13:04:11

人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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不吉なことを言わないで。

 でも、ありがとう。……約束、ね。

[ どうして、どうして、どうして。
 あなたが死ななければならなかったの。

 誰かが『正義』を止めなくてはならなかったとしても、なぜあなたでなくてはならなかったの?]

 …約束、したのに。

[ 止められなかった、護れなかった、
 もう一緒にいられないなんて……!]






 ………『星』、あなた、なの?

[『力』が『正義』と相打ちをして果ててからは、
 打ちひしがれる日々を過ごした。
 
 眼の前で起こる出来事は何も目に入らず、
 俯いて、悲しみにくれるばかりで。

 そんなある日、後頭部に衝撃が走った
 不自然に跳ね、地に倒れ伏した。
 霞む視界に、見慣れた姿を認識した。]


( あなたが私を嫌っているのはわかっていました。
  ここまでするほど憎まれていたのですね…)

 ああ、でも、もう彼のいない世界で、
 泣いて暮らさなくていいのね。よかっ……**

 
  きみが深刻な時はだいたい深刻なほどおかしくって
  堪え切れずに笑いだすわたしにきみが拗ねて怒って
  おさまらない笑いに滲む涙を拭いながら
  心にもない「ごめん」をくりかえせば
  余計怒ったきみがつかみかかってきて
  よろけて一緒に転げて、いつの間にか一緒に笑って

  わたしたちの過ごした時間は
  話せない秘密を抱えた苦悩の時や
  別れの瞬間だけじゃない。
  そんな風に二人笑いあった時間の方が圧倒的に多かった。
  そんな暖かで幸せでなんでもない記憶を
  ふたり、幾つも積み重ねた。

  お互いに言葉にした事は無かったけれど
  わたしたちはきっと親友だったから。
 

 
  きみにだけは知られたくなかった。
  知られる訳にはいかなかった。

  けどほんとうは

  無理矢理にでも問い詰めて欲しかった。
  きみになら暴かれたってよかったんだ。

  そんなの甘えた我儘だってわかってたから
  きみに甘え過ぎだったわたしがこれ以上、って
  最期まで言えなかったけど。
 

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕の部屋には元々あまり、物がない。
 誰かから贈られた大切なものはあるけれど。

 だから、片付けはごくごく簡単に済んだ。

 贈り物は、持って行くかを少しだけ悩んで、
 やめた。

 まどかせんせい、とつたない字で書かれた手紙も
 羊のぬいぐるみも

 この部屋に、そっと置いていく。]


     僕は、不幸に酔ってるのかな。
     贖罪ごっこ、なのかな、これは。


[ぽつん、とひとつ、呟いた。>>4:174
(307) 2022/12/25(Sun) 0:11:51

【人】 XI『正義』 マドカ

[好きで自分を傷つけるわけではない。
 生憎、マゾヒストのつもりはなかった。

 傍から見ていてその違いは、分からないだろう。
 わかるはずがない。]


     ……間に合わないさ、
     そもそも自分が『人間』だって、
     未だに受け止められていないんだ


[この世界を選ぶことのできた君たちが、
 うらやましいと思った。
 うらやましいと思うくらいには、未練があった。
 それでも僕は、日向の道を歩くことはできない。

 
『マドカの望むものは得られないでしょう』
>>3:48

 箱庭へと行っても、得られるものは無いかもしれない。
 それでも……それでも。]
(308) 2022/12/25(Sun) 0:12:40

【人】 XI『正義』 マドカ

[でも、君の占いも、
 案外アテにならないんじゃないかな、って。

 そんなことを、意地悪な僕は思ってしまうよ。]


     神様……と、クロ?


[箱庭への扉をくぐった時、
 最初に目に飛び込んできたのは、二人の姿だった。

 きっと、本当はいけないことだ。

 それでも僕の心は、
 その姿を見て刹那、歓喜してしまったんだ。]
(309) 2022/12/25(Sun) 0:12:58
 

  『神様』に向かって、暇でしょなんて、
   なんてことを言うんだ『力』……

   って、ちょっと待って、
   僕?僕なの???
   僕が『神様』に教えるの??

   あ、こら、逃げるなって、
   あ〜〜〜〜もう。

   ……すみません、『神様』、
   『力』に逃げられましたので……

   お付き合い願えますか?

 
   ねぇ、『運命の輪』。
   頼むから、あんまり危険なことはしないで。

   予定通りにいかない、
   運頼りのことがこの世にたくさんあるからこそ、
   それを司る君が居るんでしょう?

   ……心配なんだ、君のことが。
   
   せめて、何かあったら
   僕のことを呼ぶんだよ……

   手遅れになる前に。
 

【人】 XI『正義』 マドカ

[ふわ、と胸の内に浮かんだだけで、

 その言葉は、感情は、
 風に流れる薄雲のように消えていく。

 
 きっと、些細な出来事だった。
 なんてことない、日常だった。
 けれどきっと、
 今となっては取り返すことの叶わない、
 大切なものが失われる前の……


 後に残ったのは、理由のない
しさだけだった。]
(310) 2022/12/25(Sun) 0:13:52

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕は、そっと一歩を踏み出す。

 一歩。一歩。

 次第にその歩幅が大きくなり、
 次の一歩までの時間が短くなり、

 最後には駆け出して。

 世界から逃げて、逃げて、逃げて、
 ここに至った僕だけれど。
 今はただ、二人に早く、近づきたくて。

 それは長いようで短い距離。
 たどり着いた僕は、自然と神様の前に膝をつく。]
(311) 2022/12/25(Sun) 0:14:01

【人】 XI『正義』 マドカ

 

    神様。
    僕のこと、連れて行ってください。
    ここで、一緒に過ごさせてください。

    貴方にはもう不要かもしれないけれど、
    僕は貴方と共にいたい。
    この箱庭で、生きたいんです。

    僕はたくさん間違えました。
    きっと、貴方もたくさん間違えました。
    だから、一緒に考えましょう。
    たくさん、考えましょう。

    時間が許す限り、ずっと。

 
(312) 2022/12/25(Sun) 0:14:15

【人】 XI『正義』 マドカ

[赦されるなら、その手を取ろう。

 子供の姿をしている神様の、

 小さな両手を両手で握ろう。

 嫌だ、って言われたらどうしようって気持ちも

 少しはあるけれど。

 多分、追い返されはしないんじゃないかなって、

 期待していても良いかな。**] 
(313) 2022/12/25(Sun) 0:14:23


……貴方のこと、もっと沢山呼べばよかったねぇ。

喋れなくなってから、気づくなんて……

  

 

 
[ 正しき道を示し、その道程を作ることが『教皇』の役目。]

 
 



[『太陽』は動かない。

 空にある限り、地を照らし続ける。
 その場にあり続ける。

 道に迷えば、太陽が影を作り方向を示すように。
 時に迷えば、日が時を刻むように。

 いつも、空から見届け続ける。
 まっすぐに進む、それぞれの道を、
 『太陽』が照らし続けるから。]

 

 
  きっと、
  誰より早く
  誰より正しく
  始まりの兆候を理解していた。

  突然起こった変化は避けようがなく
  けれど悪い事ばかりでも無い。

  破壊は新たな創造に必要なもの。

  一刻の混乱の後に、また新しく始まる。
  ただそれだけのことだった。
 

 

[ 君を守れなかった過去。

 選択を誤った結果
 君も、私も、全てが消失してしまった。

 だから、もし、次があるなら

 
やり直せるならば────……。
]

 
 

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     わっ……!?


[神様の返事を待っていたら、
 真横からの衝撃。>>354
 反射的に受け止めて、そのまま二人で転がる。
 
 泣きじゃくる君の体を抱きしめて、
 僕は目を瞬いた。

 どうしてここに?って、
 聞く前だったか、後だったか。

 君はきっと世界を選ぶ……って、
 漠然と思っていたものだから、
 尋ねるのは少し怖かった。

 けれど、君が、僕もここに居ることにした……って。
 そう言うものだから。]
(550) 2022/12/25(Sun) 23:57:31

【人】 XI『正義』 マドカ

 


     ……ッ!


[君を抱きしめた腕に、更に力が籠ってしまう。

 僕はどうしても、『平等』を棄てられなかった。
 だから僕は、年下の子供たちには、
 極力分け隔てなく接してきたつもりだった。
 裾を引かれれば文字を教えたし、
 強請られればパンケーキを焼いた。

 けれど……本当は。きっと。

 “ 君 ”
クロ
が誰よりも特別で、大切だった。]
(551) 2022/12/25(Sun) 23:57:42

【人】 XI『正義』 マドカ

 

    クロ……クロ。
    僕も、君に、逢いたかった……!


[迎えに行ったあの日、君は僕の腕の中で泣いた。

 あの日から?いいや、多分もっと前から。

 君が、きっと君こそが、
 僕にとってのたからもの
ひつじ
だった。

 魂の記憶が消えてしまっても、きっと………]


    そうだね、クロ。
    三人一緒に眠ろうか。


[君はきっと暖かい。
 僕も神様も、君の存在にきっと救われるだろう。

 僕は幸せな夢を見る……]
(552) 2022/12/25(Sun) 23:57:56

【人】 XI『正義』 マドカ

 
――――ある日、箱庭に神様が在りました。

    神様は寂しがり屋でした。

    神様の傍には、二人の子どもが在りました。

    二人の持つ『証』の意味は、

    今はまだわかりません。


    物語は、これから始まるのです——————**

 
(553) 2022/12/25(Sun) 23:58:18
 
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜


 神は『力』に大いなる右手をお与えになりました
 一つ拳を振るえば、大地には大きな穴があきました
 あまねく艱難を穿つ贈り物です

 『力』は贈り物を大切にしまうことにしました
 傍らの温もりを慈しむ手のひらへ
 刀を握る拳へと変えました

 愛する『女帝』をあらゆる困難から守るため
 刀を振るう仲間と研鑽にはげみます

 刀は大地に穴をあけることはできません
 開いた拳は、何をも穿つことはできません

 『力』は不自由を愛しみました
 『力』は不完全を愛しみました

 『力』は神から贈られた完璧を愛しみ
 『女帝』との安寧を愛しみ
 『正義』と最期を共にしました

 『力』は とうとう狂うことはありませんでした *


〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
 


『塔』は、僕が深刻な時に笑い出す
こっちは至極真面目だというのに
何がそんなに可笑しいのか、涙が滲むくらい笑う
笑うなよ!と大人気なく拗ねて怒っても
何も反省してなさげの「ごめん」が飛んでくるから
カッとなって掴みかかるのだけど
取っ組み合いなんて慣れてもいないから
よろけても体勢を立て直せないし
よろけられても踏ん張れずに一緒に転げて終わり

なぜ笑うのか、理由を聞いたりはしなかったが
『塔』のそれは少し腹が立ちつつ、それが良かった
器用ではなく、おそらくお堅く見える僕に
そうして遠慮なく振る舞ってくるのが君だけで
だから、僕にとって唯一の親友になった
 


本当はあの時、君の願いを飲まずに
どんな事でも力になるから抵抗してくれと言いたかった
僕の為に生きてくれと言いたかった

だけど、死を受け入れた君に縋って
自分本位で押し付けて
生きて失望されるのも怖くて
君が逝く最期まで、それは言えなかったんだ
 

 




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