情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ「そうやって甘やかされたら、本当に毎日行っちゃうよ」 くすくすと笑声を漏らす男は貴方が予想する通り、例えその足がどの上にあったとしても受け入れる覚悟はできている。 考えたことがないわけではない、それでも問いかけたりしないのは。 本当に"そう"だったとしても必要なときがくれば、教えてくれるだろうと信じているから。 「そんな風に言われるといろいろ作れるようになりたくなってきたな…… 今まだこれしか作れないけれど、他のもせんぱいに教えてもらってがんばってみる! ねえさんは例えばどんなお菓子が好き?」 いつかの参考にそう問いかけながら、変わらない笑みに頬を綻ばせる。 続く兄のことをよく理解している言葉に、内心感じたちょっとした寂しさは内緒のものだ。 「そうなんだ、知らなかった……あ、でも。 さっき会ったときは仕事大変だ〜って感じだったかも」 「へへ、その時は立派に解決する! にいさんもすぐオレのこと子ども扱いするからな〜。 もうフィオねえのこと十分守れるんだぜってところ、見せる!」 とりあえず覚悟は十分だ。ぐっと拳を握って、後に浮かべた笑みは貴方とおんなじ色をしていた。 こうして話していると今朝の法案で抱いた不安は溶けていくから、やっぱりねえさんはすごいなとは心の中。 (-390) 2023/09/19(Tue) 15:26:22 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「へえ、イメージちょっと変わったかも。 親近感の意味で、ロメオさん不服かもだけど」 こちらもこちらで似たようなものだ。 うまくできない一面を聞いてフォローするでもなく、勝手にうれしそうにしながら。 つんつんしていた手はそのまま、ふに……と握ったりもしている。体温の高い肌。 「……へへ、手だ」 「オレさ、触ったり触られたりするの得意じゃないとき、あるんだけど。 ロメオさんの嫌な感じしなかったから」 そういうことだったらしい。 少しばかりの酔いもあるのか、ふにゃふにゃ笑う姿には喜びが素直に表れていた。 学校の繫がりが今もあるの、仲がいいんだなとか。 誘えるのが嬉しいの一言にさらにうれしくなったりしながら。 置かれたグラスを見やれば「やった〜」などと間延びした声。 「どっちから飲む? あ、ロメオさんからにしよ。 珍しいロメオさんのはじめてだから」 尋ねたくせに直後勝手に決めた。 こちらは全部初めてだけど貴方はそうじゃないからと。 初めてのカクテルの初めての一口を譲りたくなったらしい。 (-392) 2023/09/19(Tue) 15:42:39 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* こんにちは!お疲れ様です。 お誘い頂けてとても嬉しいです、ありがとうございます! 運営様にもご確認いただいたとのことでそちらも重ねてありがとうございます。 ぜひぜひ、イレネオさんとお話したかったのでご提案に乗らせてください。 どちらをお願いするかで非常に悩んだのですが、墓下でないと中々できなさそうな会話であることと、イレネオさんの尋問が見てみたいという個人的な欲求で後者を選んでもよろしいでしょうか? 体調不良は継続中ではありますが口を開かないのはそれが原因ではないので、イレネオさんとはお話できる状態にあります。 よろしければお願いいたします! (-393) 2023/09/19(Tue) 15:49:33 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ/* ありがとうございます!大丈夫です!何かあっても私が守ります! 流れは迷いましたが優しいイレネオさんの姿も見たい欲張りPL的には後者の欲求が大きめです。 暴力的な手段に関しても問題ありません!命があればオールオッケーです。 ただ今回は『黒眼鏡さんに贈り物をした結果、マフィアとの密会疑いで逮捕』されているので、自分からこの状況について話した場合はどちらかというとフィオレさんではなく黒眼鏡さんの名前が挙がりそうですがそちらは問題なさそうでしょうか…? 上記問題なさそうであれば始めて頂いても大丈夫ですので、どうぞ宜しくお願いいたします。 (-400) 2023/09/19(Tue) 16:35:26 |
![]() |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ立場としては新人巡査、知り合いはまだそう多くもなく。 知らぬ声で呼ばれ立ち上がれば視界が揺らぐが、彼等がそれを気遣ってくれるわけではない。 背を押されて歩きながら部屋に辿り着いても、視線は地へと落ちたまま。 だから、名を呼ばれるまでそこに誰が居るのかはわからなかった。 「────」 その瞬間はたりと瞬き、次に緩慢な動きで顔を上げた。 熱に浮かされた瞳がこの牢獄に来てようやく、初めて誰かの姿をまともに映す。 見えるのが違わず知った姿だと理解すれば、そして身体をも支えてもらえたのなら。 すこし、涙腺が緩みそうになった。 「…………せんぱい、だぁ……」 問いに対する返答よりも前、落ちたのは安堵し切った声。 こてん、とその胸元へ額を押し付けようとまでしていた。 それは男にとって珍しい行いだったが、それを珍しいと知る誰かはここにはいない。 「…………ぁの、ごめんなさ、い。 熱、出てて」 「昔から、そうなんです。 すぐ熱出ちゃう、へんな病気で。 でも、そのうち、おさまるから……」 「……イレネオせんぱい、今日しゃべるひと、ですか?」 (-441) 2023/09/19(Tue) 20:31:49 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ思考が上手く回らないからこそ、引き寄せられても素直に安堵できたのかもしれない。 なんだか安心しきって瞼が重くなってしまいそうなぐらい。 声を確かに耳は拾い上げているはずなのに、すぐにその意味を咀嚼することはできないまま。 「…………」 椅子に座らせてもらえたのなら何の抵抗もしなかった。 遠ざかっていく足音が聞こえなくなるころにまた、ゆっくりと顔を上げる。 見つめる先はレンズ越しに見える金色で。 「……せんぱい」 「庇ってくれて……ぁりがとう、ございます」 先の会話をようやく飲み込めた次に思い浮かんだ感謝を、ようやく形にした。 雨降る夜に牢へ連れてこられた男はその翌朝、己の名と共に貴方の名が並んでいたことはまだ知らないままだ。 (-467) 2023/09/19(Tue) 21:45:44 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ「普段はゆるゆるだらだら〜ってしてるけど〜…… やるときはやれて、すごい、みたいな?」 語彙力の無さを披露中。 披露してから「かっこいーよ」も付け足した、思ってるから。 触れた相手の指をつめたいと思わないのは珍しいことで、それもあってかもう少しにぎにぎ……としていた。 それでも"弟"を伝えられると、はたり瞬き。 手を止めて貴方を、瓶底眼鏡の向こうをしばらく見つめて、見つめて……から。 「……ロメオにい」 すこしちっちゃな声で呼んで、へへ、と零した笑いは照れ隠し。 幼い頃に姉や兄として慕ったその人たちと違って、もう十分大きくなってから。 誰かを改めてそんな風に呼ぶのは少し恥ずかしかったけれど、嫌な気分じゃなかった。 勝手に貴方の片手で遊んだまま、お酒の感想を聞けば。 「つよいの……? おいしそうだしのむけど……」 そして片手でグラスを受け取れば、恐る恐ると一口含み、ごくん。 「あっ、おいし!い、けど!喉が、大人……!」 慌てて水を含んでる。先程飲んでいたものよりずっとアルコールを感じた。 (-478) 2023/09/19(Tue) 22:21:50 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ自身ではやはりそう思っていないような言葉には、「そうだよ」とはっきり返したあと。 間が開いて短く返った返答に貴方の瞳を覗き込もうとする。 そこにある色がどんなものか知ろうとするみたいに。 「…………」 「……だめだった?」 でも結局うまく判別できなくて、素直に尋ねてしまう。 結構きた……とはこっくり頷きつつも、ちびちび飲む貴方を見つめたままだ。 普段だったらもうちょっと、こう、なあなあってできるところ。 こんな風に待ってしまうのは酔っているせいかもしれない。 本人にはそこまで思考が至るキャパもなかったわけだが…… 握る指先になんとなしに力を込める、貴方を繋ぎ止めてなかなか離しそうになかった。 (-611) 2023/09/20(Wed) 17:29:23 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオおまえまで、は。 誰もまた捕まっているというのだろうか。 けれど尋ねるための形はすぐに思い浮かばず。 だから疑問は仕草にとりあえず現れたのみだった、小首を傾げて。 「……だいじょうぶです」 辛いは辛いが、幼少期から続くものだ。 慣れているからとこくり、ひとつ頷き。 気遣う言葉に一度瞼を落とし、次に開けた視界は一文しか書かれていない紙を。 「…………」 「……イレネオせんぱいが聞きたいこと。 なんですか、それともおなじ?」 「マフィアと関係、あるのかって」 (-619) 2023/09/20(Wed) 18:18:02 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ提案には幾度か瞬いていた、というのもきっと貴方は忙しいだろうと思ったから。 そこまで時間を割いてもらえるものと思わず驚愕の色が先に出ただけ。 けれどすぐにこくこく、と二度ほど頷く。 その返答の仕方だけでも伝わったことはあったにせよ、それでもやはり言葉でちゃんと聞いてみたい。 そうして、じゃあ、と提案を受け入れる言葉を形作る……前。 「────」 近づいた視線と呼ばれたかつての名に、心が揺れたのを自覚して声が詰まる。 だいじょうぶって形作ろうとした唇はうまくいかなかった。 誤魔化すように眉を落として笑ったけれど、なんだかそれも。 疲労でうっかりと漏れてしまっただけかもしれない、なのにその名で呼ばれるとどうにも、よわいから。 「……ヴィトーさんと。 パン一緒に食べて、話したら。 大丈夫になるかも……」 上官に対してそんなことをするのはあんまりよくはないのだろう。 わかっているの指先を伸ばし、ちょん……とその外套の端を摘まむ。 なんとも分かりやすい甘え方だった。 (-624) 2023/09/20(Wed) 18:37:19 |
![]() | 【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオここまで貴方が守ってくれたことと、今手渡された労わりの言。 どちらも冷え切った胸に染み渡るものだから、……そう。 だからこそ、気が緩んだのかもしれない。 尋ね方は関係の無さを言い切り、信じているそれで。 一日前ならきっと頷いていただろう、あの夜を経るまでは。 男ははくりと唇を音もなく一度動かし。 その後。 「……──Alessandro Lucania」 掠れて、或いは聞き落としそうな程に小さな声だった。 それでもこの部屋で、この距離で、聞こえない筈がない。 「あのひと、は、」 「……ほんと、に……」 「…………ノッテファミリーの、幹部……?」 (-647) 2023/09/20(Wed) 20:29:55 |
[|<] [<<] [<] [1] [2] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新