も繰り返し唱え
溢れ出そうになる激情を押し留めていた]
[ 迫って来ていたオークたちは
男の魔術…なのだろうか。
突然現れた巨大な、何か生き物の口のような
深い暗闇の中に呑み込まれた。
地下室に再び静寂が訪れる。
醜い怪物たちが姿を消した事により
束の間の平穏、肩の力が抜けて
手術台の上に上半身を凭れさせた]
[ そうして身体を休めていれば
仕事の話が男の口から告げられて
顔を持ち上げては視線を向けよう]
魔王なら何でも簡単に
手に入ると思ったのだがな。
……以外にそうでもないのか。
それに取り返す、と言う事は
その悪魔にむざむざと奪われてしまったと?
[ 取り返すだけだと、簡単な話に見えて
色々引っ掛かる事があった。
少し皮肉気に問いを投げ返してみたが
彼はどんな反応をしただろう]
[ 説明された直後に伸びてきた蔦には
思わず昨夜の出来事を思い出し
上半身をびくっと震わせては硬直してしまう。
また何かされてしまうのかと身構えていれば
蔦は怪我した脚に絡みつき、
表面を舐めるように這っていく。
訝し気にその様子を眺めていれば
何度もそれは這っていくにつれて
脚の痛みが次第に薄れていくのを感じた。
( まさか……治癒魔法? )
胸の傷が消えたのが蔦のお陰と知らなかった俺は
思わず目を瞠り、唖然としてしまった。
尚、悪趣味な回復方法だと思った事は
胸の奥に仕舞っておく
]
願いをなんでも、な……。
[ 正直願いを叶えてやると言われても
相手は魔王。そう易々と信じられる筈もなく。
しかしながら例えとして出されたそれに
片眉がぴくりと反応した。
当然出来るなら男に戻して欲しいし
解放されて自由の身になりたいのが
己の心情というもの。
元に戻して貰った後で
奴の息の根を止めるのが一番だろうか。
そんな事を思っていれば、
首を引っ張られ無理矢理上を向かされる]
[ 何でもいう事を聞く。
先程自分自身口にした言葉。
一体どんな命令をしてくるのかと
身構えて睨みつけるような視線を向ければ
意外な内容を告げてくるのであった。
( 俺の事を知ってどうするというのだろう。
元々殺そうとしていた癖に。
奴隷の事を理解しようとする主など
普通はいない……何が狙いだ? )
どんな心変わりがあったのやら。
正直に答えてやる義理などなく。
とはいえ、下手に答えて
散々な目に遭わされるのもごめんだ]
[ 俯き、顎に手を当て思案を巡らす。
暫しの間が空いた後、口を開き]
元々貧しい生まれだからな。
人の物を奪う事でしか生きる事が出来なかった。
出来なければ死ぬだけだ。
他の生き方なんぞ知らん。
貴様みたいに家があって金もあって
力のある者には理解出来ようもない。
[ まるでお説教をするかのような言い方に
きっぱりと些か強い口調で答えた。
声色には少し苛立ちが
滲んでいるのが分かるだろう]
[ 聞きたい事があればの話には
お前に聞きたい事など何もない、と言おうとして
ハッとしてはそれを喉奥に押し留めてから]
……お前みたいに、
どうすれば"力"を持てるか、だな。
魔族じゃないとやはり難しいのか。
[ 魔王と呼ばれるからには魔族だと
こちらは何の疑いもなくそう思っている。
実際そうかそうではないかは知らないが
これから先の事を考えて、より強くなりたい。
そう思っての問い掛けであった。
尤も、素直に答えてくれるとは
全くもって思ってもいないのだが]
[ 無理矢理爪先で頬を持ち上げられ
片目を眇めて不機嫌な顔。
質問の内容に眉根が寄った。
馬鹿にしてるのかと思いつつ
此処は正直に答えよう]
あるに決まってるだろ。
[ ぶっきら棒な言い方で言葉を返す。
金で買う事もあれば、
仲間内(仲間だとは思ってもいないが)
の女を抱く事もあった。
とはいえ、すぐに飽きるし
恋人のような存在がいた事はなかった]*
[ 父親はアル中で殴る蹴るの暴力を振るう。
母親は男の尻を追い掛けて、
子供たちはほったらかし。
食事は僅かな残飯だけ。
そんな家庭に育った男には
異性と恋をして、子供を作り家庭を作る。
そんな考えなど生まれる筈もなく。
愛を知らない心は歪むばかりであった]*
[
長く伸びた赤みがかった黒髪に
均整の取れた細身の躰。
愛想も化粧っ気も無いが、
その分素の睫毛の長さやら
瞳の大きさがよく判る。
黙って笑ってりゃ
落ちねぇ男はいないだろうってなもんなのに
いやー、今にも素っ首掻っ切られそうな
すげぇ眼差しで見てくるんだもんなぁ。
ったく、こえーこえー。
たまんねぇなぁ、おい
]
言うねぇ。
ま、そういうワケだ。
元々俺様が造ったダンジョンで、
俺様が召喚したその迷宮の主だった筈なんだがなー。
[言いながら、片目を隠す前髪をかき上げた]
[瞼の奥。
眼球があるべき部分に広がるのは
光すら飲み込むような暗黒の虚空で。
痛くも痒くもねぇんだが、
当然こっちの方じゃなんも見えやしねぇ]
口達者なやつでさ。
ついうっかり盛り上がって、
あいつが言った
"ダンジョン全部を見渡す事ができると良いんですが"
って、呟きに
"おー?良いぞー?"
って返事しちまったんだよなぁ。
そしたらあの野郎、本性あらわしやがってよ。
水晶玉の一つでもくれてやるつもりだったんだが、
俺様の目玉そのものを持っていきやがった。
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