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人狼物語 三日月国


148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ

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[ その日から 王女は毎夜 
  悪夢に魘されるようになった

  魘されても大丈夫だという彼女を
  見ていられなかった。


  私は王に全てを話した。
  年若い少女が 身体を犠牲にすることを止められなかった
  自分の力ではどう足掻いても 誰かが死んでいた

  それでも
  命を持っても償いきれないことをしたのだ、と。

  王は言った。 ]
 


  「 ──…忘れさせなさい。

    増える罪は 私も共に背負おう 」



[ 人の記憶を操る禁術。

  王女を蝕む破瓜の記憶を奪った。
  彼女の数年の記憶までも、犠牲にして。

  …それより現在に至るまで
  僕は 奪った記憶による悪夢を 見続けている。 ]

 


[ 吐くような痛み 胸を突き刺す下卑た視線


  許して  


      ゆるして


    赦して



           
ころして。
 


  声が頭の中を木霊する

  返してしまえば きっとこの
痛み
は消える
  返せるはずがない 
  それが
で 彼女の幸せになるのなら ]

 


         [ 自由になりたい

  
         
幸せでいて欲しい


  なら もう
  抱えて死ぬしか、ないじゃないか ]


 [  開かない扉に縋り着いた昼
    誰にも話すことの出来ない記憶

    相反する悩みの答えは
    未だ 見つかっていない。  ]**

 

【人】 砂の民 スティグ

 
あー 食べた!


[パンが終わった。
途中からうまい具合にブイヤベースの残りを計算しながら浸していったため、最後のかけらで見事に器の中身を全て掬い取ってフィニッシュできた。

美味しかった。
そしていい感じにお腹が膨れてきた。
しかしまだまだ夜は長い…はずだ。
窓の外を見ても真っ暗で、辺りの様子は伺い知れない。

と、その時、周りを見渡す素振りをしている店員>>162が目に入った。
声を掛けなければ。
しかし、何を頼もうか。]


すいません、店員さん。
何か甘いものありますか。

あと、お酒。


[咄嗟に出たのは、甘いものを求める声だった。]*
(182) 2022/05/26(Thu) 20:25:03

【人】 砂の民 スティグ

― どこかのタイミング ―

[ビールを飲んでいる時だったろうか。
ふと、さっきブイヤベースを運んできてくれた少年が近くに居るのに気が付いた。
何かあったのだろうか、と彼の居る方にそれとなく身を寄せると、彼は自分の故郷を知りたい、と伝えに来たようだ。>>166


うーん、うまく伝えられるか自信がないな。


[言いながら、自分の鞄をごそごそと弄る。
奥の方から少し短くなった鉛筆を取り出すと、テーブルの上の紙ナプキンを取り、そこに曖昧な地図を書き出した。]


でも、なんで?


[書きながら、少年に聞く。
ふと、鉛筆を出すときに一緒に写し紙がテーブルの上に出ていたことに気が付いた。
青い薔薇の花びらが挟まった薄い紙。
これも思えばあんな風にそれなりに重い薔薇の花びらが目の前に舞ってくるのは不思議な出来事だったと思う。

不思議なことばかりだ。
でも、不思議な事が起こった方が、きっと自分には都合がいい。]*
(184) 2022/05/26(Thu) 20:32:36

【人】 砂の民 スティグ

 
あっ、中々凝ってますねー


[ささっと素早くこちらに近づいて来た店員>>187は、如才なく笑顔を向けてきた。
しかし彼の言葉をきけばほう、と頷く。]


僕はクレープって人生で3回目とかそんなもんですよ。
どこかの街で食べたような…
酒場で食べれる物なんですねえ
じゃあクレープを一つと…


[お酒はご希望は、という言葉には顔を彼に向ける。]


これが良い、というのはないんです。
今の貴方が一番美味しいと思う酒を作ってほしい。
…この中に。


[と、やはり鞄から小さな三角フラスコのような瓶を取り出した。]*
(199) 2022/05/26(Thu) 20:57:33

【人】 砂の民 スティグ

[と、その時、少し離れた席から乾杯の音頭が聞こえてきた。>>168
声を上げたのは、恐らく東の出身の彼女だ。
東方も広いから、同じ国の出身だとは思わない。
むしろ何年か前まで戦っていた可能性すらある。

けれども、特に恨みはない。
何処の国だって、奪ったり、破壊したり、裏切ったり、殺したりしていた。
自分も同じだ。
そう思えば、彼女の国でも少なくとも戦争は終わったのだろうという意味での乾杯はしたくもある。
少なくとも、彼女が笑って乾杯をできる世の中になっているということは、嬉しかった。


けれども自分はまだまだ、この「出逢いへの乾杯」は取っておこう。
きっと、故郷の村で、友人と酒を酌み交わすことが出来た時、本心から今日の出逢いへの乾杯ができるに違いない。


お疲れ様。
戦後に乾杯。


と心の中で彼女に声を掛けつつ、彼女の方に向けて軽くジョッキを持ち上げた。]*
(200) 2022/05/26(Thu) 21:04:40


  命と天秤にかけても避けられない外出。

   
そう、セシリーだってわかっていたはずだ。

   
予想なんて、いくらでもつけられたはずだ。


          
覚悟の上だった、というの?
    

  


  続く彼の身の上話を、私は聞いていた。
  確かに、事前に船が沈むと伝えられていたら
  そもそも乗らないって選択だってあったかもしれない。
  

  でも、同時に思ってしまう。
  それは先延ばしに過ぎないかもしれない。とか。

  運命を覆した結果
  更に大きな災厄が待っているのかもしれない、とか。

  知らない方が幸せだった可能性とか。
  どこまでも考えすぎてしまう。

  変えた結果もたらされるものと
  変えない結果を天秤にかけようとしてしまう。
 

【人】 砂の民 スティグ

― 少し前 ―


[友と呼べるヤツがいた、という彼。>>188
自分が少年の店員と話していたのをそれとなく聞いていてくれたのも、それが理由なのだろうか。]


友人の自慢話か…
いや、全然ないな。
足が悪い上にまあ酒飲みだった。

ただ、話がうまくてね。
やけに説得力があったんだ。
あんなに酒飲みじゃなければ都市の大聖堂で説教しててもおかしくないなんて言われてたよ。

僕が出征する時なんか、村の女子供の一人くらいは俺が守る、なんて言ってたけど、ほんとうに出来たんだかねえ…


[苦笑いしながらビールを飲みつつ話をふる。]


そっちこそ、友人の自慢話とかあるんじゃないの?
 
(215) 2022/05/26(Thu) 21:41:12

【人】 砂の民 スティグ

[彼の続く話はじっと聞く>>190
戦後から今まで、酒場に「飲み」に行くということがほぼなかった。
行くにしても、食べ物を食べに行くか、情報を聞きに行くためであって、誰かと飲みに行ったことなどない。
一人で飲んだって何もかも忘れることもできない。
ただ疲れて泥のように眠った方が、ましなのだ。]


一期一会か…


[呟いた。]
(217) 2022/05/26(Thu) 21:41:53

【人】 砂の民 スティグ

[そして、瓶を渡すと彼は快く依頼を受けてくれた。
そして、自分の分と友人の分、二人分、酒を作ってくれる、という。>>194

咄嗟に立ち上がって厨房に向かおうとする彼の腕を握った…
つもりが、自分の手はただ空を切った。
そのまま慌てて声を掛ける。]


いや、友人も、今はそんなに飲める風じゃないから、一つの瓶を分け合ったっていいさ。
一期一会の乾杯は、お兄さんとすることにするよ。

酒、作ってくれるんだろう。
ならさ、さっき言った通り、一杯奢るよ。
だから、後で、この店のグラスで二つ、お兄さんの作った酒持って来てほしい。
一緒に飲もう。


[彼の話を聞く限り、一期一会もそう悪いものではない。
友人のための諸々が済んだ後、雰囲気に酔う…のも悪くないはずだ。

酔い過ぎるつもりは全くないが、店に酔うつもりは大分ある。
きっとまだまだ夜は長い。
そう思っている。]*
(218) 2022/05/26(Thu) 21:43:26

【人】 砂の民 スティグ

[注文を聞くと、彼は僻地の酒場の店員とは思えない余裕感を持って厨房へと向かって行く。>>211
どこかの宿屋で働いていた、というのも納得だ。

しかしそれなりにクレープというのは手がかかるものではないのか。
昔訪れた街で食べたクレープを思い出す。
観光地価格だなあと思いつつ、薄い生地に感動して大事に食べた記憶が…

とビールを飲みつつぼんやり思い出していたその時、思った以上の速さでテーブルにクレープが運ばれてきた。>>213


おお…!


[思ったよりもすごいのが来た。
クレープってそもそも巻いてあるのではなかったか。
けれどもこの薄い生地は間違いなくクレープ…
チョコレートソースや生クリームも甘くて美味そうな上にベリーと共に綺麗にデコレーションされている。]
(219) 2022/05/26(Thu) 22:02:11

【人】 砂の民 スティグ

 
…大事に食べます。


[思わず呟いた。
そして、此方が、と早速瓶に詰められた酒も持って来てくれる。
全てにおいて仕事が早い。

入れられた酒は見た目から濃厚さを感じさせた。
恐らく、果実の酒だ。
こちらはどんな味だろうか。
友人はサングリアのような酒も、樽の味が色濃い酒も、みんな好きだった。]
(220) 2022/05/26(Thu) 22:03:04

【人】 砂の民 スティグ

 
はは、やっぱりわかりますよね。
手土産だって。


[何にも聞かずにただ察して作ってくれる。
それもまた、有難かった。
彼の言葉>>214には少しだけ考えて、答えた]


好きなもの、か。
いや、まあ、酒なんです。
だから、貴方の作ってくれたこれも本当に喜ぶと…信じてる。
ありがとう。


[素直に店員に感謝の言葉を伝えると、さあ、とクレープに手を付け始めただろう。]*
(221) 2022/05/26(Thu) 22:03:31
砂の民 スティグは、メモを貼った。
(a25) 2022/05/26(Thu) 22:08:47

 
── 続・あの日の話   ──


[崖から足を滑らせ落ちた行商人一行の一人を
 救助しようと現場に向かった俺は、
 無事に目当ての人物を見つけた。
 それは女性のように見えた。

 長いブロンドの髪。
 遠くから見てもわかりそうな濃い目のメイク。
 大き目のネックレス、腕輪に指輪などの装飾品。

 酒場の女性が着るような深紅のドレス。
 
胸元が大胆に開いたそれからは

 
逞しい胸板が見える。

 
肩を出したそのスタイルは、

 
よく見ると結構な幅があるように思う。

 
首元に目を移す。

 
なかなかの太さに喉仏が見えるような。


 
いや、これは────…… 

 

 
(…………男性か?)

 

 
「ああ騎士様っ!助けにきてくれたのね!
 あたし、すっごく怖かったの……。」



[口を開く。低音が響く。
あ、これ男性だな。

 アリアから降り立ち、近くに駆け寄る。]


  もう大丈夫ですよ。
  怪我は無いですか?
  ……いえ、足を負傷しているようですね。
  痛みはどうでしょうか。とりあえずは応急処置を。

  仲間の皆さんは無事なので安心して下さい。
  さぁ、ここから上がりましょう。
  天馬に乗って一緒に───……
 

 
[少し、考えた。
 目の前の人物は男性だと思われるが、
 服装や口調はどちらかというと女性寄りである。

 ならば女性対応をするべきなのか?
 そして相手は足を怪我している。
 踏み台化ではなく担ぎ上げるべきだろう。
 触って、持ち上げ良いものかと伺いを立てる。]


 
「えっえっ……それじゃあ、あたし……
 
お姫様抱っこして貰うのが夢だったの!

 

 
[俺は夢を叶えた。
 重くない?との問いかけに
 
羽のように軽いですよ
、と答えながら
 岩のような重さを体験した。
 寒くはないですか、と外套をかけて渡した。
 落ちてしまわないように、彼女(?)を俺の体に
 しっかりと紐で縛り付けた。
 対応は何も間違えていなかった筈だ。

 
間違えては、いなかったのだが。



  念のため、後ろからもしっかりと
  私に掴まっていて下さい。

  …………っ!?
  いえ、あの、そこまで強く抱きつかれると
  鎧が割れてしまうので、もう少しソフトに……。
 

 
「あたしの名前はロザリンド。
 ねぇ白馬の騎士様、貴方の名前を教えてくれる?」

 

 
[ロザリンドは情報通だった。
 次の日には家に御礼の手紙が届いた。
 それに返事をして、そこで終わる縁の筈だったのに。]


「エアハート様って、
 お父様が騎士でお母様が商人なんですって?
 まるであたし達の関係みたいですね♡
 馴れ初めってどうだったんですか?
 もしかしてあたし達みたいな運命的な出会いだったかも。」


(何故、親の事を知っている)



「エアハート様がアリアちゃんと一緒に食べられるように
 人参のスコーンを作りました♡
 あたしの事をもっと好きになってくれるようにって
 おまじないをかけたので是非食べて下さいね。」



      
("もっと"とは??食べ物は粗末にしませんが

             
呪文の効果は無かったようです)

 

 
[じわじわと、攻め込んでくる。
 ついに家にまでやってくるようになった。
 "俺は恩人なだけ"そう言い聞かせて対応していたが、
 同時に何か身の危険を感じていた。

 ────そしてついに来た。]


「エアハート様、あたし……
 そろそろちゃんとした関係を持ちたいんです。
 本当はエアハート様の方から
 切り出して欲しかったのだけど
 
どうか、あたしとお付き合いして下さい。

 

 
断ろう
(即決)
 ロザリンドは決して悪い人だとは思わないが、
 どうしても、生理的に無理だった。
申し訳ない。

 曖昧な態度を取り続けてしまった事は謝罪しよう。

 想いを手紙に綴る
 
 
その結果は───……



 これが俺を今悩ませている出来事。

 俺は一体、どうすれば良かったのだろうか……?]**
 

【人】 砂の民 スティグ

[友を語ろうとして言葉に詰まった彼を見た。>>232
どうやら「友と呼べるやつが居た」は、生死が原因で過去形になったわけではなさそうだ。

そうであれば、言葉に詰まるならただ酒を飲めばいい。
今だけはきっと、すべてを忘れさせてくれるのだろう。
…ザルじゃなければ。

そして、彼を引き留めて酒を準備してもらう。
彼が発した言葉を聞いた>>237
さっき、別のテーブルの少女が言っていたのと、とても似た言葉だった。>>168
(250) 2022/05/26(Thu) 23:48:46

【人】 砂の民 スティグ

 
そっか。
そうだな。


[何かすとんと腑に落ちた。
今の時点で、既に、自分にとってこの出逢いには価値があるのだ。
こんな風に色々なことを考えている、美味しいものを食べている、そして、飲んでいる。

楽しいな。
そう思った。


また後で少女のテーブルにも行こう。
そして、改めて乾杯しよう。
旅の出逢いに。今日の出逢いに。]


この日の出逢いに乾杯。


[挙動不審に言い直した彼>>237に構わず、笑って最初の言葉で乾杯した。
そして、続けられた言葉を聞けば>>238、更に笑って、彼が居るんだけれども居ない、何の質感もないその背中をぱんぱんと叩く仕草をしただろう。]**
(251) 2022/05/26(Thu) 23:50:42

【人】 砂の民 スティグ

 
へえ


[少年の話を聞く。
自分の住んでいた辺りではなんとなく流星は幸せの徴、みたいなことは伝えられていたが、そういう言い伝えがあったのか。
それとも、これもまた、ゴーストの彼らが使う魔法のようなものなのか。
しかし…]


星に願いか。
星かあ…


[ちらっと窓の外を見る。
外はただひたすらに暗い。
ただ、来た時濃霧だったのは間違いなかった。

でも実は、星なんて、濃霧だろうが嵐だろうが、いつでも雲の上では輝き流れ落ちているのかもしれない。

そう考えると逆に今度は星への願いなど効果があるのか…?とも考えてしまうが、そう願いながら、自らに自らの願いを明らかにしながら何かをしていくことにはきっと意味があるのだろう。
きっと美味しいの魔法は濃霧の夜だってかかるのだ。]
(252) 2022/05/26(Thu) 23:53:16

【人】 砂の民 スティグ

 
色々ありがとう。
こういう謂れは、どこかの地域のものなのか?

しかし、うーん。
書けたけど、わかるかな。


[改めて礼を伝えつつ、紙に書いた地図を少年に見せた。
王国の城下町からのなんとなくの方向と距離感、近くの中都市からの位置感覚が伝われば幸いだ…]**
(253) 2022/05/26(Thu) 23:53:55
砂の民 スティグは、メモを貼った。
(a28) 2022/05/26(Thu) 23:56:09

 




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