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【人】 帰宅部 津崎絵音交通事故で後遺症を負った右腕が、 また満足にピアノを弾けるようにして下さい [ はっきりとそう告げ、祈りの形に手を組み頭を垂れた。 願いを大きく捻じ曲げて尚、 奇跡を望むオレにとって彼女は神様であった。 ] (506) 2022/10/20(Thu) 20:08:04 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 脳裏に響く声が問い掛ける。 ──「本当にそれでいいの?」 訪れる人間達の心が読めるなんて可能性も、 非現実的な力やこちらへの呼び掛け方を思うと 充分ありそうなのは事実。 でも、それはどっちだって構わない。 多分試されているんだ。オレが理解するべきなのはこれだけ。 ] ……はい [ 母親の心の病が、無かったことにならなくても。 かつてのように弾けるまで何年掛かろうとも。 再びの挫折を味わう時が来ようとも。 選んだんだ、その道を。 跳ね除けた約束を結び直したんだ。 殺そうとした少年の自分と生きていくんだ。 ] (507) 2022/10/20(Thu) 20:08:19 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 答えはすぐに返らず、オレは床を見つめ続ける。 不意にやけに肌寒くなった気がして、 思わず顔を上げ少し驚く──すぐ側まで彼女が降りてきていた。 「あなたの居るべき場所に戻ったら、動かしてみて」 そんなこちらの様子など意に介さず語る様は あの日の再現のようでいて、 語る内容は、この邂逅の終わりを示している。>>1:n5 ] っ、ありがとうございます……! [ そして、願いが受け入れられたことも。 感極まる思いに胸を締め付けられながら、再び頭を垂れた。 もし心変わりしなくても。 あなたはこんな風に優しくオレを消してくれたのかな。 何かをされた感覚はあまりないのに、 願いを叶えてくれたことを、少しも疑う心が生まれない。 色々気になること言いたいことはあったけど、 彼女を自己を救済する神聖のようにしか見ずに 心惹かれ強く願いながら、結局生きることを選んだオレは ────その資格は無いだろうと、思うんだ。* ] (508) 2022/10/20(Thu) 20:08:50 |
【独】 帰宅部 津崎絵音/* あっ……(金海のキャラチップの胸元に竹村って書いてあるのに気づいた顔) いやいや、金海って書いてあるから。竹村に見えるのはRP力が足りない人だけですから。 (-180) 2022/10/20(Thu) 20:29:03 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 頭のどこかが熱にでも浮かされてる気がして。>>0:16 座ってすぐ、マスクに阻まれない世界の空気を直に吸い込んだ 生きてる。 降って湧いた非現実的願いを叶える機会は、恐らく失われた。 そして……掌を上にした両手を、恐る恐ると顔の前に。 握っては閉じ、一つ一つ指を動かしたり両手で同じ動きをさせたり 強く強く、拳を作ってみたり。 誰かが見てたら不審でしかないくらい飽きもせず繰り返して。 ] あー…… [ 気と息を抜くような声と共に身体を横に倒し寝転がった。 治ってる。治ってると思うよ。彼女をオレは信用してる。 でも二年間駄目だったことが急に元通りになったから 頭が中々ついていかなくて、その癖身体だけ疲労を訴えてきて 今は喜ぶどころじゃないみたいだ。 これからのこととか考える前に、 日常みたいにスマホを取り出してしまった。 ] (524) 2022/10/20(Thu) 21:45:03 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 結局それどころじゃなくて 最初しか発言しなかったグループの全体メッセージ。 ある一つを見て小さく笑った。 副会長、いや元副会長。見た目のままの人だな。 男らしいとは思うけど別に怖いと感じたことはない。声はでかい。 頼もしそうな人だと思っていた。 それに、こういうことを躊躇わず発言出来るのは、 生徒会の器だったのかもしれない。 誰かの胸に刻まれたそれを、オレは後から見たけれど 多分願いについて言っているんだろう内容は この日々が終わればもう関係がないわけではなくて。 そうありたいなと思う。 腕が治ったことは当然のものでも奇跡でもないと 闇に浮かぶ白い姿と共に覚えておこう。 きっと、一生忘れられない。 ] (525) 2022/10/20(Thu) 21:45:44 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ それから個人メッセージを開く。 やっぱりなんかムカつくんだよな。 でもそれで許される何かを持ってるっていうか、 悔しくなっても憎めない感じ、狡いな。 結局願いは聞けないままでいる。 ただ、こちらのような取り返しがつかない何かではない筈のそれは 間違ったものなんかじゃ無いんだろうと勝手に思ってる。 論す側で未来を語る側の、聡い奴だから。 オレが天ヶ瀬に出来ることってのは 本人が書いているとのだけなんじゃないかな。 ] (526) 2022/10/20(Thu) 21:45:59 |
【鳴】 帰宅部 津崎絵音── TO:天ヶ瀬 ── 腕によりをふるえよ、それが天ヶ瀬のターンなんだろ [ 沢山書いてくれた相手に、たったそれだけ。 オレは口が上手くなくてコミュ強でもないから 一度反論が出来ないと認めたことで言い合いは続けない。 悔しいけどそれはそれで楽しくないわけじゃない、とか 天ヶ瀬は笑いそうだから絶対言わねー。 秋獅ニのことも今は、分かることが少なくて 任せとけとも助けてとも大丈夫そうとも言い難く、 密やかに応援を受け取るばかり。 そんな簡潔なメッセージでも 考えて、考え直して帰ってきたことくらいは ちゃんと伝わる筈だろう。 ] (=64) 2022/10/20(Thu) 21:46:17 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ オレのターンとやらが来るのかは、ちょっと分からない。 無機質な電脳の文字だけで読み取っていいのなら、 三人がかりだった「絵音くん」に対し あの時彼女は自分一人で願いを諦める可能性を提示してきた。 裏にある事情や心情を測るにはやはり距離が遠い。 ただ、解決した故の選択肢では無かったことだけは分かる。 天ヶ瀬と比べれば短文で 何かを伝えるというよりはこちらへの返事が多くを占める。 その中で、追加で送られたメッセージが 身勝手で酷いかつての兄貴分に一つ許しを与えてくれていた。 ] (527) 2022/10/20(Thu) 21:47:27 |
【鳴】 帰宅部 津崎絵音── TO:秋氏@── さっき神様に会ってきた。 結局、忘れられることも消えることも出来ずに帰ってきたよ。 ちゃんと全部覚えてるだろ? 詳しいことは会って聞いてほしい。 いつでもいい、そっちが空いてる時間で大丈夫。 どこでも指定された場所まですぐ行くから。 出来たらその時、秋獅フ気持ちがどうなったのかも教えてほしい。 あんなことを言ったんだから、 俺からも妹みたいな女の子との思い出を奪わないよね? [ 聞かせてもらえるならそれは、滞る迷いの渦になるのか はたまた道を見つけゆく空なのか。 逃げて逃げて、救われる側になってしまったオレには 想像するのも難しかったんだけど。 あの日二人きりの教室で祈った気持ちは、 自分の身勝手さに自責しても変わっていない。 だからお前の真似をするよ。 もう一度、生きていてほしい思いを示すよ。 今画面越しに出来るのはそれだけだ。 ] (=65) 2022/10/20(Thu) 21:48:36 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 破滅を選ばなければそれで良し、それで終わり なんてことは現実世界では有り得ない。 死に損ないが、同じ願いを持っていた彼女に対して 生きることを強いる以上に出来ることはあるのか 恐らく、祈りを押し付けて消えるよりはマシだろう。] [ 通知があれば鳴るように設定を変え、 木の葉が風で擦れる音を聴きながら今は一時目を閉じる。* ] (528) 2022/10/20(Thu) 21:52:59 |
【独】 帰宅部 津崎絵音/* え、えのんくん?に見えた え、かいとくん?ってことですね 顔が元ネタに似すぎててせめて読みは変えないと何かを参考にしてしまいそうだったんだよね……。 (-216) 2022/10/20(Thu) 23:13:49 |
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