68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】
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「
I say "Help me, help Cu".
」
「貴方が為すべき事は何でしょう?」
「
I hoped it reaches you.
」
/*耳にだけ音が届きました。脳に届く声はありませんでした。
| (a108) 2021/04/27(Tue) 22:58:16 |
「
……うるさいよ。うるさい
」
少年は低く呟く。
少年は、『生きたい』と望んだ後、
ただ1人にだけは未来を約束しなかった。
「
俺が悪いんだろ。分かってるよ。
俺には聞き出すだけの時間があった。
俺には判断するだけの余裕があった
」
頭に響くどの声も、
自分を責めるように聞こえてくる。
「
」
少年は、自分の努力を認めない。
結果として何も残らず、──それどころか、
全てを置き去りにしてしまったのだから。
全てを拒絶する少年の、ただの、ひとりごとだ。
ブラキウムは、みんなを助ける為に来たのです。
ですから、特定のワードに対して敏感に反応します。
たとえ壊れてしまっても、動きが重くなっても、反応だけはします。
ブラキウムは、何も守れません。
ブラキウムは、何も助けられません。
生まれてから、ただの一度も成功したことがありません。
「
Please someone help Cu.
」
それが【Brachium】の限界ということでしょう。
……そうして、誰かに向けられたメッセージは途切れました。
「 when they heard the bell toll 」
──みんなが聞いた。鳴り出す鐘を。
メレフは、聞こえた言葉を口にする。
自分に言い聞かせるように。
聞こえないかもしれない『ラス』の為に。
その鐘の音に、耳を澄ませた。
▼
「Who'll kill Cock Robin?」
誰が駒鳥を殺したか?
「貴方が為すべき事は何でしょう?」
「I say "Help me, help Cu".」
私は言う、『私を助けて。キューを助けて。』
▼
「I, said "Cock Robin".」
それは私、と“駒鳥”は言った。
「 」
「I hoped it reaches you.」
あなたに届きますように。
| (a113) 2021/04/27(Tue) 23:17:06 |
| ブラキウムは、フラフラと歩いています。 片腕には、おおかみのぬいぐるみがあります。 おかみのお腹は大きく膨らみ、動くにも大変そうでした。 頭に響く声にも返事をする余裕さえ無く、ただ虚ろな瞳で世界を眺めています。 望まれた成長でしたが、ブラキウムにとっては少々手に余るものでした。 「…………。」 会議室に辿り着くと、ボードに書かれた名前を見ます。 ブラキウムは、みんなを守れなくなったことを理解しました。 気分屋さんの力を借りなければ、悲しませずに 殺す 守ることは不可能ですから。 (76) 2021/04/27(Tue) 23:25:16 |
| >>76ブラキウムは、みんなの言うことを聞きます。 ブラキウムは、みんなに逆らえません。 ブラキウムは、そういう存在です。 殴られても、蹴られても。 ブラキウムは、みんなを受け入れます。 もしもラサルハグに問われたら答えるでしょう。 「……もう、どうでもいい。」 (77) 2021/04/27(Tue) 23:30:17 |
「
I don't know what to do.
」
「
I know, you have broken.
」
「
I can't help you, too.
」
その音と、いくらかの声を聞いた。ふたつの声は少女に届いた。
! 『キュー』
該当キーワードと一致しました。
データ読み込み中…
! 『シータの痕』
該当キーワードと一致しました。
データ読み込み中…
! 『ラム』
該当キーワードと一致しました。
データ読み込み中…
! 『ガルデニア』
該当キーワードと一致しました。
データ読み込み中…
! 『モス』
該当キーワードと一致しました。
データ読み込み中…
! 『フール』
該当キーワードと一致しました。
データ読み込み中…
! 『“死”に触れたい』
該当キーワードと一致しました。
データ読み込み中…
! データの読み込みが完了しました。
File:Gardenia
ラサルハグには届いている。
キューの声も、メレフの声も。
あなたが『ラス』と定義するものも、
『ラサルハグ』と定義するものも、
別個の存在ではない。
影は以前キューが言っていたことを思い出した。
『もうひとり』は ボクより
アト
に
キュー
じゃなかった
と。やっとその意味がわかった。
「お祭りですか?お祭りでも始まるんでしょうか!
嗚呼、死の先にいて参加できないのがもったいないです!」
影はわくわくしている。そこに悪意はない。
むしろ、もうひとりのキューの思想に"共感"している。
「けれどぼくは自ら師を選び、師に着いてきた者
そして舞台を終わらせてきた者です。
……今の選択に後悔はありませんけど!
あとはぼくはみなさんがどんな"苦しみ"を
見せてくれるのか楽しみにさせてもらいます!」
「今だ舞台にあがっている方たちは
……それを、乗り越えられますかね?」
「
……頑張ってなんかない。頑張れなかったよ、俺は
」
竪琴の音。少年は首を振る。
「
助けてくれって、聞こえたんだ。
俺はキューに、あの時助けを求められたのに
」
少年は、己の私情を優先した。
支配する者は嫌いだ。
そうして『もうひとり』に噛み付いた。
それはブラキウムに次ぐ、もう1つの後悔。
「
……助けてよ
」
それは少年が、約束できなかったこと。
「
俺たちの知る『キュー』を解放してやってくれよ……!
」
少年は、舞台の外。
後悔と、掠れた声が響いている。
「
」
ゲイザー
キファは、あなたがつらつらと語る
その全てを噛み砕き、頷く。
「ではその時語れるような話の種を、
沢山作っておかねばな。
ハマルに、サダルとの初デートの話もしてやりたい」
誠実。
その言葉は、確かにキファの胸を打った。
以前殺し合った? だから何だというのだ。
この会話の前に、その程度のこと関係ない。
「先の台詞から──ううん、恋の話をしたときから
薄々感じていたが、おまえはやっぱり世話焼きだな。
敵に回すと恐ろしいが」
ややあって、口を開く。
「おまえと仲直りをしてやる気はないが、
……誠実な奴だと、告げておこう。恋にも、人にも」
「ありがとう」
ニア
「そう言う事じゃないんですか?
約束通り綺麗にアンタを殺した僕にお礼くらいあっても
罰は当たらないと思うんですけどォ」
青年は溜息を吐いた。
少女の視線を受け止める。
「本当に可愛くねえなァ」
「ヌンキさん、ぼくたち
"共犯者"
でしたよね?
ねえ、キューさんは犯人なんですよ、どんな理由があろうと!
……殺してしまいましょう! アンタレスさんの時みたいに!
ぼくはあの時師匠の為にやりました。
犯人を殺せば、これ以上被害が増えないんですよ?」
届かないとわかっていながらも、死の先にいる影がやれることといえば戯言を吐き続けるしかない。
その声は、”天啓”に似ていた。
ヌンキの痛ましい姿に、目を逸らしたくなる。
ハマルの代わりを、担ってやりたくなる。
”決して目を逸らすことなく
全てを見守ってあげる事じゃないですか?”
「吾は」
”あちらに伝わらずとも、
貴方は一人ではないよって事を証明し続けてください”
0番目。愚者の正位置。
キーワードは自由、型にはまらない、無邪気、純粋、
天真爛漫、可能性、発想力、天才。
トランプのジョーカーのように、
こと特別なカード。
ピエロのような恰好をした男が、
草の生い茂る荒野を歩いている姿が描かれている。
「ココに
じゃない
でし。
ココは
イキドマリ
じゃない でし。
ボクは
アルけない
でし」
ハマルへ。激励するように、頭を撫でた。「もう少しだ」
音にならない声で唇を振るわせる。「あのアンチクショウ……!」
シトゥラ
「……うるさい」
一度きつく睨みつけてから、
視線を逸らす。
「お上手だったようで何よりね」
そっけない調子でそう言って、
つけ加える声は小さなもの。
「…………後で逝くっていうのも、ちゃんと守ってくれたみたいだし」
ニア
「ちょっと。そうあからさまに目を逸らされると
嫌なんですけどォ。ニア、こっちを向いてください」
視線を逸らした彼女の顔を覗き込む。
当然のように、耳元に顔を寄せた。
「そりゃあ、寂しがり屋ですからね。
アンタはそれを置いて行ったんだから、責任取ってくださいよ」
ヘイズ
「仲間、…………え?
本当に相当変なギルドに自分はいたんだ?
役者としていまいちなのもそれか……? そんなわけ」
もしこの子役級の化け物がたくさんいたのならば、
一般人である自分は見劣りするのは確かだっただろう。
全員が影のギルドなんて無いと思いたい。まさかね??
「好きな色をもっと作って、……黒や影以外にも。
たくさん興味を持って、明るい人のまねもしたら……
多くの星が作れる、理力……魔法を扱う力が答えてくれる
そしていつかはもうちょっとまともな感情や今までの暮らしとは違う"仲間"もできるのかもしれないね」
準備運動をする姿を見送って、少しだけ目を閉じて休んだ。
自分は、なにをすべきだったのか。今何をすべきなのか。
ここがつまらないと時々口に出している子役自身の"興味があること"ができるを願いながら、彼の特訓を見守っていた。
やっぱり闇でしかないのだろうか。
〆
ゲイザー
『 』
『"また" って言えるんだ』
認識のずれに目を細めながら、誰かの声を思い出した。
そして自分の"設定"を思い出そうとする。目を閉じて開いた。
どこまでが自分の"設定"だろうか、自分だってわからない。
『もし "設定"も "また"というような繰り返しが存在しない場所が続いたら それも楽しいのかな』
『ゲイザーの好きだった人が居ない世界は寂しい?
こうしてまた死んでしまった人とも会えて 話せるここから 抜け出したいって思う? 死は救いだなんて言わないけど こっちにこれて自分は良かったと思ってしまうんだ』
今居るこの"空間"は一種の望んだ世界ではないのだろうか。
もし彼らが、みんながこちらに来てくれたら、
殺し合いも疑うこともせずに過ごせると思っている。
そんな台本もまた一種の幸せではないだろうか
『キファとのことそう言ってくれるのはゲイザーだけだとおもっているよ、ありがとう』
苦笑いを浮かべながら目を伏せる姿は何かを考え混んでいて、あまりいい表情には見えなかった
ルヴァ
「……どうでしょうね。誇らしかった娘は色んな罪を裏で作り続けた挙句、一般人やら何やらに余す事なく殴られて死にました。お父さんは今何を思っているのか考えるのも恐ろしいですよ」
おとなしく撫でられる。嫌そうにはしていないが「どうしたんです?」と言わんばかりの不思議そうな表情を浮かべていた。
「頑張るのは当然です。ただでさえ指を差される恋路でしたし、お父さんを不自由なく不足なく幸せに愛してあげる為に研鑽する必要がありましたから」
父が何をしなくてもいいように、愛を享受するだけでいいように自分が担えるよう頑張ってきた。その集大成が今回の定例会議だった。結果は失敗に終わってしまったが。
「……気分を売る?私に?いったいどうして……。それに私今対価持っていませんよ、体は殴られる前のものですけど色々貧民街に落としてきましたし」
キファ
「デート。ふふ、いいですね。恋バナ楽しいですし。それにハマルさんなら恋が分からなかったとしてもキファさんが楽しそうに話してくれるならきっと一緒に楽しんでくれると思いますよ」
世話焼きだな、と言われ首を傾げる。あまりピンとこない。
「そうでしょうか。恩がある相手にはきちんとできる事を返したいだけです」
後に告げられた言葉への返事は少し空白があった。
「ふうん?私は謝ってくれたら仲直りするつもりでいましたけどね?
……妥協なんて、したくありませんから。恋も人も、私が手にするものなら全て。
そういうキファさんは聡明で強かで……決して諦めないところ素敵だと思いますよ」
「どういたしまして」
ニア
「本当に馬鹿だったんだよ、……え!?
」
図星と自ら証明するようにはらりとタオルを落とす。
見えた瞳の視線は左右に動いてから、困ったように閉じられた
「隠していたわけじゃなくて、その……恥ずかしくって
自分のこれは、心の病気といえばいいのかな
……心因失声症、ひどいストレスから
声が出なくなる病気だって言われている。
昔からひどく気分が落ち込むと声が出なくなることがあって、
会議の時は多分それが酷くなったんだね
そして死んだら、治っちゃった?
多分、何も考えてない今だけなんだけど
……またぶりかえすかもしれない」
言い方が、風邪…………
あまり重い病気に受け止めてはおらず、どうにもため込みやすい性格なだけのようだ
「シトゥラにも約束があるんだけど……声出せたらいいな
いやでもあったら泣きそうだからちょっと……、あ。
ニアはシトゥラのどこが好きになったの?
」
ニアと変わりの無いようなテンションで聞く好奇心。
サダルの恋バナに対する食いつきはスイーツのように別腹であったりする
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