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【赤】 従業員 ルミ[ 既にどうしていいか分からない迷子なのだが、 どうやら爪を立てても良いらしい。 こくんと頷き、緊張を逃すように息を零して。 傷の残る唇なんて美味しくもないだろうに キスをしてくれるのが嬉しくて、目を閉じた。 りんごと同じ赤い色だったはずなのに やっぱり甘さなんて微塵もない、鉄の味。 ] お兄さん、 [ 優しいキスを名残惜しく思うのはこちらも同じ。 どこかねだるような色を帯びた声で彼を呼び、 離れていく唇を見つめて── ] (*55) 2024/05/13(Mon) 0:26:35 |
【赤】 従業員 ルミ──ッんぅ、ぁ、ふ……っ [ さっきと同じ場所を擦られると肩が跳ねる。 伸ばされた手に服越しで軽く胸を引っ掻かれると、 くすぐったさでもぞわぞわでもない、 身体が熱くなるような感覚が込み上げた。 胸は左程大きいわけでもなく、平均的だ。 戯れに触れられたことはあるけれども、 乱雑に扱われて痛いだけだった。 ────だからこそ、自分は性行為では感じないと 思っていた筈だった、のだが。 ] (*56) 2024/05/13(Mon) 0:26:42 |
【赤】 従業員 ルミや、……へんな、かんじ、する……っ [ 下腹部がわずかに重い。 きゅう、と勝手に膣が締まるような感覚があって、 彼の肩を掴む指先に力を込めた。 服越しという状況の生々しさに気が付いて、 ふるりと睫毛を揺らす。 ] ……お兄さん、あのね、その…… [ リボンやビジューが多く施された可愛い服だが、 彼の動きの邪魔にもなってしまうだろう。 ──という最もらしい理由をつけて、 おねだりをするような上目遣いで彼を見つめ。 ] (*57) 2024/05/13(Mon) 0:32:55 |
【赤】 従業員 ルミ服、……ぬぎたい、かも…… ………………おにいさん、脱がせてくれる……? [ おねがい、と甘えた声で。 図らずしも選択を迫られるより先に。** ] (*58) 2024/05/13(Mon) 0:34:18 |
【独】 従業員 ルミ/* 簡易メモが朝と夜ならんでて サンホラ…?となるなど(最近聞いた) お兄さんがひたすらかわいいので幸せです ロルの書き方忘れてるからやっとこういう書き方してたな…を思い出せてる いうて同じことメルヴィルの時もしてた (-2) 2024/05/13(Mon) 0:43:45 |
【独】 従業員 ルミ/* 灰を書くくせがあまりなくて思い出した時に書いてるんですが しかし毎度お兄さんの返しに拝んでいます (離別幼馴染のすれ違い好きなんですよね…)の顔してる コンカフェなあ ルミには彼氏が嫌がるって発想あんまり無いのかもしれない…そういうのは全部自分がぶつける感情だと思ってそう (-3) 2024/05/13(Mon) 0:52:29 |
【赤】 従業員 ルミ[ 可愛い、はたくさん浴びてきた。 自分に似合うメイクも髪型も服装も知っているし、 生まれ持ったこの顔自体が可愛い類なのも分かっている。 SNSや店、或いは道でも言われてきたし その度に笑って「ありがとう」と返せていたはずだ。 そう、誰に言われても今までずっと変わらなかった。 ────今まで、なら。 ] はぇ、 [ 気の抜けた声が零れて宙に溶けた。 小さい頃の彼をかわいいと言うだけのつもりが、 強烈なカウンターを喰らった気分だ。 かわいくないという謙遜などは頭にないけれども 妙にまごついてしまって上手くいかない。 ──彼にそんな風に思って貰えるわけがないという、 無自覚の諦めがあったのかもしれず 重ねられた言葉に、瞬きを数度。 ] (*65) 2024/05/13(Mon) 20:43:51 |
【赤】 従業員 ルミ…………ありがとう、お兄さん あの、その、……うれしいよ。 [ 複雑そうな、微妙ともいえる反応ではなく 幼い頃のようにへにゃりと頬を緩めて笑った。 自分にとっての世界である彼が、 他でもない唯一がそう言ってくれるなら、 受け取りたくないわけがないのだ。 ] (*66) 2024/05/13(Mon) 20:43:57 |
【赤】 従業員 ルミ[ 元カノの影を見るたび、嫉妬の炎がぱちりと弾ける。 何度同じことをあの人にしたの、とか かわいいってわたし以外にも言ったんだよね──など 嫌な想像は枚挙に暇がない。 別れろと迫った女の顔を思い出して。 昏い思考に呑まれる前に、彼が想像を奪っていく。 ] ……一致してるのも嫌じゃない……? 解釈違い……でも、そうかも。 だって、わたしの知ってるお兄さんは わたしのこと女として見なさそうだもん……。 [ 恋と聞けば鯉を連想しそうな少年だった気がする。 いや、さすがにそれは穿ちすぎかもしれないが、 色恋沙汰に興味など無さそうだったのは間違いない。 ] (*67) 2024/05/13(Mon) 20:44:04 |
【赤】 従業員 ルミ……お兄さん、甘やかすの上手だね。 [ 一度許されると、なんでも許されるような気がしてしまう。 心配や不安を否定せず受け止めて貰えるたび、 相手の許容のラインを探りたくなる。 心の隙間を蜜で埋めようとする悪癖だ。 自覚しているから、堪えるためにそう言った。 何気なくしているかもしれないその受容は、 自分にとっては甘やかしなのだと示すために。 ] (*68) 2024/05/13(Mon) 20:44:12 |
【赤】 従業員 ルミ[ あつい?、と問われて首を横に振った。 髪飾りを外してもらいながら、少しの間考えて ゆるやかに口を開く。 ] ……この服、お気に入りなの。 だからよく着るんだけど。 [ きらきらで、ふわふわで。 幼い頃手に入れられなかった、お姫様のような服。 だから生地を傷ませたくないというわけではない。 物にはいずれ寿命が来てしまうのが摂理だ。 ────あついわけではないのに、 恥ずかしさを覚えてでも脱がせてとねだったのは、 ] (*69) 2024/05/13(Mon) 20:44:15 |
【赤】 従業員 ルミ…………服着たまま、しちゃったら 見たり、着る度に思い出しちゃいそうだなって その……お兄さんのこと。 [ この服着てえっちなことしたんだ、などと 裾やレースが目に入る度に思い出すのは遠慮したい。 街中で平然としていられなくなってしまう。 髪飾りの結晶は、 白雪姫の制服が決まった時に買ったものだ。 自分の名前になにか意味があるなんて知らない。 ──そんなものないと無意識に思い込んでいるから。 けれど、いずれ知っていくのだろうか。 この名前にもなにか、ひとつ意味はあるのだと。 ] (*70) 2024/05/13(Mon) 20:45:01 |
【赤】 従業員 ルミ[ 自分の解釈と思い込みの世界で生きてきた女には、 知らないことの方が多くある。 ────思えば。 考えをこうして誰かに話すこともあまりなく、 そんな経験にも乏しかった。 ] ……そう、かな……? [ 服と同じ、黒いレースの下着のホックを外されると 心臓がいっそう音を立てて早鐘を打った。 彼の片手で外さない判断は英断だっただろう。 そんなことをされていれば、ほぼ間違いなく 女の幻影に牙を剥いてしまいそうだったから。 ] (*71) 2024/05/13(Mon) 20:45:11 |
【赤】 従業員 ルミ[ 体全部に心臓の鼓動が届いていると錯覚するくらい、 跳ねて、動いて、全身で緊張を訴えている。 シャツを脱いだ彼の身体を直視できず、 まるで初めての女のように視線をうろつかせた。 ──おかしい。 今までなら、こんな風に身体が固まるようなことも、 相手の肌すら何を思うこともなかったのに。 ] ────ひゃんっ、 [ 左胸に彼の掌が触れて、体温が融ける。 びく、と肩が跳ね、制御出来ない声を零して。 強く触れるわけではない優しい触れ方。 痛み以外を行為で感じたことは無かったのだから これもきっと、くすぐったくて 少しぞわりとするような、妙な感覚で終わる、── ] (*72) 2024/05/13(Mon) 20:45:17 |
【赤】 従業員 ルミ──…ッふぁ、ン、ん……っ、 ゃ、ぁ……っ? [ ────終わるはず、で。 そっと薄桃の先端をなぞる指先の動きが、 ふに、と戯れのように沈ませられる感覚が。 今までの感覚とは違う痺れを奔らせてくる。 びくんと腰が僅かに跳ねた。 先端が次第に硬くなっているのは単なる刺激故ではなく、 確かに快感を拾っている結果だ。 唇を舐められる度、声を抑えるのにも失敗して 色の混じった喘ぎを零すしかなく。 すこしずつ、蕾が朝日を浴びて花開くように、 秘部は蜜を帯び始めた。* ] (*73) 2024/05/13(Mon) 20:45:21 |
【赤】 従業員 ルミ[ 優しい嘘という言葉がある。 あれは言う側ではなく言われた側に許された例えだが、 今この場で「可愛いと口にしたことはない」などと 嘘を言われても、自分は優しさと捉えなかっただろう。 言った経験くらい推察できる。 インターネット越しに見て来たのだから。 なにも考えずにただ眺めていたなんてあるわけがない。 ] ふふ、それはもちろん ──……ほんと、大きくなったね、お兄さんも [ けれどネットとリアルは違うものだ。 いくら分かった気になっていても、 直に触れて初めて" 実感 "としてそれを得る。 過去の亡霊が大人になったような感覚が、 輪郭を伴い、温度を連れ立ってやってくる。 ] (*81) 2024/05/13(Mon) 23:04:17 |
【赤】 従業員 ルミ[ 何でも知りたいと願って糸を巡らせても、 秘められてしまえば分からないもので。 長い睫毛を瞬かせ、呆けたような顔を浮かべた。 ] ──────……おにい、さん、って そのときから、かわいいって 思ってくれてたの? ……わたしのこと、面倒になったとか そういう理由じゃなかったんだ……。 [ よかった、と消え入るような声で呟いて、 彼の肌へ頬をすり寄せた。 例え知っても嫌いになんかならなかったのに、と 悔しいような気持ちにもなるけれど。 ] (*82) 2024/05/13(Mon) 23:04:21 |
【赤】 従業員 ルミ[ 縛り付けられていることが我慢ならず別れた、 という事情までは知る由も無いが。 その過去があって尚「ずっと傷をつけていい」と 自分に許しをくれたのは、 他の誰よりも痛くて尊い特別だ。 ] ……ん、……うん。 …………うん。 うれしい、お兄さん、──だいすき。 [ 痛みも甘やかな毒にして、 ふたりしかいない世界で一緒にいられればいいのに。 出来ないならせめて、ここにいるときだけは、 自分のことしか見えなくしてしまいたい。 ──……ぎゅう、と一度、彼をやわく抱き締めて。 ] (*83) 2024/05/13(Mon) 23:04:25 |
【赤】 従業員 ルミ[ 運命の出会いには可愛いドレスが付き物だ。 再会を演出する道具にうってつけの気に入りの服。 鮮烈に記憶を彩って、 忘れがたい程の色を植え付けるための。 傷んでしまっても良かった。 わたしが可愛く在りたい理由は結局のところ、 貴方の目に入りたい一心だったから。 ] (*84) 2024/05/13(Mon) 23:04:40 |
【赤】 従業員 ルミえー……うーん……。 だってそれだと、お兄さんがいない時、 思い出すばっかりで寂しくなっちゃう…… ……んん、いかない。 わたしばっかり思い出すなんてずるいもん。 お兄さんもこのソファ座る度に、 思い出してよ、わたしのこと。 [ 可愛さを武器に生きてきた自覚はあるし、 言葉や態度が男性にどう刺さるかも知っている。 が、これは計算でデコレートされた甘さではない。 そんなことが出来る余裕はとうに奪われた。 ベッドで熱を思い出すなんてのも良いけれど、 せっかくなら、彼の日常に潜む記憶でありたい。 ] (*85) 2024/05/13(Mon) 23:04:52 |
【赤】 従業員 ルミ[ 部屋を暗くしたがるような初々しさは無いけれど、 慣れたような素振りを見せることもない。 ゆっくりと与えられる刺激へあまやかに鳴いて、 身体を跳ねさせ、内側に熱を燻らせた。 触れられずともぴんと立った右胸の先へ、 彼の舌先のぬくもりが触れれば ] ────……ッひぁ、あっ!? [ やわらかな舌の感覚が妙に心地よくて、 なのにはっきりと分かるほどに舌があつい。 かわいく表情を作ることも出来ていないのに、 それでも彼には自分が可愛く映るのか。 ] (*86) 2024/05/13(Mon) 23:04:55 |
【赤】 従業員 ルミンぅ、あ、──ッひぁ、ア、ん……ッ や、それ、やだ……ぁ…っ おなか、きゅうって、なる……っ [ 刺激に慣れる前に別の愛撫が施されて、 すっかり力の抜けた手で彼にしがみついた。 胸を揉まれたことなんて幾度かあるのに、 あの時とはまるで感じ方が違うのだ。 尾骶骨と脇腹の間へ軽く吸い付かれただけで、 大きく震える体を抑えられない。 本当に嫌というわけでもないのに それ以外に例える言葉を知らなかった。 ] (*87) 2024/05/13(Mon) 23:05:51 |
【赤】 従業員 ルミ[ 言葉で「やだ」と紡ぎながら、 身体は決して彼から逃れようとはしていない。 しがみつくのと同時、 初めて味わう快楽を「もっと」と求めるように、 彼へねだっている。** ] (*88) 2024/05/13(Mon) 23:07:22 |
【赤】 従業員 ルミ[ 愛しているから何でも知りたいような、 傷付けることすら出来てしまうこの愛はきっと 無理矢理に犯す愛を持たない彼とは 根本から違う色を帯びている。 ] あは、……お兄さんはそれで傷付いてくれるんだ。 うれしいなあ。 でも今ここでおあずけするの、 わたしがヤだから、大丈夫。 [ 本当に夢から醒めたと嘘を吐いたとして。 彼を傷つけることが出来ても、 それで離れて行かれては元も子もない。 ───日常に根差す毒花である方が わたしのことを忘れられないでしょう? ] (*96) 2024/05/14(Tue) 18:44:29 |
【赤】 従業員 ルミ[ わたしにとっての愛は優しくない。 目に見えないくせに形すらまばらで歪で 日常のどこにでもあるような色をして、 世界から隔絶されたような鮮烈さを残して。 縛っても呪っても抑え込んでも構わない。 だからずっと憶えてね。 わたしが貴方を傷付けた数だけ、 わたしが貴方で傷付いたこと。 ────これじゃまるで人魚姫だ。 ] …………ずるいよ、お兄さん そんなこと言われちゃったら、許したくなる。 ────────……。 [ もっと早く教えてよ、と肌に縋った。 彼が一番にかわいいと言ってくれていたら、 彼だけにかわいいと言って貰えたら。 もう手に入らない夢のたられば話だ。 ] (*97) 2024/05/14(Tue) 18:44:46 |
【赤】 従業員 ルミ[ あの頃は、同じ気持ちなどひとつも返って来なかった。 好きなのも一緒にいたいのも離れ難いのも自分だけ。 それでも良いなんて健気な女のフリをして、 諦め悪く惨めに夢へしがみついて。 ふらりと足を踏み入れた夜の街は綺麗だった。 満たされてない人ばかりの雑踏に紛れれば わたしの痛みも昇華されると思っていた。 時折金を貢いで気を引こうとした男は、 どれもみんな思い出の中の彼に似ている。 傷の中でしかもう会えなかった好きな人。 ──これからはもう、全部、わたしだけの。 ] (*98) 2024/05/14(Tue) 18:45:03 |
【赤】 従業員 ルミ………………、……… ……お兄さんだけで満たされるように、 これからずっと、いっぱい言って。 [ この承認欲求が歪んでいることは分かっている。 数多の人に愛想を振りまいて、色をかけ、 薄っぺらな愛を得ようとする不健全さ。 一時だけ満たされるために始めた仕事も、 彼しか充たせない心の隙間が埋まった後なら 辞める決心もつくだろうから。 そうなれば。 その時ようやく、彼の好きだという気持ちを 微塵も疑わずにいられるのだろう。 ] (*99) 2024/05/14(Tue) 18:45:17 |
【赤】 従業員 ルミ[ ソファを見る度押し倒された記憶が蘇ってくれるなら、 あのシュガーポットも警戒するだろうか。 捨てはせずとも仕舞い込む予定ではあるけれど。 ] すごいの……? …あんまりえっちなこと、分かんないけど お兄さんの好きにしていいよ。 ……いいって言い方、だめかな してほしい、のほうが正しいかも… [ 体から始まる恋もあるというし。 手放すのが惜しい体だと思われれば御の字である。 最悪顔で留めてはおけないものか。 ] (*100) 2024/05/14(Tue) 18:45:32 |
【赤】 従業員 ルミ[ すぐさま体と顔に頼ろうとする悪癖を頭に過ぎらせたが、 与えられた刺激が即物的な思考を追い払う。 強くはないどころか、ただ甘くて優しい触れ方なのに 声がこぼれ落ちるのが止められない。 彼の熱が太ももに当たり、粘性の液体が肌へ伝った。 ──それだけの刺激さえ甘いような、 ] ン、ゃ、おにいさ…っ [ 吐いた息は体温を乗せたようにあつい。 時折肌にかかる彼の呼吸も同じように熱を帯びていて、 堪らないような心地になり、軽く頭を抱いた。 ] (*101) 2024/05/14(Tue) 18:45:48 |
【赤】 従業員 ルミ[ お腹がきゅうとなるような感覚は、 これが“ きもちいい ”ということらしい。 薄っぺらな生白い下腹部をやわく摩り、 ぽや、と半ば蕩けた目で彼を見た。 ] これ、が、きもちいい……なら もうお兄さん、挿れてくれる、の? [ 確か最初、そんなことを言っていたような。 必死に頭を回し、あやすような柔いキスを追い掛ける。 甘える子どものようにキスをねだり、 乱れた息を落ち着けた。 ] (*102) 2024/05/14(Tue) 18:46:03 |
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