147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】
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わたしは、選ばれませんでした。 この世界の誰かに愛されるような、 そんなニンゲンにはなれませんでした。
でもね。 あの夜、貴方に出逢って、 わたしは、自分の物語を自分で綴ることを知りました。 誰かの幸せを祈るのと同じくらい、 自分自身のことを選択することの大切さを 教えてもらいました。
貴方と共に綴った時間は わたしにとって、かけがえのないものです。
[ そしてこれからもきっと。 わたしにとって、かけがえのない星であり、道標。]
(36) 2022/05/27(Fri) 23:41:47 |
| [ だから。 ]
もし、今もわたしの願いを叶えてくれるというのなら。
これからも、学園を卒業してからも、ずっと。 わたしと、一緒にいてほしいんです。
[ 自分なりの一世一代の告白に、 果たして返答は、あっただろうか。 たとえなくても、そのまま彼の肩に頭を預けて、 すやすやと寝息を立て始める。
まぁ間違いなく怒られるだろうけど、 でも、彼はなんだかんだ面倒を見てくれるだろうなんて、 ―――…そんな甘えに瞼を閉じながら、 すやりすやりと、狸寝入りをする。 ]** (37) 2022/05/27(Fri) 23:47:21 |
[互いに気持ちよくなっていることが分かる。
肌を寄せ合って、下肢を落として。
自らも、少しずつ腰を揺らめかせて快感を拾っていく。]
……あンッ……、ぁッ、ぁ、ぁッ……
ん、ッ、……おく、あたって……ッ、ぁッ……、
ふ、……ぅっ、ン……、ぁうッ……!
[彼の先端が子宮口にまで届く。
狭い入り口が、彼のものを受け入れて広がっていく。
中はきゅうきゅうと淫らに吸い付いて、
僅かに身動ぎする度に、水音がいやらしく響いていく。]
ぁ……、テンガンっ、……
キス、して……ッ……
……ぁ、ぅんッ……ンンッ、ぅ……
[顎先に頬を寄せて、伸び上がるように唇を近づける。
最初は優しく食んで、舌を差し出せばすぐに飲み込まれていく。]
[もっとという声にこくこくと頷いて。
唇を合わせたまま、高みを目指していく。
呼吸が苦しくなって、唇を離せば
後は次から次へと溢れ出る嬌声が喉を突いた。]
……ひぁッ、ン……ッ、あっ、ア、アッ……!
あ、んッ、だめぇ、イっちゃう……、ッ!
ぁ、あッ、ぁ、アッ、…………
ぁ、ぁぁぁあんッ!
[一際奥を突き入れられれば、堪らずに身を仰け反らせる。
背を撓らせて、びくん、びくんと激しく痙攣するように蠢く。
同時に中で、彼のものをきゅうぅと強く締めつけた。]
[酩酊するような快楽の余韻に浸りながら、
呼吸を乱して彼の胸元に倒れ込む。
中は、まだ痙攣するようにひくひくと襞が蠢いていて。]
……ふ、ぅ…………、
……ぁッ、……や、だめっ、
まだ、動いちゃ、らめぇッ……!
[しばらくぽうっとしたまま惚けていれば、
身体を起こされて、再び始まる律動に嬌声を上げた。]
[無慈悲に断ち切られた希望の糸、
痛みという見えない拒絶で遠ざけられた温度。
悪魔はもう何もかも、育てた人の仔から受け取るつもりが無い。
その裏切りを理解し、契約の終了を遂げることを決めてしまっている。
宙に跳ねた手の五指の強張りすら解けぬ前に、
ひゅっ、と無様な音が恐怖に収縮した喉を鳴らした。]
私、私は……
[先程まで葡萄酒を流し込んでいた筈の口内が異様に乾いている。
上手く舌が回らず口籠る。
怯えからなのか返す言葉が無いからなのか。
それは、自分でも分からなかった。まるで思考が止まったようだった。
偽りを被れなくなり、主の望みとかけ離れてしまった下僕は
まるで頼る当ても持ち合わせない子供のように、
近づく運命に、与えられる処遇に、何も出来はしなかった。]
ぐっ……
う……あ
[悪魔の感情が肌身に感じられるような凍てつきの中、
睨む瞳に竦む身体は最後まで抵抗らしい抵抗もしないままで
見えない手により絞め上げられ、空中へと吊し上げられる。
未だ手の中にあったブローチが落下する
暴れた足が浮き上がる最中に椅子に当たり、蹴り倒し
縄を外そうと藻掻く罪人の如く両手で首を引っ掻いても何も無い。
死の危機に貧した本能の行動は加減無く、白肌に赤い線を幾つも作り
意識を喪失し楽になることも出来ないまま、苦しみだけが延々と続く
悲鳴にも届かない呻きが、弱々しく響き続ける。]
あぁ……、
[色の無い濡れた一筋が閉じた目の縁から生まれたのは、
心の翳りすら、全てが悪魔の手の上だったと知ったからなのか
記憶の自分と重なる言葉を耳にしたからなのか。
きっと、どちらもだ。
己の身一つ自由に出来ない拷問の中、
主が語った通り、彼の物としての自分を認識させられる。
────悪魔の言うとおりだ。なんと不相応な願いだっただろう。]
[────それでも、
家畜として喰われるのは、邪教の徒として裁かれるよりも恐ろしかった。
愚かな人間は、自ら選んだ結末に恐怖してしまった。
悪魔が、奈落の王が。
貴方が私を人でなしにはしてくださらなかったからだ。
半端者の信仰者に留めてしまったからだ。]
っ……
[吊り上げられ、落とされて。
転がる椅子の傍らに、倒れ込む様は思うがまま遊ばれる玩具の如く。
激しく咳き込み、必死に酸素を取り入れる。
これから終わる命でも、身体は懸命に生きようとしてしまう。]
[虚ろな目がいつかを模すように、身を伏したまま悪魔を見上げる。
かつての邂逅よりも翠と黒黄には距離があり、
背の高い彼の顔を視界に捉え続けるのは
虐げられた冷えた身体にはとても億劫ではあったけれど。]
暗闇は、怖いよ
[幼い響きが短く思いを告げた。
全てを受け入れた魔術師は、今や畏れを顕にする下僕の表層を崩し
成長しなかった歪んだ少年の本性を剥き出している。
再び生まれた流れが頬を伝う。
溢れ出した河のように、一度では終わらなかった。]
|
[支配者の足元で、永きを生きた人の仔は啜り泣いていた。
犠牲とした魂の数、起こしてきた幾多の争いなど嘘のように、 それはただ弱々しく、邪悪さすら感じさせない。*]
(38) 2022/05/28(Sat) 0:56:21 |
「いっぱい奥に当たってるね、ミン、っ……
っ、…ぁ………そんなに締め付けて、…
可愛すぎる、好きだよ……
もっと、感じてるの教えて、……!」
キスして、とお願いされると
勿論と言わんばかりに唇を重ね合わせ、
何度か食めば、舌を差し出されてちぅっと吸い付く。
そしてそのまま舌を絡め合わせ、
呼吸も嬌声も彼女のものを奪ってしまう。
舌の絡み合う水音と、結合部が擦れ合う水音、
どちらがどっちなのかとわからなくなってきている中、
唇が離れてしまえば今度は彼女の甘い声が
抑えられることなく口から漏れていった。
それを聞けば腰が勝手に動いていき、
彼女の体がピンっと反って大きく震えれば、
彼女が達してしまったとすぐにわかる。
「可愛いよ……そんなに可愛い声出して、
こんなに感じて、……最高。
よしよし、もう少し感じてね」
呼吸の乱れ、中の蠢き。
彼女が落ち着くまで待ってみたけれど、
抱き抱えて体を起こし、
彼女をベッドに寝かせるまでの間に
また嬌声が鼓膜の中に響いていった。
「やっぱり、この方が気持ちいいかもしれない。
ミンの顔が見れるし、可愛い声も聞ける。
何より深く入れるし、ね?」
彼女をベッドに寝かせ、彼女の髪を整えながら
腰を軽く揺らすとくちゅ、っと音が立つ。
彼女の呼吸が少し落ち着けば、
彼はまた彼女と指を絡めて腰を動かし始める。
本当に、莫迦な仔
[ 苦しみを示す様子の全てを、余すことなく赤色の肴としていた悪魔は
やっと理解した愛し仔の為にとびきり優しく声を暖めて、
傍らに膝をつき身体を起こさせた。
白い首に滲んだ赤を爪が当たらぬように指の腹で拭い、
落ちたままのブローチを拾い上げ、胸に着けてやる。
指導者として箔を付ける為なのかは知らないが、
人間が作ったらしい法衣などよりも、ずっと似合うと感じた。
一度はかけ離れたところに行ってしまったけれど
今漸く、魔術師は心身共に再び己のものへと堕ちたのだ。 ]
何も怖いことなんて無いんだよ
それは、君の味方だったじゃないか
思い出してご覧。オレと君が出会ったあの暗闇を、
二人で過ごしたこの館での生活を
表立って生きられない君を、隠していたものを
[ 虚ろな瞳を見つめ、そう呼びかけられたとして
昼行性生物の本能は奥底に根付くまま。
だが彼はもう知っているだろう。
本来生きるべきだった光の下に、お前の帰る場所は無い。
啜り泣く弱々しい魔術師の背を撫で
乾きを忘れた目元に舌を這わせ、涙を吸い取った。
孤独な仔に寵愛を向ける存在なら、此処にいる。
全てを間違え何も得られなかったその手に残る唯一たる悪魔が。 ]
今までよく働いてくれたね、君は本当にオレの誇りだったよ
[ 人でなしには成り切れず、光の下へも戻れはしない。
いずれは狂気の熱から冷めると知りながらそんな半端者へ貶めた
張本人たる主が耳元へ吹き込む囁きは、やはり甘い。
今や拒むことも出来なくなった毒を、存分に注ごうとしている。 ]
君は作品にはなれないけれど、ブローチにもしない
他の人間の元になんか送り出さないさ
……オレと一つになるんだ、永遠にね
[ 語る悪魔はその手にはいつの間にかあの真珠のネックレスがあり
正面から彼の首に手を回し、それを着けてやる。
行動の説明をしないまま、細い身体を抱き締めた。 ]
| [ 光の蝶のランプだけが灯りとなる空間で、 書架の迷路の片隅、混ざり合う二人の影が ――――歪に蠢き膨張を始めていた。 ]* (39) 2022/05/28(Sat) 2:04:01 |
[出来たばかりの傷に触れる細やかな痛みに少しだけ眉を寄せ、
しかし仔はされるがままに、全てを受け入れた。
与えられる優しさと世話をするような振る舞いに、
とうに残存より欠落が大きく占めていた幼少の記憶が擽られる。
……触れた冷たい唇だけは重ならなかったけれど、
それすらも含めて、まるで
愛されているみたいだ、などと錯覚を起こしてしまえば
温度を戻した声の呼びかけが、染み込んでいく。
根付いたものの上に注ぎ、積み重なっていく。
思考の沈黙を少し置いた後、翳りを帯びたままの目を細め頷いた。
帰る場所は無い。此処にしか、この悪魔の元にしか。]
僕は、役に立っていたんだね?
[注がれる毒に、擽ったそうに吐息を零す。
これから害され死にゆく者には不相応の、隠しきれない誇らしさ。
その歪みを指摘し正す存在はゲヘナにも、地上にもいない。]
じゃあ、もう……
[楽になってもいいのかな。
彼と一つになり齎される永遠の暗闇は、穏やかなのかな。
心内で呟く愛し仔に、驚きの感情はどこにも見当たらず。
契約内容に、終わり方の詳細は定義されなかったが────
そうなることは既に予期していた。
悪魔は多分、自慢の品々の一部を取り込む必要がある時期に達している
それが定期的なものなのか、何らかの危機かは知れないけれど。]
インタリオ様、これ……
[数度瞬き、見つめたのは
いつの間にか主の手にあり、こちらの予期せぬ行動を起こした品。
それは、館を飾る芸術品の一つ。私が来た時には既にあったもの。
いつか彼の糧になる為の、保管されることに意味がある形を変えた魂。
……その筈だ。
困惑を隠さない表情で悪魔を見るが、気づけば身体は冷ややかな腕の中。
一時は硬直していたが、やがて応えるように腕を回す。
どんな顔で主が自分を抱き締めているかも分からないのに、
影のことなど視界に入るわけもなかった。
ピアスで彩られる耳に、願いを一つ囁く。*]
[ 多くを識り、人間程度の思考など容易に見抜く悪魔でも
その時その時の思いの一つ一つまで掬い取ることは出来ないが。
もし愛されていると確信を持てていないと知れたら
やはり莫迦だと繰り返し笑ったのだろう。
神の信仰を離れ教えるがままに染まっていく姿を
己の為に永きに渡って魂を運んできたことを
全てをいずれ自分に捧げる運命であることを
誰より悪魔だけが、見て知っていたというのに。
それは人間が人間に向ける感情とは種は違いすぎていたけれど。
大人しく全てを受け入れ、従順に頷く幼い素振りは、
愉快ではなくとも、好ましくあった。
自身の向かう終わりについて教えられ、
感情の揺れ一つ見せない彼は、全て受け入れるつもりでいる。
あれ程同胞に対して悪辣で、悪魔に魂を売る程生き汚くあった仔が
まるで自ら身を投げ出し贄となる羊のよう。 ]
[ 自ら封印となり、凶暴な同胞を抑える悪魔の力の減退による飢えと
下僕の限界が重なったのは偶然か運命か。
分かるのは、違った刻だったとして同じ選択をしたことだけ。
こちらに染まりすぎた魂は美しい形にはならないし、
ただの道具であり人間による悪魔信仰のシンボルとするには
彼の今までの功績とあまりに釣り合っていない。 ]
……君は相変わらず強欲だな
いいよ、ゾラ。君の思うがままに
[ だから、叶えられないわけもなかった。
その耳に飾られたピアスも囁かれた願いも、等しく
黒い
。
]
折角こうして、家族全員が揃ったんだものね
[ 身を離した主はそう言い、目線を彼の胸元に下げる。
何を見ていたのか、
他でもない自分の身体に飾られた物のことは分かるだろう。
何を意味しているのか、
芸術の悪魔に仕える者が気づかないわけもないだろう。
――そして、過ぎ去った邂逅の夜を今も覚えているのなら
あの時既に体現した姿で小屋に現れたと
思い出すことも出来るだろうか。
それは気まぐれの散歩などではなかったということ。
何もかも知ったことのように語った悪魔は
事実、あの村で全てを見ていた。 ]
[ 悪魔が元々狙っていた魂は別にいた。
無実の罪で拷問され、死にゆく哀れな女達だ。
その他に、偶然手に入れたものもあった。
自身を迫害する村から逃げ出し、事故で死んだ男や
二つの血を継ぎながら、唯一生き残るも病に侵された少年だった。
彼らは“信心深い彼女”のような芸術となる適正を持たなかったが、
収集家の嗜好は別の方向性で満たすこととなった。 ]
いつかこうやって、君の首に彼女を掛けてあげたかったんだよ
[ その声と表情は、まるで彼を真似たような誇らしさでも含んでいたか。
そんな話をしている間にも、膨れ上がり続けていた影は
ついに実体を持ち広がり、黒い花弁のように二人を囲い
黒い男ごと、悪魔の愛し仔を呑み込んでゆく。 ]*
| おい。 寝るな、小娘。 [真面目に話を聞いていたらこれである。 >>37せめて返事を聞いてからにしろ。 いろいろと台無しが過ぎる。 というよりこれは、あれだ。 たぶん、十中八九、寝たふりだな。] (40) 2022/05/28(Sat) 5:22:58 |
|
…はぁ。 [ 仕方がない。 此方の肩に身体を預ける、杏子茶色の髪にため息を一つ吐くと、 娘の身体を姫抱きに抱えて、部屋まで運ぶ。
いつか、初めて出逢った夜のように 娘をベッドまで運んで、身体を横たえさせれば そのまま、ゆるやかに寝息を立てる顔を覗き込む。 ] ……。
(41) 2022/05/28(Sat) 5:23:31 |
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なぁ、娘よ。
[娘の杏子茶色の髪に触れる。
―――…お前が望むなら、命尽きるそのときまで傍にいよう。
人の子の寿命は我や我らより遥かに短く、それまで共にあることなど造作もない。
そう、口にするのは容易いはずなのに。]
…。
(42) 2022/05/28(Sat) 5:30:38 |
| [それが憚られたのは。 人ならざる自分と共に在ることが「愛されることで温もりを知りたかった」という >>35娘の願いを叶えることから遠ざけてしまうような、そんな気がしてしまったから。 傍にいることを願われて、嬉しいと。 自分の中にある感情を知って、驚きはすれど嫌な思いはない。 だが同時に、命尽きるそのときまで己と共にあるということは。 良い意味でも悪い意味でも純朴で人の好いこの娘から「愛し、愛される」という人並みの幸せを奪うことになるのではないか。 そんなふうに思えてならなかった。] (43) 2022/05/28(Sat) 5:32:54 |
| [白い手袋越しに、彼女の髪に触れていた手を頬へと滑らせる。 擽ったさに小さく身を震わせるのが、面白い反面もどかしくもあった。
我は、この娘に触れられない。 直に触れれば彼女を凍えさせ、我自身は娘の光に灼かれてしまう。
それでも、娘に触れていたくなる。 この感情を、なんといえばいいのだろうか。 この娘と出逢ってから、名前の知らない感情が己の中に増えていく] (44) 2022/05/28(Sat) 5:35:24 |
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