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![]() | 【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「この時期の肉は腐敗しやすいんですよ。 ……気持ちだけ受け取っておきます」 骨はともかく、歯を渡す気にはなれない。 今頭部から引き抜く気には、どうしてもなれなかったからだ。 ……これ以上死者を痛めつけるのは嫌だった。 「で、彼と取引した商品というのは? 彼を起こしておくのは忍びない。 手早く済ませてくれませんか」 言いながら中身を漁り、血に濡れた骨を一つ差し出す。 背骨のひとつ、上から二番目。 喉仏とも呼ばれる、骨上げで最も丁重に扱われる骨だ。 (-199) 2021/07/07(Wed) 16:49:39 |
諦念 セナハラは、メモを貼った。 ![]() (a14) 2021/07/07(Wed) 17:26:24 |
セナハラは、かつて父も同じ気持ちだったのだろうかと、二人の子供を見ながら考えた。 (a17) 2021/07/07(Wed) 20:36:58 |
セナハラは、広げた調理器具を片付ける。余った肉はまた明日、誰かの糧になるだろう。 (a18) 2021/07/07(Wed) 20:41:24 |
![]() | 【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク骨を手渡せば、そっとバケツに蓋をする。 静かに戸棚へ戻す手付きは、眠る赤子を扱っているようにも見えるかもしれない。 「仕事なら仕方ない、と言わざるしかないですね。 埋めるなら、うんと深く掘ってください。 その内鹿や猪が戻ってきて、掘り返してしまいます」 東京に行く為の手段と言われても、 男には一体何なのか思い当たらなかった。 物品でなんとかなるものならば、既に彼の親が買い与えているだろう。 現実主義者の男は、考えるのをやめた。 「……倫理に関しては、僕も大概ですから」 まるで逃げるように立ち去る背中を、感情の無い瞳が映していた。 (-221) 2021/07/07(Wed) 20:42:53 |
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