77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】
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| ……ハイ、 [名を呼ばれ、青年の表情が、すぅと静かなものに変わる。 ヒトならざるモノへと変貌したとて、青年のあまりよろしくない頭が劇的に良くなるわけではない。 だから単純化された儀式は正直ありがたかった。 >>113指先にできた 赤 い玉に、視線が吸い寄せられる。 甘 い、香りに誘われるようにして、青年は差し出された手をそうと両手で捧げるように添えた。 その指先に、そ、と唇を寄せる。 ちろりと舌先を見せると、与えられた血の雫を、つ、と掬った。**] (119) 2021/06/25(Fri) 0:14:50 |
[あ、と開けた口で、指先を咥える。
ちゅうと吸い上げては、傷口を舌先で刺激する。
痛いかな?とか考える余裕もなく。
もう少し、もうちょっと、
甘露
が欲しくて強請るように、吸う。]
ちゅ……ちゅぷ、
[ざわざわと、翼の先が震える。
こめかみが、熱っぽく脈打つような気がする。
はふ、と吐息を零した。
漸く満足したころ、咥えていた指を返すが、その表情はどこかとろんとしていた。
ふるふるっと全身を震わせると、一度開いた翼がするすると背中に収まって、肌表面の刺青のような描画に収まる。
それからまたひとつ身震いすると、するすると黒い糸がどこからともなく肌の上を滑り、墨色の着物となって青年の身を包んだ。]
あは……どう?
[おそろい、なんて、馴染んだばかりの妖力で編んだ着物を自慢げに見せ**]
[ 眠りは儀式
その言葉に、ふむりと頷く
聞けば、他に大切な儀式は後三つとのこと
眠りと足せば全部で四つということか
一つは食事、もう一つは──と瞳で問えば
それは大きくなってかららしく ]
冥桜よ、それだと二つしかないぞ
眠りと、食事と、大きくなってから
──では、最後の一つはなんだ?
[ まさか言い間違えか?と
首を傾げ唇を尖らし問いかける
縁側へのさほど長くない道
子供のようにあやされながら歩んでいき ]
我とお前の物語は今日から
それは認めるが、な
その言い方では虜というか
我が傀儡のようではないか
そも、虜になるのはお前では?
[ 楽しそうな笑いに胡散臭げな視線を注ぐ
そうこうするうち、縁側につけば
冷えた空気に巣へ向かう烏の声が混じる頃
ひやりと冷たい縁側に、そのままぺたりと腰下ろし ]
ながくここにはいるが
縁側で食べるのは、初だ
[ 干し鰻を米に乗せ一口
お味見と変わらぬ味に口元を綻ばせ* ]
[ちゅぷ、と音を立てて指先に吸い付く姿を愛おしく眺める
飢えた赤子が糧を求めるようで、欲しいだけくれてやろうと決めてしまえば
指先の痛みも心地よく、吐き出す域に熱が宿った]
いいぞ、茅
啜った分だけ力も強くなるからの
[先とは違い、望んで得た物ならば暴走もすることはない
妖力を操れる証のように、揺れる翼が背に消えて
蕩けるような表情のまま、また一つ力を使って天狗を驚かせ、喜ばせた]
ほぉ、見事なもんじゃ、よく似合っとる
こうもすぐに力を使いこなすとは、さすがワシの茅じゃの
それにその表情……とてもいい顔じゃ、のう、茅
[くつくつと笑いながら、天狗は茅の間近へと顔を寄せ耳元で囁く]
最後の仕上げじゃ、
ワシの力をお前の中に注いでやろう
今度は、お前さんももっと善くしてやるからの
[吐息を吹き込むように、茅の頭に染み込ませるように囁いて
耳の付け根をぺろりと舐めて
そろりと滑らせた手で茅の腰回りをねっとりと撫でる
その仕草で何をするのかはわかるだろうか
腰を撫でていた手で茅の手を取り、すでに熱をもっている天狗自身へと導き触れさせて]
これが欲しいじゃろ?
[もう一度囁いて、耳元に舌を滑らせて茅の返事を待っている**]
[額に口づけられるのも、名前も呼ばれるのも、ただただ嬉しくて]
ああ、だいじょうぶ……
[しわがれ声で囁くようにしか返事ができないのが情けない。
とりあえず休もうとするが、かんぅが目の前で変な顔をしている]
どうされた?
………ふぁっ
[体の中で大きく芯を持つものが、蠢くものだから、覚えたばかりの敏感な箇所に当たってしまう]
あ……あ、かんぅどの……っ
も、いぃからぁ……♡
[これ以上されたら、余は死んでしまう。こんな気持ちいいことばかりされて、どろどろになってしまったら……]
余をかんぅ殿のことしか、考えられなくさせる気か?
[この野蛮人め、と頬を染めた涙目で嫁を睨む。
まさか彼の青龍偃月刀が抜けなくなっているとは気づかず勘違いをし、自分から抜こうと試み始めたが。
すっぽり入って抜けなくなっている一因は、かんぅのナニがまだ固さと大きさを保っているのもそうだが、ヤオディがかんぅをまだ離したくないと咥えこんでいるのでお相子である]
あ、あんっ ♡
お、おおきすぎ……っ
[彼の前で力の入らない足を開き、腰を左右上下に動かす。
かんぅの前で力を失った屹立がぷらぷらと、動きに合わせて揺れていく。
本人は抜こうと必死だが、傍目にはそれはまるで、青龍偃月刀を使って自慰をしているようにも見えたか**]
── 幕間 ──
千、そういえばこれは……?
持病があるのか、何故言ってくれなかった
[ 部屋の中、荷を再確認し花が無いか探す最中。
示したのは薬らしき小さなもの。
置き去った日も疑問に思ったが、問えるような状況ではなかった。 ]
ああ、これは腹の中を綺麗にする薬
こっちは潤滑剤だなァ
入って早々布団に連れて行かれた時は、
一瞬使うことになるかと思ったけど
紅鉄様にはそんな趣味無さそうだったから
未だ開けてもいねぇ
[厚い紙に包まれたものと小瓶を順番に見せ、軽い調子で説明する。
語らなかったこちら側の勘違い、思い出し懐かしく目を細める。]
ま、手を出したくなったら言ってくれよ
きちんと準備しないと、あんたのほうまで痛くなるらしいからな
その為の教育は受けてるから心配するな
な……
[ あまりの内容を、他愛も無いとばかりに軽く語られ絶句する。
教育、とは。 ]
千、まさかお前は村で……?
誰だ。あの時にいた内の一人か?
[ 自分が選んだせいで、なのか。今まで思いもしなかった。
両肩を掴む鬼の表情には余裕がない。
ただでさえ迫害されていた花嫁がそんな目に合っていたらと思うと
気が気でなかった。 ]
ひひッ、あの村に俺に興奮する人間がいると思うかい?
花嫁になる為に口頭で教えられただけだよォ
女達も同じじゃねぇかな
随分長く続いた制度なんだろう
人間側も色々考えていて、当然さ
[気に入られる為に、少しでも長く生きるように。
想像出来る理由については鬼の心を想い、口にせず。]
紅鉄様は驚く時だけは顔に出るなァ
なあ、嫌だったのかい?
俺が奴等に手を付けられてたらと思うと、居ても立っても居られない?
[喉を鳴らして笑うばかり。
愉快そうに振る舞いながら、密やかに問われた鬼の様子を見ていた。]
…………そう、か
[ 掴む手の力が、安堵により抜ける。
それでも、何てことを教えたのかとため息が落ちるが
自分たちのせいで生まれた伝統は、咎められない。 ]
当たり前だ
お前が傷つけられるのは、嫌だとも
[ 躊躇い無く返す答え、鬼の想いに嘘はない。
背けた顔の理由は別の部分にある。
そうして再び探し物に戻ったのなら、
その落ち着かない心地も、収まってゆく。 ]**
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