![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
── To:絵音 個人メッセージ ──(1day)
[ 放課後、調理室へ向かう途中。
返信に気付き、僕は歩みを一旦止め、返信する ]
そっか、事情はあるんだろうけど 応援してるよ
願いの件は、ちょっと明日でも話さない?
[ 文章を読んで、絵音の願いも叶えばいい ───
素直にそう書けなかった。
ただ、危うさだけを感じていた。 ]
──────────────────────────
[ ここまで書いて、僕は送信を取りやめる。
杞憂では無く ────
本当に引き止めるべき願いだった場合
ただ身構えさせるだけだと思ったから。 ]*
── To:工藤──
起こしたらごめん。
明日放課後あたり時間貰えると助かる。
[昼休みは工藤はまた放送かもしれないし。
うち部活は皆あんな調子だから
今週は皆やる気なさそうだと思えば、
放課後のが俺は時間都合はつきそうだから。
都合良い時とは言われたけど
工藤の都合もあるだろうし、
早めに言っておこうと思って連絡しておいた。]
(
)──>>大木慎之介
━━━━━━━━━━━━━━━━
ある。
叶うかはわからないけれど
やれるだけのことはやりたいんだ。
慎之介は?
君は自分で叶えることを選びそうだけど
願うこと、見つかった?
何か悩んでるなら俺、聞くよ。
慎之介の力になりたいんだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
─────── < <秋月壮真
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
幽霊が叶えちゃダメなやつなのかな ?
除霊、とか ?
僕はね、一応決まってるよ!
でも今、ちょっと心の整理中
これがあーなると それがあーなるよねって感じの
[それから。返って来た個人メッセージにも
先生の目を盗んで、ちまちまと返信を綴った。]
― to:天ヶ瀬くん ―
除霊?ううん、そんな大変なのじゃないよ。
それで成仏できるのかはちょっと気になるけど…
じゃなくてね。今は個人的な話。
なんていうか、
当たり前にみんな乗り越えて行くようなこと
私だけ頼むのもなって、思って
ううん、うまく説明できないな
天ヶ瀬くんのは、えっとなんだろ
あちらを立てればこちらが立たないみたいな話?
後悔しないようにしたいよね
でも、正解なんてわからないから悩んじゃう。
[途切れ途切れに少しずつ書いていたせいか、
送った時には、自分の思考整理みたいな
文面になってしまって。]
うるさかったらごめんね。
なんか私ばっかり長々送っちゃって恥ずかしいな
天ヶ瀬くんも、メモ帳代わりに
使ってくれていいからね、ここ なーんて
[と、もう一つ追加で送って。
あとは授業に集中することにした。]
― to:かなちゃん ―
ばたばたしてて声かけられなかったけど
かなちゃん昨日、あれから大丈夫だった?
やっぱり幽霊怖かったんじゃないかなって
もう平気?
[一日目の夜も、残念ながら
私の寝つきはあまりよくなくて。
千葉くんのメッセージに気付いた時には
普通に起きていたから、すぐに返事を送った。]
― to:千葉くん ―
ううん、平気。起きてたから。
明日の放課後ね。わかった、大丈夫。
千葉くんは今日こそゆっくり休んでね?
おやすみなさい、また明日。
[ツッコミ、っていうなら
寝る前にするのもどうかと思うので、
察した何かについてはまだ触れなかった。
安心して眠ってね。
]*
![](./img/okamigakuen/95_B.png) | ── 回想・1dayお昼休み:未早と ── 次々に並べた小さな願いに 未早がちょいちょい反応してくれて >>1:625 反応を見ながら、あたしは続々と願い事を言う 「 好きな人くらいいるっしょ まつ毛も1cm伸びたらまじ、 絶対目のメイクとかしなくて済むからね 」 カレーパンはギャップがある。 ギャップ萌えを狙ってるのかもしれない。 焼きそばパンは裏切らない。それはそう。 だけどそれは主食×主食じゃない?って あたしの主張は伝わったかどうか (どっちでもいい) 。 (63) 2022/10/17(Mon) 7:43:44 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 「 ね、実感わかない。 だけど思った以上にオオゴトだしやばいし ちゃんと考えたほうがいいのかも、って感じ 魂取られるかもって噂もあるよ やだなあ、カレーパンの代わりに魂取られるの 」 噂って、こういうところから尾鰭がついて広まってくし ほかでもないあたしみたいな人間が広げてくんだなって ……当のあたしは気づくこともなく、 魂取られる説を、勝手に周りに広げていくのだ (64) 2022/10/17(Mon) 7:44:07 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 「 願い事、ありすぎて困るよ 」 どっちだって本音。 心の内側と、建前をごちゃまぜにして、 あたしは残りのカレーパンを口の中に放り込んだ。 ** (65) 2022/10/17(Mon) 7:44:30 |
| (a10) 2022/10/17(Mon) 7:48:22 |
![](./img/okamigakuen/95.png) | ── 2nd day ── モノローグが流れるとしたら、『2nd day』 >>n0 あたしたちの二日目はちゃんと来た。 期限が三日間なだけであって 三日後に願いをかなえるとは誰も言ってない。 だからさあたしたちの日常を変える♀閧「を 既に誰かがお願いしていたとしたら。 ちゃんと来ないかもしれないでしょ。二日目。 昨日よりかは視界は良好。 通学路、誰かに会えば挨拶するし、 今日は、筆箱も食べないし、移動教室も忘れない。 それでももしかしたら 朝のコンビニ、鬼のような形相で カレーパンを睨む未國は居たかもしれない。 (89) 2022/10/17(Mon) 8:12:35 |
それから午前中のどこか。
そうだね、二限とか三限のあとくらいだったかもしれない
あたしはひとつだけ、世良に個人的にメッセージを送る
これは昨日からずっと言いたかったこと
お守りのこと… 気になってたしね
『 幽霊、会っちゃったじゃん
思った以上に、考えることが多すぎて
あたし、このまま逃亡したいよ。 』
効かなかったお守りをくれた世良ならわかってくれるかな
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 長くて短い三日間。 それが過ぎ去るまで、隠れていたい気分だった。 高校三年間、あんまり授業をサボったことはないけど 昨日から碌に、授業内容なんて頭に入ってこない 遠くにいけるなら、それでもいいな、って あたしは、もうすぐ授業が始まるというのに 昇降口で、逃げ出すための靴を履いている。 * (90) 2022/10/17(Mon) 8:13:39 |
| (a12) 2022/10/17(Mon) 8:15:48 |
─ 1st day・夜 ─
[秋月への個人宛メッセージ]
あるんだな。
それってどんな内容なんだ? 興味ある。
オレは考え中だな、結構悩んでる。
明日どっかで時間作ってくれないか?
授業中でないならいつでもいい。
──To:津崎──
どこでサボってんの。
[それだけ送った。
幽霊の件もあるし、様子が気になるのはあるけど。
一人でいたいのかもしれないし、
それなら教えないだろうと思うから。]*
─ To:未國 ─
『 あと一分待って。 』
[ 階段を駆け下りながらメッセージを送って、
スマホをポケットに滑り込ませて
間違いなく怒られるくらいの全力疾走。
向かう先は昇降口、
逃げ出すためのスタートライン。 ]
![](./img/okamigakuen/95.png) | ── 午前中:世良と ── 「 ………一分??? 」 靴紐を結び終えて立ち上がろうとしたその時に メッセージのアイコンに新着マークがつく 返事は簡潔に「あと一分待って。」それだけ。 1分待ったら何かが変わるんだろうか。 1分待ったら…きっと授業のチャイムが鳴る。 眉間に皺寄せて、その言葉の意味を考えて 何かスタンプでも送り返してやろうかと、 せっせと適切なスタンプを探している間に ─── チャイムが鳴った。 (116) 2022/10/17(Mon) 14:08:50 |
![](./img/okamigakuen/95_D.png) | 聞き覚えのある声 >>105 振り返れば息を荒げた世良がいて 遠くに逃げる、お誘いひとつ。 これは悪だくみなのか かくれんぼの一環なのか それとも世良にとっての人助けなのか ……どれでもいっか。 あたしにとっての救いの神様なのだとしたら 理由なんて、どれでもいい。 (117) 2022/10/17(Mon) 14:09:29 |
![](./img/okamigakuen/95_D.png) | 「 とりあえず走ろ! 」 早口でそう言うと、どこに行くかも決めぬまま まっすぐに校門まで走り出す。 部活を辞めて鈍った体が全速力で悲鳴を上げる 足の速さ、やっぱり世良には勝てないよ。 どこに逃げようか、って提案したのは 校門の外に飛び出して、人の目が無くなってから 逃げたいって言ったけど、どこに行くか思いつかなくて 世良ならどこに逃げるのがおすすめ? (118) 2022/10/17(Mon) 14:10:21 |
![](./img/okamigakuen/95.png) |
だから、あたしは聞くの。
「 人が少なくて息はしやすいけど 神様には見つかりやすい静かなとこと、
人が多くて息がしにくいけど 神様には見つかりにくい騒がしいとこ、
世良ならこういう時、どっちに逃げたい? 」 ほら学校の近くにはおあつらえ向きな 静かな公園も人の多い繁華街も、どっちもあるでしょう?*
(119) 2022/10/17(Mon) 14:11:06 |
| (a19) 2022/10/17(Mon) 14:13:34 |
― to 青葉先輩 ―
おはようございます
禁断のバターサンド、どーでしたか?
[ 天ヶ瀬の個人宛に、
己の常の起床時間よりも随分早い時間に
今聞かなくても良いような、わりとどうでもいいメッセージを送った
もしかしたら起こすかも、とは考えておらず、
ああ、でも青葉先輩って遠いとこから通ってるから、起きてはいるかもしれないな、とも ]
| (a23) 2022/10/17(Mon) 19:29:48 |
(1day)
── To:叶冬ちゃん 個人メッセージ ──
来週にさ、動画で新曲のMV初公開されるじゃない ?
ちょうど公開時間が放課後あたりだから
視聴覚室かどこかでペンライト振って応援しない ?
あ、もちろんその日の体調と相談でね!
[ 食堂で、食券を買う為に並びつつポチっと送信。 ]*
(
)──>>大木慎之介
━━━━━━━━━━━━━━━━
君には隠さないよ。
悩んでいるんだね……。
今日気付けなくて申し訳なく思う
……それは二人っきりの
時間外の秘密の授業のお誘いかい?
なんて冗談だよ、驚いた?
聞くよ、俺でよければ喜んで
空いている時間に会いに行くよ、昼がいいかな
あまり悩みすぎないようにね
君の毛根を俺は心配するよ。
━━━━━━━━━━━━━━━━
─────── < <秋月壮真
[ その日の夜。
千葉に一つ送信した。 ]
─────── >>千葉郁也
━━━━━━━━━━━━━━━━
今日は早めに寝るんだよ。
おやすみ。良い夢を
考え込みすぎないようにね。
溜め込まないで、
俺にでも、誰かでも良い
吐き出すんだよ。
━━━━━━━━━━━━━━━━
─────── < <秋月壮真
[ おやすみを告げる言葉。
その言葉で眠りにつけたら、幸せなのにね。 ]**
── TO:千葉──
保健室
授業全部終わるまで寝てる
[ 眠い癖に眠れなくて、スマホを眺めてた。
友人達とのグループの通知は全部無視してるから、
本当はそれを最初見た時も同じくしようと思った。
でも、なんだかその名前を見ると安心する部分があって
────変な話だけど、それで一層簡潔になった返事を送った。
どちらのほうが親しいのか、比べるまでもないのに。
千葉だって話を知ってる可能性があるのに。
それでももういいのかもしれない。
どうせ本当の逃げ場所なんて無いんだ。
]
──TO秋月先輩──
今日は3000キロカロリー超えの暴力を
調理部から受けたので眠れそうです。
先輩も朝早そうだし
ゆっくり休んでください。
おやすみなさい。
[朝のこと気にかけていてくれたのかと
先輩から来たメッセージを見て思う。
面倒見が良いのだろうと思うけど、
単純故、先輩は先輩という生き物で
後輩を気にかける存在だと
勝手に思ってしまうところがあるが
先輩も人に頼るはことあるのだろうか。
そんなことを思いながら返信した。]**
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
みんなが乗り越えていくようなことって
たとえば、みんな努力していい大学行くのに
自分だけ" 願い "でいい大学行く、って感じかな ?
努力の対価じゃないと意味がない
そういうのを願っても……って感覚なら分かるかな
探索前にトシセンパイが
ユメリンにドームライブをプレゼントするって
言ってたでしょ?
同志でも 僕はちょっと同意できなかったんだよね
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
僕のは、うん。
少なくともバスケは辞めるかな。
まあ、人間関係がどう変わるかなんだけど
結局 想像するぐらいしか出来ないから難しいよね
ううん 気軽に呟けるの助かるよ
もうすでにメモ帳感覚だよ なーんて
ねこ
[ 先生に問題当てられたため、慌てて途中で送信 ]*
──TO津崎──
保健室ね、じゃあ見舞いに行くわ。
[遅刻はギリギリ回避したのに
今日は一日保健室登校かよと思わなくもないが、
なんか事情あんだろとは、
さっきのクラス内での話題を思い出して、というよりは、
幽霊の願いごとの件の方を考えてのことだった。
行ったとこで俺が何出来るわけでもないのは
わかってるんだけど。]
── To:秋緒ちゃん 個人メッセージ ──
おはよー! 秋緒ちゃん朝早いねー
禁断のバターサンド! あれはね… 禁断だったよ
あ、でもちょびっと食べる分には美味しかった!
秋緒ちゃんにもおすそ分けしたかったんだけど
モノがモノだけに保存しておけなくて……
つーぎーはー 逃がさないからねっ(肉球スタンプ)
― to:あきちゃん ―
あの、気のせいならいいんだけど
少し顔色悪くなかった?
あんまり無理はしないでね。
[授業が始まる前に、そんな個人メッセージをひとつ。
そう見えたのは、寝不足か体調不良のせいか
はたまた朝ごはんでも抜いたのか?
そうでなければ、あれこれ気になっていた
私の考えすぎだったかもしれないけど。]*
― to:天ヶ瀬くん ―
(=^・・^=)
[猫のスタンプ]
ごめんね、授業中つい続けちゃって。
当てられて危なかったよね。
メモ帳はいつ書いてくれてもいいんだけど
とりあえず、お返事はまた休み時間にします。
天ヶ瀬くんも、通知気にしないで平気だからね
[それで、その授業中のメッセージはお終い。
私が次にメッセージを送ったのは、
別の休み時間の間になった。]
― to:天ヶ瀬くん ―
天ヶ瀬くんバスケやめるんだ?
そっか…早めに引退?するんだね。
人間関係は、そうだよね、
運動部は特に途中で抜けると大変そうだけど
決めたなら頑張るしかないもんね。
うまく行くように応援してる…って
言っちゃってもいいのかな、よく考えると…
無神経だったらごめんなさい。
それも、願い事に関わることなの?
[料理部で一人の男子も目立つけど。
運動部の人って体育祭の時当てにされるし、
それこそ球技大会では大活躍だったんじゃ?
そういうとこで、バスケ上手いのは私も知ってたから
やめると聞いて正直驚いたし、
最初にこっちの話題から入ってしまった。
でも事情は人それぞれだもんね。それぞれだから、
それが願い事とどう関係してるのか
いまいち掴めていなかった。]
― to:天ヶ瀬くん ―
私の方は…そうだな、
大学よりユメリンの方が近いかもしれない。
うん、そう、幽霊の力でずるをするなら
受け入れられるラインはどこなのかって、
そういうこと考えてるのかも…
幽霊のこと知ってるの、私たちだけでしょ。
どんな願いを叶えたとしても、この先ずっと、
一人で考え続けることになりそうだなって。
[色々考えてたら、やっぱり長くなっちゃって。
ここまで送ったのはまた別の休み時間になったかも。
そんな感じでお言葉に甘えて、
天ヶ瀬くんへのメッセージ、
時間のある時に送らせてもらっていた。]*
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | ── 午前中・世良 ── 走って、歩いて、逃げて、隠れて 辿り着いた公園は、息が聞こえるほど静かで。 お守りのお詫びには首を横に振って大丈夫って >>238 話す場所に選んだのは 滑り台 場所なんて天の神様の言う通り、で選んだって きっと微々たる差だった。 見てるものが違う、に少し微笑んだ 人間ってたぶん早々分かり合えない 馬鹿みたいに何も考えないで生きてきてたら そんなこと、どうでもよかったのに 考えちゃうから、人間の違いによく気付く。 「 …両方かな 」 聞いて欲しいのか、聞きたいのか。 あたしは、そう答えてからゆっくり息をする。 (278) 2022/10/18(Tue) 2:42:25 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 世良はさ、 願い事って、すんなり決まりそう? 」
暗に含ませた、じゃああたしの願い事は ── そういうニュアンスを込めた声色で、世良に尋ねる すんなり決まらない、というのなら、 多分少しだけ、意外そうな顔をしてみせた。 首を縦に振るなら……そっか、って。
(279) 2022/10/18(Tue) 2:43:09 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 なーんも考えないで生きてたから。 突然、三日間を与えられて、 正直さ、困惑してる。 幽霊半信半疑だったし、付き添いだったし 行けたら行く、だったし。 」
滑り台の階段を登っていく。 スカートだから、当然そのへん気を遣いながらだけど。 たぶん、見えてない。大丈夫。
(280) 2022/10/18(Tue) 2:44:28 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 ひとつ。 みんなが何を願ってるんだろって、 突然、みんなが知らない人になっちゃった
幽霊に頼み込んでまで叶えて欲しいこと そうじゃないと、叶えられないこと ほら、代償が必要みたいな噂もあるじゃん そうまでして、願いたいこと
…あたし、お節介だからさ 誰かの力になりたい、って思っても 踏み込めなくて、踏み込み方が分からなくて そしたら世界が全く知らないものになっちゃった
…これが、ひとつ。 」
滑り台のてっぺんは、空に近い。 ……見つかっちゃうな、こんな場所だと。 あたしは、空を仰ぐ。
(281) 2022/10/18(Tue) 2:45:31 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 でもそうするほどの余裕すらない、ってのが 多分もっと大きい、もうひとつ。
人に言われて、気づくよ あたし、願い事叶えてもらいたいんだって だから必死に自分の中、探すけど 探せば探すほど自分が空っぽなことに気付く
それがね、怖いんだ 周りのみんなは悩んで、迷って生きてるのに あたしにはなんもなくて、 それを…幸せだね、って言葉で括られたりして こんなに。こんなに何も無いことが、 あたしにとっては、怖いのに。 」
あたしはきっと、1ミリも幸せそうじゃない顔で言うよ
(282) 2022/10/18(Tue) 2:46:33 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 毎日楽しいよ。 誰かの幸せを祈って生きることも あたしの、性にあってるよ。 でもあたしは、自分の幸せだとか想いだとか そーゆーの、大事にしなきゃって、 ぽん、と三日間の猶予を与えられて 考えさせられて
……探しても、探しても、見つからなくて 」
(283) 2022/10/18(Tue) 2:47:04 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 なのにね。 この後に及んでも、 やっぱり自分優先じゃなくて、 誰かのことも、考えようとしちゃうから
…だから、パンクする 何事もなく三日目が過ぎちゃえばいい、って 思って……… いまここ。 」
滑り台を一気に滑り降りる。 こんなふうに、一気に三日間が過ぎたらいい。
…過ぎたら良いって、言葉では言うけど 多分あたしの顔はそんなふうに思ってる表情じゃない 過ぎてしまったら、後悔するんだろう。 何も出来なかったこと、何も願えなかったこと ……それも、わかってるから、しんどいんだよ。 **
(284) 2022/10/18(Tue) 2:50:08 |
| (a39) 2022/10/18(Tue) 2:55:12 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | ── 閑話 ── あたしは、あたしで在りたい >>1:256 でもそのあたしが どうしたって見つからないんだ 誰かが観測したあたしは 誰かが想像しているあたしは 本当のあたしなんだろうか (345) 2022/10/18(Tue) 7:53:02 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 誰かが仲間だと思ってくれているあたしは >>94 本当の、あたしだろうか 午前中の教室で、不在の席を眺めて >>247>>338 想像されるあたしは、本当のあたしだろうか コンビニで朝早く、観測された鬼のような形相は、 ─── ああそれは、あたしかもしれない。 >>140 (346) 2022/10/18(Tue) 7:53:27 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 誰かを助けたい 願い事を叶えたい 誰も助けられるはずない 願い事なんてひとつもない そのどれもが、あたしで 矛盾ばかりが自分の中に混在する だから、苦しい。 ** (347) 2022/10/18(Tue) 7:54:35 |
| (a43) 2022/10/18(Tue) 7:55:30 |
天ヶ瀬くんへ
来週、ボク 学校お休みしないと
いけないかもしれなくて
……。
[ 個人メッセージを返します。
少し悩んで、なやんで ]
貴重なお時間ですから
……もし、もしがあったらでいいです。
明日か明後日、もし、時間があったら
ボクと一緒に ユメリン応援してくれませんか?
[ 明日か明後日。
ボクらには大切な時間だと思うから
邪魔にはならないように。
ユメリンのスタンプひとつ。
『 いつか、夢のむこうに! 』 ]*
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | ── 世良と ── どう願うかは悩んでいるけれど 願い事自体は決まっている ── >>372 そう話す世良に、あたしは心の中身を零す あたしでさえ整理しきれていないんだから 巧く伝えられなかったのは当然で、 ましてやあたしと世良は、きっと、違う。 「 ……うん。三日は、短いよ 」 三日で決められるわけない。 >>376 その言葉に、あたしは昨日どこかで溢したのと同じ 三日は短い、という感覚を吐露する。 (380) 2022/10/18(Tue) 14:51:52 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 願い事を見つけることも、 願うかどうかを選択することも、 誰かのことを救うことも、 誰かの願い事を問うことさえも、 大切な幼馴染がどこかで悩んでいるときに 寄り添ってあげる余裕すら、持っていないことも 何を諦めるかしか自分たちに選ぶことは出来ない。 >>376 ────── その通りだ。だけど、 (381) 2022/10/18(Tue) 14:52:19 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 「 …ッ 、忘れることなんてできるわけな、 」 その言葉に驚いて目を見開いて、世良の方を見上げて 今日イチ大きな声を出して、反論しかけて、ああ…… ああそうか、って気づいてしまう 目が左右に泳ぐ。短く息を吸い込む。 あたしはそれができるって気づいてしまう。 『 忘れさせてください 』 それだって、充分願い事になるということ 気づけないほど、浅はかではなかった。 (382) 2022/10/18(Tue) 14:52:54 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | どうしてだろう。 泣きそうになりながら世良の言葉を聞いた。 無理に叶えなくていい、その言葉が ただただ甘くて、残酷に響く。 >>378 (383) 2022/10/18(Tue) 14:53:16 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 自分の願いを叶えなくていいのなら、 いいのなら ─────── ? 何かが言葉になりそうで、ならなくて 自分の中で浮かんでは消え、浮かんでは、 そんなもの、普通はないんだよ。 世良の声が、耳に届いて、 ぱちん、と弾けた。 ──── 言葉が、色彩を取り戻す。 (384) 2022/10/18(Tue) 14:54:19 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 「 普通は? 」 多分まだ、泣きそうな顔をしてたと思う。 だけど目はしっかり世良のことを見ていた。 モノクロの世界の中で、言葉に想いが宿る。 「 世良には、あるの? 」 さっきは踏み込まなかった願い事。 だけど、あなたの言葉で目が覚めた。 はぐらかすのかな。 その噤んだままの口は、 あたしには、開かれないままなのだろうか。 (385) 2022/10/18(Tue) 14:55:48 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
自分の願いを叶えなくていいのなら 世良が言う通り、今はその時じゃないのなら ……あたしには 誰かのことを想う余裕ができるんだよ。 世良は、気づいてた?
(386) 2022/10/18(Tue) 14:56:38 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | あたしは、 自分のしあわせを、 願い、欲せる人間になりたい >>1:256 だけどそれができないのなら せめて誰かのしあわせを願いたい 願い事がほしい 想いがほしい あたしの気持ちを、知りたい。 だけどそれができないのなら せめて誰かの気持ちを、知りたい。 迷っていた気持ちが、 だんだんとあたしの中で色づいていく。 (387) 2022/10/18(Tue) 14:57:41 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 踏み込み方がわからなかった 踏み込む余裕がひとつもなかった 世界が全く知らないものになっちゃった でも 世良は、余裕がないなら願わなければいい、 世良は、全部忘れたらいい、って言ったよね それでも、何もできなくて、忘れるのは嫌だよ それなら、何もかも知って、忘れたいよ 普通は、ない、って世良は言った。 じゃあ、世良はどうなの。 そんな意味ありげなこという友達のこと あたしがほっとけるわけないじゃん。 」
(388) 2022/10/18(Tue) 14:58:05 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) | 「 約束する。 あたしのおせっかいじゃ抱えきれないほどの 重たい大荷物だったなら。 世良が、忘れてほしい、と願うなら。 あたしは『 』。 それでも。 すこしでも、荷物が軽くなるのなら。 あたしにだって、手伝わせてよ。 今だけは、一緒に抱えたいよ。 」 (389) 2022/10/18(Tue) 14:58:25 |
![](./img/okamigakuen/95_C.png) |
「 おせっかいでごめんね。 でも今こんな場所じゃ、神様とあたししか、 世良のこと、見てないから。……大丈夫だよ。」 根拠のない大丈夫を口にして 滑り台の下から、あたしは世良のことを見上げている。*
(390) 2022/10/18(Tue) 14:58:57 |
| (a50) 2022/10/18(Tue) 15:02:33 |
今日は目が覚めたので
そうですか……
保存はお気遣いなく
次は気が向いたら行かせてもらいます
[ 自分から話を振っておいて、味気ないメッセージだとは思うが
そもそも文字でのやり取りは素っ気ない方だ
本当になんで送ったんだ?という話になってしまう
否、それぐらい、常と違う精神状態ということだ
]
| (a54) 2022/10/18(Tue) 19:46:23 |
あやちゃんへ
昨日は心配してくれたのにごめんなさい。
ボクなら大丈夫です。
あの幽霊は怖いけれど、
怖くはなかったです。
あの幽霊、
やっぱり、未練とか残っているように見えましたか?
ボクには わかりませんでした。
どうして笑っているんでしょう。
苦しいもかなしいも、わかりませんでした。
しあわせでも、ないような
[ 授業中じゃない時間を見計らって、
ボクは少しずつ、あやちゃんへ思うことを
送ります。 ]
後2日って、長いです。
何をして過ごせばいいか
ボクにもよくわからなくなってきました。
[ きっと昨日今日と、散々。
耳が痛くなるほどに聞いたであろう定型文は
ボクが聞かれたら困るので、そっとします。
ボクはいつもの、ボクのままで
いられたら。 ]
あやちゃんならボクの願いごと
叶えてくれたりしませんか?
明日の放送で良いんです。
明日でいいから
あのユメリンの曲、かけてもらえませんか?
そしたらボク 明日
いい日になるような気がするんです。
[ 明日当番だとか、違うだとかもわからないけれど。
どうかな、お返事は来るでしょうか。 ]*
![](./img/okamigakuen/95_D.png) | ── それはずっとずっと夜遅く ── それはその日のずっとずっと夜遅く。 ねえ、その日、あたしには何があっただろう 何を見聞きして 何を見聞きしないで 何を決意して 何を諦めて あたしはこのメッセージを送るのだろう 送り先は、ひとりしかいなかったはずだ ずっと、向き合うのを避けてきた あたしは向き合うことにしたのだろうか それとも、逃げることにしたのだろうか どちらにしろ。 どちらにしろ、変わらなかった。 あなたに送る文面は、ただひとつ。 (449) 2022/10/18(Tue) 22:17:16 |
大好きな幼馴染へ個人宛で、
ずっとずっと真夜中に、メッセージの通知が灯る
『 かなちゃんへ
明日、夜。旧校舎へ一緒に行きませんか 』
それだけ。
![](./img/okamigakuen/95_D.png) | あたしは何を願うのだろうか あたしは何を願わないのだろうか あなたは何を願うのだろうか あなたは何を願わないのだろうか 既に心に決めた願い事があったかもしれない もしかしたらかなちゃんを止めるために、 あたしは旧校舎に誘っているのかもしれない ──── その種明かしは、また、明日。 ** (450) 2022/10/18(Tue) 22:18:18 |
| (a56) 2022/10/18(Tue) 22:19:37 |
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
なんで猫 ? かわいいけど!
当てられてちょっとあせった
とりあえずこの授業だけは真面目に聞くよ
うん分かった
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
[ 同じ授業内で連続メッセージ ]
ごめん 猫の意味わかった
僕が書いてたね なんでだろ
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
[ 別の授業中 ]
うん、バスケはそうなるかな
あ、願いが叶ったらの話ね
続けようと思えば続けられるんだろうけど
願いが叶ったら意義を失う、っていうか
ありがとう
でも他に方法がないかとか頭回転させてみるよ
[ 僕の願い事、ハッキリと言えたのなら
こんな回りくどい言い回ししなくていいんだけど。
それは" 僕 "という人間を曝け出す事で。
願いを叶えてもらうのと同じぐらい
勇気のいる事だった。 ]
(1day)
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
僕は、願いを叶えてもらうのに代償があるとしたら
" 幽霊に叶えてもらった "って覚えてるコト
それ自体がそうだと思うんだよね
後々うしろめたさとか、色んな事を思うんだと思う
思うんだと思うってなんだろね
もっといい日本語ないのかな
あ、さっき誰かのためにとか言ってたやつね
" みんなが幽霊に叶えてもらった事を忘れる "とか
ヤバそうな願いしてる人がいたら
" あの人の願いを打ち消して欲しい "とか
可能なのかは置いといて、
そういうのもあるよねーって視野が広がったからさ
すっごく感謝してるー
── To:彩葉ちゃん 個人メッセージ ──
[ 今は2日目の授業中。こんなやり取りは
2日目に入っても続けていた。いたよね? ]
記憶を消しつつはムリ?→願いが2つになっちゃう可能性
自分のをはいいけど誰かのならおっけーもらってから
そらもとべる
四次元ポケット ^^
・薄力粉
ねこ→野良になっても生きて・バター
いけるか ・バニラエッセンス
[ お言葉にあまえてメモ帳感覚で使っていたけど
眠気に襲われ、誤送信 ]*
絵音くん
[ 絵音宛、個人メッセージ
画面に浮かんだのはまずそれ
迷いがあるせいか、それだけ送信してしまったけれど、
……もしかして己からのメッセージだと知ったら続きを読まれないのではないか?
その不安が過って、慌てて続きを打ち込んだ ]
絵音くんがもしも、
「自分を存在ごと消したい」と思ってるなら
……ひとつ、お願いがある
絵音くんが幸せを願ってくれたこと
覚えていられるなら、
あたしは、生きてもいい
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