![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】
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夕方の屋上 レヴァティ
「……そう。レヴァティがそう言うなら、そうするわ。
ごきげんよう、レヴァティ。どうか元気でね。」
立ち去る背中を追う事は無い。
寂しくなった屋上に、びゅうと一つ、冷たい風が吹いた。
「…わたしにだって、ゆるせないことはきっとあるわ。
まだ知らないか、それがとっても少ないだけで。
だれにだって、ゆるせないこと、ゆるしたいことがあって
きっと、それだけでいいのにね。」
一人ぼっちのイクリールは、寂しげに微笑んだ。
この世界は、どうにも上手く行かない事ばかりだ。
きっと、誰が悪いわけでもないのに。
![](./img/stargazer/031_b.png) | >>97 サルガス 「それは………、…その通り、だな。同じ立場だったとしたら、無理してでも、這ってでも動いていただろうな… ぼくにあったことは、ぼくからは…とてもじゃないけど 、気持ち悪くて話せない。 ………シェルタンに、聞いたら 答えてはくれると思うが」 それでも、心配な気持ちはやはりあるけれど。一旦、口を噤んだ。 自分のことを棚に上げて、サルガスにばかり休むように言うのも よくない話だろうと思ったのだ。 「…病気。 そうか シトゥラの言っていた………この場所があって、助けられた子供… お前も、そうなんだな………」 この場所がなければ、この場所は悪だと信じていた。 目の前に、確かに正しい治療を施された痕跡を見てしまえば。もう何も言えなくて。 自分は、どうするべきなのか。 それを知って、果たして。やるべきことを変えられるのか。 少年には、まだ。 ただ、苦しそうに顔を歪ませて。サルガスの傷跡を見ているだろう。 (100) 2021/05/30(Sun) 19:43:54 |
![](./img/stargazer/031_b.png) | >>@10「…………」 子供の前に立つ。 ああ、きっと酷く怯えているんだろう。 幼い頃に両親から躾をされた時の自分と、同じ顔をしているのだろう。 メレフは、子供の胴に目を向けている。 顔なんて、見られるわけがなくて。 耳も、塞いでしまいたくて。 重い、重い腕を上げて。 1度。
2度。
3度。 多少は加減したものの、それでも、バチン、と音が鳴る。 「…………すまない。全部、ぼくのせいだ」 掠れた声は、子供に届いただろうか。 (101) 2021/05/30(Sun) 19:51:55 |
彼らから貰った花束を、さっき掘ったばかりの穴に放り込む。
「カストル」
スピカは、
カストル
に見えるもの
を
探して歩き回っている。
様子がおかしいのはもともとだが、
これは話が違う。
自分の手に負えないものだろうと、
見て見ぬふりはできないと思っていた。
だって、全てを受け止めるって決意をしたから。
一筋の光明を見つけ出すのは、そう難しくないことを。
| (a112) 2021/05/30(Sun) 19:59:28 |
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