【人】 小さな心 サルガス>>70 昼過ぎ メレフ 「だいじょうぶ、だいじょうぶだ。ああでも午後、おやすみ、もらったんだ。 だからね、へいき。うごけるよ。みんなのこと、それに、解決のほうほう、さがさなきゃ」 声は濁り、喉の裏側をえぐるように低く鳴らす。普段のようにアルトは通らない。 横倒しになった顔は痛みのせいかみるみる紙のように白く青ざめる。 襟首を広げてみるならば、よくよく見れば白い包帯が覗いていた。 「メレフ、むりに、触らなくていいよ……ころんだ、だけだもの。へいきだよ。 ねえ、メレフ、あれから、なにかあったんでしょう。きみのほうが、ずっと心配だ」 それでも。案じ、思い起こすのは朝方の貴方のひどく弱った様子のほうで。 ななふしのように細い腕に力をかけて、体を起こそうとする。 なにか、話したいことが、或いはこれからについて、相談したいことがあるのだろうと、 そればかり気にしているのだ。 (72) 2021/05/30(Sun) 1:54:20 |
【人】 空回る思い メレフ>>72 サルガス 「大丈夫なものか。顔色も悪くなってきた、転んだだけじゃすまない怪我をしたんじゃないのか。 ……急がなくてもいい、今は休んでいろ」 白い包帯、青白い肌。それに、濁った声。 ―――今日の自分を見ているようで。 「……ぼくの話より、お前の話が先だ。 ベッドに倒れるだけでそれだけの痛みがあるんだ、相当のことがあったんだろう。 …………今日ばっかりは、聞くまで動かないからな」 無理をしているわけじゃない、と体を起こそうとする腕に触れて。 優しく体を横たわらせる。 ここで自分のことを話してしまえば、口を閉ざし切ってしまう気がして。 (73) 2021/05/30(Sun) 2:06:44 |
【置】 褐炭 レヴァティ(──Wikipediaより) 「子どもたちが屠殺ごっこをした話」 は、『グリム童話』に収録されていた童話の一編。初版には収録されていたが、あまりにも残酷な内容かつ、教訓性もほとんど感じられない話のため評判が悪く、第二版以降は削除されている。【第1話】 昔、フリースラントのフリェンチャルという町で、子供たちがそれぞれ役割を分担して"屠殺ごっこ"を始め、"屠殺屋"役の子供が"豚"役の子供の喉(のど)をナイフで刺して殺してしまうという事件が起こった。 この事件は町の議会にかけられたが、当事者がまだ幼い子供であるため、この子供を死刑にするべきか否かで話し合いは難航した。 そこで、長老の一人が赤々と熟したリンゴと高価な金貨を左右の手に持ち、「この2つのうち、どちらか1つを子供に取らせてみよう。もし子供がリンゴを選んだら全くの無知無分別ゆえの事故であったと見なして無罪、金貨を選んだら価値判断の分別が備わっていた上での事件と見なして死刑にすればよい」と提案した。 果たして判定の当日、"屠殺屋"役の子供は笑いながら当然のようにリンゴを取り、子供は無罪放免となった。 【第2話】 父親が食用のために豚を屠殺する様を見た兄弟が、父親の真似をして"屠殺ごっこ"を始め、"屠殺屋"役の兄が"豚"役の弟の喉をナイフで刺して殺してしまった。 まだ赤ん坊の末子を風呂に入れていた母親は、弟の悲鳴を聞いて駆け付けると激情にかられ、弟の喉に刺さっていたナイフで兄の心臓を刺して殺した。 さらに、そうして目を離した隙に末子が浴槽で溺れ死んでしまったのに気づき、母親は悲しみのあまり首を吊って死んだ。 しばらくして畑仕事から戻って来た父親はこれらの惨劇を目の当たりにし、あまりの衝撃に気が狂って間もなく死んでしまった。 結局、その家族は誰一人生き残らなかった。 (L8) 2021/05/30(Sun) 2:20:02 公開: 2021/05/30(Sun) 2:20:00 |
【人】 小さな心 サルガス>> 中庭 ルヘナ 「……うん。きっと、できるよね。ぼく、がんばるよ。がんばらせてほしい。 そのために、ここへ来たんだもの」 貴方の方へも、歩み寄って手を伸ばして。握り返してくるものがあると信じている。 少しだけ笑顔を作ったけれど、それはすぐに真剣な表情に置き換えられた。 「ルヘナ。ぼくも、きみも。ここにいるよ。きみの傍に、ぼくはいるよ」 (74) 2021/05/30(Sun) 2:21:14 |
カストルは、クッキーの缶を抱えて自室の前でしゃがみこみ悶えました。 (a81) 2021/05/30(Sun) 2:30:53 |
【人】 小さな心 サルガス>>73 昼過ぎ メレフ 「……がんこ、なんだもんな。ぼくも、そうみえるのかもしれないけれど。 ぼく、あんまりだれかに話すの、とくいじゃないんだ。……お兄ちゃんだもの」 いつでも、一人きりで頑張ろうとしていたのは、それが自分が立っていられる理由だから。 口にしてしまえばそこから瓦解してしまいそうで。 話し始めるまではさらに随分時間が掛かった。どうしても、誤魔化してしまいたいように。 黙りこくっていれば背中に隠していられるのではないかと、状況は拮抗していた。 それがずいぶんと続いて、埒が明かなくなってしまってから、ようやく口を開いた。 「……教員棟を、さがしてみてたんだ。 こんなにたくさんいなくなったから、一人くらいは見つかるかもしれないと思って。 森の中にひとをかくすのは、たいへんだから、そっちじゃないかなってかんがえたんだ」 (75) 2021/05/30(Sun) 2:33:35 |
【人】 小さな心 サルガス>> 中庭 ルヘナ 握り返された手を取る。少し体温の高い指が、柔らかく力を込めた。 「ああ、……なんだろう。ゆるしてくれるんだなって、思ったかもしれない。 これからのことが。いまここにいる君がどこにもいってしまわないよう。 がんばるよ、ぼく。もうだれも、なんかいも、だれかをとられてしまったりしないよ」 触れ合うことができるのか、不安に思っていたのは少年も同じだった。 何も出来ず、連れて行かれるのを是としてしまった有象無象の一人に過ぎない自分を。 また手をとってくれたことを、とてもとても大事なものだとして。 手繰った手は、そこにある形を確かめるようにきゅうと握った。 (76) 2021/05/30(Sun) 3:03:08 |
【置】 徒然 シトゥラ ――――こっそりはいった美術室の中にある 生徒会である権限を少しだけ℃gって入った準備室。 画板と紙があれば、あとは鉛筆だけでいい いつも引っ張ってくれた風紀委員の少女を 優しさと温かさを与えてくれた幼い少女を 知識を与え、与えられる仲間である少年を 愛を求める姿に尊敬をした、友人の少年を 一枚一枚大切に描いた。 そして皆の食堂へ、誰も居ない時間に置いておく だれにもしられていない、大人も知らない特技。 彼らの求めたいい子に、個性は必要なかったのだから 「……会いたいな」 たとえ自分が卒業したとしても 「会えるようにならないと」 そのためには、 (L9) 2021/05/30(Sun) 4:47:17 公開: 2021/05/30(Sun) 7:45:00 |
ラサルハグは、ルヘナの頭を撫でた。 (t5) 2021/05/30(Sun) 5:48:18 |
ラサルハグは、ルヘナの頭をそれはもうすっごくすごーーーく撫でた。 (t6) 2021/05/30(Sun) 5:48:41 |
ラサルハグは、ルヘナの頭をわしゃわしゃわしゃーーーっ!!! (t7) 2021/05/30(Sun) 5:49:03 |
【人】 空回る思い メレフ>>75 サルガス 「家ではそうかもしれないが、ぼくたちの前じゃあどっちかっていえば弟だろ。 どんなことだって支えてやるから」 本当に、一人で抱え込む癖は自分とよく似ていて。 他人事だとはもう思えなくて。 このまま何も言わなかったら、とまで考えたが、口を開いてくれてひとまずほっとする。 「教員、棟…………そうか。ぼくの部屋の前で、言っていたな… おまえは、シェルタンやルヘナを探すために 大人に見つかるかもしれないのに、向かっていたのか」 あの時、引き留めるべきだったのか。余裕がなかった自分を悔やんで。 ベッドの端に浅く腰掛けて、話の続きを聞く。 (77) 2021/05/30(Sun) 8:26:07 |
【人】 小さな心 サルガス>>3:77 昼頃 メレフ 「そんなことは、ないよ。メレフだって、みっつしか違わないもの。 このなかで、きみたちは忘れがちかもしれないけれど……ここにいる子は、みんなこどもなんだ」 年長者が年少のこどもの面倒をみるような環境では、それが一つの社会になる。 けれどもここの子供たちがどれほど功を成しても、外で一人前と見做されるのは難しい。 店は持てないだろう。剣は勝てないだろう。屋号を受け継ぐなら家の事から始めなければ。 ここがとても特殊な空間だということを、市井のこどもは知っている。 「うん、それで。あいている窓があったから、雨樋をのぼってのぞいてみたんだ。 中はまっくらでよく見えなかったけど、ひとかなにかがいるみたいにみえた。 こんなひるまに、暗くしてるのに。 ……そしたら指をすべらせて、落ちちゃったんだ。なんとか、なったけど」 シャツのボタンを少し動きの滞る指で外す。本当は普段の動きをするのも大変だ。 横倒しのまま肩をはだけると、肩から胸にかけて巻かれた包帯が見えた。 右肩から背中にかけては、薄皮一枚剝いたかのように赤と、青との入り交じる痣ができている。 疲労骨折や気胸を危惧して、強く固定しているのだろう。 それから、それとは関係なく。鎖骨から胸の下部までかけて、定着しきった傷が一本。 けれどもそれ以外に目立った傷はない。転ばされ、けつまずいたものはあるかもしれないけれど。 (78) 2021/05/30(Sun) 9:28:44 |
空回る思い メレフは、メモを貼った。 (a82) 2021/05/30(Sun) 9:37:20 |
ラサルハグは、メレフのとある話を耳にした。とある時間帯のことだった。 (t8) 2021/05/30(Sun) 13:27:03 |
ラサルハグは、考え込んだ後、子供達についてまとめられた情報を隈なく洗い始めた。 (t9) 2021/05/30(Sun) 13:28:18 |
ラサルハグは、有象無象の中から"口の軽い子供"を見繕った。 (t10) 2021/05/30(Sun) 13:29:02 |
ラサルハグは、席を立つ。どこかへ移動する。ヒールが、廊下で高らかに唄っている。 (t11) 2021/05/30(Sun) 13:30:02 |
メレフは、少し体の調子が良くなってきたようだ。 (a83) 2021/05/30(Sun) 13:43:03 |
ラサルハグは、横を通り過ぎる時にシェルタンを一瞥した。私は貴方も見守っているよ。 (t12) 2021/05/30(Sun) 13:49:23 |
【見】 わるいおとなの ラサルハグ>>メレフ カウンセラーとして異動してきた大人は屋上にいた。 片手には何かを入れた紙袋を持ち、空いたもう一方の手は 有象無象の子供達の中から声をかけて連れ出した"比較的口の軽い子"の小さな手を握っている。 腫れ物扱いされる自分達大人ではあるが、幼い子供一人言うことを聞かせて連れてくるなど非常に容易い。 忌避していた大人に手を引かれてやってきた子供は忙しなく視線を、空いた手を、歩くのを止めた足を動かして居心地を悪そうにしている。 「ごめんね。急に呼び出して。貴方の力がどうしても必要だったんだ。 ……メレフって子を知っているかな?高等部Bクラスのお兄ちゃん。 その子がね、『宿題』をしなくちゃいけないのだけれど、貴方にも手伝ってもらいたいんだ。×××、貴方は良い子だから。きっとお兄ちゃんお姉ちゃんたちの力になれる。大丈夫。 それにメレフが頑張ればすぐ終わるさ。きっとね 」コートが地につくのも躊躇わず膝をつき、子供と目線を合わせて柔らかく言葉を紡ぐ。 (@1) 2021/05/30(Sun) 13:50:29 |
【見】 わるいおとなの ラサルハグ >>メレフ >>@1 その一方で、大人はメレフの自室に手紙を出していた。 ほっそりとした文字が簡潔に並べられている。 やんちゃさんのメレフへ 『宿題』を出します。 他の子に迷惑をかけたくないのなら屋上まで来るように。 愛を込めて カウンセラー・ラサルハグ (@2) 2021/05/30(Sun) 13:51:44 |
【置】 キミの ポルクスと カストル兄さん 【弟】 双子の ポルクス 『ねぇ、兄さん』「…‥あ、あ?」 『ボクたちさ、狂ってるよね』「まぁな」 「 『 気にはなって る、 気に障る 」 』「アレさ〜」『うん』 凄い嫌だごめん急に今更オマエらどこから湧いて出たうるさいどうしてだよごめんよいやルヘナは魅力的にみえるだろう。見えてなかったら目が悪いと思う。かわいくないとか。そういうやつらをカワイクしても良いくらいだ。仕方ない。あのシェルタン、サルガスとかいうごめんなさい二人は特に嫌いだ。アレを見聞きして、ると。シトゥラはオヒメサマと仲いいしな分からないんだよメレフって結構ボクらのこと理解しちゃってごめんねてなんか恥ずかしいねだからいいんじゃないかな。ルヘナも困るだろ?そうかも。なあ音が聞こえるんだよキースピカに飯やりに行くのちょっと楽しいよな。やっぱり人間は、ここでは?キーいってて、ずっと嫌いごめんな?だ。ルヴァはムリしてるけど、どうしようもないからオレらが出来るだけ、まあボクらが怖いのは……ごめんね時間が解決してくれたりとか?ごめんでもそうだ、ルヴァ団長はサルガスと仲良かったから緊急クエストはったんだった。ボクらじゃなくて、オレさまらよりかはサルガスと話、できんじゃねぇの?だろ?いっつも人がいっぱいいるしあんまり興味なかったけど、かわいいな。ルヴァ団長、守ろうぜ。ムリじゃないかなぁ。なんでだよ。一番怖いのはボクらでしょ?それにいい子で平和をまもるって確かに。なぞなぞ、なんとかなるといいんだけど。まぁルヴァ団長ファンクラブごめん、ごめん。みたいな感じだし、カリスマってあるよな。かわいく見えない奴には視力検査をさせろ。そうだね。 ダレが一番いらないとおもう? 元気そうで、楽しそうで、なぁ。 どうしてだ?ごめん、ごめんね。 やっぱり 分からない んだよ。 (L10) 2021/05/30(Sun) 14:00:56 公開: 2021/05/30(Sun) 14:25:00 |
カストルは、ポルクスと共に、改めて決心した。 (a84) 2021/05/30(Sun) 14:02:27 |
カストルは、ルヴァのために、一部の草花の管理体制をより強固にした。 (a85) 2021/05/30(Sun) 14:04:14 |
【人】 目明き ブラキウム>> 中庭 「大役かどうかは知らないけど、君は"いつも通り"にやればいいんじゃない?」 「そういうことなら、さっそく動かせてもらうよ。 大人がこのギムナジウムで子どもを利用しているなら、今度は子どもがギムナジウムを利用する番だ」 あなたが出会えた場所で。 あなたがやりたい事をやれる場所で。 あなたがみんなを守れる場所で。 あなたが多くを知れる場所で。 あなたがみんなを好きな場所で。 あなたがこれから変える場所だ。 (81) 2021/05/30(Sun) 14:17:03 |
カストルは、ポルクスと相談して、ルヘナに花束を贈った。 (a86) 2021/05/30(Sun) 14:24:51 |
【人】 褐炭 レヴァティ>>夕方の屋上 イクリール「う……」 誰かの声に、人の気配に。彼は目を覚ました。 微睡みからは抜け切れず、 そばにいる人物をはっきりと認識しているかもわからない。 それでも、空の色が眠りに落ちる前と ずいぶん変わってしまっているのは見て取れたらしく。 「……あー……お呼び出 し ?」寝転んだまま問いかけた。 喉の調子は、朝よりはマシになっている。 (82) 2021/05/30(Sun) 14:44:52 |
サルガスは、知らない生徒に声をかけられました。 (a87) 2021/05/30(Sun) 14:44:53 |
【置】 キセキの ポルクスと 止まり木の カストル【弟】 埋まりたい ポルクス 【兄】 消えたい カストルルヘナ が幸せそうなら、オレさまらボク……さま?ら?なら、だって。 他のダレよりも ルヘナ のことを愛しているんだから。 あいしてる キミがどんな動機で仲良くしていたんだとしても。 (L11) 2021/05/30(Sun) 14:46:19 公開: 2021/05/30(Sun) 15:30:00 |
サルガスは、ひなたを抜け、日の落ちかける教員棟へと入っていきました。 (a88) 2021/05/30(Sun) 14:52:42 |
カストルは、?ポルクスも ルヘナか団長がいるなら、ストーk……見に行くだろう。 (a89) 2021/05/30(Sun) 15:01:00 |
ブラキウムは、探している。 (a90) 2021/05/30(Sun) 15:02:51 |
【置】 キセキの ポルクスと 止まり木の カストル> 中庭の様子を覗いて 「あそこに行っていい、気はしない……」 『でも、何かできれば』 「 そ ん な 都 合 よ く 」 『 何 が で き る ? 』 すきなんだよ。 (L12) 2021/05/30(Sun) 15:14:58 公開: 2021/05/30(Sun) 15:40:00 |
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