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【神】 不知 ミナイ『あの叫び声はまた彼のものだったのか』 『気をつけてね麻弓くんに裏道くんも』 短いメッセージの後に、また短い感想を。 『走ったら危ないのに、本当』 『それで大怪我をして動けなくなってしまったら。 元も子もないんだからね』 その言葉は居なくなってしまった彼らについては一度も触れていない。 (G11) 2022/07/11(Mon) 15:18:47 |
【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ『だってみんな』 『 』 『忙しそうだから』 少し間を開けて返事をしてから行動を映す。 こちらもバケツと何やら箱を抱えていった。 ・・・・・・・・・・ ・・・・・ 「稔くん、付き合ってくれてありがとう」 なんだかみんな一緒に居る雰囲気じゃあ、ないじゃないか」 「……あと猫くんがみつからなくてしょんぼりしてて……」 どさっとおいた箱の中には花火だけではなく何やら火薬のような物も混ざっていた。 しけっているが音だけはなる爆薬といったところだろうか。 (-63) 2022/07/11(Mon) 17:03:39 |
【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ>>a20 「たまに見ますよ、あいつ。 けど、花火にはこないでしょうね」 猫には刺激が強いので。 「猫島もひさしぶりだから、 目や耳がびっくりしちゃうかもしれません」 そんなことはないだろうけども。 猫島が花火をするのは、じつに数年ぶりだ。 ここを離れてから、触れた夏はなかったからね。 バケツにお池の水を汲んで置いて、 適当な一本に火をつけようかと袋を手にとって、 その外の物に目が行った。 「…? 明日香ネエ、これねずみの? へびの?」 どちらとも違うような気がする。なんだろう? 袋を置いて、そちらの方を拾い上げていた。 (-65) 2022/07/11(Mon) 17:50:39 |
【秘】 不知 ミナイ → 怖怖 ライカ「キミと居ればいいバケツが見つかると思ってね。 ありがと」 とん、と隣に寄ってその言葉に耳を傾ける。 おおよそ予想した言葉と、ちょっと意外な言葉が聞こえてきた。 一度目を伏せて、撫でられるその感覚を名残惜しく思うように そっと手を伸ばした。 「二人で解決してしまうんだ」 「なんだか、そんな気がしてた」 嫌だなあ、辛いなあ、寂しいなあ。 なんだか永劫のおわかれみたいな気分でさ。 ▼ (-66) 2022/07/11(Mon) 18:13:10 |
【秘】 不知 ミナイ → 怖怖 ライカ「どうしてこれをくれるんだい。 相談がないことに怒っているとでも? 随分長いこと写真を撮ってるその姿とか、 彼のことを当たり前のように話すその表情を見てきたのに。 この先も同じように思い出は作るべきじゃないのかい?」 ――敢えておかしい言葉をかけてみる。 既に薬袋は"わかっている"。 これがちぐはぐで、的外れな疑問であることもわかってる。 だから、とそのカメラを受けとって肩を揺らす。 「こんなプレミア物」 「返せと言っても返してやらないぞ? ボクだってキミの事が好きなんだから」 (-67) 2022/07/11(Mon) 18:14:32 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「……突拍子もないことだ、端的に説明しようか。 ボクはこの校舎で死んでしまった人と会話をした、できた。 おかげで、 "生きて居ない人達は確かに居る" 、そんなことを知れてしまった、誰かって? 気付いていない? じゃあ、今は教えてあげない」 観察される気配からぼんやりと貴方を見て、 そっと、ひとさし指を口元に持って行く。 手首の包帯を垂らしながら、その口は朗らかに。 「怪我? そうか、気になっていたんだね、聞いて良かったのに。 これは、誰かがボクが生きて居る証だ。 ボクが だよ」誰かを傷つけた分の痛み ▼ (-70) 2022/07/11(Mon) 19:21:05 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「わかりにくいかい?」 「例えば、もしボクが誰かの視力を奪ってしまったとしたら。 同じ分だけ失うこと をしないと、不公平だろう?一部分を貰ったら、 代わりになる物をあげないと 不公平だろ」薬袋は被虐趣味ではない、ただ、 優しかった子だった 。母親が連れてきた誰かに酷いことをされて悲しかった。 それでも、その日頼まれた人を殴る行為に、悦びと罪悪感を感じた。 ごめんなさい、ごめんなさい、けどそれが気持ちが良くて。 その代償は、ボクの払える物は、自分の身体しかなくてさ。 「だから、たくさんあげていたんだ。 ボクが、みたい物を貰う分、欲しい分、生きて居る証。 その代金をあげていたら、血が足りなくて参っちゃった」 ゆらりと揺れた。その前髪が、白い髪を揺らして。 とん、と貴方の瞳を見上げるようにそっと、胸に手をついた。 「その上で、」 「子供が子供のままでいるのは 成長を止めることでしか出来ない」 「ボクはそう思うな、大人になることをやめないと 子供のままでは居られないって」 (-71) 2022/07/11(Mon) 19:23:07 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『死ぬこと?』 そうだな。 『時が止まること』『じゃないかな』 『痛みを感じることもない』『怪我を治すこともできない』 『今日見えたキミ達のこと 普段は見えないキミ達のこと』 『何も追いつけない 追いつかせられない』 『置いていくし 置いていかれる』 『同じ時を進めなくなること』 『それが死ぬこと』 『みたいな』 悲しいと、言葉にはする。 彼らに告げるのは命を失わないで欲しいという願いだ。 生きて居て欲しい、時を刻み続けて欲しい祈りだ。 それはすべて自分の為ではあるが、 気持ちとは裏腹に言葉は美しく飾られている。 『気持ちなんて望みがあるなら本人に聞けたら一番だけど 遺書にでも書いてもらいたいね』 『頼まれてもないから 怖かったら怖くて 驚いたら驚いて 悲しかったら悲しんで 忘れたくないとおもったら』 『忘れないようにしているよ ボクは』 (-72) 2022/07/11(Mon) 19:40:25 |
【秘】 陽葉 シロマ → 不知 ミナイぱき、ぱき。 校舎裏で、枝を折る音が続いていた。 明らかに木に登って折ってきた太さの枝を持ち、少女が細かい枝を取り除いている。 ぱき、ぱき。 暫くして、身の丈よりも長い木の棒が生まれた。 (-73) 2022/07/11(Mon) 19:46:58 |
【秘】 奔放 クリス → 不知 ミナイ『運命って奴かい? 好きだね、そういうの』 『偶然だよ、こんなものは』 『僕たちでなければいけない理由なんてない。偶然僕たちが当てはまってしまっただけ』 そこに必然性はない。自分の存在すら。 だからこそ、だ。 『きっと解決は難しいだろうね』 『都合のいい話じゃなさそうだから』 『僕はつまらないな。そんなもので終わりになる話が』 『乗ってやるよ、薬袋』 『愚か者になってやるさ、きっと』 『きみも楽しめる事だろうよ』 (-74) 2022/07/11(Mon) 19:47:29 |
【秘】 怖怖 ライカ → 不知 ミナイ「……写真に残せるのか、分かんないからさ。 壊しちゃったら、僕だってヤだし。」 自分が、自分達が、何をするのか。 自分が何を危惧しているのか。何を想定しているのか。 ……きっと、君は理解っている。 だから、これ以上何も言わない。 困った様に眉を下げて、笑ってやった。 肌身離さず、いつだって側に置いていたそのカメラには 今まで撮ってきたデータが詰め込まれたまんま。 彼の笑顔だとか、何気ない景色だとか、廃校の理科室だとか──クリスを撮ったW心霊写真Wだけは、消してしまって残っていない。 「そんで、多分、もう使わないし。 それならさ、誰かに持ってて欲しくて。」 ▽ (-76) 2022/07/11(Mon) 19:59:56 |
【秘】 怖怖 ライカ → 不知 ミナイ高校生が買うには、ちょっと高価なカメラ。──それが確かに、君の手に渡る。 なんとなく、 自分が生きていた痕跡を残しているみたいな気分だ。 「そのW誰かWは、 薬袋が良いなと思ったんだ。」 自分だって、君の事が好きだ。 それは勿論、友情に近い感情だけど。 W特別Wと括るには、十分なほどの大きさ。 「……じゃあ、そろそろ。 行ってくるよ。」 君と出会えたお陰で、少し心の整理ができた。 ……ちゃんとW見出しWて、笑って、彼の元に行けそうだ。 「 ばいばい。 」 (-78) 2022/07/11(Mon) 20:01:35 |
【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ「ちゃんとまだ無事かな? それならよかった」 「ボクもおどろいてしまうかも、 ちょっと逃げる場所でも確認しておこうか」 火を避けられそうな木を探しだして、頷く。 そのまま中身を尋ねる君へと笑みを浮かべた。 「爆竹 の大きいバージョンかな」 「ちょっと刺激が欲しいと思って」 「やってみないかい? 一緒に」 悪戯そうにわらって火を点して見せた。 34秒後に74ぐらいの音で爆発する。 (-82) 2022/07/11(Mon) 21:04:01 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「そういって、ボクが黙って送り出すと思ったのかい」 手を振っていそうな台詞を言うキミを言葉で繋ぐ。 「見送る言葉を易々と言うと……?」 なにも遠慮を感じさせなかったキミ。 隠しきれない少年らしさと、男の子らしさ。 それでも可愛いところもあって、一緒に笑ったり。 確かに自分の青春はキミのと隣にあった。 幼馴染みというほど近くはなかったかもしれないけれど。 ずっと一緒だったのだ。 ずっと見ていたのだ。 (-89) 2022/07/11(Mon) 22:04:03 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「生きてくれよ」 「夏彦くん」 「寂しいよ、辛いよ、悲しいよ」 「ボクに、キミたちを置いて行かせないでくれ」 初めて見せた、生きて居るキミに見せる悲しげな表情だった。 誰かの死を聞いても、一人の時も崩さなかった穏やかな表情を崩して、その背中に泣き言を言う。 (-90) 2022/07/11(Mon) 22:04:24 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「嫌だ。特別だとか、恋がなんだよ」 「一番近かったキミがいってしまうなんて」 「このぽっかりあいた穴の代わりなんていないんだよ」 「だって、キミはキミだから。 ずるい、一緒に居てくれるひとがいるなんて。 ずるい、ボクだってキミ達が欲しかった。 ずるい、」 人の物が欲しいなんて、嫌な言葉を言わないで。 それの何が悪いんだ、好きな人の好きな人を好きになって何が悪いの? どうして二人とも一緒にいなくなるの。 (-91) 2022/07/11(Mon) 22:05:02 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ一人で、そのカメラを抱きしめる。 そのまま呼び止められなくたって構わない、だけど、 「……でももう決めたと、言うなら。 一切、責任も、何もとらないなら」 いやだから、見たくないから。そのまましゃがみ込んだ。 少しだけ、ほんの少しだけ休憩をしよう。 せめて。 (-92) 2022/07/11(Mon) 22:06:22 |
【秘】 夢の先 ライカ → 不知 ミナイ振り返る事はしないけれど、 少しだけ、足を止めて。 知っている。君のWいつも通りWを。 故に、君のおかげで固まった決意を、僅か揺らがせて。 「……責任なんて、 誰のものも取れないよ。」 ただ一人を、選んでしまったから。 たった一人だけを、隣に選んでしまったから。 「ねー薬袋、」 「笑って見送ってよ。」 君が笑ってくれないと、 僕だって泣き出してしまいそうだから。 「……さいごの、お願い。 もうこんな事言わないからさ、聞いてくんない?」 覚悟は、折らない。 君の望みは、叶えられない。 今君は、どんな顔をしているのだろう。 (-96) 2022/07/11(Mon) 23:30:05 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 不知 ミナイ『そう』 『じゃあ やっぱり、俺は悲しめそうにないな』 『時が止まってくれたら、それが一番だから』 『同じ時を進んでいたって、いつかは皆少しずつずれていくから』 そうして"今"がずれて綻んで、ばらばらになってしまう前に。 大好きな皆で一緒に、一斉に同じ所で立ち止まる。 きっとそれ以上に素晴らしい事は無いだろうな。 『そうやってずれていくものを見送って、見送られて』 『忘れたくないものを覚えているしかできないのは』 『互いに置き去りにされるだけは、寂しいな』 なんてのは独り善がりな寂しがり屋の思う事。 君がどう思っているかは定かじゃない。 人間は、忘れる生き物だ。 忘れる事で自分を守る、そういうふうにできているものだ。 記憶もずっとは続かない。過去はいつかは底へ底へ埋もれていく。 『寂しいけど、でも』 『死ぬのが怖いから、だから生き続けるのかな、君達は』 今を今のまま止めてしまえば、それは決して過去にはならない。 そうしたら、きっと。 置き去りにするもされるも、忘れるも忘れないも無いのにな。 (-104) 2022/07/12(Tue) 3:04:56 |
【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ「刺激てなんすか」 呆れまじりにわらうけど、誘いには迷うことなく頷いていた。 そうしてあなたの真似をして、火薬に火を点けた。 (10)1n44後に59ぐらいの音で爆発する。 (-110) 2022/07/12(Tue) 10:20:39 |
【秘】 友達 ネコジマ → 不知 ミナイ>>a44 「耳とか塞いでた方がいいすかね?」 つよいばくちくならそうした方がいいのか、 そのままの方がたのしめるのか。 手を離してから火薬を落としてきた方を見やったくらいで パァンッ! 「お」 「おお…」 けっこうびりびりした。 次は明日香ネエのの方だと身構える。 身構えてはいるけどすぐに鳴らないものだから。 火がちゃんと点いていないのかな…?の思考が 段々大きくなってくる。 24秒は、ちょっと気が緩む程度に長かった。 (-111) 2022/07/12(Tue) 10:34:16 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽葉 シロマ「梢くん、何をしているんだい?」 いくつかの別れをした、いくつもの停滞を見てきた。 彼らは生きるのをやめたものたちだった。 勿体無いなぁ、勿体無い。 一人校舎裏を訪れた薬袋は音を便りにあなたを覗きこんだ。 「木登りは得意だった?」 羨ましいなぁ、なんて。ないものねだり。 (-115) 2022/07/12(Tue) 12:57:51 |
【秘】 陽葉 シロマ → 不知 ミナイ声に顔を上げる。 ああ、と表情を緩めて枝を示した。 「栗栖が見当たらないだろう? 探し回ったけど……後はもう、池くらいしかないと思ってね。 これで底をこう、つんつんする」 口振りからして、最早生存を諦めているのは確かだった。 人間は池の底で生きていけないのだから。 「木登りは 今も 得意さ。大人っぽさを売りにしたいから、内緒だけどね」 過去形であることを訂正するように、冗談めかして付け加える。 (-117) 2022/07/12(Tue) 13:15:09 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「お願い、お願いか」 ボクが何も手に入らないお願い? ああ、でもいまここにあるじゃないか。 あの子が欲しがった、あの子が紡ぎたかった大切なカメラと思い出を貰ってしまった。 ここまで大きな対価があるか? 嬉しい 、嬉しい 。ずっとほしかったとくべつ。キミの声の裏で見える命の灯火が、 このたからものを鉄屑にしないことを物語っている。 「――わかったよ、キミのお願い叶えてあげる」 いつも通りだ、いつも通りで良い。 (-122) 2022/07/12(Tue) 13:37:52 |
【秘】 不知 ミナイ → 夢の先 ライカ「ほら、ボクのかわいい笑顔だ。 君にもあの子にも負けないから。 知らずままそのまま脳裏に焼き付けていけ 」 (-123) 2022/07/12(Tue) 13:38:13 |
ミナイは、顔をあげて、いつも通りに笑いかけた。 (a48) 2022/07/12(Tue) 13:38:37 |
【秘】 不知 ミナイ → チャラ男 ウラミチとある時間、 あなたのもとにメッセージがやって来た。 『薬袋だ、裏道くんのメッセージはここかな?』 『この連絡に返事入らない』 『単刀直入に言おう、ボクは鹿乃くんを探している』 『彼女は迷子になっているんだ』 『見つけてほしいといっていた、それが さいごの言葉 だった』『きっと寂しがっていると思う。だから』 『もしみつけたら、優しくしてあげてくれ』 『怪我は すぐには治らないものだから』 『これが無事で届いていることを願うよ』 『そして ボクは』 もう二度と戻らないものがあると知ってしまった。 せめて二人だけは、どうか。 『また集まって みんなで遊べるのを楽しみにしているよ』 (-125) 2022/07/12(Tue) 13:56:28 |
ミナイは、パァン! 池の周りで激しい火薬の音を鳴り響かせた。 (a52) 2022/07/12(Tue) 15:06:47 |
【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ「わっ、すぐ着いたな。 ボクの方は……不発か?」 ひょこりとうかがっていて油断したそのときだった。 パァンッ! 先程よりも大きな音を出して飛び散った黒煙。 さすが古い花火、安全性なんてありもしないそんな刺激に、 薬袋は何だかんだで耳を塞ぎながらおかしそうに笑った。 「 うわっ 、はは。あははっ!これは驚いた、飛んでいくかと思った。 こんなのみんなの前でやれないだろ、綺麗な花火もいいがこんなシチュエーションには悪い遊びが付き物だ」 「どうだい、楽しめているかい。 それとも、つまらないかい」 (-132) 2022/07/12(Tue) 15:07:21 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽葉 シロマ「そう、だね。彼見つからないね。 誰かさんのように迷子になっているのかも」 この誰かさんは。誰のことでもあり、誰のことでもない。 「でもそんな簡単に人が池に落ちるわけなんてないだろう? ゲームや映画じゃないんだから。 梢くん、特別心配しすぎじゃあないのかい」 ころころと笑って、暗い表情を見せずに。 体力がなく登れないその木を瞼の裏に浮かべながら、一歩近づいた。 「そんなことで幻滅する人はいないよ。 でもそんなところまで気を使ってるなんて、流石だね。 …ボクさ、実は梢くんの雰囲気が好きで真似していたんだ。 その振る舞いや、格好良さ。お手本にしてた」 親が町で不審がられていること。 町の人からの視線、謂われない暴言もうけたことがある。 少し似ていると思っていたキミのその生き方は、ボクのひとつの、目標だった。 「でもこの見た目で、格好つけても心配されてしまってね。 イケメンと呼ばれるのに、全然うまくいかないんだ。 まだまだ精進が足りないな」 (-133) 2022/07/12(Tue) 15:31:33 |
【秘】 陽葉 シロマ → 不知 ミナイ「私もそう思うよ? ただ、後はもう山の中と池の中くらいしか残ってる場所が無い。 この暗さで山に入るのは危ないし、消去法さ」 貴方の笑顔は、何だかいつも通りに見える。 こんなことがあった直後で、いまだ問題は解決していないというのに。 繕っているのか、それとも……いや、繕っているのは己も同じか。 「皆がそんな薄情な子じゃないって、わかってはいるけどね。 どちらかと言えば、そう意識することで己を保ってるみたいな感じなんだ。 でも……うん。そう言われると嬉しいよ」 ありがとう、と慣れた言葉を口にして。 「……確かに、体格や体質はどうしても大きいな。 格好良さって、そんなことだけで決まらないのにさ」 ふと、気弱な彼のことを思い出す。 皆は彼を意気地なしと呼んだけれど、私はそう思わなかった。 (-135) 2022/07/12(Tue) 16:27:17 |
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