23 【完全身内】Días preciosos【R18RP村】
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[ あとで話すと勢いで言っていたけれど
それが守られる保証がないのは実感したばかりだ
遠ざかるその背を────…惜しむのも
遅いだろうか
]
| [ そこそこの重量がある酒のボトル 持ちっぱなしにしているのも疲れる こつん、テーブルの上に置いて席に着く 研究の為なら何処にでも行くが そうじゃない事のためには外にほぼ出ない 身体が弱いのは自覚はあった! 兄に指摘される前からな! ] 面倒なので始末書要らないです 僕個人からの連絡ですし [ 教会からの命という形式上が大事で やらなければ後で面倒なものならともかく コルド自身は始末書に興味などない ] 連絡入れた件は後で話しますね こちらも大事な事ですから [ クラレンスが女主人と共に奥へ行く その背を見送ってから話始める ] (62) 2020/03/02(Mon) 13:49:38 |
| [ 吸血鬼を憎むことで力を得る人間と 精神を安定させ続ける必要のある後天性半吸血鬼
2人が長く一緒に居られるはずないのだ
片方が壊れるか あるいは両方が壊れてしまうか
組んだ時よりそれを理解していた シルビアの決定に口出しもしなかったのは
研究員の立場で大きく口出しできる場でなかったのも 試験期間だけ仮のペアというのもあった 最終手段、ハンターを切り捨てる事も考えていたから ]
そうでしょうね
急にあの半吸血鬼に興味が湧いたようでしたから 何か変わったのかと思っていましたが 特に良化はしていないようでしたか
[ 報告を毎日受け取っていれば分かる あんな質問をされれば分かる
だからといって何かが急に変わるとも思っていない 積み重ねというのは、簡単にはひっくり返らない ]
(63) 2020/03/02(Mon) 13:50:59 |
|
人間の感情において こう思っていなければいけない、などと 本来存在し得ませんが 事情が事情ですしね。良いとしましょう
[ 思い込みこそが救いになる時もあるのだろう
それで彼が保てるなら、と 手を貸した事だって事実であるのだから ]
正式にペアを組むときには あの子のような繊細な子ではなく
あなたの憎しみにも耐えられる子を 充てがうようにすればいいだけ。提案するだけです
[ それが誰なのか。居るのかはともかくとして ]*
(64) 2020/03/02(Mon) 13:51:39 |
─ 八年前 ─
[ 十二の少年の頃だ
村の全員から不要とされ挙げ句に吸血鬼に弄ばれて
他人への、世界を不審を高めるには充分だった
背中の傷はたった二年で
つけられた村人たちからの虐待の痕だ ]
そんなの!
ぼくが、使えなくなったらいらなくなるくせに!
わかってるよ、それぐらい
ぼくが代わりのきく捨て駒だって!
[ 代わりになれるような存在なんて
いつだって捨てられてるしまう
必死で 必死で 頑張っても
周り以上に努力しても認めて貰えない
頑張りすぎだよと言ってくれた
たったひとりだけ言ってくれたあの子を失ってから
どんな日々を過ごしたかなんて
奴隷のように扱われたことだって…言えない。 ]
僕を、僕としてみてくれた
本当に見てくれたのはあの子だけだった!
その子を殺した吸血鬼が憎い!
あの子が帰る筈だった
……あの村を滅ぼした吸血鬼が、憎くて仕方ない!
[ それ以上に何も出来なかった
己の無能さが悔しくて悔しくて辛くて
あの日死んでしまえば会えたかもしれないのに
そんな風に思う自分が、大っ嫌いだ
]*
[ 世界の誰にも認めて貰えないことは、辛い
それを知っていながら、僕は
僕の利己を優先して
────アイツに冷たくしてしまっていた。
今更どうにも出来ないかもしれない。
それでも。それでも。
僕も彼も、まだ生きている。生きているではないか。 ]
現実に言葉にしてしまうと
現実が色づいてしまって
僕の内で事実として鮮明になったら
どうなるのか怖くても
例え今のきみが
僕をどうとも思ってなくても……
| [ ハンターの能力として求められるもの
発現させた能力だと言う人は多いが 研究者はあまりそうは思っていなかった
半吸血鬼との関係をどう作るか
人間同士であろうと 無差別に決まった相手と関係を築くのが いかに簡単ではないかは理解できるだろう ]
それが通じるのも グールと戦っている間だけですね
逆ならまだ良かったのですが
[ 結局のところ 吸血鬼を倒せるのは半吸血鬼だけ ハンターはそれを導くのが役目だと思うのだ ]
(67) 2020/03/02(Mon) 16:57:53 |
| [ 親友だったと言う現実を 何かで彼は知ってしまったのか
雑だった報告が 急に変わったあの日の衝撃を思い出す ]
貴方達2人が そこまで深い関係だったとは ……初耳でした
[ 同じ地が出身だとまでは知っていたが それ以上までは踏み込まなかった 踏み込む必要は研究者にはなかったからだ ]
あの半吸血鬼の為を思うなら? 離れてしまった方が良いでしょうね
……です、が
[ 頭を過るのは自分の兄の姿 変わり果てようともあれは、そう
研究員には珍しく 聞かれていないことを口にした ]
(68) 2020/03/02(Mon) 16:58:20 |
| [ その後の自分を自分だと思うなと 忘れて自由に生きなさいと言われたのに 忘れられなくて、しがみついて あの時と変わり果てた今もなお 昔の姿を追いかけてしまっている 幾ら周りが何と言おうと あなたにまた会いたい。救いたい 生きる意味の根底は、あまりに単純なものだ きっとあなたも、そうなのでしょう? ] (69) 2020/03/02(Mon) 16:58:53 |
人間から吸血鬼には
吸血鬼の真祖が人間に対して働き掛けることで
変貌するという仕組みなのは有名ですが
なんらかの原因でそれが
中途半端な状態で終わってしまった
それが後天性半吸血鬼の生まれ方です
肉体精神共に吸血鬼化が不十分である為に
真祖に殺害される恐怖
己の身に起こった悪魔的変異
その他、諸々の要因による感情の大きな波によって
刺激されてしまうのでしょうかね
前にも言ったように
彼等は吸血鬼の本能の制御が上手くない
吸血鬼のように暴走するだけならともかく
自傷自殺行為、逃避行為、果ては精神崩壊を起こすのです
[ 人間も普通の半吸血鬼も当然
高負荷高ストレスをかければ同じようになる
元人間の半吸血鬼はその閾値が低い
後天的が故に自己の吸血鬼の力の制御に
慣れていないから
自分が悪鬼羅刹と化した事など
誰も、簡単に認められるものではないのだ ]
前に居た後天性半吸血鬼は
………それで、亡くなった、と記録されています
そのような理由から
元人間の半吸血鬼は
人間の時の記憶も人間だった事実すらも
封じる事にしています
そして
僕は彼に、それを思い出さぬ様にもしている
過去に関わる事に触れようとすれば
それをシャットアウトするように、と
彼を苦しめたくないのであれば
離れてしまうこと
離れてしまえば記憶に触れることはない
貴方の力の減衰も最小限になる
もしくは
親友であった事実をひた隠しにして
クラレンスとしての彼と関係を作りなおすか
ここから積み上げられるのかはさておき
離れたくないのでしたらこちらもありです
………もう一つは
あまりに不確かなので
オススメはしたくないのですが
[ す、と息を一つ大きく吸い込んで ]
貴方が半吸血鬼の彼を認めた上で
いっそ記憶処置を解いてしまうこと
記憶を取り戻した彼は
先述の通り大変な事になります
何時間何日何週間掛かるかは不明ですが
容態が落ち着くまで側に居てやれば
もしかするかもしれません
但し失敗すれば
彼は自己破壊を起こすでしょう
成否に関わらず傷を負うかもしれないし
……貴方の力は激減するでしょうね
|
僕が思いつく限りの選択肢は提示しました 貴方が新たな選択肢を考えるのでも構いません
どうすべきか、決まった答えはない
貴方の道は貴方が決めなさい 手伝い程度ならして差し上げます
例えば、このまま別れるのならば ペアを解消させる理由こじ付けて 上に掛け合うぐらいはしましょう
[ 己の奥底に埋もれたもの 似た物があると気付いてしまったから 手を貸してやりたいと思ってしまったのだ
一時だけの、狂人の気紛れ ]*
(70) 2020/03/02(Mon) 17:02:54 |
[ 何処かへ向かう自分の姿を惜しまれていることも
自分があの話し合いに入れないのも
その理由を知る事はない
教会との別れの様な気がした
地下へ続く道を降りて、降りて
その先は今まで知らなかった生き方の世界 ]
[ 気付きもしないたくさんの優しさに包まれて
記憶を消されたのも生きる為
話し合いをしようとは歩み寄る為
あの会話に入れないのは僕を苦しめない為
そして地下へ潜るのは…新しい生き方の為
“僕”は今も、眠り続けている ]*
真祖だけが吸血鬼を、増やす。
[ 小さく呟く
クラレンスが半吸血鬼となったのは
真祖と遭遇したからか、と合点がいく
語られる変質に目を瞑る
一体ひとりでどれ程のことを抱えたのだろう
今迄その兆候がなかったのも
先生が記憶処理をしていたおかげもあるのだろう
精神と肉体の噛み合わなさ
どれほどの痛苦を抱えているのだろう ]
せんせい……
[ はっと息を呑んだ
あの時にうかつに呼んだ彼の、本当の名
元は人間だと伝えた時に机に伏せるほどの不調 ]
( それはもうきっと遅い
僕は憎悪で塗り固められていた
だけどこれは僕のためじゃない
あの子がいたから
……あの子がいたから、僕は僕でいられた
僕は壊れずにいられた。
なのに僕が、彼を壊してしまうのか )
[ こんなに近くにいるのに、会えない ]
[
────……獲物である僕が選べるものなんて
終わらない夜にひとつだけしか望まない
星のない夜でもいい
ただ もういちど ]
| 君のエゴであろうとも 君が彼の苦しみに最後まで責任を持って 付き合えるのなら ……それで良いとは思いますが、ね [ 8年前から”あの子”と話していた 余程大事で大事で仕方のない、人 その想いも知って、幼馴染みであると言われたから できるかわからない択を提示したのだ あの頃の思い出をもう一度と とても自分の追い求めている事と重なったから 先程から偶然の 謎の同調を起こしていたのもあっただろう ] (77) 2020/03/02(Mon) 20:30:08 |
|
それはあなたが決める事でしょう
同じだと思うなら同じで 違うと思うならば違うでしょう
[ いつしか、教皇を兄と呼ばなくなった あまりにもあの時から変わり果てた姿を 認められなくなってしまって
だけど、それでも あれを兄だと心の奥で思っているから
目標を見失う事は、なかった
同じと思う心も違うと思う心も どちらだって理解、できた ]
(78) 2020/03/02(Mon) 20:30:26 |
| 簡単に決められる事ではないですからね 時間がある限り存分に考えてください 誰に相談するも自由でしょう [ テーブルに伏せた姿を見る >>74 話した内容は軽いものではない 疲れてしまうのも仕方ないだろう とはいえこの場所の正体を知っているから 時間はあるのかないのか、なんとも言えない すぐさま次の話をするのはやめて 自分も一休みに貰った水に手をつけた ]* (79) 2020/03/02(Mon) 20:31:56 |
………生きててくれた、それだけで
………………僕は世界に感謝できる *
その言い方って、もしかして……
[ 痛い。駄目だ。意識が途切れそう
だけど伝えないと
左腕のミサンガを取って、握り締め ]
────……………
[ ミサンガを握り締めている左腕に手を添える
昔日がこんなにも鮮明に蘇る
いつか、また
きみの知らない約束を想い起こす ]
……これを渡したのは、僕だよ
DearMyFriend
……これからもじゃなくて
改めて相棒になりたい
クレランスのままで、僕は今は充分
僕の大事な、幼馴染み
きみがきみのままだから、いいんだ。
ずっと、持っていてくれた…それだけで
[ 二度と会えない筈だったきみに、会えたなら
例え忘れられていても、今どうとも思われてなくても
苦しめるぐらいなら新しくはじめよう…? ]*
[ ああもう駄目だ
痛みは激痛に変わる。痛い痛い痛い
凄く大事な事を言っていた気がしたのに
それすらろくに聞けなかった
そのまま酒場の机に伏せる
気絶に近い倒れ方をしたからか
どさり、重い音が響いた ]
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