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ライカは、スマートフォンを見ながら、器具庫へ向かって歩いている。 (a11) 2022/06/04(Sat) 21:53:24 |
![]() | 【置】 未だピンボケ ライカ訪れた器具庫。 出入口の周辺に飛び散った血を視認して、ごくりと喉を鳴らす。 やけにその音が大きく聞こえたような気がした。 高鳴る胸を押さえながら、まずはスマートフォンで出入口付近の写真を撮る。 血の痕を追うように中に入って。 かしゃり、かしゃり。シャッター音は鳴らないものの、スマートフォンの中に画像ファイルが積み重なっていく。 散らばった道具を杖で除けながら、奥へと進んで。 ブルーシートに包まったそれを前にして、更に動悸が激しくなる。 ドク、ドクと 緊張がそのまま音になったようだ。 シートを外して、中身を確認してから。 持ってきた制服を着せようと手を掛ける。 硬直している身体は、石のようで青年の力では殆ど動かないものだから。 結局は肩にかけるだけになってしまうのだけれど。 ▽ (L7) 2022/06/04(Sat) 23:56:49 公開: 2022/06/05(Sun) 0:30:00 |
ロクは、厭だ厭だ、と当然の如く一人で会議室を出た。 (a12) 2022/06/04(Sat) 23:57:45 |
![]() | 【置】 猶大 ロク「……やっぱあんな奴は信用できねぇよ」 廊下を歩きながら顔合わせに不在だった彼の事を浮かべる。 何をしているのやら。 「別にどうでも良いけど」 護身くらいはしておくかと呟いて鉄パイプを手にしながら宛てもなく探索に向かった。 (L8) 2022/06/05(Sun) 0:03:05 公開: 2022/06/05(Sun) 0:05:00 |
![]() | 【置】 未だピンボケ ライカ「……ああ、この人であってた」 それなら、ちゃんと撮っておかないと。 "現場写真"は、大事だもの。 そこにあったものはちゃんと戻して、記録しておかないと。 それが自分の出来ることだから。 それが求められていることだから。 「ちゃんと、残しておかないと」 「僕は、そのためにここにいるんだ」 そのはずだ。 青年は自分の心が分かっているのかいないのか、満足いくまで写真を撮って。 何食わぬ顔で制服を回収し、ブルーシートにその人だったものを巻き直して その場を後にしたのだろう。 (L9) 2022/06/05(Sun) 0:27:35 公開: 2022/06/05(Sun) 0:30:00 |
ライカは、ホワイトボードに「無事に帰れますように」と小さく書き留めた。 (a13) 2022/06/05(Sun) 0:55:12 |
![]() | 【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキ>+4>+5 「やァねェ、騙したり裏切ったりする方が 10:0で悪いに決まってるじゃない、の」 気を抜いていたわけではなかった。 女の子になりたい男の子ならいざ知らず、 目の前の彼はきちんと男の子に思えていたから、尚のこと。 それでもこれくらい思い切って攻撃すれば、 普通はすぐには動けないはずだった。 それくらいの、“普通”に当てはめていたのがいけなかった。 液体はあなたの背中をすこぅし溶かして焼いて、 大部分は床に不規則なへこみを作るだけになる。 力の抜ける足、崩れた重心、後ろへ倒されれていく身体。 “ あァ駄目ね ” 喉元に届いた手に対して、そう判断してからは早かった。 (L10) 2022/06/05(Sun) 3:00:47 公開: 2022/06/05(Sun) 3:00:00 |
![]() | 【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキ>>L10 ガツンッ!! 痛みに呻くよりも先に、水入りのペットボトルが 伊縫の側頭部に叩きつけられた。腰に提げていたものだ。 同時に能力を発動。ガンガンと頭蓋の内側を直接 金槌で殴りつけられているかのような痛みに襲われる。 視界が明滅してぐちゃぐちゃになっても、 それでもやめない程度には奈尾も十分おかしかった。 “ ひとつの意思に呑まれている ” 液体は容器を溶かして、勢いそのまま あなたの頭の右半分にふりかかった。当然彼にも。 肉が薬品で溶ける音がする。 においは──よく分からなかったかもしれない。 血と比べてどちらが強烈かも分からない。 「あ゙、はっ・・・・・・」 「 は 」 「あはははははははははははは」 あなたが伸ばした手は何を為すためのものだっただろう。 頭を半分溶かしながらも、あなたは事を成し遂げられる。 (L11) 2022/06/05(Sun) 3:00:50 公開: 2022/06/05(Sun) 3:00:00 |
コゴマは、叶の上着のシミを見逃していたわけではない。 (a14) 2022/06/05(Sun) 4:07:16 |
ライカは、わかりました、と頷いている。 (a15) 2022/06/05(Sun) 13:10:15 |
![]() | 【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキ >+6>+7 あなたは死ななければならない 己は死せねばならない。 死んでなんていられない! あなたは死ななければならない 己は罪深い人間だから。 罪深さが理由ならとっくの昔に死んでいる! あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 己に生きている価値はない。 あなたは死ななければならない 自身の価値なんて最初から求めていない! あなたは死ななければならないあなたは死ななければならないあなたは死ななければならないあなたは死な なければならないあなたは死ななければならないあなたは死ななければならないあなた は死ななければならないあなたはあなたはあなたは 外付けの罪悪感と生来の思想で頭がぐちゃぐちゃに掻き回される。 あなたは死ななければならないあなたは死ななければならないあなたは死ななければ ぷちゅん、かわいらしい音を立てて脳が弾けたような気さえした。 気がしただけかそうでないかすらも曖昧だ。 あなたは死ななければならない (L12) 2022/06/05(Sun) 18:10:44 公開: 2022/06/05(Sun) 18:10:00 |
氷肌玉骨を手に ナオアキは、メモを貼った。 ![]() (a16) 2022/06/05(Sun) 18:11:01 |
![]() | 【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない 伊縫が独房を去った時には、奈尾の身体はまだ体温がなくなり切らない内だった。 心臓も呼吸も止まっていて、どうして死んでいないことがあるだろう。 あなたは死ななければならない それだけ確認できれば十分なはずだった。──普通は。 あなたは死ななければならない (L13) 2022/06/05(Sun) 18:40:17 公開: 2022/06/05(Sun) 18:40:00 |
ナオアキは、ぐじゅり、溶けた肉を引き千切った。 (a17) 2022/06/05(Sun) 18:40:35 |
![]() | 【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキあなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 「人間は宝石箱」 あなたは死ななければならない (L14) 2022/06/05(Sun) 18:45:31 公開: 2022/06/05(Sun) 18:45:00 |
ナオアキは、独房を後にした。ここに用はない。 (a18) 2022/06/05(Sun) 18:54:38 |
コゴマは、自分で端末にメッセージだけを残し。一人で伊縫を、探しに行ってしまった。 (a19) 2022/06/05(Sun) 19:13:05 |
氷肌玉骨を手に ナオアキ(匿名)は、メモを貼った。 ![]() 2022/06/05(Sun) 19:25:53 |
![]() | 【置】 絶対専制君主制 コゴマ> 伊縫 「……伊縫、伊縫? どこかに隠れているのなら返事をしろ。危害を加えはしない。 僕は一人だ。……誰も連れてきては居ない。 信用出来ないのなら、姿を現さずともこっちは確認できるだろ」 電気は点いているものもあれば、既に破壊されたものもあった。 視界は極めて良好、とはいえない。そんな廊下を、一人で歩いている。 長い長い一日の中でどれだけのことがあったかもわからない。 寝食をおろそかにしたままの表情は、少しばかりいつもよりも疲弊していた。 「誰かに見つかるのがいやなのなら、せめても僕にだけ合図すれば良い。 ……いや。そこまで信頼関係があるわけでも、なかったな。 生きているかどうかもわからないから、こうしているだけで……」 当て所もなく、職員や何やの危険に臆すこともなく、歩き続ける。 貴方を探して。生きているのかどうかさえ、返答のない今ではわからないのに。 尤もそれに答えるのかどうかは、貴方次第の話なのだ。 (L15) 2022/06/05(Sun) 20:43:04 公開: 2022/06/05(Sun) 20:35:00 |
ライカは、コゴマを追いかけるように出ていった。 (a20) 2022/06/05(Sun) 20:54:15 |
マユミは、自らを曝け出しました。 (a21) 2022/06/05(Sun) 21:51:03 |
(a22) 2022/06/05(Sun) 22:11:41 |
![]() | 【置】 絶対専制君主制 コゴマ>>+8 >>+9 果たしてそのメッセージが届いたのは、どれだけ施設を歩き回ったあとだったろう。 少なくともセキュリティランクの低い、こじ開けて入れそうなところなど、 そうそうたくさんあるわけではなかったから、探し残しがあるのは仕方のない話だった。 果たしてその血の跡を見つけたのは、どれだけ受け取ってから時間が経ったあとだったろう。 この場所で目覚めてから眠気にしろ食欲にしろ、不思議と意識の外にあったものだから、 認識の上では大した労力などではなかった、そのはずだったと思う。 一歩、また一歩と、踏みしめる毎に状況は悪くなっている気がする。 昨日見た廊下の景色よりもあちこちは荒れ、ここには自分たち以外の"化け物"がいると思い知らされた。 それでも、そう。目の当たりにしていないものがどれほど恐ろしいかなんてのは、 やっぱりわからない話なのだ。たとえそれが、隣人であったとしても。 多くを踏み越えた足はついに貴方を見つけて、その傍へとしゃがみこんだ。 警戒らしい警戒なんていうのがないのは、無防備だからなのか、 それとも誰にも負けないという自信があるからなのだろうか。 まだ、生きているのか。死んでしまったのか。 確かめるように、壁にもたれたままの手首に指を伸ばして、脈を確かめる。 「……伊縫なのか……?」 ひどく汚れ果てた姿をすぐにそれと認むるのは、難しい話だったらしい。 そこまで近づいてようやく、青年は其の人の名を呼ぶことが出来た。 (L16) 2022/06/05(Sun) 22:19:37 公開: 2022/06/05(Sun) 22:05:00 |
![]() | 【人】 氷肌玉骨を手に ナオアキ>>a22 あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない あなたは死ななければならない 散弾を浴び挽き肉になったネズミに向けて、ぶつぶつと呟く奈尾の姿があった。 左の頬骨は溶けて露出している。着直した職員の服の下、左肩のあたりも。 あなたは死ななければならない お喋りに満足するのと、誰かが来るのとはどちらが先だっただろうか。 (7) 2022/06/05(Sun) 22:26:00 |
フカワは、吐き気を催して会議室から出て行った。 (a23) 2022/06/05(Sun) 22:27:32 |
フカワは、そう遠くまで離れないから心配しなくても大丈夫。 (a24) 2022/06/05(Sun) 22:27:47 |
ライカは、結局のところ。1人で独房に向かった。 (a25) 2022/06/05(Sun) 22:35:38 |
![]() | 【置】 トラジディ フカワ『なぜ知らないふりをしているのです? 自分は関係ないとでも言うのですか? 貴方の所為だ。 貴方が耳を閉ざしていたからだ』 『狂いだした歯車の音を聞け』 『貴方は決して無関係なんかじゃない』 『罪を背負うべきだ』 (───知るか。 そんなこと言われたって、本当に。 何も関係ないんだから。関わらないでくれ) (L17) 2022/06/05(Sun) 22:51:31 公開: 2022/06/05(Sun) 22:45:00 |
カナイは、同じなのだ。 (a26) 2022/06/05(Sun) 22:55:46 |
![]() | 【人】 跼蹐 カナイ会議室を後にしたのちの、どこかのこと。 神陰間と共に出たはずの叶は何処かで少女と別れたのか、 一人で会議室には戻らず廊下を歩いていた。 袖口の赤黒い染みを隠すように、上着の上から白衣を羽織って 何かを探すように、時折床へ視線を落としながら。 特別誰かを探しているわけでもなく。 銃声も、聞こえたとしても随分遠くからのものだった。 (8) 2022/06/05(Sun) 23:02:21 |
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