98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
[メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
| ナフは、アマノの近くにいる。ずっといる。邪魔なら退けてくれて大丈夫です。 (a0) 2021/10/16(Sat) 23:10:49 |
「そういえば、この通信使えるんだった!」
「紅華〜!!呼んだだけ!えへ♡」
「こうしてお話ができる役割だったの、すっごく嬉しかったんだよねぇ」
| >>6 アマノ 「……善処してやるからァ、さっさと戻ってこい」 男にしては、非常に大人しく。黙ってあなたのそばにいる。 他の要因で今にも叫びそうだなんて、表情にも言葉にも、声にさえ出さなかった。 >>7 アンタレス 男の言葉はたったそれだけで、それ以上続けることもなかった。 あなたの邪魔にならない位置で、全てを柘榴色に収めることとなっただろう。 (8) 2021/10/17(Sun) 0:30:14 |
ーーーそれはそれとして。
【報連相という言葉、お二人はご存知ですか?】
音声メッセージではない、短い文章。
目の前にいようとそうでなかろうと、表示された端末が向けられている。
そう。何も言わなかった二人にこの狼は拗ねている。
「えっ」
えっ と思った。
「ど、どれについて」
困った。
「え……」
え……になっている。
「それはセファーがトムを殺したことか? それともセファー達がジャックに加担したことか?
他に何かあっただろうか……
」
「私が死んだ時のことかな……アマノが拷問に向いた能力だからって思って頼ったんだけど」
指折り一つ。
「それともチャンドラが復活すること知ってて…結果的に秘密になってた件かな……」
指折り二つ。
「……心当たりが……多いな……?」
残りの指も彷徨っている。
【そんなにたくさんあるのですか?】
あるの?
【セファー様がトム様を殺した事、驚きました】
【オリオンはトム様が何を望んでそのようにしたのか……何を聞いてセファー様がそうしたのか、知りませんから】
【事件の時もです。……オリオンは、オリオンは】
【チャンドラ様と対峙するセファー様と、それを支援するトム様を見て、酷く驚きました】
思い出して羽がぶわっ……したり、しょも……したりしている。顔よりも羽に出るタイプ。
【もしかすると、他にもなにかあるのでしょうか?】
「いやー、私が死んだ時はね。『殺してくれる?』『いいよ』くらいのもので、特に深い何かも無かったというか…… 強いて言うなら、君たちに絆されかけたから、絆されてなるものかと思って。基本的に私、他殺願望わりとあるから」
情報量のないやりとりが明かされてしまった。
要約するならばそうなのだ。
「あとジャックの方はなんも聞かされてないから知らなかったね……あの……血飲む?たまに支配するけど、って言われて、いいよ飲むー、しただけで……」
情報量のないやりとりが明かされてしまった。
こいつその場の勢いしかないのか?
「セファーがトムを……もうこれゲーム終わったからいいな、私がトラヴィスを殺したのは本人の申告通り。じっくり殺す羽目になったから
大分私も堪えた
」
自業自得である。
「ジャックのほうは……ルヴァの知る完璧に少しでも近づきたかったのと、ルヴァの普段置かれている状況に腹が立ったのと、監獄に疑問を持っていたのと、こういう事件を起こすことであちこちで見られるであろう知情意に期待したからで……」
ジャックのほう、ガッツリ関わっている。なぜなら共犯者なので。レイドボスAだったので……。
【絆されそうな相手に願望を叶えたもらったのですか】
完全に絆されてはいませんか、それ。
【たまに支配されるのは駄目ではないでしょうか?】
その場の勢い、支配する側としては確かに助かる。取り戻す事も容易かったため。
助かるけど、今回は裏目に出ているので駄目ですよ。
そんな顔で新たな拘束具のついた首を横に振った。
「他は多分なかった気がする……
ああ、ゲームの前半でチャンドラが弱っていたのを君に教えなかったのはすまないと思っているが……
実のところジャック以降は殆ど心身どちらかもしくは両方死んでいたからそれ以上のしでかしはしていないはず……?」
隙あらばしていたかもしれないのはよくないよ。
「ジャックの方はねえ、あの、私、
放送聞いて初めてそうなんだーって知って
……だから事前準備も何にもなくて、ナフとアマノがメンバーなのも知らないし2人に話通ってたのも知らないし武器捨てていけば身内なのわからなくても攻撃されないかなってその場の判断でやったくらいで……」
ほんとになんも知らん人でした
集合場所も知らん さまよってた
【私は、ルヴァ様の普段を知らないためそれについてはよく存じ上げません】
そもそも普段は常時拘束を受けている。そしてその状況に異を唱える事が無い。それが普通であると考えるからだ。
ーーー無知は罪であると、キンウは以前口にした。
知恵があるからこその苦痛を、キンウは知らない。
【……ただ、監獄に不満があるからと今回のような事件を起こす事は悪手であったとオリオンは考えます】
【失敗した時にどのような影響が出るか、セファー様のような方ならご存知でしょう】
事を起こすならば、成功させなければならなかった。
起きたという事実は、締め付けを強化する方へと向かいがちなのだから。
【……トム様……】
間が悪いと言うべきなのか。
それでもそこにいた事で治癒や蘇生が速やかに行われたのも事実であり。
難しい顔で端末を握り締めた。羽がバサバサしている。
「……ああ、あれね。【大損をする勝ち目の薄い可能性】に【賭ける】って認識だとそう見えるかもね。少なくともあれ、ルヴァは一人勝ちだよ」
肩をすくめた。
ジャックのことは何にもわからないけど、ルヴァのことは少しわかる。
「彼の希望は幾つかある。どう転がってもそのどれかは叶う。だからそうしたんだ。他のメンバーは知らないけど、彼はそうだったよ、おそらく」
「……私は報酬先払いだったから、満足してるしね」
【私は、ルヴァ様が愛のために何かを成そうとしていた事しか知りません】
【故に、勝ちも負けもわかりません】
【……ただ、】
【トム様のお話を聞いて、オリオンは思います】
【なにだか『わからない』もののために我々が巻き込まれていた事は、気持ちのいいものではありません】
……ゲーム外で大切な人達が傷付く所を見なければならない事だって、胸が締め付けられるようだったのに。
「……まあそうだな、ルヴァの一人勝ちだ。私としては……制圧するまでの間を耐え忍べばよかった上に、一対一ならそこまで分が悪いわけでもなかったのだがね」
看守二人、それも見るからに戦闘能力の高い二人を同時に相手せざるを得なかったからこその結果だと思っている。まあ実のところ看守二人以外にも様子を伺う者や働きかけを行うあなたという者もいたのだが。
「あとは……少し刑期が延びるくらいならば別にいいと思っていたのだよ。……残らねば得られない幸せがあったとしても、この狂った監獄で看守になってまで生きたいのかの自信がなかったんだ。あの話を貰った時点で、ね」
「…………それが罪だよ、キンウ」
犯罪に焦がれ、憎み、足掻いた男は笑った。
「罪とは為したもの以外のものには遠く、届かないものだ。
知ろうと手を伸ばし、こじ開け、解体し並べても。
そこには本人以外理解のできない理屈があるだけ。」
かつてのお前もそうなのだと言外に指しながら、トラヴィスは端末越しに話しかけた。遠い。全ては。誰に知られる必要もないと、そのくせ傷だけは振りまいて駆けるように去っていく。
「知りたいのなら、墓守の列に並ぶことだ」
だから逃さぬように埋めなければ。
あるいはそれが、口を開いて語りかけるようになるかもしれないのだと、トラヴィスはこの間、知ったばかりだ。
【私がチャンドラ様の害となる行為が目の前で行われるのに、何もしないとお思いですか】
問ではない。既に答えは示している。
【……それが、セファー様のみに留まらないとわかっていてもですか】
ーーー連帯責任を負わされる可能性を、僅かでも考えなかったのか。
否。考えても起こしただろう。そうでなければ皆を巻き込む場で、あのような事を起こしはしない。
それでも、
【この場所はそんなにも狂っていますか?】
此処で初めて『人』になれた金糸雀は、やはり理解を示せないのだ。
【……】
【これが、そうなのですね】
命じられるままに、かつて
キンウが行ったもの。当人すらわからぬ罪は、意味は、後から追ってきた。
何を思い告げられていた言葉だったのかは、キンウと共に燃え尽きてしまったけれど。
首に触れる。そこにある拘束具は、看守ならば知っているだろう。
これは言葉を失わせる効力を持つ。……目的は違えど罪を重ねたペナルティのひとつだ。
【それは……トラヴィス様達に並ぶ地位を得る、という事でしょうか?】
「お前もやはり犯罪者だねえ」
椅子を揺らしながらトラヴィスは頷いた。
「それを問うことが傷を作ることだというのをまだ理解していない。お前、『そうまでして嫌がるほど嫌だった』ことを、『そんなに嫌なのか』と問うことがどれほどの痛みを生むか、わかって問うているのかい?」
こんこん、と端末を叩いた。忠告するには距離が遠いな、と、現状を少しだけ憂いた。
「……思考や価値観は同一にはならないのだよ、キンウ。それが本来の世界だ。ゆっくりと学ぶことだね」
「学んだころには。
常にチャンドラのそばにあることも、きっと許されるさ」
墓守はなにも、己だけではない。
数ある未来のうちの一つを示して、トラヴィスは目を伏せた。
男はそっと口を閉ざしている。
もうあんなものはペットではないと切り捨てられるつもりでいたのだ。友人になどなれやしないと切り捨てられてもいいと思っていたのだ。
【この場所はそんなにも狂っていますか?】というそれに男は口を開かずそれどころか目を逸らす。男の知っているこの場所は狂っていたから。
狂っているのが常ではないと学んだのもつい最近の事で、だからジャック前の男にとっては頷けてしまう言葉だった。今は、違うけれど。
「ああ、これ私も使えるようになったんですね」
「はい、白雪様」
「こうしてお話しできたこと、私も大変嬉しかったです」
| これは、勝敗が決っしてすぐのこと。
「センセェ」
くる、と振り向く。今日の処刑者を。 いつものように処刑室に向けて走る、ということはしなかったが。この男はやる気満々だ。 (12) 2021/10/17(Sun) 13:34:40 |
| 「俺は絶対にやる」 相手が誰でも絶対にやる。強い意志。 「参加率はそもそもそんな高くねーじゃン…?俺の時も二人しかいなかったよ、今ほら、少なくとも二人いるしィ、最小じゃねーよ」 そんなこと言いながらぐいぐいされていく トラヴィスと、ぐいぐいしていくイクリールの後をついていく。 「センセェ何したら死ぬン」 害意しかない無邪気な質問。 (15) 2021/10/17(Sun) 13:55:18 |
| 「俺はァ、ショーにしてくれッてェ言ったのにィ……まァでも、なンだ、その後の話は聞いたから、うン」 脚を巡って一悶着あったらしいのは ある人に聞いたので。違いますとは言い切れなかった。 告白の前に死ぬべきだったか…?とは口に出さないだけマシ。多分。 「めちゃくちゃ俺と相性悪くねェ?俺そンなダメージ出せン……足生えるンすげーな……」 一発目は避けとこう、というかどうしよっかなといった具合。やりたい人はお先にどうぞ、でもある。 (20) 2021/10/17(Sun) 14:13:47 |
| はた、と目を瞬かせた。のは、今日の処刑者が処刑執行者に対して反撃を仕掛けているのが見えたからだ。
なら問題ないな、とさっき頭の中でぐるぐる回した『相性悪くね?』をどこかにすっ飛ばした。
強く踏み込んで高く跳び、 トラヴィスの頭上から踵落としを仕掛けに行く。 (28) 2021/10/17(Sun) 14:46:08 |
| ナフは、胴体がガラ空きなので胴体空いてるぞ!って周囲を見渡したかもしれない。誰か気付くかはともかく。 (a10) 2021/10/17(Sun) 15:21:58 |
| >>32 >>33「うォ、あ、」 払われるがまま……に見えて、目配せが通じた相手がいたことをちゃんと確認した。 射線上から退くようにして払われる。 「だァってこれ処刑だしィ」 反則には、そんなふうに笑った。 (35) 2021/10/17(Sun) 15:45:01 |
| 大穴が空いている胴体と、真っ赤に染まる周辺を見た。 脊髄が動いている様子も眺め、おおーなんて無邪気な歓声をあげる。 そして、それによって、あぁまだ死ねないんだな、とも思った。
脚を踏みしめることもなく、ただ近くへ。まだ動いているその身体へ。手を抜いたでも、この程度ならとたかを括ったわけでもなく。 走っていくよりも、『タメやすい』から以外の理由はない。
「センセェ、」
呼ぶ、というより漏れた声。呼びかけ。こっち向いて、ととれるかもしれない、もし聞こえてさえいればだが。 しかし振り向くほどの猶予もなく。さっき反則だと言われた頭部に向けて。鋭い蹴りを放った。 (44) 2021/10/17(Sun) 16:55:01 |
| (a16) 2021/10/17(Sun) 17:55:32 |
| >>50 ルヴァ 「………、」 センセェ、と慕う死体を見ていた。あれももう肉の、細胞の塊だなという意識はある。あった。ずっと死体にはその感覚が付き纏っている。 それでも目を離せなかったのだが、呼ばれて初めてあなたを振り返る。目配せを受け取った、トドメを刺した人。 「……いーな」 返事はたった一言。言ったそばから、あなたの目の前まで踏み込み、しゃがむ。初めの合図もあったもんじゃない。 一発目の様子見に、そこからあなたの腹をぶん殴ろうと。 (51) 2021/10/17(Sun) 19:55:49 |
| >>52 ルヴァ 「あ」 なんと忘れていた。手の感触とよろける姿を見て、一旦止まった。 肉弾じゃ、失血死を遂げさせるのは……難しいな。胸に手が突き立てられるほどの力はない。 「そっちも反撃してくれた方が嬉しいしィ、」 覚えたての嬉しいを告げながら、処刑道具を眺める。ここが処刑室で本当に助かった。血が出る武器、で思いつくのが刃物しかない。小ぶりのナイフを一つ手に取り。 「殺せそうなら俺を殺してくれてもかまわンぜ」 そんなことを言いながら再度あなたへ向かう。仕切り直しの気持ち。軽やかに頭上を跳ね飛んで、あなたの背後へ回ろうと。 (53) 2021/10/17(Sun) 22:02:17 |
| >>55 ルヴァ 「あッ、はァ!」 笑い声一つ。銃口がこちらを向くのが見えて、発射される音が聞こえて、その身に、左肩に銃弾が突き刺さったころのこと。 あなたになら、銃口を見ていたのがきっと分かるだろう。分かるならば、避けなかったのだということも分かるはずだ。 その後の着地。身体を捻り、あなたの方を向いての着地。だから恐らく、銃弾は男の正面から当たったはず。血が溢れ出る傷口を顧みもしない。 着地から床を踏みしめるまではノーモーション。すぐにあなたに向けて飛びかかる。タックルでも仕掛けるように。 銃を持った相手だから、一応は両腕を頭の前に掲げて盾とし、あなたに接敵。叶えば、懐に飛び込んで首から胸元へとナイフを振り抜こうと。 (56) 2021/10/17(Sun) 22:36:33 |
| >>57 ルヴァ 目の前で離された銃を、見はするが隙ができるほどではない。 戦う際、男はもはや考えてなどいない。一瞬一瞬を繋ぎ合わせて動作としている。あなたとは違い、むしろ考えたらそれが隙である、ような。 しかして。思考するあなたと試行する男の行動が 偶然似通ったのを知ったとき。 男は今までになく、歓喜するように声なき声を上げて笑った 。身体の損傷を度外視して動くのは男もよくやることだ! 「はッ………、ァ、」 たのしい。あなたはきっと男からそれだけを感じ取れるはずだ。 振り回される腕にせめてとナイフを大きく振るう。刺さったとしても、突き飛ばされてそれはすぐさま抜けるだろう。もし仮に刺さっていたとしたら、抜ける際に傷を大きくするかもしれないが。 蹈鞴を踏んで後ろへ数歩。全力の腕に当たってしまったからには、男も無事とはいかない。頭は避けたものの、胸に、肩に、酷い痛みを感じる。肩なんかは、さっきの傷が更に悪化したような。 「あは、」 男は笑っている。 (58) 2021/10/17(Sun) 23:24:53 |
| >>59 ルヴァ 知らない話だが、知ったらきっと酷く笑っただろう。機嫌良さげに。目的に対して容赦ない様子は好きだ。 男は、あなたが楽しいわけがない、と知っている。ひとに興味がないのだ、自分の楽しみに付き合うのが楽しいはずがない。ひとに興味がないから、痛みも血肉も好きなはずがない。 あなたは頭がいいから、約束を破るより守った方が面倒が少ないと思っている、と思っている。 男がぼんやり抱くのは、律儀だな、という感想のみ。 それも愉悦に押し流されて。 笑みの圧に負けるくらいならば、こんな勝負を仕掛けていない。構え直すまでは数秒くらいあるだろうか?ならば、男にとっては十分な隙だ。 そうでなかったとしても、男は蹈鞴を踏んだ3歩目で跳ね飛ぶ。高く、と思わせて、低く。次には高めに。狙いを付けづらいように。ぱたぱたと血の雨が降る。これには何の効力もないが、ただ重力に従って降っていく。 最終的に着地するのはあなたの眼前。もしそこまでの接近を許してしまえば、近過ぎて腕を振り回すのも困難なのではなかろうか。 男はといえば、横から水平に差し込むように、ナイフをあなたの首へと突き立てようとするだろう。 (60) 2021/10/18(Mon) 1:07:21 |
―――
【はい】
【キンウは犯罪者だから、ここにいるのです】
首を傾ぎ、黒檀の髪がさらりと落ちた。
【傷を作るのですか】
【……いいえ。キンウはわかりません。けれど、わかりたいと思っております】
とん、とん。
まだ覚束無い動作で端末を操作する。
【故に】
【教えてくださいますか、トラヴィス様】
【許されずとも、キンウは知りたいと思うのです】
刑期は元より長かったと記憶している。
あれからどれほど経ったのだったか。
今回の件で幾ら加算されるだろうか。
……それでも、いつかの未来。
こうなれたらいいと、掴みたいと。
思える未来がひとつ、できたのだ。
これは紛れもなく『私』のものだ。
【セファー様……いえ】
【アマノ様】
口を閉ざした狼の名を、呼ぶ。
【あの後、チャンドラ様とお話はしましたか?】
あの後、どちらも慌ただしそうにしたり蘇生されたりしていたから。……少しばかり気になったのだ。
「……私はね。傷であることを知られたくなかった。私はそれを気にしていると言いたくなかった。過去に何があるのかも、それが自分にどう影響していたのかも……言いたくなかった。『役割を果たせない』ということを指さされれば、きっと魂ごと死んでしまうと思っていた。傷を自ら切り開くような痛みがあった。傷は弱点だ。辛いことは傷だ」
端末を叩いていた指で、自分のこめかみを叩いた。
少し前のこと。今は少しだけ置いてきた景色。未だ痛みは鮮やかで、振り返るたびに膿んで崩れていくようだった。
「包帯に血が滲む他者の傷を、君は手を出して握ったりはしないだろう。心も、同じだ。傷つけたいのでなければ、不意に突いてはいけない。『その傷を知りたい』と思った時、真っ先に傷を持つ当人に問うことは、それに近い」
ゆるやかにね、と、トラヴィスは囁いた。
ゆるやかに、隣人の治癒を願うことだ。
「……待つことだよ。そして進むことだ。学び、歩み、お前たちの傷が癒えたら。傷を振り撒くような生き方のほかを、選べるようになる。我々はその日を待っている。チャンドラも、私も」
| >>61 ルヴァ もしあなたの考えを知ることがあるなら、もう終わったならよかったのに、なんて言ったかもしれない。持ちかけられた話に待ても出来ず突っ込んだ獣が何を、という話ではあるのだが。 男は約束に頓着しない。他人がつく嘘もどうでもいい。 だから、あなたの命は、キャッシュバックされたら『ラッキー』で、されたので『ラッキーになった』というだけだ。 男は男で。 暴力は頭脳に劣るな、と考えているので。 やっぱりどう足掻いても交わることはなさそうだ。 噴き出す血を浴びて、悪魔が笑う。これほど人並みはずれていても、血の匂いは特に周りと変わらないなと感じた。 あなたの向ける銃口が見える。見えた。あなたの目が濁ってきたのを知っているし、照準は少しばかりずれている気がした。 「……俺なァ、今回、脳味噌でしか死んでねェン、」 呟いた言葉が聞こえるなんて思っちゃいない。 男は少し身を捩り、 あなたの照準に心臓を合わせた。 銃声が聞こえる。有り余る血が噴き出す。常人より多く、さながら作り物のスプラッター映画のように。強すぎる心臓が、止まれと言われてめちゃくちゃに暴れているかのように。 びくん、と一度跳ねて。 その場に倒れ込んだ。 血の海を作りながら。 (64) 2021/10/18(Mon) 2:11:26 |
| (a28) 2021/10/18(Mon) 2:12:37 |
| (a29) 2021/10/18(Mon) 2:12:51 |
「……私は結局、まだ。まだ、あれ以降チャンドラと話せてはいないよ。避けているわけではなく、先に話に行くべき相手がいたからというのもあるし……
ジャック以降に死に過ぎている
」
一日一死ペースで死んでいるのだ、恐らく蘇生室で眠っている時間のほうが長い。会議でほんの少し言葉を交わした程度で、本当にそれだけで。……故に少しばかり目を伏せて。
「君がチャンドラの味方でいてくれたことを嬉しく思っている。これは本当だ。私も……少し合流は遅れるかもしれないが、まだ『ペットちゃん』の任を解かれたわけではない。彼の都合のいい時にでも、話に行きたいと思っているよ」
| 三度目の蘇生は、軽やかな高揚に塗れて。 目を開いた瞬間は酷くスッキリとした朝の目覚めに似ていたのだが、ポッドを開けようと手を動かし、それが酷く重たいことに気付いた。 「………?」 精神は 元々育っていないせいで カウンセリングルームに行くほど酷くもならないのだが、身体はそうもいかないらしい。短期間で培養と複製と増殖を繰り返した細胞は、あるべきところにあるくせに、まだうまく統率が取れていない。 寝起きの身体のだるさにも似た不調を抱えながら、気を取り直してポッドを開けた。 ずるり、とどこか這い出るようにして、ポッドの外へ。 (68) 2021/10/18(Mon) 17:57:23 |
| ナフは、ロビーの隅に座り込む。ここで待とう、色々を。 (a48) 2021/10/18(Mon) 21:22:13 |
静かに、咀嚼する。
他人の傷を、今までどうしただろう?
―――考えるまでもない。
全部に触れた。全部を包んだ。そうしてそっと前を向かせ続けて。
結果が、今だ。
ゆるやかに、見守る事。願う事。祈る事。
それだけなら、ずっとキンウがし続けてきた事だ。
……癒える事なく腐れ落ちてしまったらどうするのだろう?
キンウはまだわからない。
もしかすれば、確実な事は未だ傷の残る男にも。
学び続ければ、見えないものも見えてくるのだろうか。
【きっと、長くお待たせしてしまうでしょう】
償いの時間はまだ多く残ったまま。
【けれど、期待は裏切らないよう尽力いたします】
待っていてくれるほどには期待してもらっているのだと、解釈した。
並べるようになる頃には……今の言葉をもっと理解できるようになっているはずだ。
【何故そんなに死んでいらっしゃるのですか?】
毒殺の経緯は聞いたけれど、なんで?
短期間で死にすぎではないかと流石に不安になる。
あとで羽セラピーにでも行った方がいいでしょうか。
【傍にいると、キンウは約束をしましたから】
【……ちゃんとお話をされてくださいね】
【きっと、アマノ様とお話できないままであればチャンドラ様も寂しいと、キンウは思います】
アマノ様自身も。
呟きが空気を震わせることはなく、ただ唇だけが動いた。
……どんな思惑があったのだとしても、キンウは互いに悔いが残らなければいいと、思うのだ。
| >>80 アマノ 男は、退屈が何より嫌いだ。 ではここで、動きもせずに何をしていたのかというと。人の流れを見、遠くの人のざわめきを聴き、この場の静けさを感じ……つまりは、そう、ぼんやりしていた。珍しく。 跳ね飛び回るにはちょっと身体が重い。枷もないのに。 「……、ン」 そんな風だから、隣にあなたが来た時も、ややいつもよりは反応が遅れた。隣に座るのを見、気持ちあなたの方へ寄った。 「退屈してたぜェ。……えー、ッとォ…おはよ?おかえり?おつかれ?……うーン?」 どの言葉を送るべきか、が曖昧だ。 「えェと、……会いたかったァ」 (82) 2021/10/19(Tue) 3:01:01 |
「……ちょっとナフとトレーニングルームでやりあって負けて殺されたり……メサの襲撃に行ったら15tが飛んできて衝撃で吹き飛んだり……」
ちょっとどころじゃない死に方をしている。毒殺から爆散までなんて本当に蘇生の時間と蘇生後の移動時間とあとちょっとくらいしかなかったんじゃないか。死のRTAである。
ただでさえ大丈夫じゃない男の精神がそりゃあもう大変なことになっているので、羽セラピーは素直に嬉しいだろう。実際に手はもう今虚空をもふ……になっている。
癒しがほしい。
「……ああ、そうだな。ありがとうキンウ。……全く、いつの間に寂しがり屋になったのやら」
彼も私も。唇の動きだけで呟いて笑った。
| >>84 アマノ 「……ンンン…」 よもやまた死んでいたとは。聞いて、唸り声を上げる。 「…………… 俺も死ンでたのでェ、責めン 」 死んでなかったら、多分責めた。ちょっぴり。 肩が触れているにも関わらず、遠いなと思った。もう少しそばに寄りたいと思ったらあなたの頭が寄りかかっていた。避けるはずもない。 「あった。……ンー……いや、いいことだと思う。楽しー暇潰しのつもりで来たけどォ、暇潰しどころじゃなかった。生まれての71年間全部ひっくるめた分よりィ、頭使ったと思う」 得たもの、というには少し違う。これらを使ってこれから得るものが更にあるのだろう。 あなたの頭に頬を擦り寄せる。多分避けないだろうなと思いながら。 「……手に入ったモン、てェ言うならァ、お前」 (85) 2021/10/19(Tue) 3:28:25 |
| >>88 アマノ 「ルヴァとやり合った」 端的に伝えた。けろりとしているところと、あっさり告げるところから、揉めたのではないということと蟠りはこの男にはないということくらいは伝わるだろうか。 「うン。……変な話だがァ、アマノ、俺ァよ、なンかァ……この期間で、ようやく考えることを許された気がするンだ。いや、考えはしてたンだけど、考えたからこの監獄にいるンだけどォ、」 相変わらず脳内の思考というやつはうまく言葉に纏まってくれない。それでも、一番初めにあなたの部屋に訪れて話した時よりは少しはマシになったんだろうか。なってたらいいなと思う。 そして、あなたの言葉を聞くと。 より一層強くぐりぐりと頬をあなたの頭に押し当てて。 「 忘れるかボケェ! いーかァ?よく聞け?お前多分自分で思ってるよりずーッと俺のこと好きなンわかりやすいしィ、すぐ忘れられるようなモンじゃねーからなこンなん! 俺のもそーだよ、何のためにあンだけ言葉ァ探し回ったと思ってンだ!忘れられっかこンな、初めてで強烈なモン!」 「だから」 「すげーイイコにしてみせッから、待ってろ」 悪魔でいることを選んで、悪の糧となることを望みはするが。 あなたに会いに行くために、イイコを演じることは、辞さない。 (90) 2021/10/19(Tue) 4:10:54 |
| >>93 アマノ 「ン」 それ以上返す言葉を持たないときの、短い返事は相変わらずだ。素っ気ないつもりはないと、きっと今なら伝わっているだろうけど。 つまりは楽しかったし燻るものは何もない。あなたの認識で間違いはない。 「……それが有り得ねーッてのも、初めて知った。から、それは収穫だな、デカい収穫。兄さンもセンセェもできた、知り合いも増えた、色ンな考え見たし、……ンー、」 それでも難しいこの言葉というやつは、あなたが言うようにもっと成長すれば追いついてくるんだろうか、この思考に。今はまだ分からないが、言葉を練るのが疲れたと言わんばかりに口を閉じた。休憩。 伏せたあなたの顔を覗き込むなんて野暮はしない。が、離れようともしないまま。 「俺はさておかンが、まァ、いい。 ……ふ、ふふ。他のヤツになァ、蹂躙されンなよ、お前ェ。俺のなンだからなァ、イイコにしてェ、大事にしとけよ。アーーー……何?頑張る、からさァ」 多分、努力とか、こういうことを言うんだろう。途中で間違うかもしれないが、間違いを教えてくれる人は、今までよりは身近にいるはずだ。 待っていてくれるなら、それを信じる。口付けを避けるわけもないのだが、……周囲を見渡して。 (94) 2021/10/19(Tue) 5:03:34 |
【殺されるところまでいくのはちょっとどころでは、ありませんよ】
【もっとお身体を大事にしてください】
端末の向こうでふえーん。羽もしょんもり。
この後、羽セラピーしに行った(確定ロール)
【ずっと前からですよ】
【ただ隠してしまえていた、だけで】
自分にも他人にも。
……気付いてしまった人達が、寂しくないようにと。
キンウはそっと、祈った。
| >>97 アマノ 距離感が楽だ。言葉をやめても問い詰めもしない。そのくせ何か言いたいことがまとまらずにいるとそれとなくヒントをくれる。 色んな人は無礼講でなくともいるのに、考えに触れる場はそういえば多くはなかった。ぼんやりあなたの言葉を頭の中で噛み砕く。 「そりゃよかッた。俺ェ?俺はァ……、気ィつける。独房に鍵はかからンが、お前のモンだからなァ、守るわ出来るだけ」 未来は分からない、から絶対とは言い切れないが。男の思い的には絶対に近い。 自分の物陰で行われる愛の応酬に、小さく、これがあの悪魔かとは思えないほど穏やかに笑って。 「またな」 来る瞬間への挨拶を、 本当は言いたくないが、 述べた。 離れたく、ないなぁ。 (100) 2021/10/19(Tue) 16:06:11 |
| >>103 アマノ 「……『あの トラヴィスの生徒』でもあるぜ」 打算は幾らでもある。そのために繋いだ縁ではないが。 何かと目立つ看守二人の名前、使い方を間違えないように。そして、その後ろ盾を無くさぬように。 そのためには『イイコの仕方』を学ぶ必要があるのだが……これはきっと、このエリアを出た後でも学べることだ。 とん、と叩かれる軽い衝撃が、それだけでこの心臓を揺らす。あなたを名残惜しむ柘榴色は、ずーっとあなたを見つめ続ける。 無礼講が終わりを告げ、あなたと空間さえも分つまで。いや、離れてからも。 ずっと、 あなた を。 (109) 2021/10/19(Tue) 17:46:52 |
| (a50) 2021/10/19(Tue) 17:47:28 |
| 終わりを告げるのは天使のラッパじゃない。多分、アラームか放送か何か。酷く現実的な何かが、男を暗い日常へ連れ戻しに行くんだろう、きっと。
まぁいい。あの場所ーーこの監獄が、唯一俺が生きられる場所だ。
幸福の形を知った今ではちょっと退屈さが増してしまうのは否めないが。退屈を楽しむ感性でも身につけてみようか。やろうと思ってできるかは分からないが。 男としては随分前向き……というか。足元だけを見る思考ではなくなったことは確かだ。
迎えに来た顔馴染みの看守を見る。始まる前に蹴られたことを根に持っている様子もなく……いや、覚えているけど諦めている顔だなこれは、と思い至った。そんな感情まで理解できるのがなんだか少し面白かった。 ついでに言えば、男の起こした事態について非常に呆れているようでもあった。そりゃそうだ。
枷は重くなるぞと言われた。それはそうだろうなと思った。 飯は不味くなるぞと言われた。……菓子以外の物ももっと食っとくんだった。 その他のことについてはまた後日、と言われて、はァいと返事をしたら、珍しいものを見る目で見られた。
そうして、腕に枷がつけられる。 脚にもつけようとしゃがんだ看守が、靴はどうしたと聞く。
「ンー、ッとォ、」
「重たくなっちまッてさァ」
その一言は笑って、軽やかにーーー、 (113) 2021/10/19(Tue) 20:33:20 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
[メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
トップページに戻る