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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

「ナツメさんこんばんは!
 今回は希望も取っているみたいだし手早く運びましょうか!」

カフェにて。
初日と同じようにポットを盆にのせて運びます。
(-0) 2022/03/07(Mon) 22:17:04

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ

「はい、時間までに運んじゃいましょう」

 こんばんは、と挨拶を返して。
 希望があったもの、適当に見繕ったもの。
 あれこれと用意しながら、初日と同じような質問。

「ハナサキさんは何にしますか?」
(-1) 2022/03/07(Mon) 22:44:20

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ

「えっと」

いつものコーヒーにしようかと言いかけて。

「実は医務室に行こうと思って差し入れを用意したんですけど」

手には大きくない紙袋。
中には一口大のカステラ達。
フカワさんがお詫びにくれた花のかたちと同じもの。
……なんとなく顔を合わせ難くて持て余していました。


「これに合う飲み物、とか。一緒にどうですか?」
(-2) 2022/03/07(Mon) 22:58:36

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

>>5:-328 #ブランコ

「メイサイさんと出掛けてたんですか。
 それならよかった」

「あ、いや邪魔しましたか」

「すみません……あの」

「帰ってからたくさん時間とってください」

申し訳ないと感じたのは一瞬だけ、そのあとは女の子とのブランコを楽しむ時間。
楽しく明るい話でなくとも、俺にとっては充実した時間。

「俺、クーデターでも起きない限り、ここにいる時間も外に出たあとの時間も……どちらも有限で、思ったよりも変わらないなあと思いましたから。

 それこそ、場合によっては生き急ぐのも悪くないかと、……自分勝手ですよ、だれしも」

いい、暇潰しだった。
(-6) 2022/03/08(Tue) 13:59:08

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

>>5:-328 >>5:-329 #ブランコ

「怪我するかしないか、賭けてみますか?」

「俺は……俺なら転けますが、君なら上手く行くと思いますよ」

運がないんですよ、酷く。
ずっとないんです、残念ながら。

運が悪いと自覚することなくここまで来ました。

背中を押して、一歩さがって。
君を空に近づけながら、背を押す手をもう一度だけじっくりと見た。

「俺は、やらないで終わる後悔は、
 ここでしないと決めたので。

 現実で出来ないこと勧める、悪いお兄さんです」
(-7) 2022/03/08(Tue) 14:01:33

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「わ、かわいい……もらっていいんですか?」

 そう、嬉しそうに確認した少女は、
 何があうかな……と考えるそぶりを見せる。

「……うーん……あ。
 ぎゅうにゅ――――」

 
お知らせします。必要提供数を上回りました為────…… >>n2


 突然に差し挟まった、アナウンス。
 少女は口を開いたまま、二、三度まばたく。
 沈黙の末に、いまの、と夢の中のような、浮ついた言葉。

「…………!
 ハナサキさん、今の……!」

 そう言いながら、手に持ったものは手放していた。
 ぎゅぅっ、と。
 あなたの小さなからだを抱きしめる。
 ごとん、床に落ちたペットボトルの音。

「…………よかった……」


 あなたの耳元、ちいさな声がした。
 ……しばらくののち、抱きしめる腕を解いて。
 みんな集まってるかな、と照れ隠しのように同じ声が言う。
(-33) 2022/03/09(Wed) 17:53:35

【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ


「……め、」

 メイサイくんとは言ってない……!
 なんて言葉、すんでのところで押しとどめて。
 顔が火照るのが分かって、振り向けないことにひっそり感謝したりしなかったり。

 それから、悪いお兄さんの返事。
 ぐん、と背中を押す手と、近くなる空。

「あはは、じゃあ……跳んじゃお、かなっ――」

 軽やかな笑い声がそう言って。
 いちばん雲に近づいたとき、手を離す。

「――――っ」

 ふっ、と浮き上がる感覚。
 一瞬だけ、時が止まったような。
 髪の隙間を風が通り抜けて、
 胸元のスカーフがはためく音がした。

 少女の体を宙に置いて、ブランコだけが後ろへ戻っていく。

「――――!」

 キィ、と一往復ぶんの時間が経てば、重力に従い地面に。
 安全柵を越えて、虚無の空間。
 着地の勢いで軽く膝を打って、「ぅ〜〜…」と情けない声で呻いた。
(-36) 2022/03/09(Wed) 20:47:58

【独】 普通 ナツメ

/* >>-36
#ブランコ つけわすれました
(-37) 2022/03/09(Wed) 20:50:44

【神】 普通 ナツメ

 リクエストのあった分、勝手に見繕った分。
 ハナサキと一緒に飲み物を運んで。

 朝のプラットホーム、朝礼前の体育館にも似た煩雑さ。
 近くの会話に耳を傾けたり、誰かと言葉を交わしたり。
 比較、穏やかな時間を過ごしてから、ふと。
(G11) 2022/03/09(Wed) 21:12:24
ナツメは、柵に手をかけて、えい、と乗り越えた。
(a20) 2022/03/09(Wed) 21:12:30

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「メイサイくん……!
 あの。あとで、ちょっと話さない?」
 
 少女は、傍聴席のあなたへ駆け寄る。
 安穏と緊張の入り混じった、矛盾した声色。
(-38) 2022/03/09(Wed) 21:15:36

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

>>-38

「え?」

 うわあ。こっち来た。

「話ですか。い、いいですけど。
 じゃあ、終わったらカフェ辺りにいます」

 先輩の語調にただならぬ何かを感じつつも、頷いておいた。
 これで最後かもしれないしね。
(-39) 2022/03/09(Wed) 21:44:39

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

 任意の時間。一件のメッセージが貴方へ。

『ナツメ。約束を果たしにきた。
 結局話せずじまいでタイミングの都合により別れの挨拶になってしまいそうだがな』

 いつもの無味乾燥なメッセージだ。
(-40) 2022/03/09(Wed) 21:49:03

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ



「うん、じゃあ、カフェで」

 こくんと頷いて、またあとで、と別れて。
 そうして言葉通り、それからしばらくの後のこと。

 からん、ドアベルの入店音を鳴らすのだろう。
(-41) 2022/03/09(Wed) 22:02:04

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

>>-41

「お疲れ様です」

 待ち合わせ場所に先に来ていた僕は、ナツメ先輩の姿を見つけて手を振った。

「やっと終わりましたねえ。合議。
 これでまた、いつもの生活に戻れますね」
(-42) 2022/03/09(Wed) 22:09:31

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス


 ぽん。こちらはいつものスタンプ。OKのねこ。

『お互い、遅くなっちゃったね。
 図書館でもいい?』

 了承が返れば時間を合わせて、スタンプのうさぎが跳ねて。
 いつか座ることの無かった席に、向かい合って座ることになるのだろう。

 そうして、少女は「何から話そうか?」と。
 もう随分と遠慮の無くなった様子で首を傾げる。
(-43) 2022/03/09(Wed) 22:12:51

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ


「はい!ナツメさんの為にもってきたもので──」

言い切る前に耳に届いたアナウンスと、内容を咀嚼するよりも先に飛びこんできたあなたに驚きました。
慌てて取り落としそうになった紙袋だけは死守してあなたの腕の中。
地面を転がるペットボトルが偽物の光を乱反射させて眩しさに目を閉じました。

「……うん。終わりましたよ。
 私達、まだ生きてます」

安堵の言葉を聞き逃す事も無く頷いて、息も当たるほど近いあなたの頭をひと撫でしました。
ハナサキはあなたほど浮ついた様子もなく、終わったとという事実を噛みしめるような雰囲気です。

だからもう終わりなんです。
仮初の世界も。
仮初の関係も。

「皆さん裁判場に来るでしょうか?」

離れていくあなたに困ったような笑みを浮かべました。
ナツメさんはこの数日で随分大きくなったように感じますね。
(-44) 2022/03/09(Wed) 22:16:21

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

>>-42

 扉を開けば、すでに店内にあったあなたの姿。
 あ、と声を漏らして、「おつかれさま」と手を振り返す。

「んー……そう、かな」

 正面の席に腰掛けた少女は、そんな、曖昧な返事を零した。
 そうして、深い呼吸。
 終わったら、聞こうと思ってたんだけど。
 そんな前置きを一つ置いて、ぱちりと目を合わせた。

「メイサイくんは、ずっと。
 見てて。……どんなこと、思ってた?」
(-45) 2022/03/09(Wed) 22:30:54

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


 あなたの体温、頭を撫でる手に。
 生きてる、と繰り返す囁き声と、回した腕が震えていた。
 身を離したときには、もう震えもおさまって。

 とりあえず行ってみましょうか。
 そう言って、危なげなく盆を持ち上げる。
 これがあるから、と、何となく集まってたりするのかもしれないし。

「あの……そのあとで。
 すこし、お喋りしませんか?」

 カステラもそこでふたりじめしましょう、と付け加えて、笑いかける。
 気安さに緊張がいくらか混じった――
 分類するなら、なりたての友達へ向ける笑顔。
(-46) 2022/03/09(Wed) 22:52:43

【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ


「そうですね!顔を合わせるのが最後になる人も居るかもしれません」

こちらも盆を持ち上げてあなたの隣を歩いて裁判所へ向かいます。
震えていたあなたと、しっかりして見えるあなた。
やっぱりまだ、怖い思いをさせているのでしょうか?
そんな事を気にしながら最後くらいは挽回したいとも。

「お茶会でしょうか?
 私は構いませんよ!ここから出られるようになるまでやる事もありませんし」

そういう事なら、と紙袋を一旦仕舞いました。
応える笑顔はあなたを真似た僅かにぎこちない笑顔。
友達ってどう笑えば良いのでしょうか。
(-47) 2022/03/09(Wed) 23:08:00

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「そうでもないですか」

 そっか。
 カフェの片隅、座る事だけは出来る椅子に座って、正面の先輩を見つめている。

「どんな。って……」

「……」

 思い浮かんだのは、小さな植物園で言いかけた事だ。
 あの時は息抜きの名目だったのと、彼女に言う必要性もなかったから言わないでおいた事。

「うーん……。
 ずっと議論とか、人が亡くなるとことか見てて。
 やっぱりこう、皆さんが生きたいって言いながら提供者に選ばれたり亡くなってしまったりするの、苦しいものがあるというか」

「で、その。
 ……移植申し込むの、やっぱりやめようかと」

 さすがの僕にも言い辛くて、少し語気が弱くなってしまった。
(-48) 2022/03/09(Wed) 23:22:38

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ



「あ、」
 
一人の少女が跳び跳ねる。
 
ひとつの挑戦、自分から安全を捨てて飛び越えた。
その姿をつい、最後まで目でおってしまって。

「いて」

こつん、とぶつかる空席のブランコ。
鎖をつかんで、制止させてからため息をついて。
向かう場所は、決まっていた。

「傷になってませんか?」

ひょい、とあなたを抱えて寮の方へと足を向ける。

「格好よかったですね。
 俺とはちがって、なんか綺麗でした」

「……俺も後で飛んでみようかな」

「うまく着地できるのを応援してください。
 
 さっきみたいな可愛く、膝をつくような真似には、ならないように」

「今の姿、彼に見せられないのは残念だけど、
 後で自慢しておきますね」

そう言いながら、痛みはなくと運び続けて数分。

治療は必要ないだろう。
だがなんとなく、気にかったのかその手を伸ばす。
 
ぺたりと、ひとつ。君のその膝に絆創膏だけを残した。
 
 
なんとなく、そうしたくなってしまったのだった。
(-60) 2022/03/11(Fri) 4:52:02

【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ

>>-43

 提示された内容には何の問題もなく。
 OKのねこのスタンプ。うさぎが跳ねるスタンプ。こちらも前に見たことがある。問題ない。

 ……。

 でも、やっぱりなんて返せばいいのかわからなかったので🙆の絵文字しか送れなかったのだった。


「ふむ、何から話すべきか」

 こうして漸く向かい合って話す機会は出来たけど、合議は終わってしまった。さてどうしよう。
 暫く悩んでいたものの、おもむろに手帳を取り出す。

「……適当なお菓子」

 そう言って出てきたのはクナーファsweetとかスイートポテトsweetとかどんぐりクッキーsweet。出てきたそれらをぐいと押して貴方の目の前に並べた。
 ここは本を読むための場所で、本来飲食物なんて取り出そうものなら怒られてしまうけれど。ここは自分たちしかいない箱庭。咎める者など誰もいない。

「催事が終わればお疲れ様会と称して何かつまみながら振り返ったりするだろう。それでもしたらいいんじゃないか?
 ……とはいえ、今回の出来事はお前にとって怖い思いをすることだらけだったかもしれないがな」

 水の入ったボトルも出した。これは自分用。貴方のは無い。何を飲むのか分からなかったから。

「直接殺し合う現場に行くのを怖がってたお前のことだ、死ぬかもしれない誰かを決める合議だって怖かったんじゃないか? 推測に過ぎないが」
(-66) 2022/03/11(Fri) 10:17:30

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ


「……やめちゃうんだ」

 そっか。
 小さく呟いて、視線をテーブルの上に落とした。
 つるりとした天板を見つめて、二度、三度、瞬いて。

「嫌になっちゃった?」

 生きるの。
 と、つけ加える声は思ったより、その空間に響いた。
(-81) 2022/03/11(Fri) 19:25:16

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

>>-81

「嫌ではないですけど」

 生きるのは。と、付け足して。

 嫌ではないよ。
 たまに行く学校は楽しいし。好きな本の続編まだ出てないし。親優しいしあんまり心労掛けたくないし。
 そういった未練だってなくもないです。

「でも、生きたい人の命奪うのは、嫌……」

 先輩の視線を追うように、テーブルに視線を移す。
 こないだクッキーがあった場所には、今日は何もない。
(-82) 2022/03/11(Fri) 19:46:37

【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ


「あ、最後……ですよね。
 そう聞くと……寂しい、ような。気がします」

 喉元過ぎればと言うけれど、流石に早すぎる。
 言葉尻のぼやかし方はきっと、そうと自覚している表れ。

「じゃあ、またあとで。楽しみにしてます」

 ――それから、ひと段落した頃。
 あなたの手を引いて、ふたりきりのお茶会へ。
 ちなみに、少女が提案した今日のお茶菓子に合う飲み物は、

「渋めの緑茶か……ホットミルク?」

 でした。
(-88) 2022/03/11(Fri) 20:36:46

【秘】 普通 ナツメ → 規律 ユス


「んー……うん」

 正解、と眉を下げて笑う。
 生きたい、と。言うのすら、憚られる場所だった。
 そんな場所が怖くないはずは、なくて。

「ぜんぶ、怖かったよ。最悪。とか、思ってた。
 ツルギくんは、みのうえばなしとか言うし。
 みんなピリピリしてて、はじめから喧嘩みたいになるし、
 フカワくんは目の前で名前書くし……!」

 つらつら並べる。まだありそうだった。

「……怖いからって、カミクズさんに入れたの。後悔してる」

「ユスくんは、怖いって思うことはあった?
 ……あ、お菓子ありがとう。いただきます」

 スイートポテトをもぐ…した。
 喉が渇いた。
(-92) 2022/03/11(Fri) 21:16:58
ナツメは、えいっ。出したのは紙コップ
(a25) 2022/03/11(Fri) 21:17:20

ナツメは、>>a25 出した紙コップを捧げ持った。ユスくん、お水分けてください…
(a26) 2022/03/11(Fri) 21:17:58

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ


「…………」

 何もないテーブルの上を見つめて。
 返ってきた『嫌ではない』と零された『嫌』を、咀嚼する。

「…………あの、」

 いくつかの言葉が頭をよぎった。
 ぜんぶ、綺麗事で。嫌だなと思った。

 掛け時計の秒針の音が嫌に響く、数分が経って。
 かたり、立ち上がる拍子に椅子が鳴る。
 そっと伸ばす手を頬に添える、そんなふうに宙へ浮かす。
 横髪を透けてしまう手も透かされる髪も歪で、ここは現実味がなかった。

「……私は」

 ごめんね。
 きっと一番、綺麗じゃないこと。
(-101) 2022/03/11(Fri) 22:28:47

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ



「……生きてて、ほしいよ」

 どこの誰より。
 何を奪ってでも。

「メイサイくんに、いちばん」
(-102) 2022/03/11(Fri) 22:30:39

【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ

「僕に他人の命奪って生きろって言ってますか」

 ナツメ先輩の手が頬に触れた。いや、触れていない。
 そこには何の感触もない。

「本来なら死ぬはずの僕のために、本来なら生きられるはずだったどこかの誰かが死ぬんですよ」
「ヒメノさんみたいに」

「移植手術だって成功率は100%じゃないし。
 僕だって移植した後暫くは拒絶反応で苦しむ羽目になるし。
 免疫力落とす薬飲まないといけないらしいですよ。移植後の死因で一番多いの、免疫弱くなったせいで罹る感染症らしいです」
「移植受けたからって100%完全に元気になる訳じゃないんですよ」

「それでも、その為に誰かの命犠牲にしろと」

候補者のナツメ先輩。

 あなたなら、そのくらい分かってますかねえ」

「全部分かったうえで、僕に生きてて欲しいって言ってるんですよね」


「どうしてそこまで?」

 いちばんって。
 僕ら、まだ会って数日の関係ですよ。
 しかも、ちょっと会話したくらいの。
(-104) 2022/03/11(Fri) 22:53:55

【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ

「……うん。そう言ってる」
「それは、知らなかった。免疫、落とすの……」

 私は、うーん、と籠った声を出した。
 なにかを考えるときの、あんまりよくない癖。

「さっき……やめるって言われてから、すごく、苦しい。
 本当は、移植しなきゃいけないくらい、重いんでしょ?」

「……今の自分が、かわいそうじゃないから。
 そんなのが生きたい理由になってもいいんだって、思いもしなかった。
 否定しないどころか、そんなことまで言ってくれて、応援みたいなこと。言ってくれる人がいるなんて思わなかった」

「フカワくんに、票、変えてほしいって。
 言ってくれた……って聞いたよ。
 メイサイくんにいいことなんて、ないのに。
 見てるだけって、言ってたのに……」

「あと、メイサイくん。
 変わらずにお喋りしてくれるでしょ。
 無理してないか心配だったけど、ずっと、うれしい」

「嫌になっちゃうまでは、生きててほしいよ。
 ……それがおじいちゃんになるまでだったら、嬉しいけど」

 メイサイくんに、笑いかけてみる。
 手を添えているはずの頬は相変わらず、透き通っている。

「どうしてだろう、ね?
 …………どうしてだと、思う?」
(-107) 2022/03/12(Sat) 0:01:04