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【独】 よいが来ない ミズガネ館1の仲良し三人組見習いなさいよ!見なさいシービィとハヤブサとネームレスの仲良しっぷりを!!アンタ達!!!!二人しかいないんだから仲良くしなさいよ!!も〜!!! (-136) 2021/10/22(Fri) 16:52:07 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル「何か、したかった。その柔らかな髪を梳いてやりたかった。 ……この間は、好きなだけ愛でる事ができたのにな」 今この時だけ、ある意味彼女に見えなくなってよかったと男は内心安堵する。 泣きそうな顔が、ばれなくて済むから。 そんな顔のまま、貴方の言葉に耳を傾ける。 悪い子だと自ら語る話に、名前を付け難い愛おしさがあふれることも。 信じて待っていたという言葉に、抱きしめたくなるほどの嬉しさと苦しさが込み上げることも。 全部全部、飲み込んで。 貴方の頬を撫でる雪解け水を拭おうと、もう一度だけ手を伸ばす。 先程もきちんと触れられないと分かっているのに。 それでも、黙って見ているなんて出来なかったから。 「……ユピテル。その言葉、その気持ちだけで、俺の胸には温もりが灯っているよ。 そうじゃなければ――」 ――今こうして熱い涙が流れている筈ないのだから。 ▽ (-170) 2021/10/22(Fri) 21:57:53 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル最後まできちんと言えただろうか。 涙が邪魔をして、上手く話せなかった気がする。 「ユピテル」 格好がつかないな、と内心自分に悪態をつきながら、頬に手を添えて……貴方の唇に、自分の唇を重ねようとする。 「ああ……、俺だって謝りたいよ。 目の前で泣いている愛しい人の涙も拭えないなんて。こんなに苦しいことなどない」 緩やかに頭を振って苦笑いを浮かべたところで、もう一つ別の音が耳に飛び込んでくる。 視線を音のする方へ。 「……竪琴。拾っていてくれたのか? …………お前には頭が上がらないな。壊されていたら、きっと俺の胸にも一生治らない傷がついていたと思うから。 …………それ、俺が吟遊詩人を志して故郷を出た時に、兄と弟がくれたものだったから」 名前が彫られたそれは、仕事では使っていなかった。けれど酒と女に溺れても手放せなかったそれは、今となってはただ一つしかない男の持ち物だったのだ。 (-171) 2021/10/22(Fri) 21:58:10 |
【墓】 よいが来ない ミズガネその劇を見た。 その男を見た。 その空間を、その空間を彩る全てを見た。 「……っ」 目を奪われる。 自分が頼んだものよりも遥かに大きく、遥かに引き込まれる舞台が目の前に広がっていた。 自堕落に溺れていた心の中に、かっと熱くなるような高揚感が灯っていく。 嗚呼……嗚呼。 そう、そうだった。 己の憧れはそういう存在だった。 (+4) 2021/10/22(Fri) 22:04:53 |
よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。 (c22) 2021/10/22(Fri) 22:05:55 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ帽子を深く被り直して、俯く。 熱くなる心のままに泣いてしまいそうで、表情が崩れてしまいそうで。 誰に見られるわけでもないのに、そうしたかった。 「トラヴィス……ありがとう」 (+5) 2021/10/22(Fri) 22:08:34 |
ミズガネは、暫くの間、広間に立ち尽くしていた。 (c23) 2021/10/22(Fri) 22:09:07 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ「……トラヴィス。礼を言う。 …………前のことは一生根に持つが、この恩もまたきっと忘れないだろう」 舞台人の一挙一動を見届けて、独り言つ。 皆が同じように願ってくれるか分からないからこれは賭けだ。 でも、「願えば何かが変わるかもしれない」という予感だけは男の中でほんの少し芽生えていた。 揺蕩っていた夢の底から、少しずつ浮き上がってきているのだろう。 「リーパー。俺を殺して満足したか?神隠しに遭わせてしまえば何も出来ないと思ったか? 俺が壇上から引き摺り下ろされて大人しくしている人間だと思ったなら。 その身をもって考えを改めることだな、ご愁傷様。 自堕落に溺れる俺を動かしたのは、お前だよ」 男は身勝手な性格で、身勝手な理由で動く人間だ。 だから、どこかの宇宙服に身を包んだ男にもし問いかけられたとしても、「俺が救いたかったのは少女だから知ったことではない」と述べるだろう。 …… 少女が『彼も救いたい』と願うなら話は別かもしれないが。 今その少女は、眠りについたままだ。 「本当はお前のこと、もっと知れたのならよかったんだがな」 (+11) 2021/10/23(Sat) 4:10:39 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ「少女の内側に潜む殺人鬼。題材としては非常に面白い。 作家はそこからミステリでも悲劇でもなんでも膨らませるだろうし、詩人ものびのびと感情を乗せて歌い上げるだろう。 でもな……」 ▽ (+12) 2021/10/23(Sat) 4:11:31 |
よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。 (c29) 2021/10/23(Sat) 4:15:16 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ>>34 ユピテル 「……ユピテル」 男は振り向かない。貴方は自分と再会した時のように目を閉じているのかもしれないと予想はつくけれど、それでも、顔を合わせる事ができなかった。 断末魔を上げる少女を見捨てる事ができなくて、どうにか考えて動いた結果だ。後悔などしていない。 ……けれど、自分だって事情を何一つ聞いていない。 「……いいや、知らない。 俺だって、聞けるなら聞きたいさ。 あいつに殺された瞬間はまだはっきり思い出せる。死ぬほど辛くて苦しくて、今も思い出すと怖くて仕方がないけれど」 誰にも見えないくせにッ! オレと同じ、ひとりぼっちの癖に!! 「……救えるなら、救ってやりたいよ。 その判断をするユピテルを、俺は否定しない。許さない筈がない」 頭の奥で、かすかに聞こえた似た者同士の残滓が響いている。 殺人鬼の苦しみを完全に理解する事が出来なかったとしても、ひとりぼっちの苦しみは、自分もよく知っている。 ……けれど。 ▽ (+14) 2021/10/23(Sat) 5:18:40 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ「でも、もしそれで、ユピテルが危険な目に遭ったら?」 自分はユピテルのように多くの為に心を砕く事ができない。 自分は親しい者を優先する。酷く身勝手で、ろくでもない人間であることは自覚している。 「もしそれで、お前が襲われて死んでしまったら?」 「そんな考えばかりが、頭に浮かんでしまうんだ」 ▽ (+15) 2021/10/23(Sat) 5:19:44 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ「お前が死んだら俺はきっとあいつを一生許せない。 例えお前があいつを救ってくれと願ったとしても」 「俺自身が死ぬことより、お前が死ぬほうがたまらなく怖くて苦しいよ、ユピテル」 (+16) 2021/10/23(Sat) 5:22:57 |
ミズガネは、消え入る声で呟いた。「本当に、身勝手でごめん」 (c30) 2021/10/23(Sat) 5:23:52 |
ミズガネは、顔を上げる事ができない。 (c31) 2021/10/23(Sat) 5:24:03 |
よいが来ない ミズガネは、メモを貼った。 (c32) 2021/10/23(Sat) 5:31:33 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 浮遊想 テラ「あ、あー……そう、か。広い意味で考えるとそうなるか。無視が何より辛いもんな。反応あるとそれだけで嬉しくなる……か……。 俺、まだまだ贅沢言ってたんだな。無視の代わりにたまに貰っていた侮蔑とか嘲笑とか、意味ありげな視線は怖くて怯えてたから」 うろうろに合わせてこちらも視線をうろうろ。 「でもそうか、思った通りの評価がもらえたのなら確かに嬉しいな」 それに越したことはない。思った通りの評価がいつだって貰えなかった男は繰り返し頷いた。 ▽ (-212) 2021/10/23(Sat) 6:03:49 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 浮遊想 テラ「あ、あー……その。落胆させてすまなかった。 …………………………ただいま。……なんて、今言っても遅すぎるだろうけど。 分かっててやめなかったのは……俺も酷いことしたし、お互い様でいいんじゃないか……?」 ばつが悪そうに答える。 「……ひとまず、全部教えてくれたこと感謝する。 お前はさ、こういうことをずっとしてきたのか?……ああいや、もっと正確に言うなら。 お前は館に来た時から、透明な扱いをされていたのか?」 (-213) 2021/10/23(Sat) 6:04:18 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → くるみ割り人形 トラヴィス「ゔ」 ぴしゃりと放たれた言葉に男は萎縮する。相手はいわばアーティストとしての先輩であり、自分と違ってちゃんとしたプロだ。そんな者からのダメ出しは流石に堪えたらしい。 メモ一枚きりを手に取って、悠々と語る貴方を見やる。 自分には終ぞ持てなかった自信あふれる微笑みに思わず目を細める。 (ああ、この人はきっと本物だ) 大きく開け放たれた扉を見やり、男もまた追いかけるように開幕するステージへと駆けるように向かっていった。 そうして、目の当たりにすることになる。 自分がかつて追い求めていた理想を。 (-232) 2021/10/23(Sat) 14:45:21 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ>>35 ユピテル 唇を噛む。自分だって彼女の言葉に助けられた。死ぬことを躊躇わず何でも言えるその姿勢が大きな魅力であることはよく知っている。 何も言えなかった。 貴方の言う通り、今の貴方を作る全てに惹かれたのだから。 自分の言葉に決して頷かない貴方の答えに胸が締め付けられそうになって。でも、「ああやっぱり好きだな」という気持ちが浮かんだのも確かだ。 ▽ (+23) 2021/10/23(Sat) 16:10:07 |
【墓】 よいが来ない ミズガネ>>36 ユピテル 「ユピテル」 もう一度名前を呼ぶ。 立ち上がり、振り返る。 自分がしたいのは愛することであって束縛することじゃない。 本当はついて行って後ろから死神の彼に睨みを利かせてやろうかとも考えたけれど。 それで彼女が聞けたいことも聞けなくなってしまうのは本意じゃない。 「信じてる」 でも、それだけじゃ足りない。 「『自分がこうしたい』と思ったことをしてくれ、ユピテル。 俺はどんな選択をしても、お前を応援しているから。 お前が道を選んで進むことを、自分のことのように嬉しく思えるのだから」 ずっと迷って傷ついている貴方を見たが故の言葉。 言葉を重ねながら、拒まれないのなら抱きしめる。もう寒さはどこにもない。氷のような冷たさは、貴方が溶かしてくれたのだから。 我儘を通した罰で動けないのなら此方が許しを与えるまでだ。 (+24) 2021/10/23(Sat) 16:11:47 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル【三日目】 「温かい……。そう、か。 俺の心がそうなのだとしたら、それはお前のお陰だよ、ユピテル。お前が温めてくれたから、俺は凍えずにいられるんだ」 それは生きている間、どれだけ欲しても望んだ時に得られないものだった。 透明な存在であった自分を見てくれた事が、この世界に自分はちゃんといると証明された事が、どれほど嬉しかったことか。 死んだことはずっと痛くて辛くて苦しくて、嫌なことしかなかった。死んで良かったと思えるほどそこまで現金にもなれなかった。 でも、それと引き換えに得られたものは確かに大きくかけがえのないものだと、心に広がる温もりが証明していた。 ▽ (-247) 2021/10/23(Sat) 16:57:34 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル跳ねる体。唇をなぞる指。そしてかんばせを彩る表情。 それら全てを逃すものかと目に焼き付けていた男の耳に届く、四文字の温かさ。 今まで紡いできた花を愛でるどんな台詞よりもシンプルな言の葉。 でも、だからこそ胸の奥底に真っ直ぐ届いて柔らかな熱が広がっていく。 「…………俺も」 貴方に返ってきたのは、同じように単純で、普段の気障たらしな男が浮かべるにしてはあまりにも素朴な微笑みだった。 ▽ (-248) 2021/10/23(Sat) 16:57:50 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 巫女 ユピテル貴方の涙が止まるのを確認すれば、男は安堵したように小さく息を吐き出した。これでおしまいと笑う貴方に同調するように、かすかな笑みを含ませて。 「見つけてくれたのが、抱いてくれたのがお前で良かった。 名前は……そうだな、お前なら見てもいい。俺の傷を受け止めてくれたお前なら。女みたいな名前だったから、好きじゃなくてずっと隠していたんだが」 気恥ずかしいのか、若干口籠もっている。 「……愛されている、か。そんな資格、あるとは思えないのにな。兄にも、弟にも。 愛してくれている者に、どうやって返したらいいんだろう」 (-249) 2021/10/23(Sat) 16:58:14 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → 浮遊想 テラ「…………」 悪い人ではないかもしれないのだが、既に引っ掛かった自覚はあった。脳裏に探偵の姿を思い描く。 ばつが悪そうにわたわたしている貴方の前で視線をうろちょろした。 「被害者かもしれないけどな。でも、それでも俺はお前を憎むことはできないよ。完全に理解することは出来なくても、俺も似た痛みを知っているから」 笑ったような気配をなんとなく感じて、男はそっと手を伸ばす。 頭を撫でられるんじゃないかと願いながら。 「ああ、テラ。あいつ、お前だったのか。 …………」 考えて考えて、ひとしきり考えて。 「……なあ。お前はさ、自分を歌にされることは嫌いか?」 そっと、提案する。 (-251) 2021/10/23(Sat) 17:07:38 |
【秘】 よいが来ない ミズガネ → くるみ割り人形 トラヴィス/* お疲れ様よ。 そういえば竪琴がユピテルから貴方に手渡されたし、貴方にも情報開示しておくわね。 以下、ユピテルに渡した竪琴の情報よ。 +++ もし貴方が抱えた竪琴をまじまじと見ていた場合。 竪琴の側面に、本当に小さな小さな文字で「コトハ・ミズガネ」と彫られていることに気付けるかもしれない。 竪琴を持つ際に手でちょうど隠せそうな位置にあるだろう。 (-252) 2021/10/23(Sat) 17:09:40 |
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